かんやんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

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まさかの続編。アダム・サンドラーのおバカコメディは、配信にピッタリだな。ミステリーなのに何も考えずに観られるところが良いです。

やたら書き割り感のある南の島から、パリへ。エッフェル塔、どーん!で笑っ
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

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原作をたしか高校生くらいのときに読んだんだけど、えらく退屈した印象しか残っていない。それにしても、こんな話だったかな……記憶が不鮮明だ。

とにかく画面構成が美しい。それは戦争の悲惨さを描こうとしても
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ヒュービーのハロウィーン(2020年製作の映画)

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アダム・サンドラーのおバカ映画もずいぶん観たなあ。もういい加減に嫌になって観るのを止めていた時期もあったけど……配信の時代になってまた観始めた(笑)

本作もいつものようにラジー賞ノミネート。最低前日
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ファーザー(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

認知症当事者の不安、困惑、怒り、そして哀しみ。

反復と変奏に映画の醍醐味を感じることがあるけれど、本作のループには真綿で首を絞められるような不安を感じた。なんだか自分の認知まで狂ってくるような。
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クリス・ロックの勝手に激オコ(2023年製作の映画)

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クリス・ロックのスタンダップNetflixスペシャル。客席はアフリカ系アメリカ人で埋まってる。

メーガン妃について。
「差別されるって思わなかったって? 相手はロイヤルファミリーだぞ。植民地で大儲け
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刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

BBCの人気ドラマを映画化。オリジナルのTVシリーズは評価高いけど未見で、イドリス・エルバ目当てに観てみたが、自分的には超絶ダメダメでしたので、この作品が好きな方は読まないで下さいな。

犯人の罠には
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

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グルメとワンシチュエーション・ホラーのミックスという発想に惹かれる。孤島のレストランを予約したうろんな客たち、カリスマシェフ、不気味な従業員たち……コースが進むにつれて、どんどん不穏になってくる。>>続きを読む

クリス・ロックのタンバリン(2018年製作の映画)

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クリス・ロックのスタンダップ、トークだけで観客を熱狂の渦に。ほんまに凄いわ、このお方。

もう真っ黒。かなりブラックです、人種ネタだけに。

以下、発言の一部。

警官に殺される子どもの数が、白人と黒
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

何かとんでもないものを観てしまったような気がする……。

この唐突さ、情報量の多さ、発想力、理屈の通らなさ……ヘタしたら置いていかれると思ったけど、体ごともって行かれましたね。

まるでヒロインの潰れ
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

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実に久しぶりに映画館に足を運んだのは、ジョージ・ミラーの新作だから。そして原作が『抱擁』のA・S・バイアットだから。

アラビアンナイトと言えば、ディズニーの『アラジン』を思い浮かべる方も多いかもしれ
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

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薄味のお宝さがしアドベンチャー。キャストが『ブレットトレイン』の裏返しになっている……けど意味はない。

目覚ましいアクションなどなく、かつてのスターの共演と気楽に見られること以外にとくに取り柄のない
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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ホアキン・フェニックスって、夜の街をさすらってる姿が似合ってるな。

『バットマン』シリーズのヴィラン、ジョーカー誕生の物語を、スコセッシ『タクシードライバー』、『キング・オブ・コメディ』テイストで描
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ベスト・キッド3/最後の挑戦(1989年製作の映画)

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『コブラ会』にハマっているので、公開当時はとても観る気になれなかったパート3を今さら鑑賞。

どんなくだらない映画でもきっと何か学べることがあるはずというのが持説(という程のことはない)だけど、本作か
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

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青春映画の快作『ブックスマート』で監督デビューしたオリビア・ワイルドの監督第二作。脚本は前作にも参加した方。

砂漠にある新興住宅地ビクトリーランド、そこで優雅に楽しく暮らす若い人妻たち(老人はいない
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オペレーション・フィナーレ(2018年製作の映画)

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モサドによるアイヒマンの逮捕・連行(というより誘拐・拉致・監禁)を描く。昔ノンフィクションで読んだことがある事件。アルゼンチンからイスラエルまで勝手に連れ去るのだから、凄い話だ。

作品に当時のブエノ
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ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~(2023年製作の映画)

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恋人の親と会う、結婚を前提に紹介される、そんなよくある話に人種問題を絡めた本作。

『ミート・ザ・ペアレント』の人種問題版ですね(古くはシドニー・ポワチエ主演の『招かれざる客』なんて作品があったな、と
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

またリブートか。

バットマンのモノローグがポエムになっちゃってるよ。

トーマス・アルフレッドソンの傑作『ぼくのエリ』(ひどい邦題)のアメリカ版『モールス』(マット・リーヴス監督)を観た時、ちょっと
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嵐の中で(2018年製作の映画)

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嵐の夜(という程でもない)に古いTVが過去に繋がり、事故死するはずだった男の子の命を救った看護師のヒロイン。だが、彼女が目覚めると、最愛の娘の存在が消えていた……。

過去を変えたために現在が変化した
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ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2015年製作の映画)

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二番煎じという言葉がピッタリの続編。コケたのも納得。

前作の雪山のアクションに比べて、アマゾンの川下りはいまいちでしたね。

まあ、ワンパターンということ。亀の忍者集団を主役に据えても、話を発展させ
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

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エイミー・ポーラー監督第二作。

ハイスクールにおける女性差別やいじめ、不平等、セクハラに反対して、立ち上がった女の子たち。(女子は)みんな良い人たちで仲良しなんだね。そこはフィクションだから。

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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

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実はNetflixに加入しているのは、ノア・バームバックの新作を観るためである。年末年始、体調不良で寝込んでいたので、回復してから鑑賞。

しかし、期待が大き過ぎたせいか、正直困惑した。しばらく感想が
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

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人間狩り、金持ちが貧乏人を狩る、ただそれだけなら面白くない。そこにワンアイディア加えるだけで、とんでもないユーモアが生まれる。

前半はちょっと先の読めない展開でワクワクさせてくれたけれど、クライマッ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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ジョーダン・ピールは観客の注意を惹きつける演出力の持ち主だし、視線を釘付けにするような絵を撮る。単なる会話シーンでも、投げやりな構図はない。

人種差別や格差社会といったいわゆる社会問題から離れたこの
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

う~ん、雰囲気ありありで、良い役者を揃えたけれど、どうにも活かしきれず、とくにヒロインなんて観ていて気の毒になるほど魅力がない。

推理ものとしても弱く、謎解きに何の面白みも説得力もない無茶苦茶な展開
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

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知らなかったけれど、ピノッキオって何度も映像化されていたんですね。なにゆえ木製の少年がそんなに愛さるのか、自分にはよくわかりません。ディズニーアニメを含めて一本も観ていないし、原作も読んだことないし。>>続きを読む

私の帰る場所(2021年製作の映画)

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全米図書賞を受賞した柳美里『JR上野駅公園口』は、ポエム化した言語によるホームレスのモノローグであったけれど、こちらは映像ポエムによる、アメリカ西海岸ホームレスのポリフォニー。やはり違和感があることは>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

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東京から京都まで、弾丸列車(の割には米原に停まるのか!)に乗車しました。久しぶりの列車映画です。

東京駅も、品川駅も、京都の町並みも、セットとCGのようだった。近未来と近過去の混在したような日本のイ
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ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

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配信終了とのことで鑑賞。

武士道meetsブラックカルチャー。ジャームッシュ流B級テイストの殺し屋映画。ワクワクする。

ロビー・ミューラーの撮る寂れた街並みに風情があり、シナリオには稀有な詩情が漂
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

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最近は映画を観直すということが全然なくなったけど、Netflixで配信終了ということで再鑑賞。

この頃のジャームッシュは才気走っているなあ。もっとも映画自体は2005年公開だが、短編の中で最初に撮ら
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

待望の第二弾。ダニエル・クレイグ、007を引退してから、大胸筋が落ちて腹がせり出てきた。まあ、齢相応か……。

エドワード・ノートン、ケイト・ハドソンも年食ったなあ、まあ他人事ではありません。それにし
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ビル・マーレイ・クリスマス(2015年製作の映画)

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マーレイ・クリスマス! ビル・マーレイが老体にムチ打って歌って踊る。良い声してるけど、音程は外していると言うべきか、音程は外しているけど、声は魅力的と言うべきか。

ニューヨークのホテル、カーライルで
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ディープエンド・オブ・オーシャン(1999年製作の映画)

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写真はイメージです、といえば広告写真などの注意書ですが、この作品のキーヴィジュアルの海は、完全なイメージで(タイトルからの連想)映画には全く出てきません。

そのタイトルの意味というか、理由も自分には
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ザ・ストレンジャー:見知らぬ男(2022年製作の映画)

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不眠症の方にお薦め。強烈な催眠作用。

素面で、というか十分睡眠をとってスッキリと目覚めたあとに、ブラックコーヒーを飲みながら寝落ち。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

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おかしいな……グッチ家の話なのに、祐三さんが出ていない……。

それはともかく、true storyにbased onではなく、inspired byというのは、一見誠実なようでいて、グッチのロゴや実
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

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ニコラス・ローグ×デヴィッド・ボウイのカルトSF。

まさにチープさに趣きのあるSFギミック、珍妙なるジャポニズム、ローグお得意のモンタージュ、そしてマネキンみたいなボウイの存在感。

無意味なベッド
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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しょせんは人が恐竜に喰われるか、逃げられるかの作品。子どもは絶対に食べられないし、悪人は絶対に食べられる。ワンパターンは避けられません。

前作が意外な(この先大丈夫?)という終わり方で、本作は007
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