馮美梅さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

青の炎(2003年製作の映画)

2.0

若いゆえに暴走してしてしまう…

家族のためと思いながらも、実は自分だけのためだったりする。

今ある苦しみは永遠に続くわけではないのに人間は浅はかゆえにその苦しみが永遠に続くと錯覚してしまう。

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キタキツネ物語 -35周年リニューアル版-(2013年製作の映画)

1.5

オリジナルバージョンの完璧さに、これ以上、何を求めようとしてリニューアル版を作ったのだろう。

どれだけ新しくプリントし直し、編集したとしても、スクリーンの映像を投影して見ているのは、遥か35年前のあ
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キタキツネ物語(1978年製作の映画)

4.0

流氷に乗ってやって来たオスのキタキツネとメスのキタキツネが出会って、子供ができて子別れをするまでの1年の物語。極力セリフを最小限にし、彼ら家族を見守るのは大きな樫の木がストーリーテラーとなって、ゴダイ>>続きを読む

タップス(1981年製作の映画)

3.0

姉と映画を観に行こうということで、梅田ナビオの前で「エレファントマン」そしてこの作品「タップス」どちらを観るか悩んで、ジャンケン三回勝負で勝った方の映画を観ようということで(2人ともどちらもいいなと決>>続きを読む

太陽と月に背いて(1995年製作の映画)

2.8

ディカプリオの出演している作品の中では好きな作品。詩人ランボーとヴェルレーヌの破滅的な愛の物語。

ディカプリオ演じるランボーの時に無邪気で、時に狂気をはらんだような感情の変化と表情が素晴らしいなと。
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プリティ・ベビー(1978年製作の映画)

4.0

とにかく、幼いブルックシールズが本当に美しい。

もう、何度となく観てるけど、今じゃ絶対作れない作品になっちゃったね。芸術作品だと思って観ているけど、この時代結構幼少期のハリウッド女優さん達は大胆な役
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

3.0

三島由紀夫って、ストイックなイメージがあったけど、この作品を観てると、そうでもなかったんだなと思ったし、どちらかというとネガティブ思考な人だったのかなと。それを悟られたくないから、作品や、発言を雄弁に>>続きを読む

本能寺ホテル(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分がいなくなる事で、未来の民が笑顔で過ごせている世を選んだ信長。

しかし、何でこうもタイムトラベルする人間は歴史に弱いんだよ。と、言ってはならないことをついつい言いたくなる(笑)旦那は江戸時代にタ
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先生を流産させる会(2011年製作の映画)

2.5

思春期の少女の多かれ少なかれ感じる性に対する嫌悪感を、実際に担任の女教師が妊娠したことに対して、動を起こしてしまう。

子供と大人というよりも、女VS女の戦いというか…
まぁセンセーショナルと言えばそ
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マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)

3.0

主人公グレゴリは黒人の友人がいた。
その頃は黒人だとか白人だとかで人を差別することもなかった。そこには純粋な気持ちしかなかった。

月日は流れ、マンデラの様子を見て公安に報告する任務に就く。

最初は
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ハンサム★スーツ(2008年製作の映画)

3.0

主人公の好みは別としても、とにかく突っ込みどころ満載、そしてとにかくあれこれ考えずに単純に作品を楽しんだ者勝ちな作品。

主人公と友人の会話の中で「俺は顔がよくても車椅子だぜ、お前は不細工だけど…」ど
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ゼロの焦点(2009年製作の映画)

3.0

「笑う警官」の後に続けて、この作品を見ましたが、共通していたのが見に来ていた客層が高いという感じかな?(笑)

印象的だったのは、見に来ていた人(中高年のグループ?)が終わって帰る時に「ホンマ、よか
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茶々 天涯の貴妃(おんな)(2007年製作の映画)

3.0

この映画は、女性の目線で描かれているので、確かに合戦シーンとかは、かなり血しぶきが飛んだりと迫力のあるシーンが多いんだけれど、静と動のメリハリがはっきりしていて、見ていても悪くなかったですね。

秀吉
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悲情城市(1989年製作の映画)

5.0

公開当時、旦那が東京に中期出張していたので、遊びに行って、この作品が観たくて日比谷の映画館に行きました。そしてあまりの衝撃と良さに、次の日、旦那と一緒に再び観に行きました(旦那もこの作品は良かったと言>>続きを読む

遙かなる走路(1980年製作の映画)

4.5

トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎の一代記。
喜一郎のお父さん(田村高廣さんの鬼気迫る演技が凄かった)がこれまたすごい人で、この人の一言が喜一郎がどんな苦しくて困難があっても、あきらめることなく自動車を
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ナポレオン(1927年製作の映画)

3.5

これも、長い!(別に長い映画作品が好きなわけではなくて、観たい映画がたまたま長かった)

そして、この映画が画期的だったのは、1982年10月、大阪フェスティバルホールでオーケストラの生演奏での上映会
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東京裁判(1983年製作の映画)

4.0

1983.7.10 梅田スカラ座にて鑑賞

2019年夏、4Kリマスターで公開されているんです。

東京裁判のドキュメント。
とにかく、長い…私は、公開当時観に行きましたね。(パンフレットあったかな…
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椿三十郎(2007年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

詳しいレビューはこちらへ
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RUN60(2011年製作の映画)

3.0

深夜ドラマで放送されていたものを再編集プラスαの完結編として2週間限定で劇場公開された作品。

この前にも限定1週間で「RUN60」という作品が公開されていたみたいですけどそちらは観てません。

ある
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クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

2.5

何故自分が精神病院にいるのか分からない。
自分はこんな場所にいる人間ではないと、1日でも早く、この場から社会に戻りたいと思っているのだが、少しずつ、彼女がどうしてそこにいるのか、存在の意味を知ることに
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力道山(2004年製作の映画)

3.0

もし、今の時代ならば国籍のことで苦しむこともなかっただろう。

しかし、あの時代だから、あの時代だったからこそ力道山は日本人に希望と勇気を与えられたのかもしれない。

その代り、彼自身は猜疑心の塊とな
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転々(2007年製作の映画)

3.0

オープニングからかなり過激な(変な意味ではなく)登場の三浦友和演じる福原。

80万の借金を3日以内に返せと言われ、途方に暮れるが、福原がある提案をしてくる。

自分と散歩をしたら100万やると…。
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最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テレビで、アイスランドにペニスをコレクトして博物館をしている人がいて、最後に一つだけ手に入らないものがある、それは人のペニスだと。その人のドキュメント映画があると話してて、気になっていたらHuluで見>>続きを読む

ファン・ジニ 映画版(2007年製作の映画)

2.0

映像はとてもきれいでした。
最後のシーンでは北朝鮮にまで言って撮影したという話題もありました(映画の原作者が北朝鮮の人だったそうですね)

ドラマと映画とあまりにも違う内容なので、ドラマを見ている人が
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.8

今やすっかり夏の地上波放送の風物詩となってるこの作品(笑)

ひょんなことから、高校のクラブの先輩の田舎に行くアルバイトをすることに。

そこには自分が体験したこともない大家族の姿があり、そしてその頂
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オケ老人!(2016年製作の映画)

3.5

勘違いで入団した楽団が年寄りばかりで、好き勝手に演奏していて、挙句に指揮者が心臓発作を起こしたせいで、自分が指揮を任されることに。


そんな時に、入団したかった楽団の入団試験を受けることに。二股かけ
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ハリーの災難(1955年製作の映画)

4.0

ヒッチコックの作品の中で一番好きなのがこの「ハリーの災難」。初めて見たのは、ローカル番組で放送されていた映画番組だったと思います(深夜や休日の昼間だったかは定かではないけれど)

死んでいるハリーを見
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傾城之恋(1984年製作の映画)

4.0

こちらもとても好きな作品。第二次大戦中の香港を舞台に、バツイチの女性と、プレーボーイの資産家の男性との純愛物語。

發仔(チョウ・ユンファ)演じるファンが紳士的でカッコいい。ヒロイン、スーを演じている
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スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007年製作の映画)

1.5

時代も何もかもハチャメチャ。
でも、そんなことでいちいち目くじらなんて立てることはナンセンス。
源平合戦をウェスタンでやってみました(笑)

やりたいこと、やりたいキャストのごっちゃ煮映画炸裂!
貴さ
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言えない秘密(2007年製作の映画)

3.0

ラブストーリーなんだろうけれど、やはりこれは音楽映画なんですね。

最初は病弱な女学生と、転校生の男子学生のお決まりのラブストーリーなのか?と思っていたんだけど、後半、彼女の秘密がわかる頃から、エンデ
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.0

自分の知らない場所に行っても所詮、人間がいる限り、働く限り、誰かと繋がらないといけないし、向き合わなければならない。

主人公はあることで警察に捕まり、そのために家族(この場合弟)に迷惑がられてしまう
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リターン・オブ・ザ・キラー・トマト(1988年製作の映画)

2.8

レンタルで借りて観たのか、深夜映画の放送で観たのかどちらかなんだけど、とにかく、トマトが人間を襲うというなんともナンセンスなお話。

特に観てびっくりしたのが、ジョージ・クルーニーが登場してたこと。一
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ロボフォース/鉄甲無敵マリア(1988年製作の映画)

3.8

もう、何度となく観た作品。
多分、フリッツラング監督の「メトロポリス」をインスパイアされたんだと思います。

主人公のマリアが連れ去られ、彼女の見た目などがロボットに移植される。無表情で、ぎこちないロ
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山のあなた 徳市の恋(2008年製作の映画)

3.0

風の匂いや自然の匂いが映像から感じられる作品。

主人公は目が見えないけれど、その代わりに微妙な気配や匂いなどで、見えている人以上に、いろんなものを感じることが出来る。

見えることが幸せなのか?見え
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告白(2010年製作の映画)

5.0

もう、最初から最後まで、スクリーンに釘付けでした。
中島監督の、今までの原色の映像とは180度違うカラーだけど、極力色が抑えられたモノトーンというか、映像が主人公たちの無機質・無感覚な感情を表現してい
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カメレオン(2008年製作の映画)

3.0

どういういきさつで知り合ったのかわからないけれど、仲の良い4人の若者と、老人3人の詐欺集団がある時、みてはいけないものを目撃してしまったようで、その後、その組織から命を狙われることになる。

主人公の
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