これは面白い。語り手の鮮やかなバトンタッチがめちゃくちゃ心地良くて、本当に一周する。室内なのにカメラはヌルヌルパンしまくるし、ラストの爆速死亡パンカッコ良すぎる。ほとんどノワールパロディのコナンの犯人>>続きを読む
脚本の映画感がキツいし、どこか牢獄物として古典然とした冒頭もそこまでそそられなかったが、リチャード・ウィドマーク演じる狂人めいた悪役出てるとこは全部おもろい。『FADE to ブラック』の元ネタの車椅>>続きを読む
初ジョン・ベリー。クソ面白い。早い、短い、よく動く(好きな映画の条件)。「おれの作った七面鳥食えねーのかよ!」にも爆笑したし、「出る前にコーヒーを頼む、砂糖をくれ」も笑った。オールドミスっぽい一人で水>>続きを読む
初アンドレドトス。マンのセミドキュメンタリータッチ的な方面をバッキバキに決めたショットと長回し(ルイスっぽい)でやっている。そこまでルイスみたいにべつに画面が何かでボカされたり障害物が置かれたりはして>>続きを読む
おもれー。女を射殺せずにはいられなくなってしまった男の話。この単純さ。アーサー・フランツと投げること。まじでファーリー・グレンジャーとかと同じ系統というか…何がしたいのか自分でもわからず、自分自身に苛>>続きを読む
初ドミトリク。嘘の回想があって、一晩延々と「冴えない」(差別の話でありながら冴えない男ものになってるのがすごい。俗っぽく例えると『キサラギ』とか三谷幸喜作品っぽい雰囲気がずっとある)男モノっぽくなって>>続きを読む
初シオドマク。レモンドロップをめぐるやりとりはかなりコメディ。でもそこからの、あの異様なフラッシュでテンションを叩き落とす。部屋の中を移動するカメラが撮影上の問題(二人をどうやって撮影したんだ)と、白>>続きを読む
ノワールノワール言われてる割にそんなノワールっぽい手法は目立たなくて、最悪だと言っていてgeekに自らがなっていく堕ちていく感じがいかにも。未来予知が能力を当てていく描写でズラウスキー思い出したり、迫>>続きを読む
たいぼくの描線で描かれたような佐藤康恵のかわいさに過呼吸気味になりながら観た。唯一持ってるCUTiEにも佐藤康恵が市川実日子と一緒に載ってて、そういえばHIROMIXの写真がバンバン載ってて、この頃は>>続きを読む
2000年問題に備えているシステムエンジニアたちが会社に反旗を翻そうとする…。時代の記号に目眩がする。この前のWOWOWでやってたジェームズ・マンゴールドとかゼメキスが90年代の映画を回顧するドキュメ>>続きを読む
マジでみたことがない馬の姿にちょっとは興奮したけれど…メイキングがただひたすらに気になる。もっと嘘っぽいものを観たいきぶん。むしろどう見ても非職業俳優のガキどもが「オレはあの子のことずっと好きなんだぁ>>続きを読む
ついに車輪どころか空調まで前景として利用される。爆速で見せられるオープニングからあっこれは傑作だと思わされる。[俺が命乞いしようとお前は俺を殺す、俺が殺すなと言おうがお前は俺を殺す、俺が走って逃げよう>>続きを読む
冒頭の空調から車輪、雨が打ち付ける列車の窓、暖炉の熱で歪む画面、「ワゴン・ホイール・ジョー」と呼ばれたジョゼフ・H・ルイスの演出が極まってる。家から室内に入るカットが地続きなのがそのまま、二階に上がっ>>続きを読む
『捜索者2.0』ってタイトルの時点からサイコー。映画オタクのおっさんたちが幼少時の子役だった自分たちに暴力を振るった悪徳プロデューサーをボコしに行こうと旅に出る映画。
はちゃめちゃにゆるいんだけどこ>>続きを読む
これ以上のサウナ格闘シーンは『イースタンプロミス』まで待たねばならなかった…云々のアレ。蒸気、煙、硝煙…。セミドキュメンタリーと銘打ってるだけあって、かなりナレーションが多い。水道の下の攻防の長回しが>>続きを読む
ロベスピエールの処刑までをアンソニー・マン、フィリップ・ヨーダン、ジョン・オルトンなんて錚々たるメンツでやっているB級ノワールの代名詞的な作品。全カットカッコ良すぎてやばい。アンソニー・マン的?な倒れ>>続きを読む
「なにもない」「なにかあるとでも?」ここ最高にゴダール。イザベルが走り出すシーンは完全に希釈されきったネトフリ映画だし、中華料理店のくだりアサイヤスみたいで意味わからんし、インダストリアルノイズなあれ>>続きを読む
ハローCQCQからの吉岡睦雄が待つマンションの階段に胸が締め付けられる。「ヤリマン星のヤリマン先生」→BIGLOVE。
何一つ状況をは改善していないのだけど爽やかすぎるラスト。かなり面白かった。走り出>>続きを読む
シネマスコープを活かした海岸で待ち構えた銃がズラリと並んでいるショット、妙に力の入った教会のシークエンスぐらいで全体的にはすごい教育的なムードを漂わせてるし、井戸に降下していくのはかなり『トムソーヤ』>>続きを読む
良すぎ。『嘘つき』+α。「嘘だけど」、風船、飛行機、スクリーンプロセス。あまりにも良すぎて他の映画観れなくなるからもう観たくない。おーんえーんおーんとぅざべけ。断章形式に見せかけること。「すべてがつい>>続きを読む
SFX的なものが共有された世界観で実際に最後にそれが映し出されるのがすごい。ゴミを捨てる動作でゴミが輝いたり、膨大な数のおもちゃたちが挨拶していて一つだけ変な動きしていたり、どう考えてもアートフィルム>>続きを読む
原題『ヒューマンデザイア』。廊下の後退ショット、そして再び誰もいない廊下のショット。バギバキに決まった室内の左右対称に寄せたショットはウェスアンダーソンのよう(撮影監督バーネットガフィ)。ギミックらし>>続きを読む
バカ面白い。手紙を這う黄金虫→立ち上がるで物語が始動する。本当に異様な陰影。ラストで自分で灯り持ってるのがなんだか面白い。縦構図、ローアングル、階段!ヒッチコック感ありすぎる。誰も存在しない廊下を見て>>続きを読む
初見。50年のいわゆるフィルムノワール語りが、今見ると総本山であるはずなのにパロディのように見えてしまう。ナンシー・オルソンとグロリア・スワンソンの間を往復するウィリアム・ホールデンのなんか妙に『卒業>>続きを読む
いつもの底辺描写が極まっているゴミ捨て場と化してるキッチン、垂れたままのソースなどにやられる。前半はなんだいつもの城定映画かなんて思っていたら、底辺描写がゼロ年代ディストピア的想像力に結びついていく。>>続きを読む
『捜索者』からのノイバウテンノイズをそのままリズムに取り込んだEDかっこよすぎる。ありえない斜面も風を感じずにはいられないトラックも嬉しいが、女が出てるシークエンスは全部いい、というか何あの機械!顔を>>続きを読む
マーク忘れ。いやこれめっちゃ長文でレビュー書いた気がするんだけど。。夢?レビュー消された?
まさかの映画作りモノ。仲里依紗を起用していながら細田版よりも大林オマージュで溢れてる。
狂った爺さんが『マルタの鷹』に一瞬出てた爺さんでジョン・ヒューストンの父だということに驚いた。ほとんど話はこち亀の両さんが金儲けしようとして失敗するやつ。ハンフリー・ボガードが両津勘吉。
「給料貰って>>続きを読む
マジで味のあるピーター・ローレ。なんか『マネーボール』とか出てる時のジョナ・ヒルとかヴァンサン・マケーニュみたいな雰囲気の演技。鷹ゲッチュ→即チルには笑ったし、引きこもって向こうから延々事件が持ち込ま>>続きを読む
やっぱり『黄金』の人っていうか、欲望によって変質してしまう人間の二面性を描くジョン・ヒューストン。黒澤明=手塚治虫的な人間万歳ヒューマニズムにも、ラング的な陰謀ミソジニーにもなってないところが面白い。>>続きを読む
虚心坦懐流行り物に手を出そうシリーズその2
すごい中途半端にファスビンダー的なことをほのめかそうとする演出を感じる(特に女性が二人になった途端)。『魔法少女隊アルス』みたいな終盤は超Z級テレビドラマと>>続きを読む
二回ある暗闇の中、意を決したアンバンクロフトが立ち尽くしているショット(いかにもエリセ=蓮實=ペドロコスタラインな)も感動したけど、ラストの門の内側に消えていくアンバンクロフトを見つめる主観ショットも>>続きを読む
先輩の発表で取り上げられていたので。大島渚が絶賛してるらしい権力闘争メタファーだとか、メタに次ぐメタもあんまわからず。元のフィルムから映倫との闘争でズッタズタになってるのか、セリフが切れまくっている異>>続きを読む
虚心坦懐流行り物に手を出そうシリーズその1
VHSで83年くらいに出てたらマジで面白かったと思う。
小屋に入る直前の画面の歪み、腕に生えた草、猫騙しの歪み、あとトイレで泣いた後の機内への繋ぎはフツー>>続きを読む