クリストフォルーさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

クリストフォルー

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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.5

今年の夏もようやく終わりそうだが、どんなに異常気象が続き、災害級の猛暑や豪雨に見舞われても、なんか“夏”って感じがしないのはどうしてだろう?花火や夏祭りが自粛されたせいもあるだろうが、ずいぶん前から“>>続きを読む

赤い風車(1952年製作の映画)

3.5

あの「アフリカの女王」の次に、ジョン・ヒューストンがこんな正反対の映画を撮っていたことに驚いたが、身体上のコンプレックスのせいで、愛を遠ざけてしまう主人公ロートレックのふがいなさを、突き離さずに描き出>>続きを読む

失われた地平線(1973年製作の映画)

3.1

「ロミオとジュリエット」の流れで本作も観に行った。たしか70mmシネラマスクリーン(料金も割高)での上映だったハズ。
それでも、オリビアとマイケル・ヨークの他、リブ・ウルマン、ジョン・フィンチ、ジョー
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千津子とその妹の物語-「ふたり」 メイキング(2001年製作の映画)

4.0

大林監督の特集上映で観ていたが、発売されたBD版に収録されたので、いま一度じっくり観ることがかなった。
30年前のメイキング映像と10年後(2001年)のインタビュー映像のいづれもが、「ふたり」という
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金髪の草原(1999年製作の映画)

3.5

TBSドラマ「もう一度君に、プロポーズ」のBSでの再放送を見ていて、本作を思い出した。リハウスガール時代から将来有望かもと出演ドラマを追いかけ、「大阪物語」の名演で女優力を確信したチーちゃんの2作目の>>続きを読む

ロミオとジュリエット(1968年製作の映画)

4.5

たぶんリバイバル公開だと思うが、劇場鑑賞のあとEPレコードのサントラ盤を買って聴きこんだ覚えがある。二人の出会いのシーンのセリフが入っているのも嬉しく、ニーノ・ロータの楽曲とオリビアの可憐さに魅せられ>>続きを読む

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

4.5

25年(四半世紀)経っても褪せない魅力を持つ平成ガメラ三部作。とくに、この「レギオン襲来篇」は観始めると、分かっていても最後まで観続けてしまう。
私にとっての水野美紀は、やはり雪乃さんじゃなく穂波さん
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化粧師 KEWAISHI(2001年製作の映画)

3.5

石ノ森章太郎の同名漫画から主人公だけを借りてきたと言えるほど、オリジナルなストーリーの映画化だが、わたしは好きです。
菅野美穂がヒロインだけど、池脇千鶴が裏ヒロインという感じで、この頃の柴咲コウはまだ
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悪魔が来りて笛を吹く(1979年製作の映画)

4.1

宮内淳氏の訃報にかこつけてレビューするのは気が引けるが、41年前の映画となれば、監督をはじめ多くのキャストが鬼籍に入っているのは仕方がない。
市川作品と趣きが違うのも面白く、人間味溢れる西田金田一に夏
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べっぴんの町(1989年製作の映画)

3.5

震災以前、仕事でも通っていた神戸の街が魅力的に切り撮られていて泣けてしまう。恭兵さんもカッコいいが、本作で初めて見た和久井映見にどハマリしてしまい、映画やドラマはおろか、写真集にCDまで買い漁ってしま>>続きを読む

ミス・ギャングスター(2010年製作の映画)

3.0

少し前に「ジーサンズ はじめての強盗」なんてアメリカ映画があったが、それより早く、韓国でこんな映画が作られていたとは知らなかった。なにより邦題が分かりにくい。つけるなら「バーサンズ はじめての銀行強盗>>続きを読む

拳銃王(1950年製作の映画)

4.1

この邦題だと、どうしたって勇ましい西部のヒーローを想起してしまうが、本作でのペックは、中年になって、無法者で負け知らずな銃の名手という悪名に疲れ、昔の恋人と一粒種の息子との穏やかな暮らしを渇望する、ど>>続きを読む

八つ墓村(1996年製作の映画)

2.5

劇場公開時には、それまでの市川/金田一作品とあまりにテイストが違っていて、期待はずれの感が強かった。それでも「獄門島(1977)」から20年、ついに市川崑から主演クラスに重用されるまでになった浅野ゆう>>続きを読む

鬼滅の刃 兄妹の絆(2019年製作の映画)

4.5

未だ原作漫画の存在も知らず、行きつけの映画館でたまたま時間があったから、というのが初見の理由。予備知識も無く、何の期待もしていなかったのに、冒頭の第1話の時点で涙が湧いた。それまで多くのアニメを見てき>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

20代はテレビドラマ、30代でようやく映画で主役を演じ、ついにビックバジェットのMCUでスーパーヒーローの一員になったチャドウィック・ボーズマン。しかし、その時すでに悪疾との闘いが始まっていたなんて、>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞時(2014.5)には主演二人の演技に魅了されただけだったが、LGBTQへの理解が進み、同姓カップルが養子を育てることが社会的に容認される時代を迎えた今、作品自体の重みも増したと思う。2020>>続きを読む

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