ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.0

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めっちゃ宣伝打たれているけど、中身はかなりオーソドックスな殺し屋ものなので新鮮さはなかったかな。ストーリーも演出も。ただ、チョン・ドヨンvsソル・ギョングは韓国映画好きなら激アツだと思う。

冒頭の暗
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.7

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どう考えてもやり過ぎだが、それが良かった。「劇場版 名探偵コナン」へのニーズに全力で答えた一本。

脚本の櫻井武晴、黒の組織との相性がいい。今回はまさに水を得た魚。やたらポリティカルなわりに大味すぎる
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

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めっっちゃ完成度高い映画だと思うけど、しんどかった。家の中から出られない、最早出る気すらない余命僅かな肥満男の最後の日々。彼がいる狭く汚いアパートの作り込みと映し方。観客は男と視点を共有させられ、否が>>続きを読む

ツーリスト(2010年製作の映画)

3.1

あまりに脳天気でズッコケる大味映画だが、世間で酷評されるほど悪くはない。オチが秒で予想できるのもご愛嬌。午後ローでながら見するには十分。「善き人のためのソナタ」の監督がこれ!?とは思うけど笑。

アリアナ・グランデ excuse me, i love you(2020年製作の映画)

2.6

ドキュメンタリーとしてはイマイチ。ライブフィルムとして観るなら、アリアナの歌唱力と体力のお化け具合を体感できて良いんだけど。

ステージの裏側の話が凄く少ないんだけど、その僅かな裏側が何というか、マイ
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.4

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新海誠が大御所になって久しい今観るのも乙なものだ。初期作品の中で「君の名は。」以降の三部作と最も繋がりが深いのは実はこの「雲のむこう、約束の場所」じゃないかという気すらしてくる。やりすぎな設定とやりき>>続きを読む

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.5

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ブレット・ラトナーだから腐してやろうと思って観始めたんだけど、普通に面白かった。「羊たちの沈黙」が凄いからね〜比較されちゃうと損だけど。レクター博士出番少ない上にやってること自体は「羊たちの沈黙」とあ>>続きを読む

ファウスト(1994年製作の映画)

3.4

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アナーキーすぎる作風で(明らかにフォロワーな堀貴秀とかは除いて)唯一無二かと思っていたヤン・シュヴァンクマイエルだけど意外とロバート・エガースは作風近いんじゃないかという気がしてきた。気のせいかもしれ>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

3.6

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よく出来た映画だけど辛すぎて40分にも満たないのに心が沈んで仕方がなかった。無神経な教師とか最低の男子生徒共とかではなく、主人公が一番の罪を背負ってしまうあまりに救いのない終わり方。せめてこの経験が彼>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

2.6

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まあこれは明確にスタンスの違いだ。少なくとも一部で叩かれているようなミソジニーの映画ではない。しかし、原作が刊行された年と現代との違いは大きくあると思う。セックスワーカーに癒されて元気になる。別に否定>>続きを読む

オーシャンズ12(2004年製作の映画)

2.3

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当時からなーんか観る気おきねえなあと思って、テレビでやっててもながら見だったんだけど今回ちゃんと観て改めて思った。面白くないぞこの映画。

後半のドンデン返しだけは流石に魅せてくれるものの、そこに至る
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

2.5

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キーラ・ナイトレイは作品選びが上手いイメージがあるのだがこれは外れ。大して盛り上がらず、かといって大いなる学びもない終末前夜。別に「ドント・ルック・アップ」と比較する必要もないが、本作のしょうもなさは>>続きを読む

魍魎の匣(2007年製作の映画)

2.2

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やっぱりそもそも京極尚彦は実写化向いてないんじゃないか。というのは前提にあるんだけど、原田眞人が敢えてやってるだろう演出・キャスティングの外しが普通に外れているだけのように思う。

特に本作、ロケーシ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.2

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いつものアレックス・ガーランド節が炸裂していて面白いことには面白かったんですが、自分だったら「アナイアレイション」や「エクス・マキナ」の方をオススメしちゃうなあ、という身も蓋もない感想。

自然の美し
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.3

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エンタメとしてよく出来ていたけど、エンタメとして作り込みすぎていたのが裏目に出た気もした。テロにせよウイルスにせよ上手くエンタメしてるので、着陸したらウイルスが地上に…ということで着陸反対デモが起きた>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

2.0

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根本宗子、同性に嫌われるタイプだろうな〜となんとなく思った。不幸な私、ダメな男に尽くしてあげてる私に酔ってる感じが。でも同類の女性が沢山いるから下北で人気があるのか。役者はみんなどうしようもないダメ感>>続きを読む

クライ・ベイビー(1990年製作の映画)

3.0

ジョン・ウォーターズなので超B級映画なのはしゃあないというか狙い通りなんだが、27歳にもなってこれの主演しなくてはならなかったジョニー・デップって…しかも初主演作…苦労したんだなあ…。ミュージシャンと>>続きを読む

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

2.6

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評判良くないけど嫌いではない。全く出来が良いとは思わないが…。詰めは甘いし監督の演出手腕には疑問。ドクター・デス役の人は流石に上手かった。

刑事たちの描き方が2時間サスペンスって感じであんま映画館で
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.7

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よくある題材を面白くアレンジして面白い商業映画にしてしっかりヒットさせていることにプロデューサー兼主演のサンドラ・ブロックの力を観た。このあたり「ブレット・トレイン」をしっかり当てたブラッド・ピットと>>続きを読む

狗神(2001年製作の映画)

2.7

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天海祐希が結構ハマり役。そして若い時からオッサンぽい渡部篤郎がなぜか童顔に見える二大映画の一つ(もう一つは「スワロウテイル」)。なんだろう、前髪の有無?

「ISORA」といいこれといい(というか「リ
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スパイダーウィックの謎(2008年製作の映画)

2.6

星の数ほど(は盛ってる)あったハリポタフォロワーの中でも、全く未見だった本作を鑑賞。なんだろう…妖精の謎がどうとかゴブリンの脅威がどうとかそれ以前に家族全員セラピーを受けるべきじゃないかな…。特に母親>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

2.1

嗚呼、ルーベン・フライシャーがまた大したことない映画を撮っちまったのか…。「トゥームレイダー」「ナショナル・トレジャー」「グーニーズ」「007」その他、ヒット映画でよく観たことある展開と映像の詰め合わ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

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「どんな人生でも、かけがえのない君と出逢えたことが私の幸せなんだよ」という素晴らしい物語を、死体ボートの屁をエンジンにして無人島脱出する映画の監督が撮ったら、こうなる!確かにぶっ飛びすぎてついていけな>>続きを読む

追憶(2017年製作の映画)

3.2

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これぞ日本映画!という自然の風景の美しさと、実力派キャストによる泣かせる演技を堪能できる!ものの…ストーリーそのものの弱さは否めず。

冒頭から殺人シーンで始まるから、てっきり「贖罪」がテーマになるか
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.5

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ビックリするくらい面白い!物語の根幹は「銃規制」。毎年のように痛ましい事件があり、なぜアメリカは銃にこだわるのか…?と日本人的には不思議でしょうがないのですが。規制するにも中々上手くいかない絡繰がこの>>続きを読む

なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

1.8

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キラキラ映画はバカにされがちですけども、昨今キラキラ映画と言えども色々工夫があって作家性が見えたり大事なメッセージが隠れてたりしますやんと思ったら、久しぶりに観た何のメッセージ性も創意工夫も感じられな>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.2

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ああ朝井リョウ。見紛うことなき朝井リョウの作風である。これちょっと個人的にはしんどかったなあ。非常に良くできた映画でだからこそしんどい。朝井リョウの描く「絶望」と「希望」の表裏一体にちょっと耐えられな>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.9

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凄くいい青春映画!こりゃ一本以上取られました。吉田玲子が流石の脚本なのもあるけど、監督が凄く良いと思う。女優も男優も可愛く撮れてる。出演者のこと皆好きになれる、幸せな映画。

そう…みんな…伊藤健太郎
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リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960年製作の映画)

4.0

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B級映画の帝王と言うが、普通にコメディとしてもホラーとしても良く出来ていてそりゃ後年まで人気博すわなあと思った。主人公のシーモアが突き抜けてアホのカス野郎なのがいっそ清々しい。花が喋ったり花が人食った>>続きを読む

映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.9

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なんか久しぶりに「ドラえもん」をちゃんと観た気がしてなんでだろーと思ったんですけど、前作が名作リメイクな上に公開延期でロシアウクライナとバッティングという超イレギュラー案件で、ドラ泣き2は論外でその前>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.5

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「水星の魔女」とセットで観ると深い。戦争はいかに人殺しを常態化させてしまうか。敵も味方も容赦などしない。平然と相手を撃墜する。それでも、生身の敵を殺す時にアムロが見せる苦悶の表情。戦争の平然は本来平然>>続きを読む

GONIN2(1996年製作の映画)

3.5

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折角続編作れたのに予算全然増えなかったんだなあ…というのが切ないくらい画面に溢れ出てる。可哀想。でも最後に銃弾の雨降らしまくってるのでそこだよ!そこにかけた金を他に回せよ!!…というツッコミもしてしま>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.8

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プロットに対して何もかもをやり過ぎちまった怪作。ツッコミどころ満載だが、ツッコんだら負けな気がする。車中のシーンをどう思うかが好き嫌いの分かれ目な気がする。そんなことないか?

「平和な夫婦に脅威がお
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.2

意外と面白かった…グロくて正視に耐えないんだけど笑、ストーリーは結構王道で緊迫感を出す演出も良い。アジャ、「ピラニア3D」よりこっちの方が好き。
しかし昔の映画のリメイクとは言え、設定が不謹慎すぎるの
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オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(2011年製作の映画)

3.0

40周年記念作品なだけあって、仮面ライダーが集結する場面は圧巻。2号ライダー以降の影が雑なのがちょっと笑えるけど。敵首領も勢揃いなのが良いよね。声優もオリジナルだし。

しかし、細かいところはやっぱり
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.6

画家の人生ってのは身勝手でダメなのばかりなのに、なぜこんなにも人を惹きつけるのか。コリン・ファース演じるフェルメールは貧窮しているにも関わらず絵のことばかり考える、生きるのに向いてなさすぎる人。家族を>>続きを読む