土偶さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ANIARA アニアーラ(2018年製作の映画)

4.2

あまり評価は良くないが私には面白かった。惑星ソラリス感あり。
時間スケールがでかすぎてワロタが、回収されそうで回収されない諸々とラストにポカーン。

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.3


旅は生産性でもって何かを図り図られる日常から離れて、ただ食べて生きて恋して遊んでいるだけで全てを肯定できるのが良いところ。
そして自分の思考ベースになっている日本語が通じない場所へのひとり旅は言葉と
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攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain(2013年製作の映画)

3.8

公安9課に少佐が来る前の前日譚。
少佐の服と髪型に違和感があるが他のメンバーはいい感じ。

東のエデン 劇場版 II Paradise Lost(2009年製作の映画)

3.3

神山監督だけあって、設定やテーマやデテールは面白いし主人公も魅力的。しかしなんか今ひとつ。うーーん惜しい。

東のエデン 劇場版 I The King of Eden(2009年製作の映画)

3.5

アニメ版からの続きということで見た。
設定の細かいところと雑なところの落差が大きいような気がする。
パート2に期待。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

4.5

アニメ版を見たので映画のこちらを見てみた。アニメとは設定やストーリーがかなり違い再編集というレベルではなくマクロス神話の再構成というレベルだ。そして主人公もヒロインも役柄に相応しい真っ当な人間になって>>続きを読む

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.5

とりあえずシリーズ消化。
シーズン3の続きだった。
掛けゲーみたいなのが微妙

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

4.2

サブタイトルの『恩讐の彼方に』と同じような復習と許しと罪と罰をテーマに、カリオストロ的スタートから椿三十郎的内容を経て不二子ちゃん的存在が大変なものを盗んでいきました。それは「狡噛慎也」です。
そして
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

4.2

征陸執行官と執行官になる須郷氏の話だった。
都会でなく東南アジアでもない沖縄という舞台が良かった。斎場御嶽がエモい。
攻殻機動隊味ありパトレイバー味ありでとても渋い。

PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(2019年製作の映画)

4.1

シーズン2から組織内の敵で憎まれ役だった霜月美佳が映画のジャイアンのように頼もしくなり、シュビラシステムに唯一の未成年の最年少で適性ありとされた彼女の真価がこの映画で開花する。彼女が免罪体質でも何でも>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2014年製作の映画)

4.3

椿三十郎のような、チェ・ゲバラのような、中村哲のような立ち位置の狡噛氏が良い。
シュビラシステムで繁栄と平和を謳歌する日本に引き換え、それがない混乱と紛争の絶えない海外の状態が伺える、いかにも番外編で
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.4

ジャケ写のようにキラキラ少女ファンタジーでないのは知っていたけど想像以上だった。
少女を取り巻く悲惨な現実が少女の周りで起こるファンタージーを無闇にグロくエグくしているように思えた。
主人公の少女の名
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.1

Facebook 創業物語だがデビッドフィンチャー感はあった。
特にそれほど面白くは感じなかった。
最近映画のwinnyを見たばかりなので、同時期のFacebookやNapstarを足がかりにアメリカ
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.8

思いだせないくらい昔に観たけど再度見直した。
当時は浜辺のピアノというビジュアルに惹かれたもののそれほど?という印象だったはず。
当時は全く縁のなかったピアノを今私は毎日弾いて救われている。
そんな中
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Winny(2023年製作の映画)

4.3

IT業界に身を置き、技術者であり開発者であり、そして当時を知る私にとってとても面白い映画だった。

この映画の言いたいことは、つまるところwinnyは当時世界をリードしていた技術が搭載されており、その
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.3

面白いと聞いて観た。面白くないというわけではなかったが、めっちゃ面白いというほどではない。
「SF シチュエーション スリラー」と紹介されているが Sfはともかくシチュエーションのみの映画で、設定はい
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.8

大の大人を何人も使ってどうでもいいことを48時間かけて尋問するとか、一人の人間を24時間体制でひたすら監視するとか、人的資源の無駄遣いの創造性の欠片もない本当の意味でのブルシットジョブだとつくづく思う>>続きを読む

ゼイラム(1991年製作の映画)

3.4

何となくクソゲー間漂うジャケット写真だけど異星人 もので面白いと聞いたので見た。
30年前の映画でびっくり。
敵異星人の造形はなかなか。オタク街になる前のパソコン街になる前の秋原の風景がなんだかノスタ
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.2

カルトなファンがいて評価が高いのはよく分かった。
じわじわくる謎と言うか不穏感を感じる雰囲気は良い。
しかし私はこの映画のような設定が出てくると興醒めしてしまうところがある。これは完全な好みなのでこれ
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デンデラ(2011年製作の映画)

2.9

Plan75を観た後に同じテーマの作品を観ようということで観てみた。
柳田國男の遠野物語を思わせるタイトル、設定、プロット、テーマ、配役などすべてが素晴らしいけど、実際見始めると直ぐにチープで学芸外的
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.4

人間は道具を使うことで不可能を可能として進歩してきた。
素手で倒せない相手も棒を使えば倒せるし、棒で倒せない相手も刃物なら倒せる。そして弓矢、銃、戦車、ミサイルと当初は獲物に対する攻撃手段だった武力装
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空母いぶき(2019年製作の映画)

3.7

「ドライブ・マイ・空母」だった。
「宣戦布告」を見たので同じ系統のこの映画を。
なかなかに緊迫感があって面白かった。
ガンガン先制して撃ってくる相手に対して、後手後手に回ってこういった戦術をとるしかな
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宣戦布告(2001年製作の映画)

3.5

国籍不明の潜水艦が日本に座礁し乗組員である工作員が日本に潜入する。
訓練され武装した相手に射撃許可が降りない限り発砲できない警察、そして自衛隊での事態収拾を図る中、各国のデフコンレベルが上がり核戦争寸
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ザ・ガーデン(1990年製作の映画)

3.1

以前見てわけがわからなかったという記憶しかなかったのでもう一度見てみた。
やっぱりわけがわからなかったが、それでもわかりやすいメッセージ性はあった。
これは映画というよりは現代アートの映像作品だな。
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スケッチ・オブ・ミャーク(2011年製作の映画)

4.5

元々沖縄はずっと色々な侵略者に虐げられてきた土地であるけどその中でも宮古諸島はさらにひどい支配を受けていた。
そんな宮古諸島には沖縄本島とは違う独特の歌や神事が残っており、主にそれは薩摩藩による支配の
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サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

4.1

ずっと見たかったけど、あまりにヘビーな内容で二の足を踏んでいたがやっと見た。
いわゆる「からゆきさん」について書かれた山崎朋子のノンフィクションが原作の貧困のためにボルネオ、サンダカンの娼館に売られた
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エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

4.4

大好きなエゴン・シーレの伝記映画で彼を取り巻く女性たちとの関係を、中でも特に彼にとっての最高のミューズであるヴァリ・ノイツェルを主軸に描く物語。
スモックを着たクリムトと猫からストッキングを穿いたヴァ
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

3.3

良くも悪くも80年代映画という感じ。
爆音で山水のラジカセでハードロックかけながらフェラーリで爆走する外星人が新鮮。

アルカディア(2017年製作の映画)

3.2

ネットのおすすめSFで紹介されていたので興味を持った。
人里離れて暮らすカルト集団に育てられた兄弟が脱退後にまたその集団に会いに行く話で、少し前から話題になってる「カルト宗教二世」のテーマも含めた社会
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天使のたまご(1985年製作の映画)

2.3

押井守氏監督の攻殻機動隊シリーズが好きなので同監督のこの映画を見てみた。
なんか絵が天野喜孝っぽいなーと思ったら天野氏の絵だった。
巨大なバールのような十字架を背負った意図的に端折って創世記を暗唱する
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ザ・ロード(2009年製作の映画)

3.5

動植物すらいないほど徹底的に滅んだ世界を南へ向かう親子の物語だ。
感触はポール・オースターの『最後の物たちの国で』に近い。
とてもヘビーで救いがなく辛い。

エコール(2004年製作の映画)

3.6

ずっと昔に耽美系美少女映画として「ピクニック at ハンギングロック」や「ヴァージン・スーサイズ」とセットで語られる事の多かった作品である。
先の2つは観たことあるけどこれは見たことはなかったのでアマ
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ザ・フレーム(2014年製作の映画)

3.4

頭では「素晴らしい!」と思うけど、感覚的には「それほどでも…」と感じる。
とても懐の深い作品だとは思うけど、その世界の成り立ちを考察させる要素が多すぎて、文芸的、哲学的要素を感じる余裕があまりないよう
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CARGO カーゴ(2009年製作の映画)

3.3

汚染されて進めなくなった地球から楽園と呼ばれる程のレアルなる惑星に移住するための資金を稼ぐ為に貨物宇宙船に乗り込む医師の話。
スイス制作のSF映画と珍しく、登場人物は時々ドイツ語の単語が聞き取れるドイ
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レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

3.4

面白いSFだと聞いて観たがSFちゃうや〜〜〜ん!!ディストピアですらない!
見た人の殆どは始まってしばらくすると前に流行ったマンガの某ランドやカズオ・イシグロのアレ的な話かな?と思うはず。
面白くない
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.7

まさかのヤヤン・ルヒアン登場でびっくり、「スカイライン」で幾多のが異星人侵略者を切り裂いたシラットと聖人キアヌが戦うとは。彼を生かしたってことは次作では共闘かな?
今作は前作、前々作よりも笑えるところ
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