原作を含めてシリーズ初挑戦。ノオミ・ラパスはかっこいいけど、それ以外はうーん…。テンポにメリハリがないし、大きな疑問点が不自然に放置されたままになったり、謎解きのタイミングが遅すぎたり、少なくとも今作>>続きを読む
伝記映画にあるまじき主人公のチャームなき身勝手一辺倒の言動の数々に、何ら肩入れも感情移入もできず、気持ちの置きどころがわからないまま観ていたけど、たぶん向こうも別にお前に共感してもらうために歌ってるん>>続きを読む
頼りない街灯が照らし出す雪の夜道やヴァンパイアが日の光に当たるシーンなど、映像表現は美しかったけど、正直それ以外は心に響かず…というか、北欧映画の一番苦手なところがどーんとフィーチャーされた映画だった>>続きを読む
しがない強壮剤薬局の店主が、金に困って未承認医薬品の密輸に手を出すが…という実話ベースのお話。深刻な社会派ドラマを猛スピードのエンタメが駆り立てる、本国での大ヒットも頷けるパワーと勢いのある映画だった>>続きを読む
『君の名は。』的な男女入れ替わりコメディ。女子高生ジャック・ブラック、美麗老婦人ポール・ラッドに続く敏腕女性記者アレン・レイも、ガハハ系イケメン格闘家になったマー・リーもめちゃくちゃ素晴らしくて、チャ>>続きを読む
『修羅:黒衣の反逆』で初めて見て、名脇役的な落ち着いた優しい雰囲気が印象に残っていた雷佳音さん(名前が美しい)。今回はてっきりコメディだと思っていたら結構ガチの切ないラブストーリーだったので、こういう>>続きを読む
「人生は勝ち負けじゃない」。そうは言ってもね、とつい冷笑的な態度を取ってしまう大人を、じっくり時間をかけて説得してくれるような映画だった。たぶん今年一番胸を打たれたクレジット映像。
上海パートも浙江省パートも、自然光を活かした撮影が大変美しく詩的で、それだけでうっとりと満足してしまう。しかし、その静謐な雰囲気に反して台詞や演出はクサくてわざとらしくて、どうにも受け付けなかった。こ>>続きを読む
『極限探偵』シリーズと同じく、バンコクのチャイナタウンに行ってみたくなる映画。屋台、船、バイク、花、柄シャツ、とにかく街中を駆け回って美しい家並みと風物を余すところなく見せる映像が素晴らしく魅力的で、>>続きを読む
た、楽しかった〜!!一作目のバンコク観光映画っぷりが大好きだったので、場所変わっちゃうのか……と少しがっかりしていたのだけど、画面の華やかさこそ前回には及ばないものの、派手なアクションと外連味溢れるミ>>続きを読む
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レインボウって何なんだよ…いつものとんちんかんダメ邦題か…と思っていたけど、大変失礼いたしました。亡霊の呻き声のように霧の中から聞こえてくる「オーバー・ザ・レインボウ」、なかなかに背筋の寒くなるような>>続きを読む
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ストーリーが、ない!?(愕然)
リリー・ジェームズの健康美に圧倒され、アマンダ・サイフリッドの歌の上手さに改めて惚れ惚れし、最後はシェールに度肝を抜かれてメリル様に泣かされるという、前作と変わらぬ女>>続きを読む
「ブーツのかかと」こと、プーリア州の寂れた田舎町の物語。「神に見捨てられた土地」とも言われるだけあってまあ何もないのだが、すっとぼけた味のゆるいコメディだった。なんか言葉がイタリア語じゃないみたいな…>>続きを読む
うおー!!最高!!最高です!!
いきなり感極まりブチ上がる冒頭シーン、次々に登場するパワフルな女性たちと華を添えるグッドルッキングアジアンガイズ、そして何よりクレイジーリッチの名に恥じない、部屋の隅々>>続きを読む
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とにもかくにも、荒漠としたヨークシャーの冬さえ懐で暖めてみせるゲオルゲの並外れたスーパースウィートな彼氏っぷりが素晴らしい。
寒々としたビジュアルから厳しく辛い話を予想していたので、登場人物たちに向け>>続きを読む
わりと地に足の着いたハートウォーミング系のお話だけになおさら、いくらルイジ・ロ・カーショでもそれはねえ…という展開の連続に頭の中では警報音が鳴りっぱなしだったものの、そこはルイジ・ロ・カーショなので納>>続きを読む
パタヤの街と自然を美しく切り取った撮影と、毎度ながら驚きに満ちたサモハン設計の殺陣は素晴らしかったものの、お話については正直、うーん……。それをやっちゃあSPLじゃないんじゃないの、と思ってしまった。>>続きを読む
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世界ランク1位の選手と2位の選手、対照的と見えた二人が実は似た者同士だったこと。重圧に押し潰されかけていた孤高の絶対王者が、自分に匹敵する実力者の登場をむしろ喜んだこと。一見するとそれは必然的な流れで>>続きを読む
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何より気に入ったのは豊かな映像美!ミシシッピの広大な農園(何の畑?)、明るい並木道、白人の奥様軍団のワンピースの柄、エイビーやミニーのカラフルな外出着、ど派手なオープンカー、お屋敷のテーブルに並んだご>>続きを読む
冒頭のシーンで呼ばれる「ユタ!」の響きに『ハートブルー』ファンとして胸を熱くしたのも束の間、開始10分で「オザキ8」に置いて行かれ、さらに「オノ・オザキ」と畳み掛けられて爆笑し、あとの2時間弱は宇宙空>>続きを読む
「シャバで最後の夜」、車中のシーンのトムハにスコア全部。ハンサム・ボブ……こんなん泣いてしまうわ……ごめんなボブ……ワンツーお前もいっぺんテムズ川に沈めてやろうか……。
全体的にはわりととっ散らかって>>続きを読む
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トラックの車体の下に仰向けに潜り込んだチョン警部が、顔に滴り落ちるガソリンを手で拭う、それだけの仕草に訳のわからない感動がこみ上げてボロボロ泣いてしまったことだよ…。撃たれた脚の痛みも、犯人への怒りも>>続きを読む
ノットフォーミーだったけど、ダニエル・カルーヤがこんなにがっつり出てるとは知らなかったのでお得感がある。ケイトとレジーのバディ、何気に結構萌えた。
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てっきり金持ちのドラ息子が親の財力に物を言わせて貧乏人に罪を被せて握りつぶす話だと思っていたので驚いた。しかし、そのひねりが効果的だったかというと…?
ルカへの同情を誘おうとするストーリーテリングだ>>続きを読む
リアーナ可愛いよ〜!ずっと楽しそうで登場するたび嬉しくなる。アン・ハサウェイはずっと苦手だったけど、今回はその苦手ポイントを逆手に取ったような役どころで最高である。最後の「同性の友達が少ないから」って>>続きを読む
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外を走るだけであまりの空気の冷たさに肺が凍って破れ、やがてその血が気管まで噴き上がって窒息する、そんな酷い死に方があるのか、そんな場所があるのかという衝撃。そうした極限の地に追い込まれたインディアンの>>続きを読む
『エドワード・ヤンの恋愛時代』や『恐怖分子』を彷彿とさせる孤独な青年たちの台北都会夜話に、変てこな会社員シャオカンが顔を出す。終始画面が暗くてちょっと眠くなってしまった……けど、シャオカンの西瓜ストラ>>続きを読む
ついに観られた。哪吒在此!
ザ・ニューシネマという感じの刹那的な若い男女カップルの物語に、変てこな浪人生シャオカンが時々顔を出す。蔡明亮って難解でアーティスティックで敷居が高いイメージだったけど、これ>>続きを読む
本当に本当につまらなかったけど、アダム・ドライバーは反則だろう。
アバンタイトルからトップスピードで走り出す筋書きに、もはやどこまで生身でやってるのか知りたくもない決死のアクション、おなじみのチームに強烈な新キャラもどんどん投入しながら決してとっ散らかったりこんがら>>続きを読む
このシュールな世界観と寡黙で人徳あふれる主人公、最愛の妻とかわいい犬と大切な車、実在の土地のはずなのにパラレルワールドのような雰囲気の街、ほぼ同じものをどこかで見た…と思ったら『パターソン』だった。と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
スカーレット・ヨハンソンがお色気担当でなく普通の大学生を演じているところ、ローラ・リニーの繊細で豊かな表現力を存分に堪能できるところ(メイキングでlayeredな演技と評されていてぴったりだと思った)>>続きを読む
最高!!見たかったものが全部見られた、というか逆にこの題材でこれだけのタレントを揃えたのに全然楽しくも面白くも何ともなかった1って何だったのか!?というソダーバーグへの遡りギレが発生した。方向性が違う>>続きを読む
かまきり、とかげ、めだか、蟻、石ころ…熊谷守一の絵の世界に入り込んだようで、ひとつひとつ眺めているだけで楽しい。お庭が主役の映画。欲を言えば、猫がもっと出てきたら嬉しかったな。
浮世離れしているけど>>続きを読む
同じ時、同じ人との出会いでも、心映え次第で単なるナンパの失敗にも一生の宝にもなりうる。正直こそは最良の方策…という、驚くほど教訓的なお話と受け取ったんだけど、どうなんでしょう。不意にふわっと希望が開け>>続きを読む