オオイタさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

-

あまりにというか露骨にフロイト的で、中盤まで退屈していたのだけれど、後半のあえてパイロットに変装する感じ、信頼関係出来上がっててキュートだし最高にロマンティック。

スパイダーマン(2002年製作の映画)

-

おそらく7年ぶりくらいに観たのだけれど、刷り込まれてましたね。本作やハリーポッターがエンタメ映画の標準になってる世代なんです。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

-

2作目以降一気に多幸感とその裏側にある多難感がマシマシになったのだから、脚本ってとことん大事だなと思う。いまさら。
ご都合主義も突き詰めれば奇跡としか呼べなくなる(黙るしかなくなる)好例!

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

-

2作目でこんなおもろくできるのか!と大感激。1作目は空回りしまくってたスパイダーマンが青年になってく様子がしっかり描かれてる。にしてもアメリカの学園ものは旅行(特にバス車内)では何かしら面白いことが起>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

-

ファー・フロム・ホームと比べると、学園モノのフォーマットをうまく用いられてなくて消化不良な印象。マイケル・キートンの基本冴えないけどここぞとばかりな凄み出してくるおじさんの演技がマジで良い。

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

-

アメリカンニューシネマで1番好きかもしれない...正義vs悪で正面衝突でタイマン張る時代から、悪からいかにして逃避して、正義を確保する時代に向かう流れをを予見した。

ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

-

今の社会で、「何もしない」「不真面目になる」ことの難しさを描いた切実な作品。こういった破滅型のキャラクターは最後死を選ぶしかなくなるわけだけど、そうじゃないラストがとことん良い。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

-

コロナをもって身体性を伴わなければ事態の危機を察知できないことを嫌と言うことを知らされたけど、ゆえに環境問題や本作の隕石みたいに身体性を伴わない事象になるとこんなことになるぞ!みたいな話で一種のシュミ>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

-

もうこれはエヴァ破だと原作未読な僕は愚かにもそう思うのだけれど、ラストは不覚にもほろっとして、帰ったらしっかり原作読もうと誓いました。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

-

これが果たしてキングスマンなのかはさておき、父権が通用しない時代(作品が描いた時代はもちろんあったが)に父は息子や妻に頼らずどのように生きてけばいいのかが描かれていてよかった。そういう意味では偽史では>>続きを読む

グレイ・ガーデンズ(1975年製作の映画)

-

正直暴言の応酬に疲れて早く終わって欲しいと思う変さを兼ね備えてるものの、見終わって傑作だなと思わざる終えない1作。母娘関係について正面から描き切った先見の目が素晴らしいし、とことん今っぽい作品。

セールスマン(1969年製作の映画)

-

今となっては見慣れた描写、というか後期資本主義になった現在では少し牧歌的な印象があって、半分くらい寝てしまった。

偶然と想像(2021年製作の映画)

-

今年は濱口竜介に魅力された1年だった。ハッピアワーを新年に見始めて、年末に本作。特にこれと言って大きな出来事が起きるわけではないけれど、絶対は映画館で見て空間を楽しむことが魅力をより一層深めるのだと強>>続きを読む

ベルリン・天使の詩 4K レストア版(1987年製作の映画)

5.0

家でぼけーとパソコンで観てたら、やっぱヴィム・ヴェンダースって退屈なのかな?と思いつつ途中で閉じてしまってただろうに。リマスターされ劇場で見る本作は極上の映像体験で、とにかく圧巻。最高にロマンティック>>続きを読む

赤線基地(1953年製作の映画)

-

大傑作。公開から70年経った今こそ、反米映画などのレッテルを貼られずに今っぽい映画として受け入れられるはず。シスターフッド的なシーンもありつつ、時代の流れが急速に変化して、居場所を失った2人が奇妙な友>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

-

締め切りが2ヶ月すぎた歌詞作りから逃れるために映画館に駆け込んだのに、余計辛い思いをしてしまった、最終的には勇気をもらえたけれど。 

全くソリの合わないエージェントがラスト付近胸熱なこというシーン最
>>続きを読む

デュエリスト/決闘者(1977年製作の映画)

-

予習のために見たつもりが、長編デビュー作でここまでの仕上がりを見せれるのかと感動した。プロットそのものはシンプルなのに、画の見せ方がいちいちかっこいい。元々はロマンティシズムのために決闘をした2人が年>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

-

1週間くらい自分の中で作品を咀嚼してた。関係の多様性を描いたところはとても好みだけれど、ここまで重厚なドラマを描こうとした結果、本来の決め場であるアクションシーンが邪魔な気すらしてしまい、それはつまり>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

-

ネタバレ厳禁だということを考慮しつつ。あまりにレア・セドゥが良すぎることだけは先にお伝えしておきたいです。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

-

エドガー・ライトが描いてきた世界を内省するかのような新たな新境地。これこそ作家がなせる技。相変わらずのスタイリッシュなカット割、選曲、そしてなによりアニャ・テイラー=ジョイとトーマシン・マッケンジーと>>続きを読む

ドアをノックするのは誰?(1968年製作の映画)

-

オザケンの引用元とは思えないほど、ダークな世界観。スコセッシに苦手意識がある理由がわかった気がする。

イノセンス(2004年製作の映画)

-

早朝4時からこの作品を映画館で、半ば狂乱的になりながら前のめりで鑑賞した記憶はおそらく忘れることはないんだと、観終わった後の吉野家で確信しました。

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

5.0

友達と見て、友達はこんなおもろい話はないとかなり興奮していて、僕もそれに同調したのだけれど、同時に音響の素晴らしさも自分のそれに含まれてるなと、家に帰ってパンフレットを読みながら思い当たった。主人公が>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

-

押井守本人による当時の裏話があったからか、終わらない時代の熱狂(青春が溢れる制作環境)と物語を紡ぐ者として"終わらせなきゃいけない"感覚がうまくブレンドされてフレッシュな作品に仕上がっていた。手法その>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

鑑賞前に時間の流れがゆっくりで退屈などの評を聞いていたので少し不安だったが、稀有に終わった。(映像の快楽性という意味で)、こんなんなかなかないよって素晴らしさだった。それは目まぐるしく切り替わるファス>>続きを読む

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

-

ロボットの造形があくまでパトカーの延長線という考え方がリアルで良かった。ラストのいいとこで、篠原と進士の掛け合いが、諸星あたるmeets五代優作(声優の話)のるーみっくわーるどでとにかくテンション上が>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

-

アニメ版を先に見ての鑑賞だったので、最初から漂うアダルトな雰囲気とサイバーパンクさにまんまとやられてしまった(アニメ版はもっとコミカルです)。義体化によって自己について考える草薙の姿は、スマホに時間を>>続きを読む

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(2021年製作の映画)

-

先日観たバーバラ・ルービンのドキュメンタリーと界隈が重なってたので合わせてみると多分おもろいと思う。

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

-

カンフー映画好きのオタクmeets金髪のグラマラス美女というあまりに安易な設定のメロドラマは、その冗長だけれどグルーヴを感じさせるセリフと異常なまでの暴力に対するフェティシズムを擁したタランティーノの>>続きを読む

ベレジーナ(1999年製作の映画)

5.0

途中まではブラックコメディの佳作だなあと楽しく観ていたのだが、(前編では老人の妄想や陰謀だと思われていた)コブラ団が飄々と国家を転覆しようとするあたりから、規模のデカさに似合わぬあまりの飄々ぷりに気が>>続きを読む

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)

-

途中まで『(500)日のサマー』的なサブカル男子開き直り映画(こんな俺だけどいいよね?感)だと思って嫌な気分だったけど、終始主人公に対して批判的な目線があってよかった。特に最後浮気をしてしまう理由を打>>続きを読む

ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

-

実話ベースながら構成の妙でかなり魅せてる作品だった。階層が何重にもなってるからこそ、サスペンス的なスリルに満ちている(黒人の中でも活動に賛成か反対か、白人警察の中での上下関係など)。そしてラスト付近、>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

-

この手の映画は公開まではなんとなく楽しみにしてるけどいざ観るとああ...というのが多いけれど、流石モテキの藤本を演じた森山未來だけあって、本当に傑作でした。

エモいを作り手が意図して演出しがちな今に
>>続きを読む