koyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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六月の蛇(2002年製作の映画)

4.0

凄い!
青みがかったモノクロ、スタンダードサイズの映像が綺麗だと、思ったとたん、雨、水、都市の音が
水のようにあふれでてきます。

雨に打たれる紫陽花、ビルに降り注ぐ雨、排水溝に流れ落ちる雨水、汗と雨
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チキンラン(2000年製作の映画)

4.0

ドリームワークスのアニメで、これはイギリスの『ウォレスとグルミット』の作り手たちが作った映画。アニメではありますが、絵ではなく、シリコンでできた人形を動かすという独特のアニメですね。
舞台はイギリスで
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ラベンダー(2000年製作の映画)

4.0

この映画は、日本で金城武が売れている頃、公開になったのですが、それでも単館公開で、もうそこまでして観に来る観客ですから、ファンクラブの会員イベントみたいでした。

かわいい映画。他愛のない映画。
でも
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活きる(1994年製作の映画)

4.0

この映画、1994年製作なのですが、日本で公開されたのは2002年。
1940年代、50年代、60年代と3つの時代が描かれますが、1994年当時はコン・リーがなんといってもチャン・イーモウ監督映画のミ
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大英雄(1993年製作の映画)

4.0

2004年くらいに個人的ジェフ・ラウ監督ブームっていうのがありました。

大体、天才、ジェフ・ラウ監督の映画の「あらすじ」を書こう、なんて事が無理な話で、この映画もそうです。
話は脱線しまくり、もう収
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金城武の ピックアップ・アーティスト(1996年製作の映画)

-

この映画はねぇ、覚悟して観てみると思いのほか楽しめます。
あくまでも「覚悟の上」でね。
こんな事やってるけど、それでもファンでいられますか?と尋問される「踏み絵映画」え~い、この映画が観られるか~~~
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

この映画は、ボーイ・ミーツ・ガールの話なんですけれど・・・ロマンチックな恋愛というより、現実の恋愛のシビアさをユーモラスに描いています。

グリーティングカード会社に勤めるトム(ジョゼフ・ゴードン・レ
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

5.0

ウェス・アンダーソン監督の映画を久々に観ました。
『ロイヤル・テネンバウムス』『ライフ・アクアティック』『ダージリン急行』そしてこの映画。
共通点は・・・

・家族(または疑似家族、集団生活)
・仲の
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ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

-

意外な映画。
ジュリア・ロバーツ主演のラブコメって聞いただけで、もう、『プリティ・ウーマン』あたりが出てきてしまうのですが、改めて観ると意外とこの映画、キツイんです。この意外さが大ヒットした理由かな。
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トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)

4.5

映画は、ホアキン・フェニックスが橋から飛び降りて自殺しようとするシーンから始まります。
もう不完全な人間を演じさせたら、ホアキン・フェニックスだなぁと思います。どこか病んでいる人という感じが台詞になく
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ベスト・キッド(1984年製作の映画)

-

2017年6月16日にジョン・G・アビルドセン監督がなくなりました。
1970年代に『ロッキー』でシルベスター・スタローンをスターにした監督。
実は1980年代は代表作は『ベスト・キッド』シリーズだっ
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一枚のめぐり逢い(2012年製作の映画)

4.0

監督は『シャイン』『ヒマラヤ杉に降る雪』の監督だったんですね。
観ていて、『きみに読む物語』を思い出したのですが、あとで調べたら原作者同じニコラス・パーク。

アメリカではベストセラーだそうですし、主
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最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方(2014年製作の映画)

4.0

『小悪魔はなぜモテる?!』(Easy A)の中で、主人公、オリーブの家族は家族全員で映画のDVDを観るという事になっていて、その時、『ブーリン家の姉妹』か、この『最高の人生のつくり方』か?という話にな>>続きを読む

台北の朝、僕は恋をする(2009年製作の映画)

4.0

この映画は、製作総指揮がヴィム・ベンダースで、キネイグルー主催の移動映画でも取り上げられたりして、密かに人気のある映画。

ある一晩の恋人がパリにいる男の子を中心に、パリに行きたいあまり、高利貸しから
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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

4.0

ビーチ・ボーイズは日本でも有名ですが、アメリカじゃ~伝説クラスの人気なんですね。
でも、この映画は、曲を書いていたブライアン・ウィルソンの60年代人気絶頂から80年代、精神を病んで苦しんでいた時を交互
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デンジャラス・ビューティー(2001年製作の映画)

-

2000年前後のサンドラ・ブロックの活躍ぶりってすごいですね。
そして、この頃からプロデューサーも始め、この映画のプロデュースもしています。
なんか、若手女優としての旬は短いと思えば商売上手で成功者。
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HERO(2002年製作の映画)

4.5

「中国の映画って貧乏くさいから嫌い」って昔言われましが、この映画や『グリーン・ディスティニー』あたりから、もう、貧乏くさい、なんて言わせないって気概を感じますね。

撮影に半年、準備に2年かけて、撮影
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ラブゴーゴー(1997年製作の映画)

5.0

誰がどんな映画(や本)が好みか人それぞれで、まさに”I guess everyone’s tastes are different.”なのですが、この映画嫌いとか良さがわからない人とは友達になれないと>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

4.5

韓国、ポン・ジュノ監督初長編映画。
私はユーロスペースで2003年公開になった時、観ました。
大好きな映画の一本です。

今回、再見して、「人のしあわせってなんだろう」って思いました。
マンションを舞
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君のいた永遠(とき)(1999年製作の映画)

4.5

とても甘くて、そしてとても苦い映画です。
10代の幼くても熱い恋が、20代、30代、40代と年をとるにつれて、静かに友情に変わっていく様が切ない。
そして、女友達との苦しくて切ない友情。

身分違いの
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

5.0

この映画は2001年に岩波ホールで公開された時に観に行ったのですが、地元のシネコンで「新・午前十時の映画祭」で上映されていたので観に行きました。

1980年代の中国山岳地帯。
歩いて、郵便配達をしな
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

5.0

近未来もののSFになるのでしょうが、実にアイディアが素晴らしい。恋愛ものでもあるし、社会性もある、ユーモラスであってナイーブ。この映画が評価されたのは当然と言えば当然。
私、こういう映画が大好きです。
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マクダル パイナップルパン王子(2004年製作の映画)

4.5

アニメは日本の得意分野ではありますが、アニメの伝統がないと言われる香港の有名アニメがマクダルです。今回、配信で再見。

私は2006年にユーロスペースで観たのですが、とても驚きました。
なんというか、
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あの子を探して(1999年製作の映画)

4.0

チャン・イーモウ監督は色の監督でしたが、この映画は、キャストはすべて素人で本名で出ています。
貧しい山村の小学校。
先生が一か月休みをとらなければならないので、代用教員としてやってきたのがまだ13歳の
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

4.0

映画祭などでは大変、評価が高かったホウ・シャウシェン監督の武侠映画。
といっても派手なシーンは全くなく、派手というより、静謐で美しいという感じ。

台詞がとても少なくて、特に主役の黒衣の刺客、スー・チ
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

遠藤周作の原作は好きで読んでいたのですが、アメリカ映画として映画化されました。

台詞のほとんどは英語なのですが、江戸時代初期、キリシタン弾圧の中で、行方不明になったフェレイラ神父(リアム・ニーソン)
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悲しみよりもっと悲しい物語(2009年製作の映画)

-

ひああああああ・・・・・
「涙の王子様」ことクォ・サンウ、久々ですねぇ。
なんだか、タイトルに惹かれて観ましたけど、結構、凝った映画でした。
なんかねぇ、『秒速5センチメートル』みたいな構成。

途中
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ヘヴィメタル/ヘビー・メタル(1981年製作の映画)

-

あらー。
なつかしい。
配信で見つけました。
日本で公開されたのは1982年で私は学生だったなぁ。

当時はラストのタルーラに感動した覚えがありますが、今回、見直してみて、これ、アメリカンコミックスの
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

4.0

主演はトム・ハンクスとメグ・ライアン。
時代がわかる衣装だし、俳優さんも若いですなぁ。

若くして妻を亡くした男と息子。息子が無断でラジオ人生相談に電話してしまったことから、メグ・ライアンはトム・ハン
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

5.0

誰も傷つかない恋愛映画が観たいなーと思いまして。
エルンスト・ルビッチ監督の『桃色の店』(The Shop Around the Corner)のリメイクだと和田誠さんの『お楽しみはこれからだ』で読ん
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鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~(2013年製作の映画)

4.0

TOHOシネマズに行った事がある方なら、鷹の爪団はご存知でしょう。
初めて観たのはいつだったか、忘れてしまいました。
最近、マナー警告が鷹の爪団でなくなってさびしい。
映画館で煙草はダメでも、焼肉なら
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グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

-

ジョン・キューザックが出てるから、という理由で観たら、スペインのサスペンス映画でした。
ただ、主演のイライジャ・ウッド他、皆英語です。
90分の映画なのですが、アイディアが面白いというか。
脚本は『セ
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もしも君に恋したら。(2013年製作の映画)

-

ハリー・ポッターのダニエル・ラドクリフ君が、大人になってねぇ。
どちらかというとハンサムというより、繊細な脇役タイプになったかな。
日本で公開されたのは、ダニエル・ラドクリフ君=ハリーというイメージが
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狂っちゃいないぜ(1999年製作の映画)

5.0

ひどい邦題も色々あるけれど、これは、もう映画が可哀想になってしまうくらい。原題はPushing Tin.
ジョン・キューザックを何の映画で初めて観たか、もう、覚えていないのですが、私はこの映画が大好き
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

5.0

映画はファーストシーンが大事。
この映画は、羽毛がひらひらとあちこちを舞って、最後にバス停のベンチで座っているフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)の「汚れたナイキの靴」の所に落ち、それをガンプが拾って
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アフリカン・ドクター(2016年製作の映画)

4.0

実話を基にしたフランス映画。
1970年代にフランスで医大を卒業して、医師免許を取ったザイール出身のセヨロ一家が、フランスの田舎町に医師としてやってきたものの、当時、黒人がいなかったのではっきり言って
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