はるさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ハルモニア(2024年製作の映画)

3.0

人気俳優陣とWOWOWがタッグを組むショート・フィルムプロジェクト、シリーズ4回目の#1
監督は千葉雄大。

仲良さそうな4人でしたが、大事なことは隠してる。どんな関係なんだろう?ショートなのでそこま
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.3

デ・ニーロの狂気がすごいと評判の作品、初めて見ました。

この人いつキレるんだろう?とドキドキしつつも中々キレない。それどころかちゃんと我慢が出来るまともな人だったのが意外でした。
あのデートから状況
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ファイナル・インパクト(2022年製作の映画)

3.8

『ディープインパクト』のパクりかとナメてかかっていましたが、かなり手に汗握り心拍数上がる、ロシア産SFパニックサスペンスでした。

流星群の天体ショーを楽しみに待つウラジオストクの人々。でも流星群の幅
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.7

はじめてのモンゴル作品。
草原や遊牧民のイメージとはかけ離れた都心部の暮らしぶりや、現地のアダルトショップの接客が新鮮でした。

首都ウランバートルに住むサロールは原子力工学科に通う地味めの女子大学生
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

最初の37分を我慢してちゃんと見れた人の勝ち。
もうこれしか言えないよね。絶対にネタバレなしで見るべき作品。久しぶりに見たけどやっぱり楽しかったです。
なぜか私まで達成感を味わえてしまうという、満足度
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エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事(1993年製作の映画)

3.5

19世紀後半、ニューヨークの社交界を舞台に繰り広げられるラブ・ストーリー。
といっても主人公のニューランドには婚約者がいるし、お相手の女性エレンは既婚者。これのどこが「汚れなき情事」?という疑問を持っ
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

認知症の高齢者とその家族を救ったと主張する斯波(松山ケンイチ)と、安全地帯から検事の立場で意見をいう大友(長澤まさみ)のふたりのやり取りはものすごい緊張感がありました。

実際に、斯波には助けられたと
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.4

悪魔祓いとかは全く興味ないんだけど、肉体派ラッセルクロウが神父という設定が面白そうで、配信を待っていました。

大きな身体でスクーターに乗ってる姿が可愛くてしょうがない。
お姉ちゃんの四足歩行も、昔見
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

アカデミー脚色賞おめでとうございます👏👏👏

迎合した作品を書いてみたら、思いがけずベストセラーになり映画化される事に。戸惑う作家のコメディでした。
ジャケ写のデザインもテーマを上手く表していますね。
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.0

もう一度見たいと思っていました。
アメリカがソ連に核攻撃を仕掛けるという、スタンリー・キューブリック監督のとんでもないブラックコメディです。
「このような事は絶対に起こらないと合衆国空軍は保証する」と
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

エマ・ストーンの幼児っぷりがうまい!あのよちよち歩きには感心しました。好奇心だけで行動するベラにもう釘付けでした。そういえば子どもって残虐な一面も持ってるもんね。
身体は大人の女だから精神が成長する前
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男はつらいよ 噂の寅次郎(1978年製作の映画)

3.7

シリーズ22作目。
オープニングの寅さんの夢は時代劇でした。地蔵の化身の寅次郎が悪い商人タコ兵衛から百姓を助けていました。
マドンナは、「少し愛して、なが~く愛して」の大原麗子。サントリーのcmより少
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ17作目。
オープニングの寅さんの夢は前年に公開された『ジョーズ』のパロディでした。よっぽど話題に上っていたんでしょうね。
マドンナの太地喜和子は龍野の芸者「ぼたん」として、苦労を抱えながらも
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プレイス・イン・ザ・ハート(1984年製作の映画)

4.0

1930年代のテキサス。夫を亡くし二人の子どもを抱えて奮闘する女性の物語でした。

監督・脚本のロバート・ベントンは『クレイマー、クレイマー』を手掛けた方。
社会的弱者が手を取り合って女性の自立を助け
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

剣の腕前は抜群だけど欲がなく人の良い性格が仇となり、宮仕えが出来ない浪人侍とそれを支える妻との絆が素敵でした。
「心が洗われるよう」と感じていたら、雨上がりのきれいな山の緑や滝の音がちょうどいいタイミ
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敦煌(1988年製作の映画)

3.1

敦煌は東と西の文化が混じり、各国の品々や経典、学術書、歴史書などが集まるシルクロードの分岐点。その文化遺産を戦乱から守った趙行徳(佐藤浩市)の物語でした。

と言っても、文化遺産を命がけで守るシーンは
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.0

結婚する前のスカーレットの髪型、両サイドを少しずつ取ってアップにするスタイルが可愛くて、学生の頃よく真似ていました。

オープニングではフリフリのドレスを着た、苦労知らずのわがままお嬢様でしたが、南北
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アンダーカヴァー(2007年製作の映画)

3.4

ホアキン・フェニックスが潜入捜査をする犯罪ドラマ。
『ディパーテッド』のようなハラハラはなかったけど苦悩するホアキンが楽しめました。

ロシアン・マフィアが仕切るナイトクラブのマネージャー、ボビー(ホ
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次郎物語(1987年製作の映画)

3.7

子どもに大切な事は何かを教えてくれる作品でした。

生後すぐに里子に出された次郎は乳母の愛情に包まれ自由に育つ。
6歳で本家に戻されるが、厳格な士族の家風に馴染めずいたずらやケンカを繰り返してしまう。
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抜き射ち二挺拳銃(1952年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

父を殺され採掘権を盗まれたシルバーキッドと保安官タイロンが強盗団と対決
騙し騙されの緊迫感が面白いし、美女が悪役ってところが珍しい
シルバーキッドの恋が成就して良かった
保安官と保安官助手は入れ替わっ
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.3

左右対称なお顔のディカプリオに対して、マット・デイモンは左上がりの口角がより上がっていて悪っぽい感じが良く出てると思いました。
マットは悪役や変態っぽい役も若い頃はよく演じていたけど、善と悪の演じ分け
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赤毛(1969年製作の映画)

3.6

世直しを訴える民衆の「ええじゃないか」の踊りがとても印象に残りました。

幕末、江戸に向かう官軍赤報隊の権三(三船敏郎)は赤毛を借りてひと足先に故郷の沢渡宿に戻ります。
年貢が半分になると触れ回り、女
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謝罪の王様(2013年製作の映画)

3.5

折しも政治倫理審査会の日。
その報道を見たあとだったので、涙が出そうなくらい笑いました😂

東京謝罪センターの所長(阿部サダヲ)がヤクザへの謝罪、芸能人の謝罪など様々な事件を解決していきますが、首相の
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.6

『オッペンハイマー』の予習に

アインシュタインのセリフは本人のスピーチや手紙、インタビューで語られた言葉だけで構成されています。
彼の人間性までは深堀りされていませんが、原子爆弾が開発されるまでの経
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空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.4

2000年代を中心に韓国で発生した加湿器殺菌剤による事件がベースとなっています。
製造企業の隠蔽や認可した国の責任などが問われていて、「家の中のセウォル号事件」とも呼ばれているそうです。

国内では売
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高速道路家族(2022年製作の映画)

3.4

「財布をなくしたので2万ウォン(2000円ちょっと)貸して下さい。家に帰ったら振り込みます。」
「お父さん、早くうちに帰りたいよぉ」

サービスエリアで声をかけてお金をだまし取り、テントを広げて寝泊ま
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コルドラへの道(1959年製作の映画)

3.5

『奥様は魔女』のダーリンが出ていたおかげで退屈しませんでした。

騎馬隊の隊列など、西部劇ならではの壮大なシーンが見られるのは初めの方だけで、後はほとんどが会話劇です。
名誉勲章に推薦された5人の兵士
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王になろうとした男(1975年製作の映画)

3.5

ショーン・コネリーが顔を黒く塗ってターバンを巻いたらインド人そっくりでした😂

19世紀後半、イギリス人のピーチー(マイケル・ケイン)とダニー(ショーン・コネリー)はアジアの秘境カフィリスタンの王にな
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たくましき男たち(1955年製作の映画)

3.5

テキサスからモンタナまでの2400キロ、牛の大群を移動させる牛追いの仕事が圧巻でした。
大きな荷馬車を崖から下ろす技が凄かったです。
冷蔵技術がない時代だから生きたまま連れて行くわけですが、牛たち、必
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.4

これを初めて観たときは本当に驚きました。
映画好きにとってはスリルと興奮に包まれる2時間です。

1979年に発生したイランのアメリカ大使館人質事件を題材にしていますが、これにハリウッドが大きく関与し
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8月の家族たち(2013年製作の映画)

3.0

すごく後味が悪い。これを1日の最後に見たのは失敗でした。最後まで徹底していたのはある意味お見事ですが😅

父親が失踪したという知らせを聞いて集まった家族。
母親がメリル・ストリープ、長女ジュリア・ロバ
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長い灰色の線(1954年製作の映画)

3.8

「巨匠ジョン・フォード監督が贈る感動作!」のはずなのに、ドリフターズのコントを思わせるタッチで始まってビックリしました。
タイトルの「長い灰色の線」の意味が分かってきた辺りからシリアスモードに変わって
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.5

ジェームズにセカンド・チャンスを届けてくれた茶トラ猫のボブの続編。
幸せなラストを迎えるというパターンは読めているのに、ジェームズとボブの魅力にはまり今回も見入ってしまいました。
前作の彼女がいなかっ
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.5

「遺灰の移送」という厳粛なテーマなのに笑ってしまう。尊厳とユーモアが入り混じった不思議な作品でした。

「遺灰は故郷・シチリアに撒いてほしい」と遺言を残すも、時の独裁者によりローマに留め置かれたノーベ
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ある人形使い一家の肖像(2023年製作の映画)

3.3

人形劇団一家の物語
時代に合わなくなった文化を家族という小さい単位で継承していく困難と苦悩が見られました。
長男と二人の姉妹は監督の実の子だそうです。

父親と3人の子どもとおばぁちゃん、長男がスカウ
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KAMIKAZE TAXI(1995年製作の映画)

4.2

カタコトの日本語を喋る日系ペルー人の役所広司がめちゃめちゃカッコいいんです!
ハードボイルド系ですが、ケーナ(南米の縦笛)の音楽が哀愁たっぷりで独特な雰囲気に包まれました。

ペルーから出稼ぎに来た日
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