屋内では必ず換気に気をつけて煙草を吸おうとする高橋はきっと「善」の象徴で、何にも気にせず煙草を吸う芸能事務所の同僚や、車内でおもむろに喫む巧も高橋とは対比的な象徴なのはおもしろいなと。なのでラストシー>>続きを読む
姉を憑依させたときの対話のシーンが迫真で、それが憑依なのか、それとも憑依している演技なのか、どっちかわからなくなるくらいのものは役者さんの演技力と脚本の力だと思いました。
AVのモザイク処理が仕事では>>続きを読む
濱口作品の真骨頂といわんばかりの含蓄がある脚本。その中で斗吾と千尋のカフェのシーンではかなり抽象度が高い会話が展開されます。そこを楽しめればいつものごとくどんどん物語に引き込まれていきます。ラストの死>>続きを読む
物語の冒頭からしばらくは全くセリフはなく、役所さんの仕事が描かれるのは象徴的でした。まるで私たちのほとんどの人生のように凝った筋書きなどは結局はなく、映像、挿入歌、役者さんの演技から喚起される郷愁や内>>続きを読む
最近観た邦画で比類なくよかった。何といっても脚本がよい。1を言うのに、10の説明が常にあるような密度と重厚さ、だからと言って、小難しい語り口ではなく、小気味良さを忘れていない。飽きずに、セリフに引き込>>続きを読む
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「女のいない男たち」のシェラザードの一部が取り入れられていたり、木野のハイライトなセリフが入っていたり、短編をまるっと読んでいると「おやっ」と何か見つけるたのしさがあった。そして、これはどうなんだろう>>続きを読む
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さすが京都アニメーションな絵の美しさ。バトンを掴めないたまこ、糸電話を掴めないたまこ、ようやく発表会でバトンをはじめて掴んだたまこ。最後のプラットフォームで糸電話を掴んだたまこ。いろんなメタファが最後>>続きを読む
たぶん、映画評論家の人とか、映画好きの人がみたら「セリフで言い過ぎている」つまり、余白がないってことになるんだと思うけど、そのセリフ自体が日々漫然と生きる中で忘れている人生の本質をずしずしと突いてくる>>続きを読む
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1 人に薦められる (0.8/1)
2 手元に置いておきたい(0.5/1)
3 良い意味で裏切られた (0.8/1)
4 発見がある(1/1)
5 その他 (0.5/1)
計 3.6
ベテ>>続きを読む
評価基準
1.人に薦められる (0.8)
2.手元に置いておきたい(0.5)
3.良い意味で裏切られた (0)
4.発見がある(1)
5.その他 (1)
最初のシーンの旋回するカメラワークは印象>>続きを読む
信仰心の物語。無宗教の身からすると、執着心の物語にもみえなくない。
なんといってもキチジローが印象的だった。切支丹であると言いながら、何度も踏み絵をし、十字架に唾も吐いた。その度に、告解をロドリゴ神>>続きを読む
この社会で生きにくさを感じる人に、やさしく寄り添ってくれる作品。
詩のような長いセリフが特徴的だった。監督の豊田利晃さんの作品に関しては、舞台、怪獣の教えを見ても思ったけど、哲学的なセリフを劇中に織>>続きを読む
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評価基準
1.人に薦められる
2.手元に置いておきたい
3.良い意味で裏切られた
4.発見がある
5.その他
の5つの観点から評価(最大各1点)すると、
1=1/1点 2=1/1点 3=>>続きを読む
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評価基準
1.人に薦められる
2.手元に置いておきたい
3.良い意味で裏切られた
4.発見がある
5.その他
の5つの観点から評価(持ち点最大各1点)すると、
1=0.7点 2=0点 3=0点 4=>>続きを読む
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内容をそのまま示す様なタイトルは秀逸だと感じた。
風呂敷を広げ過ぎず、かつ簡潔にまとまった脚本で、特別な予備知識の要請もなく観られるのは佳いものだと思った。
売春に身をやつし始めたクロエの、男なんて、>>続きを読む
快楽に溺れる姿というタブーを監視されることで、恋心を女は抱くという筋がなんとも斬新に感じた。
哲学を持って、女性の性に迫れれば、女性からモテるという事か。
肉体を交わさずとも、女の肉体を弄んだとい>>続きを読む
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フランス五月革命の頃、
一卵性双生児の姉弟イザベルとテオとアメリカ人留学生マシューとの関係を描いた作品。映画フリークのデモで彼らは出会った。
イザベルとテオが姉弟でありながら愛し合っている仲に、マシュ>>続きを読む
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子供の取り違えの発覚。血の繋がっていない子を自分の子供として愛せるか。
仕事一辺倒で生きてきた野々宮良太(福山雅治)は息子の慶多とは真正面に向き合っていなかった。お受験、ピアノなどの習い事を一通り経験>>続きを読む
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初恋の物語。百瀬 陽(早見あかり)は宮崎 瞬(工藤阿須賀)が好きだ。ある日の帰り道、宮崎と百瀬が二人で居る所を同じ学校の者に目撃されてしまう。宮崎は学校のマドンナの神林 徹子(石橋杏奈)とつき合ってい>>続きを読む
とても不思議な作品だった
これほど余白のある作品は初めてかも知れない。
「人が生きる、暮らす」という点で相当なリアルさを感じた。
会話が台詞がかっていないのだ。
「やたら長ったらしい会話をダラダラと」>>続きを読む
10代の女の子の性欲を描くというノルウェーの作品。
英語で話しているのか分からないが、
所々英語で理解できる所もあったのでおそらく英語の作品だと思う。
ただ、ノルウェー訛りが凄いといった所だろうか。>>続きを読む
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彼女には中学以前の記憶がなかった。
「彼女には秘密があった。」
中学時代とその十年後の社会人の時間軸の往来が、二人の過ごした時間を鮮やかに描き出し、二人の懇ろな関係のこの上ない理由付けの役割を果たす。>>続きを読む
青春群像+ヤクザ
という斬新さ。
やはり、この人は青春を描く事にも優れていると思う。
そして、時間経過の描き方。時間経過して再び人と人とがオーバーラップ、邂逅する所にも上手さがある。バラバラで無秩序>>続きを読む
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人は会いたい。人と。
気球クラブっていう、大義名分の下、
男女は出会いを求める。動機は不純。
女に「欲しい?」と聞かれて、
男は何を想像するのか?それは「性」なしには済まされない事だろう。
部長の死>>続きを読む
迷っていると時間はあなたを追い抜くわ。
本物の言葉は体を持っている。
体は意味だ。
肉体を伴う言葉。
性欲とは男性の持ち物だと思われがちだ。
女性も持ちうるし、本能なのだと言う事を
男女も差のない>>続きを読む
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窪塚洋介の、役柄以上に、窪塚洋介という人間の純朴さを以てして表現されうる純朴さがこの作品の全体の雰囲気をつくりだしている。若かりし頃の小雪。窪塚演じる脳に障害を負った青年テル。ニットの帽子がとってもチ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
仕事、そして恋愛についての若者の風景が端的に描かれた作品だと思った。本田翼の演技もなかなか良かった。(七瀬ももこ)そして、彼女の洋服にも注目だ。さすがはノンノのモデルとして活躍してきた彼女だ。シーンの>>続きを読む
まさに、園ワールド炸裂だ。
園さんが詩人として如何に優れているのかが堪能できると同時に、狂気の感情はほどほどに、暴力は抑えつつ感情の揺さぶりも味わえる作品だ。園作品ではたびたび題材として取り上げられる>>続きを読む
「性」を「生」であると暗示しているようにも感じられた。
生きる上で心は欠かせない。
心なくして生きてはゆけない。
つまり、性とは不可欠なものだ。
性を司る。それすなわち生を司る。
板尾の述べたあ>>続きを読む
ARATA、宮崎あおい、麻生久美子の3人が非常に良い。
特に、ARATAの醸し出す病んだ雰囲気がたまらない。
随所で登場する幼少時代のARATA。
リストカットするARATA。
ハマリ役だ。
シティー>>続きを読む
能年玲奈のキャラが不思議。
山に迷い込む事があり、山の中で寝てしまう事がある。
菊地という山男との邂逅。
そこで、菊地が動物を殺している所を目撃する。
「動物を殺す気持ちはどんな気持ちなのだ?」
菊地>>続きを読む