SHIDOUさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

火花(2017年製作の映画)

2.5

うーん薄味!

スパークスの描写が少なすぎて、彼らは芸人としてどこまで行ったのか、結論に至る過程がわからず、鉄板のクライマックスシーンも、唐突な印象は拭えなかった。ダイジェストになるのは仕方ないが、ど
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

5.0

全米で大ヒットのホラーという知識だけで観に行った。以前のものも観ていない。

正直、期待を裏切られた。

メチャクチャ怖いんだと思ってたのに……

なんて甘酸っぱい映画なんだあぁあああぁ!!!
うおお
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

5.0

障がい者同士の恋愛っていうのは語弊がある。不器用な男と女の痛々しすぎるほどイノセントなラブストーリー。お涙頂戴でもなければ、「障がいに誇りを持って生きる!」みたいな胡散臭いものでもない。剥き出しの男女>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

-

家を出るときたまたま遊びに来ていた姪っ子に、

「どんな映画観に行くの?」

と聞かれたものの、死体がハリー・ポッター位の予備知識しかなくうまく説明できずに、

「うーん、変な映画」

と曖昧な答えを
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THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

4.0

この苦み、この辛み、滑稽な程に不条理、後に残るやるせなさ…見応えがありすぎました。

男と女(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

夜中に家を出ようとしたサンミンが夫に「男がいるのか」と冗談半分に聞かれ、少し間を置いてから

「ええ、彼じゃなきゃダメなの」

と言い放った瞬間にはゾクリときた。

そもそもがW不倫なわけだから、どち
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

4.0

1年の内たった12時間だけ、殺人が罪に問われない…そんな法律があったら一体どうなる!?

という大胆な設定のもと展開された「パージ」シリーズもここで1つの区切りといったところだろうか。

【自分流あら
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.5

そっと静かに、抱きしめたくなるような作品。

事実だけ見ると、とても辛い。辛いことばかりなのだけど、心の大切なところにずっとしまってある思い出だけは…穢されることなく美しい光に照らされている。

何も
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チェイサー(2008年製作の映画)

5.0

プラスだろうがマイナスだろうが観る者の心を揺さぶるのが映画なんだ!って考え方の人には、ぜひ観てみてほしいです。キム・ユンシク&ハ・ジョンウの名演も手伝って、今作の衝撃度は相当なもの。

ただし、心も鈍
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

5.0

この度、マイオールタイムベストゾンビ映画に輝きました。

最恐のエンタテインメント!その上めちゃくちゃ泣ける!

コン・ユをはじめとして俳優陣みな素晴らしい!仕事人間で家庭を顧みず利己的なソグ(コン・
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

面白くないシーンが一つもない。

よくぞこんな快作を生み出してくれました!と感謝せずではいられない。音楽がこれだけバッチリはまって、物語とも密接に絡み合っている作品はそうないのでは?

ジェイミー・フ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

基本的には塚本晋也監督版「野火」と予算規模、ベクトルこそ違えど同質の作品であると思っている。

「野火」が容赦なく描くのと対象的に、今作に人体損壊描写は一切ない。腕も千切れないし、脳漿が飛び出ることも
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.0

行方不明の少女を探しに、敬虔なキリスト教徒である警官が島へやってきた。そこで繰り広げられる狂乱のミュージカル。

宗教観の違いか、さほど恐ろしいことには思えなかった。むしろ島の風習は、昔の日本に通ずる
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RE:BORN(2015年製作の映画)

5.0

2017.9.4 増補改訂版w

ちょっとこれは他のアクション映画とは比較できない。唯一無二。

カタルシスとか爽快感を排除し、最短距離で絶命させるための格闘術を駆使して闘う。僕はもう口が開いたまま塞
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いつも心はジャイアント(2016年製作の映画)

3.5

新宿シネマカリテで公開中の「いつも心はジャイアント」、不思議な味わいの作品。良い意味で観る側の期待を裏切りまくり、応えまくり。
僕はリカルドが実際この病気を抱えた役者なのか、特殊メイクなのか未だにわか
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

4.0

日本の戦争映画やドキュメンタリーを観ていく中、「現代の戦争はどうなんだろうか」と思い、「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督が撮った今作を観ることに。

無人機による空爆。
操作するのは軍の基地から。
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哀しき獣(2010年製作の映画)

3.0

話が進むごとに、どんどん状況はエスカレート。それに伴い、巻き込まれたグナム(ハ・ジョンウ)と巻き込んだミョン(キム・ユンシク)双方がどんどんバケモノじみた存在になっていく。あなたたちは刺されても平気な>>続きを読む

人狼ゲーム マッドランド(2017年製作の映画)

3.5

これ、面白かったです、こちらの期待値のハードル越えてきた(もともと低めではあるものの😅)

今回、設定を最大限有効活用した仕掛けが随所にあって、展開に説得力がありだれずに見られる。

なにより作家性の
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.5

2022.11.13 2度めの鑑賞

板挟みってのはホントつらいよ😢
ドギョンくらいブチ切れて暴れまわりたい、正直。まあ、そしたら全て終わってしまうんだけれども…。

------

スタイリッシュさ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

5.0

【注:内容について触れてません!何も知らないで観た方が絶対良いと強く思ったので。観る前はなるべくネタバレしそうなとこに近寄らないのを推奨!】

レンタルDVDで観終わった後、しばし放心状態。ヤバいもん
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マックス・スティール(2016年製作の映画)

2.5

尺が短すぎた!ヒーロー誕生の話に90分では足りないんだと実感。

マックスとスティールが単純に活躍するエピソードをしっかり一つ間に入れ込めば感情移入もできたろうけど…削ぎ落としすぎて大切な「ドキドキ
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

5.0

過去にレビューしたものの、一度削除して再掲したのには理由があって…

なんと!
「ゆきゆきて、神軍」まさかの!
アップリンク渋谷にて8/12-18にリバイバル上映されるとのこと!
しかもトークショー付
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バイバイマン(2016年製作の映画)

4.0

考えるな、言うな。
そう思えば思うほど、頭の中は支配されてしまう。思わずではいられない、言わずではいられない。

対象者の追い詰め方などの抗えなさに、Jホラー、特にリングの系譜を感じた。

あと、一瞬
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ブラック・エンジェルズ3 〜黒き死闘編〜(2012年製作の映画)

1.0

2と同じ時間軸の別展開なので、矢島舞美ちゃんも松田もこっちはほぼ出てきません。

つまり、まだ見られるポイントが消失してしまいました。

しかしホント、ブラックエンジェルはクソの役にも立たんな。

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ブラック・エンジェルズ2 〜黒き覚醒篇〜(2012年製作の映画)

2.5

観た日本の映画の中で、極道戦国志 不動2&3に迫る最低度合いで俺を噴飯させた第1作。

時を経て、なぜかヤフオクでレンタル落ちを落札してしまうという気の迷いで、まさかの続編鑑賞となった。

松田という
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

4.0

清々しく泣ける佳作という印象。

福士蒼汰のエセ関西人感、工藤阿須加の朴訥さ、黒木華の自分をセメントで塗り固めた感じ、どれも物語の中で裏づけされることもあり、とても説得力ある演技だったと思う。

吉田
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.0

日テレの気概は感じた。
規制に塗れた今のテレビでできないこと映画でやってやろう、という。
エグい題材ながらしっかりエンタメしてくれていたと思う。

とはいえ、展開そのものは決して驚きというわけでもなく
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シンデレラゲーム(2016年製作の映画)

2.0

目がさめるとそこは無人島。
アイドルたちの生き残りをかけたデスゲームが始まる…!!

期待通りのテンプレ映画(ただし人狼ゲームよりも頭を使う場面なし)。

設定ズブズブ、ほぼ展開は読める。若手役者やア
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あさがくるまえに(2016年製作の映画)

3.5

‪映画「あさがくるまえに」‬
‪フランス映画祭にて。‬

なんだろう、この感覚は。

臓器移植を題材にした群像劇。
一言で言ってしまえばそうなのだが、そこで片付けたくない映画だった。

臓器移植につい
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

2017.4.12/4.16 3・4回目鑑賞。
飛行機の機内で観る。
改めて見てみると、プロットやミアとセブの心の動きって、中学生レベルの初々しさ。ほんとピュア。そこにリアリティがないと思う人もいるか
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FAKE(2016年製作の映画)

2.0

「森達也は苦手」

ということを再確認する映画だった。様々な解釈を許容するのではなく、自分の考えに共感させようと観る側を誘導している印象。

大なり小なり、特にドキュメンタリーはそういうものだとは思う
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人狼ゲーム ラヴァーズ(2016年製作の映画)

2.6

すごくいいところとめちゃくちゃダメなところが混在した作品。

まず言いたいのは、回を増すごとに人狼としての面白さが増してきていたこれまでの流れをぶち壊し、「吊る人間を自分達で殺す」という設定を復活させ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

飯田橋の名画座ギンレイホールは、立ち見が出る大入り。まずこれが嬉しい。

話はものすごくシンプル。事実を基にした話で、過剰な演出もない。

劇中、エンジンの推力停止から着水に至るまでを何度か少しずつ違
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

5.0

なんとステキなジュブナイル。
不思議さ、怖さ、ドキドキハラハラ、キュンキュン、笑って、泣いて。全てがこの2時間に詰まってる。

1人でも多くの子供たちに観てもらいたい作品。お子さんのいらっしゃる方は、
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壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ(2016年製作の映画)

3.5

たまたま観ていたBSスカパーで流れていた。
画面には、クレーマーに飛び蹴り(ドロップキック)する太賀。

なんだこれは!?

このインパクト、このカタルシス。あまりにも凄まじく、画面から目が離せなくな
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アナトミー(2000年製作の映画)

3.0

やたらとポップな雰囲気。イーライロスのホステルを連想させるようなネアカな雰囲気に包まれた序盤から、不穏な空気が醸成され、ある地点で急に爆発してからは、一気に悪夢のような展開に転がる。

人体解剖ものと
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