外は雨さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ライフ・アフター・ベス(2014年製作の映画)

3.4

彼女が突如亡くなり、悲しみをこじらせた少年の青春モノかと思ったら、彼女は墓地から蘇ってきたでござる。ハイキング!ハイキング!ラベンダー!ラベンダー!彼女との夢のハイキングは最高でした。オーブンwww >>続きを読む

いぬやしき(2018年製作の映画)

3.4

木梨憲武が情けないお父さん。佐藤健が大量殺人鬼。二人が謎のメカ人間に。もうマトリックスの無敵ネオかな?でも肉弾戦は少なくてせっかく佐藤健くんを使ってるのにもったいない。だってバン!は味気ないよー。獅子>>続きを読む

我が家のおバカで愛しいアニキ(2011年製作の映画)

3.5

犬がウイリー・ネルソンw 制服の警官に困ってるからってマリファナ売っちゃうアホ兄さんw 刑期を終えて家族の元に居候。ポール・ラッドお兄やんのアホすぎマイペースええ奴と犬への愛情がかわいい。姉妹たちの麗>>続きを読む

ハロルドが笑う その日まで(2014年製作の映画)

3.4

ノルウェー、スウェーデン映画。質のいい家具屋さんがIKEAの出店によって閉店。全てを奪われた彼がIKEAの創業者カンプラードを誘拐しようとする。このカンプラードがもうw 図太いというか、やっぱりやり手>>続きを読む

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.5

湊かなえ原作。メディアやSNSを通じて一方向からだけの情報により殺人犯が形成されていく。菜々緒さんの死体はなかなか美しい。赤毛のアンとダイアナの密かな窓辺のやり取りが再び交わされるのがよい。綾野剛あれ>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

4.3

久しぶりに観た。カリスマと呼ばれる一本の木に集まる人々。木を守ろうとする者、奪おうとする者、滅ぼそうとする者。見すぼらしいその木を巡る人々に世界の争いの縮図を見る。

役所広司という人は時折、伽藍堂に
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.8

少年と女しかいない島。ヒトデ。少年たちの美しさ。眉のない表情がほとんどない女達のその顔は海の泡から生まれたウェヌスのようで。風変わりな人魚伝説のようです。

女達の感情のないその顔がね、魅力的だよね。
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.0

TVスターと手紙をやり取りをしていた少年。彼らは一度も会うことはなかったけれど。二人のママとのそれぞれの融解。家族との関係は何か酷く疎ましいもので無遠慮になりがちで相手のわからなさがより「どうして?」>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

様々な土着の信仰の断片を美しい花模様のパッチワークの様にしてみせた映画。カルト共同体の世界へようこそ的な、楽しいオマケを詰め合わせた感。さてしかしこれが神話誕生!とまではいかないの。

綺麗だしかわい
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

3.8

サイコ・プラズミックという治療で感情を外在化して体の表皮にアザを作る手法を使って病んだ人たちを治療するという。キャンディのお揃いのスキーウェアかわいい。改めて観るとキャンディちゃんマジで怯えてないか?>>続きを読む

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

2.9

森に迷い込んだ見ず知らずの3人の男女。小さな小屋を中心に少しずつ解けていく。なるほどそういう物語でしたか。ふむふむ。ちょっと切ないのー。スコット・イーストウッドめっちゃお父さんに似てるなー。

EVA エヴァ(2011年製作の映画)

3.4

吹きガラスの細工を組み上げるようにAIのコアを作る描写が美しい。一つ一つが宙に浮いたガリレオ温度計の中の涙型の球体のような。美しくユニークな少女エヴァ。ダニエル・ブリュールの過去の後悔を抱えたロボット>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.1

黒澤清監督。白昼女子高生が家路に着く道すがら、歩く人の位置すらもどこかおかしい。侵略者は人の概念を奪う。奪われたその概念は失われてしまう。人の体は空虚な侵略者の入れ物で、彼らは概念を奪いながらヒトを学>>続きを読む

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

3.9

台湾の侯孝賢監督が自らの少年時代をモチーフにした映画。夏休みの間祖父の家に預けられた兄妹。妹を煩わしく思う時のヒヤリとする出来事や、若い叔父の友人や恋人どの関係、日本の童謡が流れ、祖父の家は日本家屋。>>続きを読む

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.0

大泉洋と松田龍平、お馴染みのお二人さん。はちみつぱいの「大道芸人」から始まり「大寒街」で閉める。この曲いいよな〜。鈴木博文の曲。好き。他の音楽はうーんだけど。探偵ものの二人組、情にほだされ依頼を受けち>>続きを読む

誰のせいでもない(2015年製作の映画)

3.3

ヴィム・ヴェンダースはここのところ3D作品にする事が多くて、これもそう。彼が眠る埃が舞う小さな小屋や、彼女の家のモビール、庭の一本の樹など、様々に、ああこういうのを試みているのね。とか想像する。だって>>続きを読む

ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺(2018年製作の映画)

3.6

マイク・リー監督。1819年。マンチェスターで発生した民衆弾圧事件。選挙法改正を求めて演説集会を行なっていた民衆を騎馬隊で鎮圧した事件。前半イギリスの演説者達の演説のシーンがが占めていてその流暢な抑揚>>続きを読む

儀式(1971年製作の映画)

4.3

大島渚監督。音楽は武満徹。戦後満洲から引き上げてきた母子。旧家の父とその醜悪に混濁する血縁関係。横たわる人たちは地面に耳をつけて横たわる。眉のない女性らのその顔は感情のない仮面みたいで。冠婚葬祭の時だ>>続きを読む

ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.0

ウェイン・ジョンソンと巨大化した白いゴリラがタッグを組んで巨大化し凶暴化したオオカミとワニを殲滅する。まぁ街を破壊したり、車投げたり楽しい映画。

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.3

永井聡監督。眉月じゅん原作。小松菜奈ちゃんの街を疾走するシーンがとても美しい。ズザザーッw そして変Tシャツw アニメの方を観ていたんですが、これはこの映画の方がよかったです。不機嫌というか関心のない>>続きを読む

草原の実験(2014年製作の映画)

4.0

アレクサンドル・コット監督。広大な平原の一軒家。言葉の一つもない映画。あまりにも美しい風景と美しい娘。飛行機の到着に喜ぶ父。彼女の恋。全てのショットが完全に美しい連続で息を飲む。

ここは旧ソ連セミパ
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.0

これはビル・マーレイがもう最高すぎて。この爺さんお金もないのに娼婦を家に呼ぶわ、競馬に有り金突っ込むわ、当然お酒もタバコもパカパカ。そんなジジイがお隣に越して来た男の子のお守りをするんだけど、金目当て>>続きを読む

がっこうぐらし!(2018年製作の映画)

2.5

キャベツ?気になりまして、観てしまいました。いや普通でしたよキャベツ。女の子たちのほのぼの学校ライフ。精神が逃避してしまってる女の子の目線で描かれてるとことかなかなか。シャベル!アイドルには明るくない>>続きを読む

フラワーショウ!(2014年製作の映画)

2.5

女の子の周囲を巻き込んで頑張る園芸サクセスストーリーかと思って観たんですけど、なんかどんどん自然派ポリコレ風味となり正直苦手な映画だった。モデルのメアリー・レイノルズさんがどんな方なのかは知らんけど普>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.3

スカーレット・ヨハンソンの人間が脳フル活動すると無双。パリでのカー・アクションとかとてもカッコいいし普通に面白いけど、組成まで変化するというトンデモ展開。「バーチャル・ウォーズ」かよw って言いました>>続きを読む

危険なメソッド(2011年製作の映画)

3.3

ブルジョワのユング。ユングの患者でもあり愛人のザビーナ。子沢山のユダヤ人フロイト。ごめん、キーラの顔しか記憶に残らんw フロイトとユング二人のショットが奥行きがあるのにどちらにもピントがあっているとい>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.6

怯えたり、しょんぼりしたりするバンブルビーがもうめっちゃかわいい。こういう映画でスミスが好きな子って珍しいけど、ちょっといろんな方面にはぐれてしまってるメランコリアな子の音楽だよね。1987年かー。家>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

「彼らは生きていた」ピーター・ジャクソン 監督。イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた第一次世界大戦の当時の記録フィルムを現代の技術で現代の映像に近づけて再構成されたドキュメンタリー。当時のカタカタフ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

サム・メンデス監督。様々な兵器が投入され戦争の様相が変わった、第一次世界対戦。張り巡らされた塹壕で死体も傍らにあり疲弊したイギリスの兵士たち。

3つの違う場所の塹壕がそれぞれ違った様相だったのが興味
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ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

3.4

インド統治下、英国で記念メダルを渡す役として英国に来た二人の従僕。ヴィクトリア女王の晩餐会での不機嫌なパクパク食べっぷり。夫アルバートを亡くし寵臣ジョン・ブラウンも。彼女の浅薄な知識。ジュディ・デンチ>>続きを読む

昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)

4.0

ロングショットの長回しで撮られたトルコの荒野の道。3台の車のハイビームの強い光だけがそこを照らす。死体の埋めた場所を探す。いやぁなんすかこの美しさ。突然の雨の彼方の雲の切れ間。食事に訪れた村の娘のあま>>続きを読む

ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)

3.3

カメラのショップを営む初老の男。かつて交際していた彼女の母の遺品。なんて都合よく書き換えられた青春の記憶。シャーロット・ランプリングの佇まいが映画を謎めいたものにしているけれど。本当にこの男は!もう!>>続きを読む

ミラノカリブロ9(1972年製作の映画)

3.0

タランティーノが師と仰ぐB級ギャング映画の巨匠だそうで。うんなるほど!と思うw というのもみんなやたら喋る!延々喋り倒すw そしてバキューン!ビシィッ効果音もの凄いw しかも絵とあってないw ルイス・>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

茶道の教室にずっと通い続ける典子の話。黒木華ちゃんの横顔や首筋の美しさ。彼女が一人でお茶を淹れた時の手が自然に動いて頭が空っぽになったその所作が美しくてね、ハッとする。そして季節が変わると「今までのこ>>続きを読む

ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.3

「ゼロ・ダーク・サーティ」でも描かれた911以降のCIAによる強化尋問という名の拷問。それが実際に有効な証言を引き出したのか、人道的にどうだったのかを膨大な文書から検証していく。いやー、実際どうなんで>>続きを読む