くまさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

くま

くま

映画(239)
ドラマ(12)
アニメ(0)

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

RPM7000という自分たちの想像を絶する世界へと誘ってくれる、最高にアツい作品。

アメリカvsイタリアではなく、サラリーマン志向vsロマン志向とのバチバチの闘いだった。ただ、サラリーマン志向のフォ
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.0

危うさを秘めた遺伝子操作、傲慢な人間主義、私欲が招く最悪の事態など、典型的かつコモンなテーマを非常に分かりやすく、上手にまとめた映画だな、と素直に感じた。

ジョークまじりの会話からの場面転換、ありが
>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

「音楽」「家族」「愛」といったポジティブメッセージの象徴を凝縮した作品で、「やっぱディズニー映画、最高じゃん」と思わせてくれる映画。ディズニー映画の、どの世代にも共通のメッセージを伝えられる能力に改め>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

「アイム・デッドリー・シリアス」

コメディとシリアスの緩急に感覚が麻痺する。唐突なルー語、やめてくれ。
独特な緊迫感と不気味さで、心と脳が揺り動かされた。

まずは何より高い演出力が光る作品だった。
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

映画200本見た中でトップ3に入る、心を揺り動かされた映画だった。

予想とは裏原に、主人公にしか見えないヒトラーが全面的に主張する作品ではなかった。
むしろ、少年の目前に拡がる世界観を終始尊重した作
>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

NHKスペシャルみたいな映画だった。

ゾンビ映画かと思って視聴したら、かなりタイムリーな映画だった。
ネームバリューのある俳優だろうと、どれだけ究明に貢献している人間だろうと、簡単に死ぬあたり創作な
>>続きを読む

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2019年製作の映画)

3.5

深みを感じさせる作品。改めて選択から成り立つ作品であることを気づかされる
SN、UBWでは成しえない世界観がそこにある。

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower(2017年製作の映画)

4.0

fate/stay nightの地上波アニメシリーズは全て見た上での今作は、よりダーク要素が強く、救いようがないことが察せる。どうあがいても救済の予知はないのだが、それでも見てしまう。あまりにも異質な>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.0

「ロープの長さが足りないぞ!」「黙ってろ!」

1年前に見た作品だが、ほとんど記憶になかったので改めて見直した。記憶にちらつく風景が、そこに広がっていた。

シナリオありきの「いや、そうはならんやろ」
>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

4.5

OPムービーを見て「BACCANOじゃねーか!」と思ったら、BACCANO原作者の成田良悟さんは本作が大好きで、影響を受けたとのこと。

BACCANOよろしく、主要登場人物が多すぎて、序盤は話に追い
>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

-

飛行機内で見たが、脳死状態で吹き替えで見てしまった。どうやら字幕でみるべきだった模様。
字幕で視聴したら、ちゃんとレビューする。

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.5

「ふたりでやらなきゃ意味がない」

綺麗で、実直で、ピュアな作品。良い人間しか出てこないので、安心して見ていられた。
シャイニングを視聴した後、こんな綺麗なセリフをジャックニコルソンから聞くとは。
>>続きを読む

トランスポーター(2002年製作の映画)

2.5

「いたぞ、マルセル!」

ジェイソン・ステイサム作品は、山地和弘さんの声聞きたさに吹き替えで見る。
おかげで冒頭シーンの、間の抜けた警察の声が聞けたのは僥倖だった。

既視感のある設定、敵・警察のアホ
>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

「Here's Johnny!(お客様だよ!)」

人間の元来持ちうるエネルギーを全て注いで作り上げた作品。ここまで音楽・カメラワーク・照明に心血を注いでいることを感じさせる映画はない。
40年近く前
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド/エクステンデッド・カット(2019年製作の映画)

4.5

本来100点満点の映画。だが、視聴者の知識・経験値に依拠する作品であり、試される作品。
それだけに映画ファンにとっての登竜門的な存在の映画だと思う。

1969年のハリウッドを懐しむだけの作品とか
>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

良い意味で期待を裏切る作品だった。

30年近くも自分の人生を世界中にTV番組として配信される、というサイコサスペンスな設定にも関わらず、コメディ作品として成立している。
「違和感のある演出」「極限状
>>続きを読む

THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.5

小学生の頃に映画館で見て以来の視聴。

邦画史上、もっとも良い画が散りばめられた作品である。個人的には。
「伊東四朗、角野卓造、Youが閉じ込められるシーン」「洗顔剤を持ち寄るシーン」「佐藤浩市が香取
>>続きを読む

切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.5

クソ邦題に惑わされること勿れ。

ヴィクトリア朝のロンドンを舞台としているため、DNA鑑定などなく、聞き込みと筆跡鑑定という、実直なツールを用いて犯人を捜すことになる。
キルデア警部補たちが複数の容疑
>>続きを読む

HUMAN LOST 人間失格(2019年製作の映画)

1.5

「あなたは信じる天才なのね」

「長寿不老」という価値観、「健康基準」への信仰心など、登場人物達は何かを盲信しているが、どれ1つとして共感できない。
だからこそ、登場人物の行動原理が全く読めないし、台
>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

観るのを途中で止めた唯一の作品を4年越しに視聴した。

便器にダイブして絶頂を感じるシーン、シーツに漏らした糞を撒き散らすシーン、暴力を振るうシーン、禁断症状のシーンなど、全てが余りにも生々しい。反吐
>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.5

「どうかしてる 正気とは思えない」

何を見せられているんだ、という気持ちで終始視聴した。
下ネタ満載で下品な映画だったが、嫌悪感は皆無で、むしろ健全さすら感じる。表現に困るが心に訴えかけられる作品。
>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.5

シリーズで1番好きな作品。

守護霊を出せるようになったり、ハーマイオニーと協力してヒポグリフを助ける活躍を見せたりするなど、ハリーの魔法使いとしての成長を感じさせる。

1.2作目よりもダークファン
>>続きを読む

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.0

記憶に残る名画。

前作よりパワーアップし、ファンタジーだけでなく、ミステリー・アクションの要素も強く、見ていてワクワクさせてくれる。
特にも、クィディッチや決闘クラブ、アラゴグとの戦い、暴れ柳といっ
>>続きを読む

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.5

万人受けする、癖の全くない作品だった。

演出・脚本・音楽など、全てのクオリティが高い。特にも吉岡里帆・吉沢亮の高い演技力は物語との親和性が高く、本作の良さのキーファクターだった。
今年のアニメ映画の
>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.0

生まれて初めて映画館で見た作品。15年以上ぶりに視聴。センチネルが怖くて堪らなかったことに懐かしさを覚える。
キッドとミフネの関係性も幼いながら、カッコいいと今でも思っている。

が、1作目から右肩下
>>続きを読む

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.0

前情報は幼少期にVHSで見た記憶だけで、ほぼ初見に近い状態で視聴。
正直、難解だった。

「何故、この流れになっているんだ?」「何故、ネオはこの選択をした?」という疑問を視聴後も悶々と持ち続ける羽目に
>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

4.5

ここ最近で見た映画の中で、1番ワクワクさせられた。

派手で、えげつない情報量で、荒々しくも、シンプルな、TRIGGERらしい作品だった。
一方で「盛りすぎじゃね?」とは思った。視覚的情報から何も得ら
>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

Netflixの視聴期限が迫っているため、慌てて再視聴。

色褪せぬ名作。幼少期、さっぱり分からず見ていたが、今は最高に面白いと思える。

ウォシャウスキー兄弟が創り出した、作品における現実世界と仮想
>>続きを読む

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004年製作の映画)

2.5

エミリー・ブラウニング見たさに再視聴。ジム・キャリー?知らないな。

しょーもない大人達が子供達を引き立たせる役回りを演じる。全く同じ展開のリピート。まさしく童話。

髪を結うエミリー・ブラウニングは
>>続きを読む

アフタースクール(2008年製作の映画)

4.5

「お前がつまんないのは、お前のせいだ」

ミスリードのフルコース作品。質の高いトリックが目白押しで、最後のワンシーンまで、全てが美味しい。
コメディ・サスペンス・謎解きのバランスが良い構成となっており
>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

「I decide who I am.」

TOHO日比谷の応援上映にて初視聴。往来のファンの方々に囲まれながれ、素敵な時間を過ごせた。
母親の車でQUEENをずっと聞いていた記憶を呼び覚ましながら、
>>続きを読む

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

4.0

前作よりも圧巻の出来映えだったと思う。躍動感に溢れるカメラワークと演出に裏付けされるアクションには感嘆せざるを得ない。

個人的に本作で1番のハマり役は神木隆之介では、と思うくらいに、彼の快演ぷり・ア
>>続きを読む

アシュラ(2016年製作の映画)

3.5

人間の道を踏み外した連中しかいない映画。ここまで清々しい作品も中々ないだろう。

「人間の本性が垣間見える」というのが韓国映画の名作の面白い点だと解釈しているが、本作は、よりその色が濃い。
逆に受け付
>>続きを読む

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

5.0

ジョーカーで話題が持ちきりだが、この映画も中々に重厚感に溢れている。ジョーカー同様、この映画も手放しで人にオススメできないが、ぜひ見て欲しい。

「豪華キャストが勢揃い!!」みたいなキャッチコピーのド
>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.5

ステレオタイプのアメリカの大学のアカペラ部を舞台にした、青春・友情・恋愛ありの映画で、何も考えずに見られた。

人間関係に支障を来たし、葛藤しながらも、前進していく主人公たちの姿に限らず、ブラックユー
>>続きを読む

大脱出(2013年製作の映画)

4.0

Netflixのサムネイルで「シュワちゃんとスタローンおるやん!」と、ほぼジャケ買いに近い感覚で見たら、掘り出し物だった。

パワーだけでなく、知性を兼ね備えた2人が創意工夫を凝らし、トライアンドエラ
>>続きを読む