マ帆さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

空白(2021年製作の映画)

4.0

他人にまで押し付けられる悪気のない善意、棚に上げ透過される罪、話題性に執着するメディアのグロさ。同じものを見ていたはずなのにどこで空白ができてしまったのか。精神衛生に悪すぎて終始顔に力入れながら観てた>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.9

同じ国の近い場所にある、でも絶対交じわることのない世界を覗ける映画。そしてこれも結婚願望減退ムービー。

" 東京って棲み分けされてるから。
違う階層の人とは
出会わないようになってるんだよ
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

4.2

思い返せば思い返すほど面白かったな、、、としみじみ思う映画。

宮沢りえ演じる「熱意だけはあるが政界には無知な二世候補・川島ゆみ」というキャラクターそのもの、劇中繰り広げられる数々の時事ネタパロディ、
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.4

主人公の行動にはモラルのかけらもないけどそんな事はダメだ、辞めろと言うだけではあの友達と同じ偽善者になってしまうんだろうな(警察が友達にいる割には福祉や生活保護、どこ??という感じで違和感もあった)。>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.2

そんなもんじゃ終わらないって信じてましたぜ だってアンタはsearchの監督だからょ。。。。

サミュエル・ジャクソン以外のマザファッ...で笑う日が来るなんて。90分というコンパクトさまで完璧! 次
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.4

聾唖者の一家に唯一の健聴者として生まれ、通訳を担ってきた少女ルビーの知られざる才能。爆発的に泣かせるシーンもあるけどさりげないシーンに見えた優しさや苦しみの蓄積もそこで爆発するのでポケットティッシュ1>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.4

終わり良ければ全て良し。なら終わり悪ければ全て悪し。でもなくて、死んでも良いと思えるほどの幸せや言えなかったこと言わなきゃよかったこと、色んな一瞬が今の自分を作っている。そんな自分とこれからも何度もや>>続きを読む

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.7

そこまで期待値あげず観始めたのにオープニングから涙。。。

いかにハリポタのイメージから脱却できるかみたいな事ばかりが話題になるけど、皆ちゃんと誇りに思ってるし愛してるのがビシバシ伝わってくる。何より
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.5

あの瞬間、大人たちの「うわ...」とか「おお〜!?!」という感嘆の声が至る席から漏れ、私は口を手で覆い前のめりになる動きがシンクロした隣の席の知らん方と目を見合わせてしまいました。お互いアッ...と言>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

自分の「財産」である妻をレイプした親友を訴え、死んだら敗訴の決闘裁判に挑む男。レビューを書いた映画評論家達が次々とヤバめの価値観を露呈させてSNS上で火炙りの刑に処されてたヤツ。

パリでの審理はセカ
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ハリー・ポッターと魔法の歴史(2017年製作の映画)

3.6

ハリポタ展の予習✍🏻
こういうのもいいけど映画製作のドキュメンタリーも観たいな〜

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

すごくよかった!とかでは無いけど、セルマがあそこまで自己犠牲を払ってでも叶えたかった「息子に目の手術を受けさせたい」という願いはきっと叶ったので、「救いがない」とか「胸糞」だとはそこまで感じなかった、>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.4

これだけの大家族で自分にだけ魔法の力が無く、喧嘩の勢いとは言えあんな心無いことも言われる。。。自分だったら早い段階で家出してやさぐれている気しかせず、終始聖人なミラベルにあまり感情移入できなかった。。>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.4

実際地球に隕石が墜落するかもという事態になったら資源奪い合いの殺し合いや生き別れた家族との再会よりもこういう馬鹿げたことの方が世界各地で起きるんだろうな、感にシンゴジラを思い起こした。自分でダイエット>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.6

キングスマン要素 <<< 1917要素

気品溢れる紳士淑女の世界とキレッキレな音楽に乗せたキレッキレなアクションのギャップは健在で、ド癖ラスプーチンVSジョーラ戦なんか楽しくてしょうがなかった。レイ
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グリンチ(2000年製作の映画)

4.6

クリスマスの風物詩🎄
大人になればなるほどラストが泣ける。ジム・キャリーの天才的な動きや表情も、山ちゃんの吹替も、五七五の絵本的ナレーションも、フーヴィルの世界観も、全てがたまらない。。。

1人で捻
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

5.0

久しぶりに映画館で観て、たくさん泣いたし笑ったし、でもその前に1本の映画としてこんなに面白かったっけ??が来た。戦意と疲労と恐怖と瓦礫と死体と、色んなものが混在するホグワーツ校内の空気感がリアルすぎて>>続きを読む

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

4.4

ヴォルデモートの闇が人間界にまで一気に広がり出すオープニングの描写、めちゃくちゃアガる。

一気に暗くなる画調の中のド思春期感としっかり健在なハリポタらしい笑い、めちゃくちゃ好き。

保健室でラベンダ
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

5.0

私たちのルーナ初登場作🌙

「自分の苦しみは誰にも分からない 放っといてくれ」と周りを突き放すハリーを変えたきっかけの1つにルーナの「私がヴォルデモートだったらあんたが1人ぼっちの方が都合いいもン あ
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

4.6

本数的にも折り返し地点、光と闇が半々な雰囲気がたまらない4作目。
トライウィザードや舞踏会のシーン、思春期らしさ満載のシーン、そしてガッツポーズや笑顔を浮かべて歓喜していた観客の表情が少しずつ曇ってい
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.4

リバイバル上映に向けて✍🏻

初めて観たとき衝撃を受けた3作目。
あ〜終わっちゃう〜...と思った所でタイムターナーが出てきて心が躍った。
大人になって観返す度同じくだりを1時間近くかけてやり直すなん
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

"あなたに私は救えない"
と言い放ったサンディに泣いた。

サンディは惨殺されていなかったという事実に内心ホッとしたしあのエンディングには救われたけど、死んでも消えない心の傷を彼女に作った原因が現代に
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

比喩とかじゃなく真っ直ぐにハートフルなラブコメだった😌❤️‍🔥

ストーリーは至ってシンプルだけどスピード感がとにかく凄まじい。展開の速さでもテンポの良さでもなく、文字通り息つく間も与えず、止めどなく
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開時SNSでよく見かけた水色アイシャドウな主人公の場面写真に惹かれてClipしたのだけど何故白塗りに水色アイシャドウだったのかを理解して何かすみませんでした...となった。

事前情報入れずに観られ
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それでも、愛してる(2009年製作の映画)

3.9

図らずもメル・ギブソン2本立て。

うつ病の主人公がビーバーの人形でパペットマペットすることで快調に向かっていくが、、な話🦫

うわーかなり重い。息子とジェニファー・ローレンスの恋愛パートに唯一救われ
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サイン(2002年製作の映画)

3.4

え〜良い映画ー......最後ちょっと泣いた。悪いことは続くので奇跡なんて存在しないと思ってしまうけど悪い運命が存在するなら良い運命も存在するというサイン。割と人を救う映画ジャンル(?)だと思う。>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.2

本当優しい人ばかりが損する世界だ...。
繊細なセンサーで他人の感情まで受信してしまって、それさえも自分にしか埋められない穴にして、気付いたら穴を埋める余裕なんて無くて、自分は空っぽな人間だと錯覚する
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.6

何だこれ...........。

イキり中学生みたいな感想になるけど全方位ヤバすぎて後半とかもう笑うしかなかった。童心にかえってハシャいでしまう。

麻薬キメてる??なカメラワークはたまにみるけどこ
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.8

" アリス、私はあなたよ "

アルツハイマーの話。『ファーザー』のような特殊な演出はないけどホラーにも似た恐ろしさはここにも。" 頭がいい人ほど進行が速い " という不条理ホラー。そして戦慄の新出単
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ホーム・スイート・ホーム・アローン(2021年製作の映画)

2.8

" オリジナルが1番なのに
なぜリメイクをする? "

例によって主人公の少年が普通に殺人未遂なんだけど今回悪い人がいないから少年のサイコ感が際立っていた。そしてそのサイコ感にアーチー君の貫禄が
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.5

日曜の昼にツッコミ入れながら観るのがちょうど良い いつものヤツ。

基本的に皆いつものヤツだけどロック様にやたら愛を求めるライアン・レイノルズがツボだった。最近ずっとフリーガイ観てたから久しぶりにアク
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.2

乾いた空気と乾いた笑いが摩擦して今にも火がつきそうな緊張感、狂気、暴力の2時間半。けど焦るヘンリー・ヒルの早口ナレーションすら気持ちよく感じてしまうほどテンポがいいので長さは全く感じなかった。面白かっ>>続きを読む

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.9

皆と死ねなかった八日目の蟬は不幸か。

最後に観たのはかなり前だけど今でも小豆島と聞くとこの映画を思い出す。
で「お星様のうた歌って」と言われて誘拐した母が教えた歌と違う歌を歌ってしまった実母の発狂シ
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.5

自分が決めたルールに従って生きたい妻と流れに任せて生きたい夫の10年間。

等身大の人間が立っていられないほど泣いて絶望し、また立ち上がる姿にただ救われる。身近な人間が2人死のうとああまで楽観的でいら
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