市井の徒さんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)

4.0

シドニー・ルメットらしい、ワンシチュエーションでツイストするシナリオが小気味いい一品。ラストシークエンスの演出もシャレが効いててナイス。
奥さん役のダイアン・キャノンの演技が過剰すぎてつい「うるせえ!
>>続きを読む

断崖(1941年製作の映画)

3.7

夫婦生活の中に発生した一つのトラブルをきっかけに、夫の行動の全てに疑念を抱く妻。
ヒッチコックらしいサスペンス。
夫のジョニーのきっかけとなる行動にもうすこし共感できる要素があれば。

クリスティーン(1983年製作の映画)

3.2

原作をコンパクトにまとめたジョン・カーペンターの手腕は流石。暴走する車の恐怖感は直接的な人体破壊や衝突描写があれば現実の恐ろしさを想起させることができたとも思うが、予算の問題か。
最後のアーニーの表情
>>続きを読む

八つ墓村(1996年製作の映画)

3.0

市川崑リメイク版は初視聴。豊川悦司の金田一はデカくて柔和という他にあまりない特徴で新鮮。

バタリアン(1985年製作の映画)

4.0

幼少期以来に観た気がする。タールマンのデザインといい動きといい、こんなに最高にカッコよかったっけな?12インチフィギュア出てくれませんかね。
選曲は渋めのUKパンク多めで良し。

ブロブ/宇宙からの不明物体(1988年製作の映画)

3.6

なぜかマックイーンが主演していたことで有名な『マックイーンの絶対の危機』リメイク。
導入から、危険なエイリアンにスクールカーストを超えた若者たちが対抗するストーリーかと思いきや、ゴア強めの純粋なホラー
>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.2

ランディス監督作ではサボテンブラザースが一番好きなのだが、本作も改めて観るとその豪華さと多幸感にお腹いっぱいになる。初見当時ではよくわからなかったキャブ・キャロウェイのスキャットに痺れたり。
プロット
>>続きを読む

フラットライナーズ(1990年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

役者陣はめちゃくちゃ豪華、しかし脚本はシンプル過ぎる気が。人工的な心肺停止を行うことで疑似的な死を体験、その後蘇生をすることで死後の世界を探究する、という話。キリスト教圏のアメリカでどのような死後の描>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.2

潜水艦映画というと、冷戦時代が舞台のものが多かったせいか、常に張り詰めた緊張感の作品の印象だけど、本作はかなりスピーディーかつ豪快で最後までアツい展開が続く娯楽作。
水陸、大小の近代兵器が盛り沢山に大
>>続きを読む

らせん(1998年製作の映画)

3.1

飯田譲治らしい風味。ソフトフォーカス、ウェットな音使い、その先に不安を残す終わり方。個人的にはあまり好きな作風ではない。

ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

南北戦争の裏にあった史実をベースにした作品。
アメリカで誰よりもはやく人種・貧富の差を取り払おうとした男ニュートン・ナイトと、その子孫であり、白人と結婚したため裁判にかけられるデイビス・ナイトの物語が
>>続きを読む

二匹の流れ星(1967年製作の映画)

3.5

『続・夕日』的な話かと思いきや、後半からヒネリの効いた展開が目を見張る。

来る(2018年製作の映画)

3.2

中島哲也監督作、いつもレーシック手術失敗後みたいなビジュアル

ライフ(2017年製作の映画)

3.2

この手のモンスターパニックムービー、事件のトリガーになる人物のキャラ設定と扱いが微妙だと、観る側の気持ちの乖離が起こってしまう、というアレ。

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.7

ここ数年で飛躍的に技術向上したPBRの恩恵を受けまくった画作りに痺れまくる。
このシリーズはいつもそうだけど、新しい時代に先陣切って突っ込んでいく脚本にケツを叩かれる気分。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.2

ジャンプスケアに頼らない演出、勉強になる
エンドロールのジュディ・コリンズがこんなにうすら怖く聴こえたの初めて。

レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

4.6

子供時代の自由なクリエイティブの解放を思い出させる前作に続き、今作は思春期の不安定な心を最高のエンターテインメントとして描ききった傑作。歳の離れた弟・妹がいる人間は昔のことを思い出してきっと胸が苦しく>>続きを読む

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

3.4

過剰すぎる外連味、飛ばし気味のVFX、中二的退魔師、完全なる白石晃士映画。
アイデアのある新しいホラー表現もちらほらあるのも良い。

理由(1995年製作の映画)

3.7

前情報ゼロで鑑賞したので、よくある人種差別を主軸に置いた法廷サスペンスかと思いきや途中でガラッとジャンルが変わって驚く。
しかしショーン・コネリーのカッコよさったらない。姿勢の良さ!

ウンベルトD(1952年製作の映画)

3.8

運に見放され、プライドを捨て切れないが故になすすべも無く都市を彷徨うことになってしまう顛末がリアル。一切救いがない話ではあるのだが犬が可愛すぎて妙に癒されてしまうのが良いのか悪いのか…

ワンダーストラック(2017年製作の映画)

4.5

「自分の居場所はここではない何処かにあるはず」。どうしようもない疎外感を抱えた事のある人間にとってはたまらなく苦しくなる傑作。3人の子供達の世界や運命をを切り広げるきっかけが全て本・書店・博物館、とい>>続きを読む

アローン(2017年製作の映画)

2.4

「目が覚めたら自分以外の人間が消えさってしまっていた」系映画。YA小説あたりが原作かなと思って観ていたが、BDが原作だった模様。

主人公と(道中で出会う)数人の少年・少女のみが残されてしまっている理
>>続きを読む

ザ・シンプソンズ MOVIE(2007年製作の映画)

4.2

10年ぶりくらいの再視聴。
配信版は安心の声優再吹替え版。

これを当時所ジョージやら和田アキコやらに吹き替えさせたの本当にゾッとするな…。

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.1

寄生バディもの。当時(から現在まで続く)のスーパーヒーローものの主流の、カラッと明るめの作風。ヴェノムの元々のキャラクター性に対して、ファミリー層を意識してか直接的な残酷描写はほぼゼロ。首が飛ぶことも>>続きを読む

判事オリヴァー・ストレート 全米に裁かれた男(2019年製作の映画)

3.0

人が人を裁く司法の仕組みと、SNSで毎日のように続く誤った正義感による私刑を混ぜた脚本は(多少既視感はあれど)面白い。

カメラは基本FIX、実直な撮影も個人的には好み。

ただ、思わせぶりに登場させ
>>続きを読む

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.0

前作の小池和夫的キャラ立ちとカタルシスはどこへ…。

完全なキリングマシーンと化してしまったマッコールの戦いは、本人の怒りは理解出来るものの観客の感情とは若干乖離気味。

環境や周りの影響で悪に染まろ
>>続きを読む

あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

4.2

将来への不安に満ち、まだ何者にもなれていない若者と頑固な老人が交流を経て、互いが変わっていく物語。正直よくあるプロットではあると思うのだが、この作品はそこに「70-90年代の女性への社会的性差別」「音>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.4

『虹を掴む男』リメイク。設定を現代にしただけでなく、プロットの翻案が上手い。そして、ホセ・ゴンザレスのサウンドトラックがただただ素晴らしい。

私が愛した大統領(2012年製作の映画)

2.3

イマイチな伝記映画によくある、抑揚無く事実のみがひたすら並べられていく退屈さが全編通して横たわる。

砂の惑星(1984年製作の映画)

3.2

アートは今観てもハッとするシーンが多く、その点だけでも価値は十二分にある。