勝沼悠さんの映画レビュー・感想・評価 - 79ページ目

大脱出(2013年製作の映画)

3.0

 セキュリティ・コンサルタントが罠にはめられ謎の刑務所に収監された。そこで声をかけてきた男と二人で脱獄を計画するが。。。

 シュワルツェネッガーとスタローン共演作でありながらそこに頼らず普通の脱獄モ
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デンデラ(2011年製作の映画)

4.0

 姥捨て山に捨てられたババ達は死んではいなかった! 山中で生活を営む老婆達は自分を捨てた村への復讐を計画するが。。。
 
 何だこの映画は!? 2011年製作で豪華キャストながらテレ東の午後の
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

5.0

9.11の同時多発テロの中、ただ一機目標にたどり着けず墜落した93機の様子を描く。

 93機と管制の様子からストーリーは進んでいくのだが、とにかくその過程がリアル。ドキュメンタリーかと思うくらい
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第9地区(2009年製作の映画)

5.0

 地球に難民としてやってきて、スラムを形成する宇宙人達。別の管理地域に移そうとした職員の男は謎の液体を浴びてしまい。。。

 難民エイリアンは人種差別、アパルトヘイトのメタファーなわけだが(宇宙船の漂
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 エイリアンとの戦争に向かった男は自分が戦死した二日を延々繰り返す。戸惑いながら少しずつ生き残り方を覚えていく男は英雄と言われる女性兵士から衝撃的な言葉を聞く。「目覚めたら私に会いに来て」

 いわゆ
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セルラー(2004年製作の映画)

4.0

 チャラい若者の携帯に突然かかえってきた電話は誘拐された女性が壊された電話でやっとつなげたSOSだった。彼は携帯が切れないようにしながら彼女の救出に奔走する。

 アクションスターのジェイソン・ステイ
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ヤギと男と男と壁と(2009年製作の映画)

5.0

 米軍には超能力部隊があった(?)という本を基にしたコメディ。
 一山当てようとイラクに向かったフリー記者が秘密任務を負った超能力部隊・新地球軍出身の男に同行するのだが。。。

 この映画はものすごい
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 宇宙戦争で荒廃した地球で地球に残ってドローンと一緒に設備の保守と宇宙人の残党狩りをこなす一組の男女。しかし、そこに母船から何かが墜落し。。。

 この手の設定ものとしては目新しさは特になく、可もなく
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

5.0

 大ヒット小説を大胆に映画化。

 原作は立ち位置みたいなものだったり閉塞感だったりという高校生社会の気持ち悪さを描いているものだと感じたが、確かにそれはジョージ・A・ロメロのゾンビのテーマと通じると
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

5.0

 米軍の不法投棄から巨大生物が発生。長男の娘をさらわれた家族が怪物に挑む。

 改めて見てみて分かったこの映画のいいところ。まずクリーチャーがとてもよくできている。本当に頑張ってる。あとは家族のキャラ
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東京オリンピック(1965年製作の映画)

3.5

 東京オリンピックの記録映画。

 スロー再生の多用や表情のアップ、観客席を頻繁に映したりして作家性を出している。チャドの選手に密着したりと題材のチョイスも面白く、単なる記録映画に留まらないようにした
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X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

4.5

 X-MEN結成前を描く新シリーズ。
 プロフェッサーXとマグニートの出会いから決別までを描く。

マグニートがアウシュビッツ出身なことからも分かるように、X-MENは人種差別の問題がメタファーと
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アイアンマン3(2013年製作の映画)

5.0

 『アベンジャーズ』から1年、トニー・スタークは戦いのショックからアーマー依存症にかかっていた。そんな時マンダリンのテロが連日起こり。。。

 颯爽と空を飛びビームを打つアイアンマンだが、今作ではなか
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アントマン(2015年製作の映画)

4.5

 二代目アントマン誕生を描く。

 小っちゃくなるヒーローのアントマン(映画内では原作にあった巨大化はまだない)。その戦いだけでなく、キャラクターもどこかコミカル。なのに見てると熱くなる。
 CGの自
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

5.0

 あのゴジラがハリウッド再映画化。

 このGODZILLAは日本の初期のゴジラをちゃんとリスペクトしていると思う。語り部の博士の名前は芹沢博士だしね。GODZILLAは神、畏怖すべき自然を象徴してい
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ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

5.0

 問題児の息子に手を焼くシングルマザー。子どもはババドックという怪物がいると信じて怖がる。やがて親子の周りに奇怪なことが起こり始め。。。

 これはババドックの設定が見事。絵や影の怖さもさることながら
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

5.0

 ウェリントンで共同生活をする四人のヴァンパイア。彼らの生活を追うモキュメンタリー。
 
 ヴァンパイアならではのネタのコメディなだけの映画ではない。
 ヴァンパイアは年を取らないので、生まれた年はバ
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俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!(2012年製作の映画)

5.0

スキャンダルを起こした下院議員のブレイディは地元の有力者モッチ兄弟に見放される。モッチ兄弟は冴えない男バキンズに優秀な選挙参謀をつけてブレイディと選挙を戦わせる。二人は熾烈なネガティブキャンペーンを>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

宇宙遊泳中に事故に巻き込まれた宇宙飛行士のサバイバルを圧倒的な映像で描く。

確かにこれは息を飲む。
かなり意図的に宇宙空間を胎内に見立てていて、宇宙の怖さの中に不思議な安らぎを感じてしまう。
ストー
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バトル・ハザード(2013年製作の映画)

4.0

 東南アジアの研究所から強力なウイルスが流出して人々がゾンビ化。閉鎖された街から娘の救出を依頼された傭兵達は全滅の危機に。さらにそこにロボット部隊が表れ。。。

 「エクスペンダブルズ」で久々に見
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ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

5.0

 幸薄げな姉妹。伯母の死をきっかけに死んだはずの母親が生きていることが分かり。。。

 夫が失業したばかりの妹とその娘。男に逃げられ一人で住んでる姉。姉妹の伯母を世話してくれる失踪した母親を探し
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.0

 新生スパイダーマン第二弾。今度のヴィランはエレクトラとグリーン・ゴブリン。

 パッとしなかった前作を反省したのか、今作は力が入ってる。エレクトラとスパイダーマンの戦闘は迫力満点。
 スパイダ
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アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

3.0

 映画のスパイダーマンが心機一転して新シリーズがスタート。

 確かにこの映画は面白い。配役もこっちの方が好き。
 だが、前シリーズの「スパイダーマン」が02年の公開であまり間隔がない中でなぜシ
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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

3.5

 マーヴルを代表するヒーロー、キャプテン・アメリカの誕生を描く。

 すぐヒーローになるのではなくて、最初につくられた虚像としてのヒーローを演じて、そこから真のヒーローになっていくのが面白い。PV
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

4.0

 スーパーマン再映画化。
 滅びゆくクリプトン星から一人の赤ん坊が宇宙の彼方に送られた。赤ん坊は地球で成長し。。。

 これはけっこうよくできてるんじゃないでしょうか。スーパーマンって強すぎるというか
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暗闇から手をのばせ(2013年製作の映画)

3.5

 障害者専門のデリヘル嬢を描く。

 障害者の性というタブーを描いたことは高く評価したい。劇中のホーキング青山の言葉が印象に残った。
 ただ、やっぱりこの映画はちゃんと脱ぐべきだったと思う。もし
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

5.0

 『モンスターズ・インク』前日譚。
 小さな頃からの夢だったモンスターズ・ユニバーシティへの入学を果たしたマイクはサリーと出会う。

 サリーは昔、才能にうぬぼれていた嫌な奴だった。才能がなくても努力
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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

5.0

 起承転結、喜怒哀楽、全てにおいて完璧。
 
 子ども達を泣かしてエネルギーを得ていて、それが会社になっているという設定からもう面白い。
 サリーやマイクのキャラがほんといい。吹き替えはこの手の
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遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)

4.5

 ルポルタージュ「遺体 震災、津波の果てに」を映画化。

 被災地釜石の遺体安置所を舞台に、震災の混乱の中から死体をご遺体として尊厳をもって扱っていく過程を描く。
 あえて抑揚を抑えて淡々と遺体安置所
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家路(2014年製作の映画)

5.0

 原発事故で避難した兄家族。腹違いの弟は立ち入り禁止地域の実家に残り生活をしようとするが。。。

 複雑な事情を抱えた家族を中心に描くことによって、福島の過酷な現実をふんだんに入れながらちゃんと一つの
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希望の国(2012年製作の映画)

5.0

 東日本大震災後の2011年、架空の県、長島県で大地震が発生。原発事故が起き、家族が引き裂かれていく。。。

 ある種のチープさや嫌悪感を感じなかったと言えば嘘になる。この映画が嫌だという人もいるのも
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スーパーチューズデー 正義を売った日(2011年製作の映画)

2.5

 アメリカ大統領選挙の選挙参謀の内幕を描く。

 正義を売ったというと言いすぎかもしれないが、政策や大統領の人間性ではなく、参謀として自分がどう成功するかという点で行動してしまうことの怖さを感じた
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

5.0

 1950年台代のアメリカ。。郊外の「レボリューショナリー・ロード」に家を買い、外からは理想の夫婦と見られていたフランクルとエイプリル。生きがいを見いだせず苦しんでいた二人は今の生活と家を捨てパリに移>>続きを読む

八日目の蝉(2011年製作の映画)

5.0

 4歳まで誘拐犯を母親と思って育った主人公。その時の仮初の親子の逃避行と大人になった彼女のストーリーが交互進行していく。

 出てくる女性陣が皆女性の脆さを本当によく出していると思う。永作博美の天
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

4.0

 大ヒットゾンビ小説をブラピが映画化。
 世界各地で同時に起こったゾンビ現象。国連に解決を託された男が世界中を飛ぶ。
 
 これ、原作とはまるで違う作品になっていてゾンビマニアの中には酷評してる
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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

4.5

 死んだはずのレティが国際犯罪組織の中にいた。ホッブスから助力を頼まれたドミニク達は組織のチップ強奪の阻止とレティ救出に動き出す。
 
 パワーアップしたのはロック様の筋肉だけではない。今回も戦車
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