何故自分が精神病院にいるのか分からない。
自分はこんな場所にいる人間ではないと、1日でも早く、この場から社会に戻りたいと思っているのだが、少しずつ、彼女がどうしてそこにいるのか、存在の意味を知ることになる。
様々な理由で病棟にいる患者たちや看護婦。
りょうさんの淡々とした看護婦が良かったですね。
同室になった女性患者が退院して行き、主人公も最後退院をしていくのだが、病院を出た瞬間に彼女は悟るのである。
それと同時に1台の救急車がやってくる、運ばれた女性は以前同室だった人だった。
そう、自分は普通だと思っていても、本当の自分の居場所は社会ではなく、この閉鎖された場所なのだ。
そしていつか(きっと近いうちに)再び彼女は自分の居場所に戻っていくのだろう…
内容的には可もなく不可もなくという感じでした。
出演者はいいのだけれど、内容的にあまり頭に残るシーンもなく、とりあえず覚書としてレビューを書いておきますという感じです。
同じような精神病棟をテーマでも、同時期に韓国で公開された、パクチャヌク監督の「サイボーグでも大丈夫」の方が私は好きですね。