DJあおやまさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

百円の恋(2014年製作の映画)

3.0

脚本より安藤サクラの役者魂に涙が出そうだ。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

ホラー映画はまったく観ないジャンルの1つなのだけど、さすがにこの盛り上がりには乗らざるを得ないと思い鑑賞を決めた。平日午前の回ながら、コロナウィルスの影響からか、はたまた映画の特性からか、客入りも少な>>続きを読む

架空OL日記(2020年製作の映画)

3.8

本当に何も事件の起きない約2時間。そうそう事件の起きない日常をより楽しむために、誰かとともに些細なことに喜び、怒り、悲しんでいるOLの生き様みたいなものの愉快さが心地良い。あくまでもバカリズムという男>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

3.9

今泉力哉監督とあって期待通りの傑作。終始大きな事件は起きないが、淡々とした日常の中の細かな恋愛模様が丁寧に描かれている。とりわけ“告白”という、ある意味日常においては事件ともいうべき行為にフォーカスし>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.3

鑑賞して数日経つが、なかなか文章がまとまらず。稚拙な言葉を並べて感想を書いて、この感動を矮小なものに収めたくなかった。しかし、結局まとまらないまま。良い映画を観るたびに、受けた感動を100%文章に表せ>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

マット・デイモンとクリスチャン・ベイルの初競演という触れ込みだけで鑑賞を決めた。それくらい2人とも好きな俳優だし、絶大な安心感を与えてくれる存在だ。そして、期待通りこの2人の演技は素晴らしく、昨日観た>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

コメディ、アクション、スリラーなどあらゆる要素の詰まった痛快なエンタテイメント作品だが、そのバランス配分にイマイチ乗り切れず。クライマックスの展開は文句なしに素晴らしいのだけど、そこに至るまで方向性の>>続きを読む

さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.2

“セシウムさん騒動”の東海テレビが、オワコンと揶揄されるテレビの在り方を描いたドキュメンタリー。若者のテレビ離れが叫ばれているが、自分はいまだに根っからのテレビっ子だと自負している。そんなテレビっ子か>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

いよいよ新3部のみならず“スカイウォーカー”を巡るストーリーの完結作とあって、鑑賞に臨むこちらも緊張感をおぼえた。あまりにも偉大なシリーズゆえ、その結末はもちろん気になるが、観るのが怖いという気持ちも>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.2

まずなにより、原作未読のためまさかのZ要素に愕然とした。予告編ではその部分を伏せていた意図は一体なんだったのだろう。勝手に『十角館の殺人』よろしく密室を舞台にした本格ミステリものかと期待していただけに>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

-

恥ずかしながら、今さらになって初めて観たが、確かに面白いです。映像は超美麗で、ストーリーもテンポ良く進み、そしてなにより楽曲が良い。当時、散々聴いたテーマソングにある背景を初めて知ったが、なるほど、な>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.0

ドロッドロの愛憎劇かと思えば、是枝監督らしく小さないざこざを描いた物語。ただし、あまりにサスペンス的なエッセンスがなく、どこか物足りないまま終わってしまった。
イーサン・ホークの情けない父親役には、思
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

世界規模の停電の後、誰もビートルズを知らない世界になってしまうという設定は、ついワクワクしてしまった。ただ、その設定の面白さ以上の展開がまるでなかった。ほとんど『アリー/スター誕生』で、クライマックス>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.8

前作『ビフォア・サンライズ』から作中の設定と同じく9年の時を経て製作された本作。今作は約80分と短く、作中の時間経過もほとんど同じで、ほとんど散歩しながら喋ってるだけ。喋ってるだけなのは前作と変わらな>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

同じ列車に乗り合わせた男女が意気投合し、夜明けまで一夜限りのデートをするだなんて、なんてロマンチックだろう。若き日のイーサン・ホークもジュリー・デルピーもお顔が美しくて、どのシーンも絵になる。そのおか>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

残念ながら、主人公になんら共感することもなく、まったく代償の伴わないタイムトラベルを酷使して、労せず幸福を手に入れる姿にどうやって感動すれば良いというのか。タイムトラベルを使える主人公のせいで運命を意>>続きを読む

お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.9

生きていく上で他人と関わらないわけにはいかないのだが、いかんせん世の中にはくだらない奴らばかり。世の不条理さ、不潔さに反吐が出るほど嫌気がさすのだが、まあそれはそれとしてなんとなく折り合いをつけて生き>>続きを読む

インスタント沼(2009年製作の映画)

-

不条理さのなかにきらりと光る麻生久美子のキュートさ。最高のコメディエンヌだ……。

亀は意外と速く泳ぐ(2005年製作の映画)

-

三木聡ワールド全開。テンポ良くというより淡々とシュールに。登場人物全員が愛おしい。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

今作もジョン・ウィックがただただ敵をなぎ倒す。主席連合やコンチネンタルホテルという殺し屋の世界観がもはや発明で、ヤクザ的な義理の世界はやはりワクワクしてしまう。
ただ、今回、見慣れてしまったのか冗長な
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

-

主人公たちの設定にまるで説明がなく、全体的にぼんやりとした雰囲気に包まれた映画だ。いかんせんこういった映画は、感想がひどくぼんやりとしてしまい、まとまりのない文章になってしまう。
わりかし都会に生まれ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

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音楽をやって来なかった人間には、まるでわからなかった。僕にはどの演奏も同じように聴こえてるので、どうしてもそれを取り巻く葛藤に信憑性を感じない。なんだか悔しい映画だ。
ただ、愛してやまない松坂桃李が今
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サウナのあるところ(2010年製作の映画)

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サウナに行くと、決まって「人生とは?」と深い思考に陥ってしまう。どれだけ長時間サウナにいても、体中の水分が体外に抜け出すばかりで、決してその答えは出ないが、不思議と気持ちはすっきりする。先日も、どうし>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.4

僕のささやかな映画人生の根幹にあるのは、中学生の時に夢中になった作品たち。『レオン』のスタンスフィールドや『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター、『タクシードライバー』のトラビスなど、僕はとにかく映画>>続きを読む

君に届け(2010年製作の映画)

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今度『アイネクライネナハトムジーク』を観に行くので、同じ多部未華子と三浦春馬の共演作であるこちらを。
原作はそれなりに好きだけど、爽子のスカートの短さ以外は良い実写化。なにより多部未華子の演じる爽子が
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惡の華(2019年製作の映画)

3.2

全11巻ある原作をまとめているだけに、上映時間は長くやや冗長であったが、とりわけ良い実写化ではないでしょうか。もう僕のミューズである佐伯さんの魅力を余すところなく描いているだけで、涙が出そうだった。>>続きを読む

ある船頭の話(2019年製作の映画)

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オダギリジョーが監督として挑んだ本作は、クリストファー・ドイルが撮影を、ワダエミが衣装を担当するなど、芸術作品に振り切った意欲作。エンタメ要素は皆無で、海外の映画祭にはウケるかもしれないが、なかなか人>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

宇宙を舞台とした感動ヒューマンドラマ、言うなれば、宇宙版・父をたずねて三千里的な話かと思えば、そうでもなく、まるで50年後のドキュメンタリーのような静かな作品だった。
自分の中で、宇宙と死のイメージは
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオが初共演、それもタランティーノの監督作品で。中学生の時の自分に教えてあげたいくらい夢のような話だ。むしろ当時の僕の妄想のような布陣だ。
語りたいことは多くあれ
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

テレビアニメ放送20周年記念作品とあって、ファンサービスに全力で振り切った大傑作。長年、ONE PIECEを観てきたファン垂涎の展開の連続のオールスター映画。もう1つのエンドゲームだ。
最悪の世代、海
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天気の子(2019年製作の映画)

2.8

『君の名は。』公開当時、世間はあの盛況ぶりなのに対して、自分はわりかしミーハーな気質なはずなのに、いまいちハマらず、そのビッグウェーブに乗れていない感に悔しさを覚えた。しかし、今度こそ乗ってみせるぞと>>続きを読む

恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

『牯嶺街少年殺人事件』を観て以来、すっかりエドワード・ヤンの描く退廃的な台湾に目がない。そんな折、本作がリマスター版として新鋭のミニシアター・大須シネマで上映されていたので、早速観てきた。
舞台である
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Diner ダイナー(2019年製作の映画)

2.2

監督が蜷川実花となれば、観る前から駄作なのは明白だが、主演が藤原竜也とあっては観ないわけにはいかない。ただ、さすがの藤原竜也を持ってしても、駄作となる運命は逃れられなかったようだ。

横尾忠則が装飾美
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.2

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を経てフェイズ3の締めとなる作品に相応しい傑作。清涼感とユーモアの詰まったただただ楽しい作品だった。
ピーターはもちろんMJはじめキャラクターたちが皆、愛らしい。前作で
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.0

傑作『そうして私たちはプールに金魚を、』の長久允監督の長編デビュー作とあって、公開前から期待に胸を膨らませていた。
厭世的な少年少女たちの音楽映画に、どこかノスタルジーを感じるドット絵のビデオゲーム的
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

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もっとガッチガチのクライムものかと、勝手に期待してしまったので肩透かし。