映画としての出来の良し悪しよりも、終戦の舞台裏にあった出来事や、様々な思惑や抗いを経て戦争を終わらせるに至ったという史実に触れることができたことが、何よりもまず良かった。お恥ずかしながら宮城事件のこと>>続きを読む
全くの個人的印象だけど、フランソワ・オゾン監督は、生々しいものや複雑でセンシティブでシリアスなテーマをとても美しいパッケージに包み、素材の持つ本来のビターな風味を口当たりよくやわらげて見せるのに秀でて>>続きを読む
スパイ映画とは思えないほどの静けさ、英国の持つ品格、ロンドンの陰鬱な空、大人の男達の醸し出す渋味。東西冷戦下のイギリスを舞台にしたスパイ映画です。
イギリス諜報部(通称:サーカス)の内部に潜入してい>>続きを読む
ルパン三世、大好き。カリオストロの城も地上波で何度も観ている。シンプルで無駄の無い颯爽としたストーリー、冒険や探検に憧れた子供の頃の気持ちが自然と湧き上がるアドベンチャー的な要素、テンポのいい展開。何>>続きを読む
ブラックコメディというのは珍味と似たところがあるなぁと見ながら思った。広い世代に受け入れられやすい味とは違うテイスト、希少性または特異性、通好み・・。キューブリックによる、核開発と核による攻撃をテーマ>>続きを読む
摩訶不思議で奇妙なダークファンタジーワールド全開な映画。
毎年同じことの繰り返しに疑問を感じていたハロウィンタウンの王ジャックが、ひょんなことからクリスマスとサンタクロースの存在を知り、サンタに代わ>>続きを読む
強いストレスのかかる極めて特殊な環境下や極限状態に置かれると、人格が豹変したり人間が人間でなくなってくるという現象は皆 少なからず知っている。が、それを模擬刑務所という隔離された環境で実験するというの>>続きを読む
題名どおりのサイコ・サスペンス。今でこそサイコキラーの登場するものや、もっと凝ったプロットの作品も数多くあるけど50年以上前にこれほどのクオリティの映画を作ったというのが信じられない。
ミスリードを>>続きを読む
アルコール依存性の男とその家族の話。戦場カメラマン・鴨志田穣さんの自伝的小説の映画化作品。鴨志田さんの元妻は毎日かあさんで知られる西原理恵子さんです。
アルコール依存性のことをよく知っているわけじゃ>>続きを読む
2歳の時に両親の死を目撃して以来、口がきけなくなったピアニストの男性。ひょんなことから知り合った同じアパートに住むマダムによる週に一度のハーブティー催眠療法(?) で2歳のころの記憶を探り自分の人生を>>続きを読む
何年もの歳月を経て遂にオープンしたパーク、純粋な恐竜愛、リアルで大迫力の恐竜達の映像、1作目のオマージュとオリジナリティーのバランス。1作目のファンの『こんなジュラシックパークが見たかった!』という気>>続きを読む
ジュラシックワールド鑑賞のため、鑑賞したことのある1&2作目、未鑑賞だった3作目を今週立て続けに鑑賞した。
結論から言うと、
個人的満足度 1 >>>>> 3 >> 2
という感じ。
1作目には在>>続きを読む
夏という季節の輝きと青春ってどうしてこうも相性がいいんだろう。その季節(年齢) にしかないまぶしさと烈しさ、あっという間に過ぎ去ってしまうところ、魅力的だけど決して過ごしやすい時間ではなく、でも だか>>続きを読む
機内で鑑賞。
交通事故で母親を亡くした11歳の少年が、ひょんなことから紙ひこうきの飛距離を競うジュニア大会に出場するというオーストラリアの映画。紙ひこうきというたわいないものが繋いで築く人間関係が温>>続きを読む
機内で鑑賞。
『ザ・ペンギンズ from マダガスカル』のペンギンズが主役の映画。本年11月の日本公開も決まったとのこと。
マダガスカルは割と好きだったので観たんですが、う〜ん、正直〜〜に言うとお>>続きを読む
機内で鑑賞。
ひと癖もふた癖もある濃いキャラと異色で独特な存在感を放つ役者揃いのキャスティングによる、ゆるくて そのくせちょっとブラックコメディ的な基本のフレーバーにエロさをトッピングした、ある意味>>続きを読む
機内で鑑賞。
この秋、日本でも公開されるらしい。
第二次世界大戦中ナチスに不当に略奪された画家グスタフ・クリムト作の叔母の肖像画の返還を求めて、現在その絵を所有するオーストリア政府を相手どり訴訟を起>>続きを読む
機内にて鑑賞。
ノリのいいABBAの曲と、夏のギリシャの島の開放的な明るさや 何事もあまり深刻に考えずに日々を過ごすエピキュリアンぶりがマッチした気楽に楽しめる1本。
ギリシャって本土と島々、夏と>>続きを読む
機内で観賞。
男と女の人間模様や悲喜こもごもは、いつの時代も変わらないなあと思った。( でも、偉そうなこと言えるほど経験が豊富なわけじゃないけど^^;; 。時代背景から来る特有な事情はあるにせよ、相>>続きを読む
約10分の短編映画。人が行き交う大きな駅。雑踏の中で人とぶつかり散乱してしまったバッグの中身を拾っていて時間をくった結果、電車に乗り遅れてしまう老婦人。
素敵な短編でした。普通の、でも ちょっと面倒>>続きを読む
実の親子であるライアン・オニールとテータム・オニールの共演作。車で町を転々としながら聖書を売りつける詐欺師の男と、父がおらず母親も亡くしてしまった9歳の少女のロード・ムービー。
もう、これはアディ役>>続きを読む
人は人に影響を及ぼし及ぼされる。交友関係と環境が人の思想を形作る。それを思い知らされる。
白人至上主義に傾倒する兄弟を通じてアメリカの慢性的で根強い差別意識を真正面から扱った衝撃的ドラマ。
差別さ>>続きを読む
前作から8年。一話完結型のシリーズものの特徴である決まったパターンの起承転結というのがわかっていても観てしまう。そして、観た結果はやっぱり期待以上でも以下でもない。
溢れる情熱で事件に向き合うのはい>>続きを読む
中国でよくこの映画が撮れたなあと思ってよくよく見ると、制作国はフランス・カナダ。やっぱり、と妙に納得してしまった。
孤児院で育った女性と、女性が実習生として赴いた孤島の植物園に住む植物学者の娘の同性>>続きを読む
家にあった旧式のミシンで修理した靴を履くと、あら不思議、その靴の持ち主に変身〜というファンタジックコメディ(笑)。日本の変身ヒロイン系アニメもびっくりのなかなか奇抜な発想でおもしろいです。
ミシンの>>続きを読む
原作はハインラインの短編小説『輪廻の蛇』。predestination(宿命)も決して悪くはないが原作の邦題のほうが 世界観をより的確に表しているように思う。
物語は2つの軸で進む。連続爆弾魔を追う>>続きを読む
韓国で1400万人以上を動員し韓国映画歴代興収2位になった映画。戦中戦後の激動の時代を、家族を守り家族のために生きてきた男の生涯を描いた大作。
韓国映画に特徴的な、涙腺のツボを狙って突いてくる作りは>>続きを読む
観終わって、静かに心に沁みわたるこの気持ちは感動じゃない。感動のオブラートに包まれた無念と虚無感+ほんの少しの希望。
5年の刑期を終えた若い女性パーシーが再出発に選んだのは森に囲まれた田舎の小さな町>>続きを読む
Good job !と言いたくなる映画です。
受験に失敗し無気力でヤケクソ気味の主人公が深く考えずに林業研修に参加し、山の仕事や村の人々との関わりを通して成長していく物語。想像以上に良かったです!今>>続きを読む
インサイドヘッドと同時上映の短編。南の島に浮かぶ火山島(♂)が一人ぼっちの寂しさから僕もパートナーが欲しいなぁという気持ちを込め、いつか現れるかもしれないまだ見ぬ相手にラブソングを歌うお話です。
つ>>続きを読む
2時間弱歌って踊るミュージカル映画。60年代はまだまだ差別があからさまな時代、実際こうはいかなかっただろうなと思うけれど、そういうものも吹き飛ばすような疾走感、突き抜け感が本作の最大の持ち味です。冒頭>>続きを読む
夏の中西部の乾いた空気、赤茶色の土と抜けるような青い空のコントラストが私の旅心をくすぐります。灼熱で熱気を帯びた風の感触や 殺伐さと気だるさがスクリーンから伝わってくるよう。作中 たびたび流れるcal>>続きを読む
韓国映画はどうしてこうもディープなんだろう。たくさん観ているわけではないけど観たものすべてに共通する。あるものは愛憎をとことん突き詰め、あるものは感情を剥き出しにして晒し、あるものはどこまでも残酷。本>>続きを読む
感情や経験が大切な思い出となり、思い出の積み重ねが性格を形成する。とても複雑で繊細なはずの脳内のそんな仕組みや機能をこんなにも見事にわかりやすく擬人化し、楽しく夢があるテーマパークのような世界観で表し>>続きを読む
デデンデンデデン、デデンデンデデンの音楽とシュワちゃんのT800登場。やっぱりターミネーターはこれ!これだけでテンションが上がり、いいねを連打したい気分になった(笑)。
前半はジェームスキャメロンの>>続きを読む
マイブームの、昔観たディズニーをきちんと観直すシリーズ。
レ・ミゼラブルで有名な作家ヴィクトル・ユゴーの小説ノートルダム・ド・パリをディズニーがアニメ化。あの原作をよくアニメにしたなあと思う。まず、>>続きを読む