masayaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(2024年製作の映画)

3.7

うーむ。傑作「恋は光」の小林監督の次回作としては鈍重で、学園を世間の縮図とした社会派として観ると「ありふれた教室」の衝撃に及ばない。かと言ってテーマと監督名が無ければ観てないし評価難しい。髙石あかりさ>>続きを読む

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:(2024年製作の映画)

4.1

参った〜!見事な換骨奪胎でTVシリーズでは垣間見えていただけのぼ喜多を前面に。互いに隣を歩く人のまぶしさに目が眩みながら、そんな風になりたくって高め合っていく二人の関係性に震えた挙句に「君じゃないとさ>>続きを読む

ゴジラ(1954年製作の映画)

4.2

小倉昭和館のゴジラマイナスワン との2本立てで観た。
初代ゴジラ、まず感じるのは作る側と観る側が共有する戦争の記憶の色濃さ。モノクロフィルムでの迫力を最大化する為の技術とセンス、科学倫理との向き合い方
>>続きを読む

流麻溝十五号(2022年製作の映画)

4.1

台湾史の暗部である戒厳令の時代。思想犯とされ、洋上の孤島に収容された女性たちを描く。自由を、権利を、当たり前の暮らしを取り戻す為に手を取り合った人々の不屈の信念。圧巻のラストシーンは、何故白色テロを主>>続きを読む

カミノフデ ~怪獣たちのいる島~(2024年製作の映画)

3.9

一人の特撮造形作家が死んだ。孫の少女が迷い込んだのは、彼が手掛けようとしていた未完の作品の世界だった。幻の巨獣、怪力の魔神、破壊されるビル。頭の中にあるものを現実に再現する特撮映像文化。虚にも実にもそ>>続きを読む

墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

4.0

イタリア、トスカーナの地下に眠る豊かな古代遺産を狙う、貧しい盗掘者達。上前をはねて高額で富裕層に売りつける者たち。静かな祈りの為の副葬品が、悠久の信仰の対象が、現代の刹那的な資本主義構造に取り込まれる>>続きを読む

劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

4.2

絢爛豪華が過剰×怒濤のサイケデリックジャパン大奥絵巻!見目麗しさと対照的に、渦巻く恨みや憎しみや嫉妬。負の感情が怪異として顕現し、流浪の薬売りが力ではなく理を根拠に妖を討つ。怨念と表裏一体の、策謀に囚>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

4.2

水彩画のような田舎の風景に、モフモフ巨大猫のあんずちゃんがヌッと現れる絵でもう面白い。化け猫なのに基本怪奇らしいこと何もしなくてめちゃくちゃ面白い。みんな生きてる、それ以上求めてどうすんの。誉められも>>続きを読む

フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

4.3

いやぁ最高‼︎冒頭から火力強めシュールギャグ連発で客席を温めてからの、刻一刻と近づく打ち上げ期日、仕事は険悪・ロマンスは順調の二人の関係、政府関係者が暗躍し虚と実がせめぎ合いもう息つく間もない。ありが>>続きを読む

大いなる不在(2023年製作の映画)

4.1

疎遠だった父が認知症の為に保護された。皮肉屋で厳格な父。教え子から慕われる父。そして、家族を捨て愛する人の元に奔った父。相反する人物像を語るに本人は既に信頼し得る語り手ではなくなっていた。人となりとは>>続きを読む

キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

4.1

大人気シリーズ劇場版ひとまずの最終章。中華統一を成し遂げる遠大な歴史大河ではなく、どん底から這い上がった少年が乱世の大将軍に憧れ背中を追いかけた、そして自らの目指す姿として刻印する過程を描く物語として>>続きを読む

密輸 1970(2023年製作の映画)

4.2

工場の廃水の影響で収穫が減って生活に窮した海女さん達が手を出したのは、海底投棄された密輸品を回収するアブナイ仕事!税関の役人、ヤクザにチンピラ、ブローカー。金の匂いを嗅ぎつけた輩共を出し抜いて一攫千金>>続きを読む

SALAAR/サラール(2023年製作の映画)

3.9

幼い日の友との約束を果たしに戻ってきたのは力こそパワーの戦闘民族国家。現代が舞台なのでみんな携帯触ってるけど部族間の勢力争い、家族の骨肉の争い、弱き者を虐げる権力者の傲慢、全て剣と拳で解決!迫力の音と>>続きを読む

温泉シャーク(2024年製作の映画)

4.0

夏だ‼️ビーチだ‼️サメ映画だ🦈‼️タイトルは温泉シャーク‼️温泉で次々起きるサメ被害‼️なんでだよ‼️血潮に染まる浴場‼️警察も自衛隊も敗走‼️サメの罠だ‼️3Dプリンターで潜水艦作って迎撃‼️最後>>続きを読む

フェラーリ(2023年製作の映画)

4.0

情熱の赤を纏う偉大なる跳ね馬フェラーリ。その放つ光が強い分、闇の深さが際立つ。共同経営者である妻との関係は冷え切り、レースの成績ではマセラティの後塵を拝する中、背水の陣で臨む伝統のミッレミリア・・。ア>>続きを読む

潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(2023年製作の映画)

4.1

敵艦は容赦なく沈めるが、救いを求める人間は助けよう。我々は軍人である前に海の男なのだから。浪漫と激情を原動力とし、深海でも愛の歌と心尽くしの料理を友とするイタリアならではの一風変わった潜水艦映画。勝者>>続きを読む

オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

4.2

不動産バブルが到来した1989年台湾の街角。貧しい父と暮らす少年が、家主で街の顔役、老狐狸(腹黒い古狐)と呼ばれる男と交流する中で、社会の中での自分の在り方に揺れ動く。手本とするべきなのは善人だが負け>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

4.2

描いたから悲劇が起きた。描いたのに誰も助けられない。創作の深くて昏い業を真正面から見据え、それでも彼女が描き続けるに値する、創作でしか救えない魂が存在することを示す。原作の筆致そのままに、彼女達に声と>>続きを読む

朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

4.1

親友が殺された。私が彼女を信じてあげられなかったから。救えたのに救えなかった後悔。せめてもの弔いに真相に迫るうちに、事件は思わぬ奥行きを持った全容を現す。人命に軽重はあるのか、それを選択し得る正義は存>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

クリスマス休暇なのに家族の元に帰れない、寄宿学校の留守番組の束の間の共同生活。寂しさは気安く分かち合えるものではない。でも相手に歩みよることで、その人のことも、自分のことも少しだけ理解できた。奇跡は起>>続きを読む

ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.0

高い意欲と正義感を持つ新任教師。彼女が学校の綻びを正そうと取った行動は、生徒や同僚を巻き込む大混乱を生じさせる。表面上は平静でも爆発寸前の活火山のような、教室という社会の箱庭での出来事。そう、これはご>>続きを読む

蛇の道(2024年製作の映画)

4.2

その眼に一度睨まれたら、絶対に逃れられない。幼い娘を猟奇的殺人で殺され犯人を捜す男と、それを援ける女。さながら蛇の狩りのように関わった人物を一人また一人と絡め取り、その仮面を暴き核心へと迫る。情況を、>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

どうやったら、あんは幸せになれたのだろう。せめて健やかに生きていけたのだろう。彼女は救いを求めた。自分に出来ることをした。一度差した光はコロナ禍に、いや、この国の脆弱な社会福祉の在り方の為に奪われる。>>続きを読む

違国日記(2023年製作の映画)

4.2

母を失った少女と、少女の母である姉を確執を抱えたまま失った女性。叔母と姪というだけではない、二人の不器用だけど真摯な共生の在り方を静謐なタッチで描く。それぞれの感情を侵さないこと。理解できなくても尊重>>続きを読む

ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

3.6

奔放なジェイミーと堅物のマリアンがフロリダまで車の代行運転。気楽なアルバイトと思いきや、トランクにヤバすぎのブツが載っていて・・お下品、ハードボイルド、友情ロードムービーを行ったり来たり、どこまで連れ>>続きを読む

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:(2024年製作の映画)

4.1

暴走する自意識、持て余す情緒!陰キャで済ますには型破りすぎるぼっちちゃんの個性を、曖昧だった未来を、偶然の出会いで生まれたバンドと仲間たちが変えていく、素っ頓狂の皮を被った正統派成長物語。劇場で聴けて>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.1

ユダヤ人収容所と壁一つ隔てた、ナチス高官一家が住まう邸宅。その文化的な暮らしは、向こう側と無関係かのように続く。でも破裂音が、叫び声が、そして煙突から上る煙がそこで起きていることを突きつける。知らない>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.1

二人は運命を超えて、破滅を超えて、時空さえ超えた、互いにとっての"絶対聖域"。東京が地球がクソやばいのは元からだし、結局どこかの誰かが何かを望んだ歪みなのだ。うみべのおんたんくそエモい!ありがとう!>>続きを読む

トラペジウム(2024年製作の映画)

3.5

ただただアイドルになりたい少女が手段・ストーリーとして仲間を集めデビューしたけれど、結局グループは空中分解するという異形のアイドル立志伝。どこまでも当然の結末でもある。映画の限られた尺の中で説明不足な>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

3.9

幼い娘が行方不明になって数ヶ月。激しい報道合戦は去り、捜索は進展せず、残された両親にはネットの誹謗中傷がつきまとう。当事者になって気付く世間の凄まじい歪み。打つ手なく、募る孤立感。わずかな光明を求めて>>続きを読む

バジーノイズ(2023年製作の映画)

4.0

孤独でも音楽は作れる時代だ。でも、一度生まれ落ちた音楽は、誰かの耳に届いた瞬間に一人だけの物ではなくなる。音楽がトラックを重ねていくように仲間が増えていき、多彩さを帯びていく音作り。その原点になった">>続きを読む

不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

4.3

運命の人が、想いが通じた瞬間に物理的に消えてしまう。こんなことってある?でもリノは全然へこたれない。何度も出会うその人に想いを伝えよう。その人が忘れたら、何度でも伝えよう。間違ってるかも知れない、滑稽>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.1

自分を確かめる為の旅。どこに居ても、誰と居ても無くならない私自身を確かめに。遠く異国から来た彼女は、南国の光と色に包まれてそう言った。少年にとってはミステリアスな眩い輝き。彼女にとってはきっと必死の叫>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

世間を騒がす事件や社会問題は、その原因と結果ばかりに目が行きがちなんだけど、原因は原因でしかなく、結果は結果でしかない。本質は過程にこそ表れる。そして過程を描くのは映画の本分であるということ。濱口監督>>続きを読む

無名(2023年製作の映画)

4.1

1940年代上海。国共対立に加え日本の侵略を受け、同じ中国人が3つの勢力に分かれ明け暮れる水面下の諜報戦。信念の為、そして時代を生き延びるため。場面は宴席と監獄と路地裏を刻々と行き来し、敢えて排除され>>続きを読む

青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.2

俺の映画を流す映画館を作る!若松監督のひょんな思いつきが、映画人を夢見る地方の青年達の人生に決定的なきっかけをもたらす。成功を掴むのに必要なのは才能か、運か、情熱か。大失敗も糧に出来るか。不格好で愛し>>続きを読む