ぶらいとんさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

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冒頭のシーンで何があったかすべて理解させてしまう、しかも観客をぐいと引き込む映像。ピクサー天才や。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.4

宮﨑駿の考えや想像力のすごさを存分に感じられる素敵な作品だった。青鷺、インコなど下の世界の奇妙さと主人公・眞人の素直さと子供の愛情を求めるが故の悪意・無知さ。久しぶりのスタジオジブリ作品は非常に芸術的>>続きを読む

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

4.0

たいして物事を理解してないのに、社会に良さそうなことやろうとする軽率な主人公の批判の仕方がエグい。監督はこういう系の人間嫌いなんだろうなぁ。食人族はグロくて吐きそうだったけど、最終的におかしすぎて笑け>>続きを読む

失くした体(2019年製作の映画)

4.2

たまたまネトフリで見つけた短編映画だが、少年の淡い初恋と自己を描いた奇妙な映画だった。事故で失った手のほうが身体に執着しており、最後描かれた別れは印象的だった。

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

4.2

ほぼCGだからこその細部までこだわった映像。ジャングルの絵、奥行きが素晴らしかった。唯一のリアルキャスト・モーグリくんを演じた役者さんすごい👍

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

5.0

何が夢で何が現実なのか。「自分の好きなように記憶していく」主人公の世界。こう言うことだったんじゃないかと想像を膨らませることのできるスルメ映画。私は刑務所のシーン以外ほとんど夢な気がする。

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

邦題が最悪な訳され方をしていることは置いておいて、綺麗な構造の映画。自己中な主人公が、すべての時間を人のために使った時、「時間」が動き始める。成長していない人間は時が止まっているのと同じで、「変化があ>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.0

カルト映画初鑑賞。彼らの思想は全く理解できないが、結局思想よりも人間の原始的な欲には勝てないことがこんなに情熱的に描かれるとは、、、、キャストさんすごい

葛城事件(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

普通の家庭と一緒だってことが衝撃。死ぬこともできない終わりも最高。

バンブルビー(2018年製作の映画)

4.2

トランスフォーマーシリーズ初鑑賞。バルブルビーもチャーリーも可愛くて愛おしい。チャーリーがビーの下に潜って、顔を見つけてからロボットにトランスフォームするまでの映像、ビーとチャーリーが捕まる前に互いに>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.4

デズモンドは映画の冒頭から臆病者なんかじゃない。誰よりも強い信念のある男だ。
弟を殺す寸前まで喧嘩してしまったことで信仰に目覚め、軍隊に志願するのに武器は持たないという主義。当時の日本だったらこんなや
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.8

歌、ダンスともにハイレベル。シェークスピア作品を現代テーマで再現する大きなチャレンジを見事成功させた作品。

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.5

最初から最後まで音楽がいい。主人公の人生の波が超リアル。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

5.0

桐島がまったく映らないのに桐島が部活辞めることによって崩れていくスクールカースト。陰キャ、陽キャ、部活によるカースト差、全てリアル。見た後自分の高校時代を振り返れるスルメ映画。

ズートピア(2016年製作の映画)

4.9

非の打ち所がない!
現代の人種や出身ら身体的特徴による差別、職業差別、など様々な社会の不合理さを動物で描くというアイデアとそれをここまで映像化したことに脱帽。体格が良い動物でないと警官にはなれず、キツ
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.2

突っかかるだけですぐ倒されていた柳楽優弥が喧嘩を重ねてどんどん強くなっていく。後半、暴力に魅了された菅田将暉は女も殴る卑怯なところが柳楽優弥とは違う。小松菜奈も最後車のスピード上げるシーン怖かった。

激怒(2022年製作の映画)

4.0

警察はいいもの、悪を取り締まることはいいこと、これが行きすぎた世界が描かれていた。Brain f***映画

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.4

とにかくスマートな映画。殺しのシーンの圧倒的強さと自分の弱みである雑音とチカチカする光を克服する毎晩のトレーニングが印象的。

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

5.0

生きるってのはな、痛いんだよ!!!!

このセリフが全て。
見た後忘れられない映画。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.5

伝聞が重なって語られるスタイル。常に線対称な画面。伝説のコンシェルジューグスタブの世界なんて最初から存在しなかった、というセリフが意味深。

全員死刑(2017年製作の映画)

4.0

実際にあった殺人事件の再現度がえぐい。人はこんなしょうもない理由で人を殺すのか。お金が欲しいなら働けばいいのに、ヤクなんてやっても幸せになれないのに、という一般的な考えをぶつけるのはなんだか虚しくなる>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

初めてウェス•アンダーソン監督作品を視聴。よく評価されるポイントである絵の綺麗さ、シンメトリーな画面作りは絵本のようだった。ストップモーションアニメという作り方も監督の作家性と調和していた。

Mr.
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

1作目で子供が大人を演じ、本作で大人が子供を演じる、というエスターだからこそできたこと。13年経っても、エスターはあの小さいかわいいエスターだし、多少骨格が変わってはいるものの、CG使わずにここまでエ>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

4.4

真相がわかるまで、これは兄弟あるあるの親の愛とりあいっこ問題、嫉妬、とにかく平穏と自由が欲しい子なのかな、と思っていたが、シスター殺してから普通じゃないと思い始めて、ロシアのスパイか?といろいろ考えな>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.1

芸人の「芸」に対する誇りが滲み出る作品。昭和の雰囲気が店構え、衣装、音楽から見事に表現されていて、売れてやる!という気持ちと努力したものが成功すると嬉しいし、元気をもらえる。最後の回想シーンは、浅草と>>続きを読む

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.5

【時代性の素晴らしい表現】
衣装、部屋の照明や置物、馬車、決闘🤺など細部まで19世紀フランスを表現していて、見入ってしまった。

【ポランスキー監督だからこそ表現できるドレフュス事件】
監督自身が、ユ
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.6

料理好きにはたまらない調理シーンと、anyone can be a cookをネズミで描く突飛さがいい作品。
最後の超厳しい批評家が勇気を出して褒めるシーンは、「けなすことは誰でもできるし作品に向き合
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ヴィジット(2015年製作の映画)

4.2

少年少女の成長物語であり、ホラーであり、トラウマ乗り越えストーリー。シャマラン監督だからこそ同時に味わえる。終始変な感じが続き、衝撃の事実が分かったあと、怖さが急激に増える。それがたまらなく良く、クラ>>続きを読む

ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

旧体制の崩壊から新体制管理下におかれるまでの超過酷なストーリー。金持ちが貧乏人に狙われて略奪される冒頭シーンの方が、新体制で黙認される誘拐よりも可愛く見える。どっちもたまったもんじゃないが、新体制は移>>続きを読む

サイン(2002年製作の映画)

4.2

信仰心を失った事象と信仰心を取り戻す事象が同じだったのは意味深。キリスト教を讃える映画にも疑問視する映画にも捉えられる。シャマランの映画がだいたいいつも賛否両論なように、この映画の解釈もかなり分かれそ>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

5.0

筋書きが素晴らしすぎる。セリフひとつひとつが後半全部いきてくるのはもちろん、結末は全く読めなかった。どんでん返しと言われていても、このストーリーは予想できない。絶対にネタバレなしで見ないといけない映画>>続きを読む

モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

4.3

10年以上ぶりに鑑賞。恐怖より笑いのほうがエネルギーが強い、価値があるということを、電池で表現する秀逸さ。前は、モンスターが怖いものではなく、可愛くもあるんだ、と子供目線で見ていたが、大人になった今は>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.4

お父さん探しであり、兄弟愛を描いた作品。お父さんが残した息子2人への贈り物はまさかの自分を1日だけ復活させる魔法。魔法を使えるのは、オカルトオタクな兄ではなく、自信がなく意見が言えない弟だった。しかも>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.4

古典ホラーの傑作と言われるのも納得の作品。有名な作中音楽や憑依シーンは圧巻。怖い、というよりかはこの時代にこんなグロく悪魔や西洋医学の負の部分を描いた点がすごい。映画はCGなど映像技術だけじゃないな、>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.0

香川照之の怪演はもちろん、西島秀俊の奇妙な発言や、尋問シーンで不安が強くなるごとに周りから人が消え、画面が暗くなるのがザ・表現主義の映画でした。