gyaro311さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

gyaro311

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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

3.8

悲惨な戦争の実態、、と言うよりは、
過酷な状況で成長を強いられた子どもたちの
ロードムービー。
すごく真っ直ぐな映画だが、
子どもの純真さと、戦争の対比に、
フランス映画らしいメタファーが
散りばめら
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十年(2015年製作の映画)

3.9

エンタメ映画の本場、香港から
このように“混乱した”映画が送り出されることに、
香港が今、陥っている危機の深さを実感しました。

かなり前知識ある状態で見ましたが、
映画自体はちょっと辛かった…
長く
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美女と野獣(2017年製作の映画)

4.0

小学生の娘のリクエストで吹替版を鑑賞。
誰もが知る物語であることを逆手に取り、
この映画ではストーリー上の
細かな整合性を合わせることより、
夢の世界の再現や、
そこで楽しむことに振り切っている。
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.2

8年越しの日本公開!
舞台挨拶ありとのことで、
初日初回を観てきました!

瑞々しくて、どこか懐かしい、
どこまでも優しい映画でした。
最初はストーリー進行が独特で
違和感もあったのですが、
見進めて
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

巨匠が真正面から描いた今そこにある危機。
一昔?ふた昔?前なら
テレビ番組のドキュメンタリーとか
ニュース番組の特集でみるべきテーマだが、
今ではすっかり目にしなくなったテーマだ。
ニュースとしても売
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.7

週末に娘のリクエストで鑑賞…
一言で言えば身につまされます。
職場でデスクワークで
幅を利かせていたりすると、
確実にこうなっていきますよね…
残念ながらほぼ全編、
父親への厳しい視線で貫かれておりま
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.4

超・私的な目線から、人の多様性を貫く。
人は見た目から想像できる所もあるし、
想像できない所もある。
人は何かを表現しようとしているし、
何かを隠そうともしている。
時にその二つは絡み合ったり、
交錯
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.8

日本人が真に「体験」すべき戦争映画!
何の前知識もなく鑑賞しましたが…
それは驚愕の映画体験でした。
塹壕に火炎放射器。
これまで語られてきて、
知った気になっていた戦争を
裏側から見たら、こうなって
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

娘が4~5歳のころ、節分の季節になると必ず、
父は鬼にあったことがあるか?と聞かれた。
いつも『2~3回あったことがあり、父が勝った』
と答えていた。
娘に伝えたかったのは、人生には必ず、
「鬼」とし
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.6

全然洒落になってない。
コメディーかと思ってみたら・・・
悲鳴が聞こえてきた。
ドイツ社会の抱える毒が噴出する衝撃作。
しかも「ヒトラー」そっくりさんに対する
多くの市民の、おそらく生の反応が
ふんだ
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ニュースの真相(2016年製作の映画)

4.4

問題の「文書」を作成したのは誰か?
動機を持ち得るのは何組かいて、
その能力を持ち得る人も限られている。
しかし真相は闇の中だ。
「文書」を作成し得るものの中に、
真相に迫った取材班自身も含まれる。
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.4

とにかく元気が出る!
初日の一発目で鑑賞。
お客さん入ってました。
期待通りの見応えで、
希望と勇気が蘇る感じ。
美しい映像とダンス、音楽のパワー
会話の楽しさを存分に堪能できます。
理屈が入り込む余
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.7

レゴムービーというものを初めて見ましたが、
その展開のスピードの速さ!
その中に驚き・笑いから感動まで
すごいテンポで入れてきます。
いまの子供たちはこのノリを
普通に楽しむのか!と驚きました。
全然
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

4.4

ウディ・アレンが紡ぎだす極上の郷愁!
ゴールデンエイジと呼ばれる1930年代の
ハリウッドとニューヨーク。
精神的にも、もしかしたら物質的にも、
おそらく今より豊かだった時代を背景に、
万民共通の「ほ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8

いわゆる愛と欲望と裏切りのサスペンス、を
手加減なしで、思い切りつくったら
こんなんできちゃいました!って感じ。
そのトコトン振りが世界に衝撃を与えている
のだと思いました。
韓国映画パワー、健在です
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スノーデン(2016年製作の映画)

4.4

きょうは、予約しないと、
どこの映画館も入れないほどの人気ぶり。
普段は絶対に選ばない1列目とか、
2列目しか空席がありませんでした…
予約せずに映画館に来て、
打ちひしがれている人も
多く見受けられ
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.4

恥ずかしながら原作未読。
外国人宣教師の「棄教」をめぐる葛藤を縦軸に、
アミニズム、八百万の神を尊ぶ日本文化を、
外国人視点で斬る、異色の超大作でした。
スコセッシ監督が日本の文化を深く理解した上で、
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アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(2015年製作の映画)

3.7

試写会で鑑賞。
新年早々、非常に痛い所を突かれた映画。
商業的に大きく成功することは難しいと思うが、
そこに価値があると思う。
感じたのは「和して同ぜず」は本当に難しい、
ということ。
ミルグラム実験
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マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.1

機内で鑑賞。
愛と打算、打算と愛の物語か。
資産家で芸術活動のパトロンである
マダム・フローレンス。
夫のシンクレアも、伴奏者となったコズメも、
それぞれ、打算があってフローレンスに近づいた。
音痴だ
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.0

「先行」に負けて機内で見てしまいましたが、
観るなら間違いなく映画館で観るべき映画…

ただ個人的には『七人の侍』や『荒野の七人』を
超える要素は特に感じられず。
デンゼル・ワシントンの、
無駄な動き
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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

3.7

遅ればせながら機内で鑑賞。
ブリジット・ジョーンズの日記シリーズを観るのは、実は今作が初めて。
なので、ちゃんと理解できているか分かりませんが、
描かれているテーマは、ブリジット・ジョーンズの“ナルシ
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ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

4.5

社会性と個性の関係性を、
この上ない形で、世に示した傑作。
個の精神の健全性を脅かすのは常に社会であり、
精神の傷を癒やせるのも、また社会だけだ。

統合失調症の患者は、他者との関わりの中で、
何ら
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ルーム(2015年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

生まれることは素晴らしく、
生きていることは素晴らしい。
それを「人間の尊厳」と呼ぶ・・・
この映画は、そんな根源的な問いを、
観ている人に真剣に考えさせてしまう。

それも、全く思わぬ角度から。
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.0

『ハリー・ポッター』シリーズは、
娘と全て鑑賞済み。
シリーズ通してそれなりに楽しめていたので、
満を持して、家族で鑑賞。

しかし残念ながら、いまいち乗れず…
最後は3Dに疲れたのか、
不覚にも眠く
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.9

棋士の世界。
特異な勝負師の世界を、
スクリーン上に忠実に再現した良作。
ノンフィクションならではの静かな感動は、
『ハドソン川の奇跡』を見た後の充足感と似て、
じわーっと余韻が広がります。

村山聖
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弁護人(2013年製作の映画)

3.9

大手建設会社のトップが、
ソン・ガンホさん演じるソン・ウソク弁護士に、
「今の韓国が真の民主主義を求めるのはまだ早い。
もっと中産階級が育つのを待たなければ」
と諭したのに対し、
ソン弁護士は
「私は
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

心が震えました。

人の居場所をつくれるのは、人だけ。
他人と、自分でつくるもの。

だから、人の居場所を奪うのも、人だけ…

空襲警報か鳴り止まない中でも
慎ましく生きている人の暮らしを知って
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.3


ラージクマール・ヒラニ監督
アーミル・カーンさん主演の、
『PK』に感銘を受けてレンタル。
仕事が忙しく、一度見ずに返却してしまい…
再レンタルして、ようやく鑑賞しました。

テーマとしては『いま
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紙の月(2014年製作の映画)

3.8

そこはかとなく、怖い映画だと思いました。
心のエアポケットを突くような恐怖。
魔がさす、と言うか。
銀行の人によく聞く「ありがちな話」が、
行く所まで行くとこうなる、というのが、
極めてリアルに描かれ
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PK(2014年製作の映画)

4.8

「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく」

井上ひさしさんのこの言葉が、
全ての表現、作品、とりわけ
エンターテイメント作品に通じる背景には、
「本当
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.8

だいぶ泣かされました。
何度か嗚咽が込み上げそうになりましたが、
近くのおばさんがその度に、かなり先行して、
嗚咽をあげてくれたおかげで、我に返り、
大人しく見続けることができたと思います。
それでも
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TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

4.0

「うまい」ことの崇高さを感じた映画。
本当に「うまい魚」を食べられた場合、
それが、どれだけ奇跡的な仕事の
連続だったことか…

まず、魚が獲れなければいけない。
獲れた魚の中で、今この瞬間は
どこ
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海街diary(2015年製作の映画)

4.0

今年は見る邦画がみな後悔しないものばかり。
これまであまりに見ていなかったので、
今年が豊作なのか、
これまでも充実していたのか?分からない!
ということで、タイトルだけは聞いていた
話題作を今さら鑑
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.7

『何者』が思いの外、よかったので、
実はまだ見ていなかった、
朝井リョウ原作の本作を早速レンタル。

瑞々しい言葉のやりとりから滲み出る
独特の緊張感は、監督が違えど『何者』と共通。
何気ない会話の間
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戦場にかける橋(1957年製作の映画)

3.7

『クワイ河に虹をかけた男』を見て、
幼い頃にテレビで見たこの作品をレンタル。
「サル、ゴリラ、チンパンジー♪」と歌っていた
『クワイ河マーチ』の記憶しかなかったのですが、
今回『クワイ河に虹をかけた男
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何者(2016年製作の映画)

4.1

予告を見て、全然ピンときてなかったんですが、
レビュー読んで観たくなり、行って来ました。
映画館では、
高校生くらいの若い客の姿が目立ちました。
感想としては……
素晴らしかった‼︎
エンドロール、
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