くうさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

くう

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

なるほど……がストンと落ちた時、思わず涙してしまうのは『君の名は。』と同じ感覚がある。


そして未成年がこんな…という部分では前作と同じ不安もあった。大衆が知らない所で誰かが世界のために尽くしている
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

ぁ〜恥ずかしい。滂沱の涙を流しながら読んだあの山王戦を劇場で滂沱の涙を流しながら見ちまったよ。一人で行ってよかった。

そして最高だった。井上雄彦先生が描いたSLAM DUNKが動いてた。当時、泣きな
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母性(2022年製作の映画)

3.5

「ハコヅメ」で共演していた先輩後輩の2人。ここでは親子になって、全く違うキャラクター。全く違うアプローチ。さすがです。

予告を見た限りでは、もっとダークファンタジックな演出なのかと思っていたけれど意
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

「孤独に生きることと怯えて生きることは違う」「母が出て行った意味がやっと分かった」


6歳からたった一人で沼地で生きてきた少女。手を差し伸べる人は少なく、孤独から救ってくれると思った男たちは去って行
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ある男(2022年製作の映画)

3.9

謎解きミステリーとしても上質だけれど、名前・顔・家などアイデンティティの物語。


自分が何者だか分からない状況にまで貶めなければ、自分を守れない人たちがいる。

家を出たいとか、親や家族から離れたい
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あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.2

なるほど「あちら」かぁ……タイトルが絶妙だな。もちろん原作のタイトルですが、

これを書いたのが「どちら」側?と思える井上光晴の妻の娘であることが、また凄い。

人の人生は色々だな、と思える年代になっ
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

ああ、面白かった。このスピード感!

凶行はギャーーと思っている間にグサグサ行われるし、アクションはズンズン音がする重さ。絶対主人公勝つんでしょ?と思いつつ、スリルも失わせない。そしてラストのこのこの
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.4

マーゴット・ロビー、出た途端にウワぁって言っちゃうほど綺麗だよ。一番大事な物は美と文化。それを守るためのお金が十分にあるからそう言えるのよ…とは庶民の目線だけれど、

上流の階級に居ながら疎外感を持ち
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警官の血(2022年製作の映画)

3.8

こりゃーーもう #桜吹雪会だから (分かる奴だけ分かればいいです)。

ずっとドキドキしながら見て、帰ってからも「ものすごく面白い物を見た」感動が納まらない。とてもよくできた闇組織物。

「正義を貫く
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.7

僕が線を描くのではなく、線が僕の本質を描く、このタイトルが素敵ね。

小泉徳宏監督が描く現代の風景と日本文化の融合は舞うように美しい。『ちはや』で味わった高揚感には届かなかったが、静かなときめきを感じ
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カラダ探し(2022年製作の映画)

2.8

楓珠くんカラダ探してきた。でも何だか無駄遣いされてる感がつらい……。私自身がもったいないお化けの赤い人になって暴れたい。

ストーリーの作りとしては、きっと好き嫌いが分かれるのだと思う。

冒頭から1
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アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

3.8

「まきもと、今、こうなっちゃってました!」のサダヲが何だか微笑ましくて。自分も「こう」なりがちなので使っていきたいかも。


人と繋がっていくのは難しく、繋がっているからこそ手を合わせてくれる人がいる
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

2.5

「チベットスナギツネの顔」って分かります?検索すれば画像が出てくると思いますが、そういう表情で最初から最後まで観ました。ええ、最初から最後までな……


でも「それ」が出てきたときはさすがにちょっと笑
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.2

永野芽郁さんはこういうガサツっぽい役をたまにやるよね(お嬢さん寄りの方が合う気がするんだけど)。体言止め多用な語り口、奈緒さんと共演しているだけに、何かのドラマ(な、なんか…)を思い出してしまう。>>続きを読む

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

4.0

上がる、上がるインド映画定番の出世劇。

「馬鹿とブスほど東大へ行け!」byドラゴン桜 ではなく、貧乏でも能力があるならIIT(インド工科大学)へ行け!行かせてやる。という実話ベースの物語。

貧しい
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

2.9

前半…というより2/3ほど?は、予告で見て想像した通りの面白さがあり、「そうそう」と思う部分もあり、良い結末だ……と、思っていたのだけど。


ラストに向かう部分が余計なエピソードだった。あんな解決に
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.9

あぁ~~面白かった!岡田准一はやっぱり凄いな(語彙が死ぬほど凄い)。

歴史作品など「端折りすぎて理解できない」と言われがちな原田監督だけれど、個人的には大好き。この悲愴、この重さ、暗さ、それが岡田の
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.0

EDで過去作の映像が流されるが、最初の映像こそ「ちょっと若いな」と思うものの、後はもうキャストのビジュアルがまるっきり「今」である「今」。時、止めてる??

それはともかく、湯川先生はずいぶんコミュニ
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.3

オンライン試写。

これだよね。犯罪の根源は大抵これである。自分勝手な我欲、止めらない怠惰、金、嫉妬、虚言。

許せない…と思うけれど、人間、どこでどうなるか分からないなと虚しく思ったりもする。誰もが
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.5

荻上監督作品でフードスタイリストが飯島奈美さんである。お腹は空かせた状態で観に行きましょう。その日は絶対に炊き立ての白いご飯を用意しましょう。

飯島さんなのに白飯だけ?それをここまで最高に美味しく見
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

2.9

好きな役者さんばかりが出ていて好きな監督で、ちょっと期待値上がりすぎていたのかもしれない。

社会に対するメッセージはあるけれど、あまり共感は出来ず、ばんばんヤラレているけれど重くて爽快でもなく、不死
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百花(2022年製作の映画)

3.9

終始陰鬱な表情で母に接している息子が冒頭からなかなかのクズっぷりで……明かされていく母子の過去の物語にハマり込む。

思い出を無くすのは恐い。けれども失くした方が幸せなこともある。

自分の周りには認
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

男でも女でもいいじゃない。魚しか好きじゃなくたっていいじゃない。ヤンキーが怖くなくたっていいじゃない。

「普通」を吹っ飛ばし、フラットな目線。沖田監督の作品が本当に好き。

そして、いつもの沖田監督
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.3

変なホラーよりもホラーだった(笑)

どういう話かもキャストも頭にない状態で見たので色々と新鮮だった。

玉木さまは爽やかイケメンからイケてるヤクザから、怪しいイケメンから全部ハマる。(いつでもイケて
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

はぁ……楽しかった!って言っていいかどうか分からないけれど、とにかく楽しかった。

メチャクチャなのにキャラクターが愛しくて、回収の渦にニヤニヤできる。全く異世界ジャパンなのに、ちゃんと伊坂幸太郎味が
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靴ひものロンド(2020年製作の映画)

3.6

オンライン試写。

毒親育ちの子どもたち。父親の不倫で壊れた家族の「再生」の物語。いえ、「再生」の影に何があったかの物語。

冒頭から軽やかにジェンカが流れ続け、家族は少しずつ再生という名の破壊を続け
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.6

この世代は…自分の事をパワハラだなんて思いもせず、ガーガー怒鳴りながら働く背中を後輩に見せていればみんなついてくる。と思い込んでいた人たちが多いから。

突然鼻っ柱折られて他部署にぶちこまれ、さあ!と
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.1

まあ、面白かったけれど、未確認物の姿形はそれで正解なのでしょうか??

妹のビジネス語りや勝手な行動にイラッとしつつも、兄妹ってこんな感じよねって。
タフに生きたい。生きよう。

野球部に花束を(2022年製作の映画)

3.9

夏の甲子園が終わり、学生たちの夏休みがそろそろ終わりそうなこの時期、公開終了ギリギリの今、やっと観た。

最高だった。最高の夏休み、最高の学生時代。楽しくて泣いた。出会えて良かった青春の1本。

別に
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.9

よき「大人の夏休み映画」。

冒険エピは主人公の現在の搾取されっぷりと被る部分が多くてホッコリできなかったけれど、そこから変わっていくタケちゃんが微笑ましくて。

草なぎ剛の語りも味があっていい。何よ
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.2

初代から前回まで同窓会みたいな最終回。

お話の筋自体に意外性は無いのである意味安心して見ていられる(笑)

ご都合主義だし、みんな不死身だけれど、楽しいからいいよね??(いいのかな

しかし、恐竜を
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.5

ミスチルは本当にずるいよね。あの感じで「イキロ」って歌い上げられたら、うん!生きる!って言っちゃうじゃん……。

主人公がたくさんの仲間と出会い、生きる指針を決めて歩き出したドラクエ的展開の前作と比べ
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.1

オンライン試写。
フィンランドの女性画家、ヘレン・シャルフベック。

美しい風景と、ワンシーンワンシーン絵のような採光が印象的。フィンランドの封建社会で女性画家として生きていくヒロインの苦悩が描かれる
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.6

時代をけん引したスーパースター「キング・オブ・ロックンロール」エルヴィス・プレスリー。名前と歌声は知っていても、出身や音楽ルーツのことまでは知らなかった。

ただの伝記ではなく、人種問題から家族の問題
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.1

「生まれてきてくれて、ありがとう」と誰でも言われるべき子供たちの受難の時代。子供が辛い話は現実でも世界中に溢れる。

ファンタジーと言われても、こんな現実は無いと言われても、「誰も知らない」にはなって
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

狂乱の新平家物語。
アヴちゃんの才能、森山未來の才能に改めて驚嘆する。

音と色の洪水、踊る画面、室町の香り、平家の恨みと親子の呪い。画面から伝わるエネルギーが凄い。

湯浅監督作品で、大友良英さんの
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