koyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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カフカ 田舎医者(2007年製作の映画)

4.0

山村浩二さんのアニメーションは、『頭山』で世界的に評価が高く、今回の新作『カフカ 田舎医者』は21分、で他に『頭山』『年をとった鰐』『校長先生とクジラ』『子どもの形而上学』で合わせて50分くらいでした>>続きを読む

トゥームレイダー(2001年製作の映画)

4.0

映画館の予告で、新しいララ・クロフトの映画が公開、と知ったので、2001年のオリジナル観てみました。
アンジェリーナ・ジョリーのいわば出世作、ブロックバスター映画でしたね。

何よりも、この映画、映像
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

クリント・イーストウッド監督作品では、94分という上映時間は一番短いそうです。
『アメリカン・スナイパー』では、実在した人そっくりの俳優さんを起用しましたが、この映画は、アムステルダムーパリ間の列車で
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The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅡ(2015年製作の映画)

3.5

この映画は随分前に中国普通語、英語字幕で観たのですが、日中戦争後の中国と台湾の事など描かれていて、太平輪号の沈没がなかなか出てこない、という事があり、日本人にはわかりにくい、知名度がかなり低い事を描い>>続きを読む

やわらかい手(2007年製作の映画)

4.0

自分のためでなく、家族のためにと奔走する・・・この映画の場合は祖母がかわいい孫のために、なのですが、全体を貫くなんともいえない「迷い」や「惑い」の雰囲気がとてもいいと思います。
暖かいけれど、現実を冷
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イカロス(2017年製作の映画)

4.5

アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞していなければ観なかったドキュメンタリー映画。
ドキュメンタリー映画は興行的に成功が難しいけれど、今は、劇場公開しなくてもNETFLIXのような配信という形で
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マタンゴ(1963年製作の映画)

4.0

名作誉れ高いこの映画、やっと観ることができました。
話には色々と聞いていて、レンタルで探してはいたのですが・・・なかなかね、こういう特撮ものは、根強い人気を誇っており、まぁ、わたしはマニアックなお話は
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

5.0

「他の映画はもう、いらない。この一本だけがあればいい」

 1987年この映画が公開されたとき、映画情報誌『シティ・ロード』に紹介されていた文章が、いつまでたっても忘れられませんでした。
シティ・ロー
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ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

4.0

誰にでも、誰かに憧れる・・・というのはあるのではないでしょうか。
憧れというのは現実になってしまうと・・・どういうことになるのか。
憧れは憧れという美しい形のまま・・・残しておいたほうが、そしていつの
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ジャーマン+雨(2006年製作の映画)

4.0

女の子映画、というジャンルがあるとして、男の人が必死に「夢の女」「永遠の少女」を追い求めているとしたら、この映画の横浜聡子監督は、「へっ」とかそっぽをむいているような気がします。
しかし、この映画はし
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ロリータ(1962年製作の映画)

4.0

この映画の脚本は原作のウラジミール・ナボコフ自身が書いています。
だから、原作の世界をとても大事にしているとは思いますが、映画としてはすんなり観られるものになっています。
153分もあるんだ、この映画
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

この映画がもともとは『美女と野獣』を想定していたという話がありますが、この映画の王とヒロインは、アマゾン川の謎の生物と声が出ない清掃係の女性。

映画は冒頭10分が大事だと思うのですが、この映画は、オ
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人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

4.5

「今、世の中が求めているのは実感なんだよ」

 行定勲監督の『セブンス・アニバーサリー』で、 失恋すると尿道結石になる女の子がその石をアクセサリにしたら流行に。
それに近づいてくる青年実業家の津田
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

4.5

2008年2月13日、市川崑監督が亡くなりました。享年92歳。
岩井俊二監督の『市川崑物語』を観て、ぽつぽつと市川監督の、そして脚本、和田夏十さんの映画を観るようになったのに・・・残念です。
あと、も
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テラビシアにかける橋(2007年製作の映画)

4.5

 これは、多感な少年・少女の空想物語なんですね。
テラビシア・・・という架空の国に行って、大冒険、戦闘をするわけではない。

 家は貧しくてしかも、上に2人の姉、下に2人の妹に囲まれている小学生の男の
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.5

この映画の存在を始めて知ったのは、和田誠さんの『お楽しみはこれからだ 2』で、高校生の時でした。
やっと観られましたね。

 監督は川島雄三ですが、共同脚本と助監督は今村昌平。
日活三周年記念・・・と
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ハーフェズ ペルシャの詩(うた)(2007年製作の映画)

4.5

愛の物語。

 わたしは軽々しく「愛」と言いたくないし、書きたいとも思いません。
「好き」くらいを「愛」などと安直に使いたくはありません。
しかし、この映画は、この映画の崇高さは、まさに「愛の物語」だ
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日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

4.0

この日本侠客伝あたりになると、わたしはたぶん、子供の頃とか、テレビで見ていると思います。なんだか、たくさんの任侠映画をテレビで見た覚えがあります(好きだったのか・・・このころから・・・印象深かったのは>>続きを読む

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

4.0

原作が夢枕獏さん、って事でもう大体、『陰陽師』路線なんじゃないか、とか大昔、原作読んだよねぇ、という事で純粋な中国映画ではないとは思ってました。
その通りでした。

念だったのは、日本語吹き替え版しか
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.0

1994年のベン・スティラーが監督した青春映画。
1994年らしいなぁ、と思うのは、皆、煙草吸う所ですね。
部屋の中でも、歩いていたも、車を運転しながら煙草を吸う。

ウィノナ・ライダー当時、23歳。
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

まず、色がとてもきれいでキラキラしている映画。
音響や音楽も映画館で観て良かったという質の良さ。
観終わって『レ・ミゼラブル』を思い出したのですが、あれもヒュー・ジャックマンだったということで、なんだ
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バーバレラ(1967年製作の映画)

4.0

いや。はや。いい、とか、悪い、とか、面白い、面白くないというレベルを超えた映画というのがあって、もう、この映画は、1967年にこれ、やってたんですか?という。

この映画、テンポいいのか、悪いのか、よ
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簪(かんざし)(1941年製作の映画)

4.0

2003年は、清水宏監督生誕100年で、映画祭東京フィルメックスで特集上映がありました。
この年の観客賞をとったのがこの『簪(かんざし)』で、いつか観たいと思っていました。
図書館にDVDがあったのを
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

5.0

単なる勧善懲悪の世界など現実にはない・・・
そんな厳しい現実をつきつけてみせる。
世の中にはこういう厳格な重みのある映画は必要だと思います。

階級社会であるイギリスでは、労働者階級だともう一生、労働
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モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

4.0

『モンスターズ・インク』は2001年の映画だったんですね。
続編があるの知らなくて、改めて観ました。
マイクの声、ビリー・クリスタルは、マイクの性格など思うと本当に適役だと思います。
今回は、『モンス
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おしゃれキャット(1970年製作の映画)

4.0

日本で公開されたのは1972年だそうです。
ディズニーアニメの古典のひとつですが、今一つ日本では人気がないそう。
こうして観ると、やはり悪役が遺産ねらいといっても、『アラジン』のジャファーみたいに強烈
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アラジン(1992年製作の映画)

4.0

『ディセンダント』はディズニーアニメの悪役の娘、息子たちの話でしたが、『アラジン』だけは見ていなかったので、あらためて観てみました。
いや、悪役のジャファー、しつこく強烈。魔女や女性キャラクターが多い
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西遊記 ヒーロー・イズ・バック(2015年製作の映画)

4.0

実写映画同様、アニメーションも色々な国のアニメを観るとその国の文化がわかって面白いと思います。
私は、年代的にまだまだアニメが今に比べれば未熟だった『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』や漫画だと『ベル
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

4.0

配信にて再見。
この映画、1994年なのかぁ。
最後にリバー・フェニックスに捧ぐ、となっているようにヴァンパイア、ブラッド・ピットにインタビューする現代の青年はクリスチャン・スレーターですが、元々はリ
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.0

原題は'Going in Style'で、邦題は好きではありません。
マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、アラン・アーキン、この3人の老人が銀行強盗を・・・という映画ですが、マイケル・ケインなんて
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ディセンダント(2015年製作の映画)

4.0

ディズニーアニメ映画につきものなのは、悪役(villains)。
その悪役の子供たちの世代の物語・・・というアイディアはとてもいいし、楽しく観られました。それが一番。
これはアメリカでは、TV映画で『
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ティンカー・ベルと流れ星の伝説(2014年製作の映画)

4.0

ティンカー・ベルのシリーズは2017年現在、6本あって、これが最新の映画です。
各季節で最初の4本、そしてティンク以外の妖精が主人公になったものが2本。
今回は動物の妖精(animal fairy)の
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ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.5

数奇な運命、という言葉がぴったりのサバイバルもの。
インドからカナダへ移住しようとした一家、家は動物園をやっていて、動物たちはアメリカで売ろうと一緒の船に。
しかし、船は沈没・・・救命ボートにかろうじ
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LOVERS(2004年製作の映画)

4.5

この映画も観る度に発見がある映画です。
女1人をめぐる2人の男の物語ですが、金城君が言っているように「とてもまとまりがいい」アクションよりも、愛に惑う、苦しみや哀しみといった人間ドラマを重視していると
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

作家の北村薫さんが「どんな物語でも松本清張が書けば面白い物語になる」というような事をどこかで言われていました。
この映画は、描きようによっては「犬も食わない夫婦の喧嘩話」です。
倦怠期を迎えた夫婦が、
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プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(1986年製作の映画)

4.0

タイトルがいいですね。Pretty in Pink。
『恋しくて』と同じ、監督はハワード・ダッチですけれど、製作、脚本はジョン・ヒューズ。
いわゆる80年代ジョン・ヒューズものです。

アメリカの80
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