akqnyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.0

ワーグナーをかけながら機銃掃射をするように、ナパーム弾でジャングルを焼きながらサーフィンをするように、地獄は人間の全てを狂わせるように思える。生も死も愛も憎しみも入り混ざり、どちらもあるしどちらもない>>続きを読む

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.8

メキシコの高速バスで見ました。(メキシコは旅客用の鉄道がほぼなく、基本バスが移動手段です。長距離バスだと映画が見れます)

5時間くらいの移動だったので、既に2作、わからないスペイン語で画面のうるさい
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モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

3.7

ゲバラの青年期を描いた作品。

旅は様々な学びをくれるけれど、それを対等な目線で、行動で示すことのできる人は少ないのでは。

たとえば途上国と呼ばれる地域で恵まれない現地の生活を前にした時、哀れみの情
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.4

ミャオ族の移民のコミュニティと退役軍人の厄介爺さん。この組み合わせだけでハートフル映画だと思ってみたら全然違ったのを思い出した。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

未来なんて誰にもわからないし、わかるのはいつも何もかもが変わってしまってから。

今のすれ違いも、好き嫌いも、全て肯定なんてできないからこそ、未来で肯定できるように。クソな毎日でも明日晴れるかもしれな
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.8

是枝監督の映画は、家族像に多くのひとの共感を生みながらも、反面扱う主題は重々しいものが多い。
そのバランスというか、マスに訴えかけながらもしっかり主題を印象付けるような姿勢はいつも素晴らしいと思ってい
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少女邂逅(2017年製作の映画)

3.5

女の子の思春期は繭のように繊細で美しい。電話ボックスのシーンは蛹が繭になって羽ばたくオマージュなのかしら。

ソラニン(2010年製作の映画)

3.7

宮崎あおいのソラニンを定期的に聴きたくなるな…

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.4

タルコフスキー映画は眠くなるのなんでだろうか。いつ見ても途中の記憶が曖昧で、見た当時思ったこともすぐに忘れてしまう。。

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.8

ホアキン・フェニックスのお兄さん、リヴァー。実際このあと23歳で亡くなってることを知って見るとまた違った見方になってしまう。

青春なんてその当時は必死で生きててわかんないもので、あとから気づくもの。
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ANIMA(2019年製作の映画)

4.3

女性の姿を追い求め、雑踏のなかを分け入って進んだ先には、また無数の同じ格好をした雑踏が大群のように押し寄せる。振り落とされそうになりながらもなんとか踏ん張るものの、たどり着いた女性は夢だった。

多様
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

LAからパナマ行きの飛行機で見た。

フライドチキンを素手で食べるシーン、寂れたクラブでジャズセッションするシーンが印象的。ちゃんと字幕ありでまた見たい。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

大勢が暮らす社会のシステムの中で生きていると、真実がよくわからなくなることがある。社会の維持には秩序が必要という大義の前で隠されていることがどれだけあるのだろうか?

世の中にあることを疑いだすと、ど
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

〜ただの床、犬のフンで汚れた床に水を撒いて掃除する日常にも、たしかに空が映った〜

1964年〜82年まで続いた"汚い戦争"と呼ばれる国内冷戦下での、メキシコシティのローマ地区。欧米系の白人と先住民の
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.6

OSとの恋愛を通して、自己と他者との関わりにおける言葉の意味を描いているように感じた作品。

自分のことを一番側でわかってくれる彼女がいたらきっと最高だななんて思いながら鑑賞。自分の欠点を把握してアド
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オマールの壁(2013年製作の映画)

3.9

トランプ政権がエルサレムを首都と認める発言をした際、アップリンクが無料で公開していたので、パラダイス・ナウともに鑑賞。

パレスチナ問題に対してほとんど知識がない状態で見たこともあり、なぜ彼らがこれ程
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エコール(2004年製作の映画)

3.8

純粋無垢な少女たちが、囲いの中で育てられ、そして外の世界へ放たれる。少女たちの無垢の美しさとその影に潜む不気味さを見事に描いた作品。

かなりオブラートに包んであるが、処女信仰の強い男性社会を暗喩して
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.7

見事なまでに美しいヴィオレッタ(アナマリア・バルトロメイ)と、それを引き立てるキャサリン・ババによる最高のスタイリングと完璧なルック。(この映画の半分はババの仕事で成り立ってると言ってもいいのでは…)>>続きを読む

セブン・デイズ・イン・ハバナ(2012年製作の映画)

3.4

曜日ごとに監督が変わるしストーリーも変わる。イニャリトゥ作品のように最後オムニバスで時系列が綺麗に繋がるのかなと思ったけど、そこまで一貫性はなく、むしろ個々の曜日ごとに生きるクバーナの姿を楽しむ作品な>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

人種、格差、ドラッグ、性、いじめ、犯罪。アメリカはじめ国際社会が抱える問題を扱いながら重たくなりすぎないのは、映像と構成の美しさゆえだろうか。考えるフックが多く、かつ描写が断片的で解釈を委ねる構成もあ>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.2

Septemberを聞くたびにこの映画のワンシーンを思い出して最強になれます。大好きな映画。

泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.5

ずっと同じことを信じられる気概は並大抵の努力じゃできないし支えてくれる人がいてはじめて成り立つんだなあと。勇気をもらいます。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

落ち込んだり嫌なことあっても前向けないし、人生なんとかなるなんてとても言えないと思ってるけど、ガンプ見てるとそんな人生も優しく肯定してくれるような気がする。

恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

何回も見たい

香港の色がフィルムによく映えるし、その中でフェイ・ウォンのキュートさが一際目立つ。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.3

家庭は崩壊寸前で、学校の中でも浮いちゃうような主人公が、ロックオタクの兄の影響で、そんな環境でも自分を信じ肯定していくことをロックを通して学び成長していく姿に勇気をもらえます。

この作品、個人的には
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高崎グラフィティ。(2018年製作の映画)

3.6

記録

高崎という都会に近くて遠い場所。中途半端な場所が自分のふるさとでもあり、そんなまちで育まれる文化だったり雰囲気が自分の青春に似てたりして終始共感してしまった。

キャストがすごく合ってていい。

海街diary(2015年製作の映画)

3.6

記録

男兄弟なので、女の子姉妹のこんな暮らしに憧れる。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

5.0

「オーバー・フェンス」「そこのみにて光り輝く」につぐ佐藤泰志の函館三部作の一つ。

柄本佑さん、石橋静河さん、染谷将太さんの不安定なバランスが、地方都市のなんとも言えない閉塞感とその中で消費されてゆく
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

記録

正直重過ぎます。

それぞれの背負うそれでも生きなければならない現実を暗く湿っぽく描く。何をやってもこの先どうにもならないだろう現実は耳鳴りのように身体をなじり、一筋の光を見ようとする行動が苦
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

計算機をはじめて発明し、今日我々のごく身近にあるコンピュータの基礎を築いた天才数学者アラン・チューリング博士の映画。

コミュニケーションが苦手で敵を作りやすい性格ゆえの孤立。また第二次大戦での国から
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.0

天才数学者・経済学者ジョン・ナッシュの生涯を描いたフィクションであり、物語中盤からのストーリー展開も見もの。

彼のゲーム理論を学ぶものとして、彼のような天才が今日のスタンダードを打ち立てたこと、その
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.7

記録

ウォンカーウァイ監督の名作ということで見ました。

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.3

太賀くんが前TSUTAYAのイベントでオススメしてて知ったやつ。鼻かむシーンのリリーさんやっぱり最高でした。

木村多江さんは、始めての主演映画でこの演技、本当に素晴らしい。だんだんと崩れていく様子を
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