園子温無名時代の脚本をそのまま映像化、ということで随所にらしさを感じつつもクリスマスの素敵な物語として無難な所に落ちているのが何とも意外で暖かくて面白くもあり歯痒くもあり。
現代版ロマンポルノとして完璧な模範解答。照明のフレアが美しい池袋の街並みは『牝猫たちの夜』クライマックスの新宿とはまた違う別世界感があって堪んね〜!!!
若松プロのドギツいイメージに反した優しい青春映画。でも話の密度は相当で劇中の経過時間がたった3年とは思えない。実際若松孝二の映画撮るバイタリティは相当だったんだろうなと…。
韓国ノワールを思わせる苛烈さ。映像のキレは圧倒的に前作の方が上だが、いつまでも東映実録路線に縛られないで新しい境地を見せようという挑戦心は買いたい。鈴木亮平とか普通に良いし。
夢を忘れた社会人の白昼夢。話としては割とベタな流れなのでアツくはなれる。タイムドライバーのデザインはまあ圧倒的にダサいがその辺も子供が考えたみたいで逆に愛らしい。
光る竹の中からおっぱいデカい全裸の女出てきたー!っていう冒頭何分かが頂点でその後はどんどん気分が下がる。木下柚花はエロいのにそれをまるで生かせてない脚本、普通につまらん…。
終盤のカタルシスは数あるエロ映画の中でも最高クラス。想像の5倍くらいのエロさで圧倒されてしまった。「働く女稼業」シリーズがこの一本で終了してしまったのは本当に残念でならない。
前作よりも断然こっち派。台詞を削りに削って映像でキャラの心情を丹念に描写するドラマパートとキメキメの格好良いアクションシーンのメリハリが素晴らしく超絶。
全くダレないあっという間の2時間38分。とにかく場面がどれもこれも格好良くてデヴィッド・フィンチャーの画作りの良さが光まくってる。ルーニー・マーラの演技も当然最高。
早口台詞の応酬が最高。妙に嫌な感じがする構成なのにギャグっぽく見せる場面はちゃんと面白い。フィンチャーにしては割とタイトに話が纏まってるのも◎。
編集が超絶ゲロヤバ。サブリミナル的に挿入される男根のイメージに心のチンコがイキリ立つ傑作!!!去勢され生ヌルい生活に犯された現代社会に対する強烈激烈な時限爆弾。
モゴモゴ喋ってるシュールな感じは人を選びそうだが、ポストアポカリプス的な世界観は最高に良い。エイリアンもロボットも怪獣もデザインが秀逸。アクションシーンも無駄にハイクオリティ。
「次世代っぽいラク描きハイテンションアニメ」の看板に偽りなし。ちょいちょいメタネタぶっ込んだりよく分かんなくても勢いで笑わせられる。三森すずこはめっちゃ演技器用ですごE。
エンタメ性が増した代わりにキャラの魅力が減った感。前作から交代になった監督音楽撮影はみんなよくやってると思うけど、脚本に引っかかる部分が多くなってしまったのは若干痛いかも。
“圧”がヤバい。のっけから壮絶な麻薬カルテル捜査にぽいと放り込まれて、メキシコの現実をまざまざと見せつけられているうちに善と悪のボーダーも全て曖昧化していく、凄まじい緊迫感。
ゴジラと原爆の関係性を紐解き当時の戦争の悲惨さを感じさせると同時に自身のゴジラ像を改める機会にもなる。特に第1作の副読資料としては申し分ない。
いくらコナンが人気だからってわざわざ2時間枠に引き伸ばしてやる内容か?
ラストの面会シーンはマジで息止めて見入った。実話だって分かってんのにこんな描き方するんだから映画としてはなかなかにズルい。直接的な残虐なシーンがなくても心抉られまくる。
パンダ🐼のアニメーションが可愛い。色合いが若干くすんで見えるのは素直にマイナス。
観るべき傑作。4時間半、歴史の重みが詰まった小林正樹渾身のドキュメンタリーにして大いなる茶番の記録。膨大な量のフィルムをここまで完璧に編集する技量にはただただ圧倒される。
当時生きていた彼らの“生”を実感させる鮮明なカラー復元映像の数々。カメラに向かって笑いかける若者達が次の瞬間には青白い死体へ成れ果てる様が戦争の恐ろしさそのものと感ぜられる…。
出鱈目混じりで誇張されてはいるが、当時のアメリカなりに日本の歴史や特徴を真面目に分析していて面白みはある。一部ではかなり日本の本質を突いてるようなシーンもあるような無いような。
プロパガンダ映画としての強度が高すぎる。日本がいかにして中国を侵略した倒すべき独裁国家であるかを延々と解説。残虐シーンにおける意図的なトリミングはもはや感心するレベル。
キスカ島撤退の顛末を知ってるかどうかでかなり印象が変わると思う。地味な絵面が続く前半部分も終盤の空爆映像もある意味ではかなり味わい深い。
やはりフランク・キャプラは格が違う。教会のステンドグラスが割れてヒトラーの肖像が浮かび上がる演出に脱帽。分かりやすいイメージと軽快な編集で主張も通りやすいし普通に面白い。
もちろん戦場の様子を至近で捉えた映像も凄まじいんだが、市民の暮らしを映し続けた最後の場面がやたらと印象に残る。あの辺の力強さはやはりジョン・ヒューストンの才能か。
日本に落ちる爆弾4000t!繰り返される容赦ない機銃掃射!極め付けの原爆投下!と戦争の記録映像としてはなかなかに見応えのある映像ばかりで、その痛々しさったらないんだが…。
空中から機銃をぶっ放してドイツの地上で破壊の限りを尽くす残虐っぷりにドン引き。最後顔写真と名前が読み上げられるところとかもうほとんどギャグ。
戦闘シーンにそこまで迫力はないが雪に覆われた戦場の映像自体はなかなか面白い。後半からナチスの残虐行為告発といった側面が強くなり、苦い後味を残しながら終了するのがまた何とも。
序盤から軽快な編集で映し出される戦車、軍艦、爆撃機の数々。ド迫力の映像と自信に満ち溢れたナレーション、戦場とクリスマス休暇のギャップに気圧されて終始開いた口が塞がらないが…。
ナチス絶滅収容所とナチス強制収容所の2編からなるホロコーストの記録映像集。収容所に積み上げられた死体の数々と残された人々の表情が当時の凄惨さをこれでもかと物語っている…。
ガチの超絶大傑作。豪快に人が死にまくるし下品なギャグ満載だが、本質的なテーマはデヴィッド・エアーの前作から全くブレてないのが良い。正真正銘悪党による友情とヒロイズムの映画。
画面のビジュアルがクソ最高。アツい友情に痺れる真のヒーローチーム映画。エクステンデッド版はキャラの掘り下げが若干深まったくらいでそこまで劇場版との印象に差はないかも。
「手前味噌弁当」とかいうパワーワード面白すぎ。序盤の歓迎会で酒呑みながら上島の文句喋ってるとこの演技でも何でもない空気感が良い。でもやっぱ有吉にはもっと出てほしかったな〜。
こんな爆笑できるオチ他にないだろ…。サーフィン兄ちゃん姉ちゃんの絶妙に素人感ある演技や有吉の立ち位置がコレまたフェイクドキュメンタリーとしてかなり良い味出してる。
モキュメンタリーという体で世間を騙した狂気の実験映画。ホアキンの役者魂の境地とでも言うべきか…。でも2年をドブに捨てて作り上げた割に映画として大して面白くはないよな。