まりぃくりすてぃさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

まりぃくりすてぃ

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お買いもの中毒な私!(2009年製作の映画)

3.4

『プラダを着た悪魔』のちょっと後の後発作品だけに、あの映画の悪いとこを一つクリアしてる。
すなわち、やたらな美女(アンハサ)を主演にして “みにくいアヒルの子” みたくヒロイン一人を恒星にして(美セン
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ライアー×ライアー(2021年製作の映画)

4.9

心ガ熱ク ナッチャッタ!! 人ヲ思ウ気持チの美しさ。。 題名だけがネタバレで残念。原作あっても『ミナとミナト』『ライアー・ライアー』とかにシテホシカッタ。。 若い娘よりもお母さんがみずみずし>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.7

死にたくなった。または、強く生きたいと思った。。 マリリン映画祭主演男優賞ノミネート(110点)。風俗嬢役とヤクザ奥方役と終盤のタイガもよかった(76〜82点)。N澤Mみの出てくるシーンはだいたいイヤ>>続きを読む

ライク・サムワン・イン・ラブ(2012年製作の映画)

1.2

駄作映画がJAZZヴォーカル最高峰エラの(代表的アルバムの表題曲である)ストレートすぎるグラマラスな曲に駄洒落みたくぶら下がってる甘えんぼぶりは、迷惑な感じ。それ以前に、この映画自体が親爺ギャグだ。せ>>続きを読む

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

3.9

二つほどの欠点のためにキアロスタミ生涯最高傑作に成れなかった、惜しいグッドルック作。ベストルックとさえ褒めれる。とっても挑戦的で、秀逸で、不完全。
撮影監督や映画初出演の主演男優に大きな負担をかけて作
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シーリーン(2008年製作の映画)

-

ジョン・レノンの Tomorrow Never Knows と Revolution9 と Mother を三曲とも「無条件に傑作!」と見なせない人は、ロック好きやビートルズ好きを名乗るのは全然よいが>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.1

シッコ我慢💦なのかカレー我慢💩なのか、必ずしも迫真演技じゃなかった冒頭のトイレ騒ぎ🚻。 全体として、あからさまに男性観客向けのDT臭なシナリオだけど、飽きさせはしなかった。こんな都合のいい女いるわけな>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

2.9

現役サーファーは新作サーフィン映画をまず観に行かない。海に通うのに忙しすぎるからだ。
それとまったく同じで、酪農やってる人はこの『わたしの叔父さん』を観ない。観てる暇なんてないからだ。酪農とはそういう
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.3

調布の映画館で前情報なく観たら、調布がいっぱい出てくる映画だったので、その点は親近感がアガった。私の川である野川と、ちょっとだけ私の川である多摩川が、スクリーン内に幾度もさりげない宝石のように出てきた>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.4

面白かった。鑑賞後に心に残るものは少ないけど。韓国の『パラサイト』が好きな人はこれも気に入りそう。友達や恋人との暇つぶし用として優秀。

序盤は、いつもどおりの嘘つきな演技(タオでございます感を陽気に
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(1987年製作の映画)

3.0

キアロスタミが脚本。「赤ちゃんにミルクをあげといてね」と5歳の兄ちゃんに言い渡し、鍋を火にかけたまま「ちょっと買い物に行ってくるわ」と出かけた母親が、それきり長時間戻ってこない。兄ちゃんは早々から、赤>>続きを読む

ホームワーク(1989年製作の映画)

4.1

ペルシャ語会話🧕の勉強に最適。正面からのインタビュー映像ばかり(ほぼ全員が小学2年生男児👦🏼👦🧒🏼👦🧒🏼🧒👦🏼🧒👦🏼👦👦🏼👦 ☚イランとのハーフである私の従弟の少年時代フォトそっくりな顔がいくつかあっ>>続きを読む

トラベラー(1974年製作の映画)

4.0

『経験』に続くキアロスタミ長篇第2作。
イラン革命後の『友だちのうちはどこ?』は良い子を、革命前のこっちは悪い子を描ききる。学校での体罰んとこオモシロカッタ🤗🥳🤗
のちのキアロスタミ作品群の主武器であ
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

2.9

「この前ね、またイラン映画観に行ったよ。『桜桃の味』っていうの。感動してすっごく泣いたよ」と学校で語った私に、クラスメートが「あー、うちの知り合いがそれ(桜桃の味)観に行って、つまんなすぎて泣いたって>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.9

子供時代以来久々に。当時と寸分違わぬ感想! 最初から最後までだ。

泣く箇所はもちろん、もちろん、もちろん、“三人目” のあの人の語り。
初公開時、私(小マリ)は神様を信じてた。パンフを隅々まで頑張っ
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

5.0

撮られた人たちも、撮った人たちも、それを観る私たちも、みんなみんな、温かい血の通ってる “精一杯の命” なんだな。キアロスタミの三つ (クローズアップ、オリーブ、桜桃) を観るたびに、私は単なる映画鑑>>続きを読む

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

-

小学生ぶりリピ。当時も思ったけど、「神のご加護を」「神の意志」というイラニアンな圧迫語の頻発が、私には異文化の品位の一端。。 三部作の①の入り込みは愉楽だし、③を既に味わった眼には新婚夫婦が脇役とはも>>続きを読む

クローズ・アップ(1990年製作の映画)

5.0

「実際映像」+「再現ドラマ」+「凄い最後」

丁寧に書けば、、、
「映画スタッフが不思議なほど堂々と介入してる状態での、真摯な実際映像」+「本人たち自身による、キモチ悪いほど自然な再現ドラマ」+「巧み
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.7

1990年代半ばのこと。私マリはまだ小学生(小マリ)。家族同然だった若い叔母(父の妹。マリたちとの同居時期あり)が、突如イラン人と国際結婚して近所に住んだ。異文化との接触ってことでマリ家は大騒ぎだ。イ>>続きを読む

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

4.5

『赤い運動靴と金魚』的に男たちが走りに走るオープニングから、『台北暮色』の焼き直し感があるものの満々な飾り気が迸るグランドフィナーレまでの、二時間超えのハイテンション保持。とりあえず傑作。

「自分は
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.2

バスの中で煙草吸った時点で処刑だよ?(・ัω・ั)(・ัω・ั)(・ัω・ั)  まあまあ最後まで興味持続させる映画ではあるけど、サービス料金で観た人以外は満足できないでしょうね。1900円の価値なし>>続きを読む

クィーン・ケリー(1929年製作の映画)

-

「撮影途中で事件が起こり、制作中止。未完🍊😭」っていう、わずかな前情報だけ持ってたから、序盤から私は「いったいどこでどんな酷いことが…。シュトロハイム監督は『グリード』でスタッフ死なせてるし、まさか…>>続きを読む

最後の望み(2014年製作の映画)

4.5

途中まで2.8点(撮り方も撮られる面々も大人みタップリだけど、話自体が私にとっちゃ他人事。煙草け・し・か・ら・ん) → まったく読めなかったオチにイッキ満足して4.2点(そういう煙草だ・っ・た・の・か>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.5

学生時代ぶり数回目。怖がらせようとする劇伴も活弁字幕も取り払って一番シンプルな無音で観たら、ほぼカンペキ作なんだと気づけた。チェザーレの目覚めと、カーニバルのクルクルと、ラストの博士のキリッ顔、いつ観>>続きを読む

グリズリー・プラネット(2006年製作の映画)

-

お待たせね! さあ、年末恒例、、
<2020マリリン映画祭>!!!
世界一が決まりました!!

主催/フェア・ナ・マリーナ財団
名誉顧問/グレタ・ガルボの霊
審査員/マリしゃんとクリしゃん
※今年から
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SEASONS OF WOMAN(2020年製作の映画)

3.4

オムニバスながら、作者は “接着剤で束ねる意志” を鮮明に出してきた。成否は何ともいえない。いっそ四話を同一ヒロイン名で統一してもよかったんじゃないかな。
全体として、ヒリヒリの作り方が巧い。

『笑
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あなたみたいに、なりたくない。(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

お局への陰口っぽな題。『あなたみたいに、なりたくない』

後輩がお局に言われちゃう。「あなたみたいに、なりたくない」

ラスト、後輩がお局に言う。「先輩みたいに、なりたいです」

うん、良い構成だ
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

1.2

つまんない話のつまんないキャラたちが、つまんなく演出され、つまんなく演じられてる。創造性のかけらもない。ローテク無センスなキャメラの、特に能年・橋本の顔面アップのイミフな多用が、ウザキモイ。師走の新作>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

5.0

こういうガキ臭くなくて老けてもいない映画がたくさん必要なんです。台詞に頼らずに画(特に役者の佇まい)で語り、そうかといって寡黙な映画なわけでもない。醍・醐・味。
今にも人物たちが殴りかかってきそうなポ
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レディ・トゥ・レディ(2020年製作の映画)

3.0

ポップです。ポップさの宿命ってわけでもないけど、いろんな要素がワカリヤスすぎた。私は「主婦になりたくない(披露宴は絶対したいし子供は欲しいけど結婚は特にしたいと思わない)。社交ダンスやりたくない。女優>>続きを読む

恋するけだもの(2020年製作の映画)

4.3

一度も飽きさせなかった。
『Beasts In Love』だ。どこか遠慮っぽさのある邦題には狭められず、「恋する」以上の「愛する」があったから、最後嬉しかった。悪が滅んで狂人と善人だけが生き残るのは、
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愛しのダディー殺害計画(2019年製作の映画)

5.0

鬼ポップ!! 姉マリと妹エマの名が『ひなぎく』のマリエ1号2号から来てることはたぶん明白。どカラフルの徹底がアルモドバルを学び倒した結果なのかは知らないが、その徹底ぶりのブレなさ(美術・衣装・演出・演>>続きを読む

Grand Bouquet(2019年製作の映画)

2.9

美しめの嘔吐をずっと映す。後半はZ級だけど、おめでたい感じ。深刻な何かの直喩である以前に。
[ユーロスペース]