えちぜんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.6

タイトルとパッケージから『教師と生徒の交流』みたいな想像するが、ブータンという国が近代化に寄り添ったことへの功罪、そもそも『ブータンてこんな国ですよ』という紹介ムービーな色合いが濃い。

ヤクに捧ぐ歌
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.5

最後のライブは楽しめるし、リチャード・リンクレイターとしては「映画らしい映画」。

ただ『ビフォア』シリーズとか『6歳の僕』とか、ドキュメンタリー×実験作の方がリンクレイター唯一無二の作風で好きです。
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.6

軽快で痛快なエンタメ作。すこいのは用意した伏線を漏らさず回収していく細やかな脚本。

いや、良いことなんだけど、最近増えている小うるさい批評家に「文句は言わせないよ」という配慮の気も(笑)。それだけ漫
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.6

スピルバーグの作品は3系統で『冒険』『シリアス』「ハートフル』だと思うんだけど、ワタスは最後のハートフル路線が意外と好き。主人公が「どうしてニューヨークに来たのか」が1つのポイントになるんだけれど、個>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.7

告知でよく『2時間ノンストップ・アクション』って表現があるけれど、本作はまさにその通り。「ダイハード」だって休戦パートを挟んで緩急つけるのに。

2時間バトりっ放し、感傷パートも最小限で暴れ続けるリド
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.6

アクション映画に、デンゼル・ワシントンの渋い演技で2割増の仕上がりに(´∀`)

知り合いにホームセンターの従業員がいるんで、こんな風に世直しブチギレしてほしいな(笑)

クロエ・グレース・モレッツや
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

スワロウ=飲み込む。

ヘイリー・ベネットはけっこうタイプだけど、役者としても巧くて、異物を飲み込むのに逡巡し、その後に恍惚とする姿とか、1人舞台でも魅せてくれる。

何でも飲み込むのは自傷行為のひと
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.8

コメディの刑事モノとして、笑いありアクションあり感動ありの王道エンタメ。

ハリウッドではゴマンと作られてきたジャンルだけど、同じアジアだからかな?それよりも日本人の感性に近いようにも感じた。映画づく
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.7

差別と闘う男。ワタスなら、あんな野次あびせられたら2分も持たずバットで殴りかかってるわ( ͡° ͜ʖ ͡°)

どんな分野であれ、「最初の一人」ってのは本当に偉大。だから、新しくチャレンジしようとする
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.4

イスラム原理主義に覆われそうな社会情勢で、たいへん重い題材なんだけど、ファッションが希望のテーマなので画面はカラフルという不思議なギャップ。

体制に抵抗する女の子だけど、自分の仲間にも頭に布を巻く子
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.6

銭形×ルパン×不二子ちゃ〜ん。なかでも、ガル・ガドットがいちばん活き活きしてたな( ͡° ͜ʖ ͡°)

卵を探すお話だけど、ドゥエイン・ジョンソンの頭がいちばん卵っぽくみえる( ̄∇ ̄)

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

4.0

限定シチュエーションものは、設定こそ興味をそそられど肩透かしを喰らうことも多い。その中では秀作。

複数のストーリーが同時に進む緊迫感。それを『電話』で処理するのが、かえって観客の想像力で補完させるの
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消されたヘッドライン(2009年製作の映画)

3.5

二転三転するストーリー、スピード感のある展開。監督のケヴィン・マクドナルドは「ホイットニー」のドキュメンタリーも手がけていて多彩な才能ですね。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.2

主人公はネコと出会ったことでヤク中から抜け出せた訳だけど、ワタスが飼ったら逆にネコ中毒になって仕事にもいかず家族ともつきあわない、廃人転落まっしぐらでしょう( ͡° ͜ʖ ͡°)合掌♪

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.5

再見。コーエン作品では『ファーゴ』『ミラーズ〜』に並ぶベスト🎵

静かで、過剰さもなく、でもキレッキレな演出がクール。ハビエルさんは人智を超えた殺人マシーンで、たぶんターミネーターにも勝てる(笑)。奥
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コレクター(1997年製作の映画)

2.9

モーガン・フリーマンは『セブン』では血気盛んなブラピを宥める役割だが、この映画ではむしろ暴走気味なのでウケる(笑)

アシュレイ・ジャッドの、目と眉が離れた顔ってけっこう好きなんすけど、今じゃメグ・ラ
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トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

3.0

バカ殿がイケメンになって恋に落ちた。

ずっと雨雪なのが冬の日本海側みたいで好き( ͡° ͜ʖ ͡°)

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.3

ヴィルヌーヴはやっぱり一流と思わせる、見事な超大作だけど…ま、続編はもういいかな(笑)

ロードオブザリングとか、ハリーポッターとかね。ワタスが単純に「王道・正統派の超大作」というのが好みでないという
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パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

3.7

恋愛パートの展開がなんでそーなるの?か分からず、演出に疑問を抱きながら観ていた。ただそれを含め、私は作品から優しさを感じたから、こういう映画は意外と好きだったりする(о´∀`о)

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.6

この時代のアメリカの街並みが好き。エイドリアン・ラインの才能だけど、どの踊る場面も、光の使い方がものすごく美しい。ダンスシーンに限っては映画史上ナンバーワンかもしれない。

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.6

最近の『やかましい正義』に疑問を投げかける、重量感たっぷりの映画。

ユウコ、ユウコ父、メイちゃん、メイ父、教師の遺族、TVクルーなど、それぞれの立場と正義。それだけで無限にディベイトできそう。正義の
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.3

アニメーションの知識はないけれど、この映像にはすごく引き込まれてしまった。字幕じゃなければ子どもと一緒に見られたのに!

タリバンの悲惨な現実、戦闘でなく市井の物語、下り坂でしんどい話なのに、最後まで
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.0

ウェス・アンダーソンは、ん〜、やっぱり合わないです(笑)。

この人とかティム・バートンとかね。彼女や奥さんと「面白そうだから観に行かない?」とデートネタになりそうなタイプ。確かに女子が好きなのはわか
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.6

キュアロンの自伝的物語で、ある意味、起伏に乏しい凡なストーリー。しかし全てのシーンでとにかく構図が美しく魅入ってしまう。色彩のないモノクロだからこそ、構図が一層際立つのかもしれない。

叙事詩的に歴史
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

なんだこの観賞後の気持ちよさは…。これまでとは異なる路線ても見事に仕上げている。タランティーノでは「パルプ」「イングロリアス」と並ぶトップ3の傑作、いやベストかも( ͡° ͜ʖ ͡°)

予備知識とし
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アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.5

半世紀も前の映画なのに、意外と普通に観れる。当たり前だけど、馬やラクダの大集団は特撮ではないんですよね。実物の「不規則さ」が生々しい迫力があります。

前半のロレンスがラクダで仲間を背負って戻るシーン
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ナイチンゲール(2019年製作の映画)

4.3

タイトル写真に惹かれてレンタル。

胸糞な序盤で始まるが、クレアが強姦される描写は女性監督による女性目線だと感じた。だからえげつないんだけどね。

そこからの復讐劇は、相手役が一貫してクズ男に対してク
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.4

これは面白い。終始よくできた脚本でテンポもよく、キャリー・マリガンの演技も最高(о´∀`о)

ジェンダーがテーマの復讐劇なので、つい「男は敵」で完結しがちと思いきや、キャシーの審判は相手が女であって
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.8

序盤があまりにコテコテで、暴漢に襲われる女を助けるとか、ガル・ガドットほどの美女が「一人で寂しいの…」ってレストランに佇むとか、白々しくて「こりゃアカンわ」と思ってた。

やや大げさかもだが、ガル・ガ
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.6

さすがに今観ると古いが、なんといってもエドワード・ノートンの破壊力。

エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.8

これは怖いです。事実とはいえ、事実だからこその残酷さ。登場人物の掘り下げが浅いとも思ったか、変にドラマチックに仕立てるよりこの方がいいと思った。

大金と、時間と、限られたチャンスのなかで、ほんの目の
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.3

最初、スマホの小さい画面で観てたので、小川淳也議員を「杉村大蔵?」と思ってたすんまそん( ̄▽ ̄)はっきり言って、全国民がこのドキュメンタリーを見たら、次の選挙からは何かが変わると思う。

キャリア官僚
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.3

オーセンティックではあるし、頭脳戦みたいのは好物なんだけど、こちらの予想以上の展開でもなかったかな( ̄▽ ̄)。

「あ、そんなことできるんだ〜」とか、ちょっと科学?化学?の知識がないと分からないところ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.7

バートン・フィンクみたい。どこまでが現実でどこからが想像か境界線かボヤけていく…そこを分析する、というよりは主人公と同じ精神状態に没入する映画。

かなり古いし今のアニメは相当進化してるけど、表現力で
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

いまの人種差別問題をどストレートに切り取る。白人側の見解は一切汲み取らない容赦なさ(怒り)。たぶん、長編作品だとよくも悪くも複数の考え方が描かれて客観性を持たせるだろう。短編だからこその絞り込み。>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

3.5

Androidの是非を問う。人とロボットとの違いは?……SFの王道テーマだが、いかにもキューブリックが取り上げそうなテーマだと納得。

てか、終始つらいよね。ディビッドくん見ていられない。ハーレイ君の
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