すずやさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

二重生活(2016年製作の映画)

3.5

レビュー数を見るに、それなりに注目を集めていた作品だったのだろうか…公開当時のことは全く覚えていないのでわからない。

人は常に、自分より富める者、持つ者を羨み、自分の中の空虚さと闘っている。その中で
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.1

この映画に没入してしまうことが、私はとても怖かった。
それほどに、本質的で恐ろしい何かを、この映画は描いていた。強く惹きつけるもののある映画だった。

この社会は、無意識のうちに「いい子」を求め、また
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映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

3.5

結局ドラマを全部観た勢いで映画も全部観てしまった…

決して長谷川博己の良さとか今になってみると衝撃的なレベルに豪華な脇役たち(土屋太鳳や松岡茉優、北村匠海、さらに映画に関して言えば風間俊介や窪田正孝
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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

3.9

公開日を確認したら2019/9/27と。アンドリュー・ヘイの『ウィークエンド』と同時公開だったのか、道理で観てないわけだ。本当はヒューマントラストシネマ渋谷の特別上映で観るつもりだったんだけど、昨今の>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

コロナでお家から出られないから邦画を攻略しよう第n弾ということで観た。
概念を奪う宇宙人と、それに”ガイド”として巻き込まれる2人の人間の物語。ちょっと物足りなさを感じるところもあるけど、宇宙人を描く
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD(2015年製作の映画)

2.6

これに関してはもう評価が下がるのはしょうがないと思う。ストーリーが薄いんだもん。87分っていう短い時間でああなったなら個人的にはもう少し粘ってほしかったなあと…原作を読んでるからわかるでしょ?と言われ>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

2.9

私はアニメも漫画も見た事がないしなんと言うべきかわからない。多分この低評価はそれら原作との乖離から来てるんだろうし。
ただ巨人に襲われるシーン、下手なホラー映画よりずっと怖かったしよくできてるんじゃな
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ノウイング(2009年製作の映画)

2.5

ディザスター映画じゃなかった。SF映画だった。としか感想が…
ニコラス・ケイジが人類滅亡の未来を知ってしまって止めようと頑張る映画だった。お前さん宇宙物理学者であった意味ありました?私にはよく分かんな
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.4

また私は大傑作を見逃していた…アマプラにあったから何気なく選んだ一本だったけど、ディザスター映画としても政治ドラマとしても面白い一本だった。

ゴジラ映画は近年アメリカで製作された2本しか見ていないけ
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.1

今まで名作だと何回も名前が挙がっていたのは聞いているし、だからこそNetflixに導入したとのことですぐ観たのだけれど。
想像以上にどこにも救いがなくて苦しい物語だった。

自分だけの、自分の人生につ
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.3

「人生楽しんだもん勝ち!!」な、優しくて繊細な映画。
前から凄くこの映画のテーマ曲が好きだったけど観る機会がなかった。いざ見てみると雰囲気だけなのかなと思わずにはいられないけれど、優しさがそこかしこに
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.8

これはいうなれば、ドランが俳優たちに送ったラブレターだ。

自分の人生に嘘はつくな。
自分の人生を生きていても、君に恋い焦がれ、夢中になり、君が誰かの人生の支えになっている人たちがいるのだから。

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アースクエイクバード(2019年製作の映画)

4.0

まず日本描写の良さに感激。製作はアメリカだけどどれくらい日本の資本が入ってるんだろうね?
冒頭の東急田園都市線中央林間行きとか、100系時代の上越新幹線とか芸が細かい。本当に新宿とかで撮影したらしいし
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.3

東京オリンピックが復興五輪と位置づけられる今だからこそ、この2020年3月に公開する意味のある映画だったのだろうと思う。

時が経てば、きっと私たちは東日本大震災や福島の事故を忘れていく。
2011年
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キング(2019年製作の映画)

3.8

言うなればティモシー・シャラメ無双映画。

世間知らずで愚かだった放蕩息子が、父の死をきっかけに王となり、戦争のない平和の希求から戦争による平和へと転換する。

本当にティモシー・シャラメが強すぎてよ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

4.5

最高すぎた…
カッコイイ…とただただ呆然。最高すぎ。
イケメンが多すぎる。

「女にはできない」がこの映画最大の敵。女にだって、能力相応の選択肢があっていいはず。女には無理、そんな言葉をことごとくぶち
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

これグロいだけでホラー映画要素はあんまりないのかな…?と思いきやしっかりホラー映画だった。
監督が失恋を元にして作った映画らしいけど一体どんな失恋をしたらこんな映画ができちゃうのか…

最初はわりと伝
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.6

また凄い映画でした……
もちろん長回しも凄いんだけど、戦争映画としてのメッセージ性にも優れていて凄いビックリした。スルーしなくて良かった。

まあ「全編ワンカット」って言うのはやめとけよ、と思うけど、
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デンマークの息子(2019年製作の映画)

3.7

渋谷ユーロスペースのノーザンフィルムフェスティバルにて。
極右テロものの映画はもういいわという意見もあるだろうけど、これはなかなかパンチの効いたディストピア映画だった印象。

結局主人公は誰だったのか
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.9

他の方の言葉を借りるならば、久々の「ポップコーンを食べながらゆっくり見られる映画」だと思う。金曜ロードショーでもやるんだろうな。シリーズ化されるならめちゃくちゃ楽しみ。
「どいつもこいつも怪しすぎ!」
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.3

アレックス・ロウザーの映画ならそう言ってくれよ!!と何度叫び出したくなったことか…
この映画、フランス語を各言語に訳す、って映画だったのね。
出演者がフランス語・スペイン語・中国語、その他色々を駆使し
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his(2020年製作の映画)

4.2

日本でも、こんな映画が作れるんだ…と。恋愛映画というよりは"家族とはなにか"という映画だったように思う。

同性愛者のカップルのもとで育つ子供は「特殊な環境で育つ」「将来が思いやられる」なのか?そこに
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

すっごいいい映画だ……感嘆…
終戦直前のドイツ、ナチに強く影響された10歳の少年が主人公。臆病なジョジョ "ジョジョ・ラビット"が、ユダヤ人の少女との出会いを経て変わっていく様を描く。

我々が日々抱
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.4

誰だよこの映画を『キャッツ』って呼び始めたのは、って言いたくなるレベルにあれは猫じゃなかった。ヒトだよ。
遠い昔、横浜の劇団四季のシアターで見たキャッツ、あの感じだ。舞台そのまま。映画ならもっとやれた
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モーリス(1987年製作の映画)

4.1

原作を読み切り、念願の映画初鑑賞。
同性愛モノの映画のほぼ原点のような映画で、いわゆる”禁断の恋愛”ってやつである。

ラストで暗示されるように、いつだってモーリスとクライヴの心の中にはお互いの存在が
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

これ、公開当時に映画館で見たからてっきりレビューしたもんだと思ってたんだけどしてなかったので書きます。

親切で心優しいクマ、パディントンとロンドンで巻き起こる事件のお話。
1との繋がりはそれほどない
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.9

『博士と彼女のセオリー』の主役二人が再共演したこの映画。本当に奇跡。やはりこの二人は私にとって永遠のミューズだと分かったし、永遠に心を掴まれたままなんだろうと感じた。

空を見上げる気象学者と、地上を
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.2

やはり、侘び寂びの映画だなという感覚。
おそらくかなりリアリティを追求しているのだろう。大袈裟な逆転劇だとは思わないけど、その分素直で正義感の強い主人公が際立つ映画だったように思う。

メディアの闇と
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.6

ちょいとやりすぎでしょ、ってレベルにカオスだな…
ここまでやるか?
主人公を取り巻く人間関係、難しくはないんだけど多いし細かいし伏線が多い。原作もだいぶ情報過多だったんじゃないかと思うな……

ロバー
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

叫び出したくなるほどに、新年早々からやばい、とんでもない映画を観てしまった…
衝撃の度合いよ…衝撃作でしょ…

最初は現代の「闖入者」かな?と思っていたところがあったんだけど、韓国における格差社会化と
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否定と肯定(2016年製作の映画)

3.6

2020年初映画に、友人が推していたこの映画をチョイス。アマプラありがとう。

気になった点としては主に2つあって、まず布石の回収を全然してないところ。これあとでターニングポイントになりそうだな〜とい
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.8

そこまで刺さる要素が多かったとは正直言えないけれど、終盤で一気に持っていかれた感じがある。

愛する人が殺人犯の嫌疑をかけられている。信じるか、信じないか。
絶対違うと思いたいはずだ。自分にも、子供に
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

4.0

無理……かわいい………しんどみが深い……
私のような大学生が1人で見に行くのはさすがにいかがなものなんだろうかと思うレベルに小学生しかいなかったけど、映画が始まる時小さな声で「すみっコぐらしだ!」って
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

内容の考察とか色々考えるのは他の方に任せるけど…

オスカー・アイザックに出会えて本当に良かった。

ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.0

B級すぎる。草。笑っちゃう……

ただこれは多分エマ・ストーンがブレイクする前の映画だったんだろうし、彼女イケメンすぎたな……
あとアビゲイル・ブレスリンがまだ子供だったの意外だった

ゾンビがグロく
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

4.3

のむコレ3のジャパンプレミア上映にて。
主演の子の来日があると聞いて釣られて見に行った感じではあるけど、ほんとに見て良かった。放心状態。

映画としては、恋愛映画というより1人の青年の成長物語として見
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