切り立った険しい峰、荒々しくも美しい岩肌、日差しに輝く山腹。エベレストを含む世界の屋根ヒマラヤ山脈の、雄大で人を寄せ付けないような厳かなショットに目を奪われた。北海道や安比,ウィスラーやシャモニー. >>続きを読む
一度観たら忘れられない印象的なオープニングとエンディング。空を切って焦点の定まらない目。担架で運ばれ薄れゆく意識の中で天井の照明を見ながらカリートの脳裏に浮かんだのは何だったのか。最愛の女性とのバハマ>>続きを読む
確かに車の運転は人生の歩みに似ている。いろんな道(選択肢)があり、進みたい方向にハンドルを切る。目的地に向かうためにアクセルを踏み、危なければブレーキを踏むし、迷ってしまったら車を止めて今いる場所を確>>続きを読む
大女優と一般人(書店経営者)のラブストーリー。『ローマの休日』のオマージュだとよく言われる映画。身分違いの恋は映画にしやすい題材な反面、ベタで先が読めてしまうのが玉にキズ。好きな映画だけど純粋にラブス>>続きを読む
フラットライナーズ。心電図や脳波の波形が平らになる状態のこと。
『死の向こう側を覗きたいのさ』医大生5人が臨死体験実験をし、生と死の境界に何があるのかを見てくる、という禁断かつ前代未聞な話。好奇心から>>続きを読む
ドールハウスか絵本を見ているかのような可愛らしい映像で描かれる12歳の駆け落ち。ノスタルジー香るメルヘン調の世界観と、子供の行動や出来事を通して浮き彫りになる大人の事情。そして子供ならではの感受性。ス>>続きを読む
back numberの「世田谷ラブストーリー」の詞、メロディーをもとに行定勲監督が映像化した28分の短編映画。PVのような映画だけど、歌詞どおりのもどかしい感じがよく出ていた。世田谷と言っても小洒落>>続きを読む
”You are who choose to be” (なりたい自分になればいい)。このひと言はとても良かった。
どこから来たのか正体不明の巨大ロボットとアメリカの片田舎の少年との心の交流を描いたア>>続きを読む
印象をひと言で言うと『アイ・アム・レジェンド』+『バイオハザード』+『バトル・ランナー』。良く言うとひゃっはーなアトラクション的映画、厳しく言うともはやどこを目指しているのかわからない( ̄▽ ̄)。私は>>続きを読む
終盤のオーディションでの主人公の歌に、つーっと涙が頬を伝った。自分で自分の涙に驚いた。悲しいわけじゃない。寂しいわけじゃない。苦しさを乗り越えて何かを成し遂げた時の涙とも違う。素敵な話だけど親子愛にそ>>続きを読む
クラシックで美しい管弦楽の調べとセピア色の映像空間に包まれた、とても叙情的でとても繊細、そして少しスピリッチュアルな香りのする物語だった。
16年間連れ添ったパートナーを事故で失い、紛らわすことので>>続きを読む
どんなに厳格な統制も人の良心まで統制することはできない。
舞台はベルリンの壁崩壊前の東西対立の続く東ドイツ。国民はシュタージ(国家保安省)の厳しい監視下に置かれ、西側スパイとおぼしき者や反体制分子は>>続きを読む
これがカジノとか宝クジの話なら50/50は願ってもないレベルの高確率。だけど5年生存率となると話は別だ。50%、たった50%。どうしても気持ちが暗くなる。うなだれたり、うろたえたり、誰にもぶつけようの>>続きを読む
これは白日夢? スイミング・プールのまどろむような水面。まさに揺れる水面のように現実と想像, 事実と創作との境界線が美しくぼかされた映画だった。南仏の薫るような自然、雰囲気のある別荘、裸で泳ぎ寝そべる>>続きを読む
父娘愛ではなく兄妹愛でもなく男と女にもなりきれない愛。微妙なバランスの危うい関係の中の確かな情愛の存在と 哀しくも一種の美しさを感じるエンディングに心臓を素手で掴まれるような気持ちになる。
容赦ない>>続きを読む
スターであり続けるのはともするとスターになるよりも難しく、きらびやかな世界にはそれに相対するレベルの深い闇と病みがある、ということだろうか。
ハリウッドの裏側の、セレブ達の暗部や蝕まれた精神状態をシ>>続きを読む
GM同士の駆け引き、選手達の願望、コミッショナーや監督の思惑、さらに熱狂的なファンや世論の重圧。利害が異なる様々な立場からのプレッシャーを背負い臨むドラフト当日のドラマがドラマティックで熱い‼︎ >>続きを読む
シックス・センスで有名なシャマラン監督の作品。
姉弟がずっと疎遠だった祖父母の家を初めて訪ね、そこで起きる奇妙な出来事。家を訪ねるのをきっかけに、この姉弟が、祖父母自身のことや母との関係などを綴るド>>続きを読む
『花売りは身を売らない。でもレディになったら身売り』痛烈な皮肉と、好きな男性に1人の人間として認めてもらいたい気持ちとが目一杯こもったひとことだった。と同時にその言葉にイライザの成長を感じたシーンでも>>続きを読む
マトリックス以来の華麗なる 怒涛のアクションシーンに、まずは『キアヌ、おかえりなさい』と言いたい気持ちになった。
鮮やかな復活劇、年を経ても変わらないオーラ、漂う孤独感。妻を亡くし妻からの最後の贈り>>続きを読む
アメリカ大統領予備選の舞台裏で繰り広げられる駆け引き。野心と陰謀と裏切りが渦巻く世界。勝つためには手段を選ばないやり方やマスコミとの癒着、言葉使い1つが命取りになりかねない討論会など、不穏でスリリング>>続きを読む
The ダメンズ祭りなコメディ(^^;; 。
・妻のことは家政婦扱い、人命よりも血で汚れたフロントガラスを拭くほうが大事、老いた母親をうざがり尋ねてきても居留守を使う。
・父親同様、母親を家政婦扱い>>続きを読む
ある建物の7と1/2階にはジョン・マルコヴィッチの頭の中に通じる穴があった。その穴を通れば誰でも15分間、自分の意識を保ったままマルコヴィッチの頭に入り、仮面の目の穴から覗き込むかのように彼の見ている>>続きを読む
独裁者ヒトラーの暗殺計画は単独犯と組織的なものを合わせ少なくとも42回はあったらしい。組織的企てである『ワルキューレ』は映画で観て知っていたが、それ以外にも後に”黒いオーケストラ” と呼ばれた、軍人,>>続きを読む
一緒に年をとっていくということ。至極当たり前のことがどんなに素敵なことかということに気がつかされる映画。
『不老』は短期的にはいいことばかりだ。容姿は若いままに越したことはないし、体力が衰えないとな>>続きを読む
賭けビリヤードの世界に身を委ねて刹那的に生きる男の物語。
大金を擦り, 友が去り, 文字通り痛い目にあっても、あと少しで勝てたはず, このままでは終われない, と懲りない主人公エディ。彼を見ていると>>続きを読む
死が近いことを、本人は そして家族は どう受け止め受け入れるのか?
映画は妹アナの衝撃の告白から始まる。自分は病気の姉ケイトを救うためのドナーとして遺伝子操作により創られた存在だと。子供を助けたい一>>続きを読む
量子力学的SFスリラーと言うべきかパラレルワールド系シチュエーションスリラーと言うべきか。B級感は否めないけれど、何がどうなっていて、話がどこにどう行き着くのかを見守る緊迫したおもしろさがあった。>>続きを読む
映画という虚構の世界の中で永遠に虚構の恋を演じ続ける女優。演じていたのは虚構の恋だけでなく人生そのもの。
物語は30年前に引退した大女優藤原千代子が映画会社のドキュメンタリーの企画で取材に応じ過去を>>続きを読む
描き作り上げるという観点での漫画の世界とそこにある人間ドラマを2時間に凝縮し魅せてくれた映画。原作未読で漫画をあまり手にすることのない私でも引き込まれた吸引力!
まず感じたのは見せ方の巧さ。白い紙に>>続きを読む
デ・ニーロ演じるベンの包み込むような温かさと穏やかさ、人生経験の豊かさから来る含蓄のあるさりげない言葉、押しつけがましくない優しさに惹かれてしまう映画。大人の男性の包容力の1つの理想形を絵に描いたよう>>続きを読む
誤解を恐れずに言うと人間は皆、グレーだ。明度100%の純白のようなパーフェクトに無垢な人間もいなければ、明度0%の混じり気の無い闇のような悪人もいない。持って生まれた資質に加え、親,友人,教育,環境な>>続きを読む
失いたくないから、傷つきたくないから人を愛さないの?
幼い頃に両親を失ったトラウマから人を愛することや愛する人を失うことに極端に臆病な女性。愛したいし愛されたいのに、失うことを怖れて真逆のことをして>>続きを読む
全寮制で進学率も高い名門男子校を舞台とした映画。ロビンウィリアムズ主演のヒューマンドラマです。
型通り、教科書通りの考え方ではない自由な発想。親のいいなりに 敷かれたレールを歩むのではなく自立的な意>>続きを読む
中学校の理科の教師が東海村の原発からプルトニウムを盗んで自宅で原爆を作り、原爆をたてに警察に要求をするという、はちゃめちゃで荒唐無稽ぶりが物凄い映画。組織的な犯罪ではなく計画からプルトニウムの盗みから>>続きを読む
ミュージカルの名作と言えば『雨に唄えば』。文字通り心が弾むような素敵な歌の数々と目が釘付けになるタップダンス、そして軽快なテンポが、絵に描いたようなサクセスストーリー&ハッピーエンドを彩る。
物語は>>続きを読む