もりもりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

もりもり

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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

喪失を抱えて創出する新時代のエージェント

前2作に比べてダークでシリアスかつ静寂をまとった展開に戸惑いながらも、
激動の時代の中で交錯する人間ドラマに息を呑みっぱなしの130分だった。

ラスボスの
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.5

全男子憧れの英国紳士スパイmeetsカウボーイ

開始30秒からスタイリッシュなアクションと矢継ぎ早に繰り出されるガジェットの数々にカッコよすぎて鼻血出るレベル。
というか全編通して圧倒的にアホっぽい
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.4

空想と妄想と機械とマシンと現実とリアルの間

ネタだろうか、それとも本気なのだろうか。
続編を素直に前進だと受け入れたい自分と、思い出はいつも綺麗だけどそれだけじゃお腹が空く自分との葛藤の中で、
多用
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

全男子が憧れるクールでスタイリッシュな英国紳士スパイ

のっけから矢継ぎ早に繰り広げられるアクションとパルクール、そして心くすぐるガジェットの数々。

伏線も奇抜な設定もないシンプルかつわかりやすすぎ
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

3.6

シンプルイズベストなハートフルボーイミーツロボ的ジュブナイル

ありのままでいることと、ありのままであることの大事さ。
20年前とは思えない、現代にも通ずるメッセージ性を強く感じる作品だった。

なり
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

皮肉でブッ飛んだ非凡なブラックジョーク

ここまでできるのかNetflix。
動画配信サービスを超えて、もはや立派なコンテンツメーカーだと感じた。

白人至上主義や政治腐敗、拝金主義やテクノロジーまで
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劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本(2020年製作の映画)

2.9

自己紹介に無理矢理ストーリーをくっつけてみた虚無

22分間のクライマックス。
ずっと最終回見せられてるかんじ。
公開タイミングで見たらそりゃ意味わからんよなと思いつつ、
本編完結まで見てからだと、必
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ライフ with マイキー(1993年製作の映画)

3.6

マイケル・J・フォックスと個性豊かな仲間たちが贈るメリークリスマスコメディ

チープなセットとガバガバの設定、安易に予想できる展開。
これら全てはこの作品をなんら低評価にせず、むしろ
「これこれ、こう
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

-

開始1時間くらいで寝落ち。
もう一回ちゃんと見てからレビューしよ

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.4

お騒がせとんでもストーンのはちゃめちゃ大迷惑

いわゆるトレードオフってやつですね。
何かを得るためには何かを犠牲にしなきゃいけない。
にしてもバーバラ変わりすぎだし、元凶の小物感が最後まで拭えなかっ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

明るいホラーを確立した新時代のシャイニング

幽霊もいない、怨念もない、暗闇もゾンビもジャンプスケアすらもない。
にもかかわらず、本能的な恐怖を感じさせられるこの作品は、サスペンスでもミステリーでもス
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

激情的な劇場型大立ち回り

上から目線で態度が悪い、影を背負った刑事の越権行為、職権濫用のスタンドプレー。
余計なBGMやシーンを極限まで排除し、
シンプルに主人公や電話の向こうにフォーカスすることで
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

善意と悪意の狭間に揺れる法廷ミステリーサスペンスドッキリ

いろんな可能性をテーブルの上に乗せつつ、随所に散りばめられた伏線と少しずつ明らかになる真実。

予想しうる可能性のひとつに収束するかと思いき
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.2

立つんだジョー

もはや境界線のない世界。
レプリカントが子供を産むって、ちょっともう命の価値が根底から揺らぐ大事件すぎて思考回路はショート寸前のパンク。

息を呑むほど映像は綺麗なのに、前作に比べて
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hide 50th anniversary FILM 「JUNK STORY」(2015年製作の映画)

3.7

赤毛の変な頭の中まで誰に分かってくれとは言わない

当時小学5年生だった。
敬虔なキリスト教徒の母が、悪魔の使いだと吐き捨てた彼をTVで見て、自分も同じように嫌悪の眼差しで見ようとしていた。
良くも悪
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.0

大事なものを犠牲に、さらに大事なものを失ってから気付く、本当に大事なもの

ホアキン・フェニックスとジェイク・ギレンホールにつられて観たものの、完全に兄ちゃんが喰ってた。
全体を通して淡々と抑揚なく進
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.6

毒親と変態ジジイからのサバイブ

前作に比べてアクション要素強めのパニックスリラー。
冒頭であんなに胸糞だった最強ジジイが改心したと思いきや、期待を裏切らないどころか、
それを上回る胸糞な展開に終始ハ
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.3

おっかなびっくりファッキンピエロと最終決戦

バイオハザードもびっくり、グロ描写のオンパレード。
ホラーというよりおぞましい何かとのバトル映画的な展開に、怖いというよりハラハラドキドキのアドベンチャー
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.4

トラウマだらけのスタンドバイミー

古典的なホラーでありつつも、どちらかと言えば甘酸っぱいひと夏の思い出を詰め込んだ、ほんのちょっぴり笑えるジュブナイル的な作品。
各々が抱える潜在的・顕在的な恐怖のシ
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セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記(2021年製作の映画)

3.7

わかる人にはわかる垂涎必至の大感謝祭

仮面ライダー45周年、スーパー戦隊50周年の出血大サービスお祭りムービー。
脈々と受け継がれてきた思いが、世代を超えても語り継がれていき、それぞれの思い出として
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

法に唾吐き、倫理観にドロップキックする虚飾だらけの胸糞サイコサスペンス

サクサク進む説明不足の序盤から、徐々に雲行きが怪しくなり、仕組まれた急展開からの悪人長命なラスト。
相棒のダメっぷりや人間味の
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

証拠のない事実を証明する証拠を追い求めた男たちの憔悴

サスペンスと思いきやドキュメンタリー。
実際の事件を基にした作品ということもあり、必ずしもハッピーエンドとは言い難い結末にリアリティを感じた。
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.8

全く笑えないサスペンスタッチのバイオレンスなホームアローン

デヴィッド・フィンチャー節炸裂のパニックシチュエーションスリラー。
タイトルバックから漂う不穏な空気と「普通じゃない」感に期待値は爆上がり
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.9

時代が移り変わろうとも、変わらない友情を超えたなにか。

バイだよ、バイ。
思い出の中に生きるジャック、現実を生きるイニス。いつの間にか2人の生き方が逆転し、交錯し、そしてひとつになる。
約2時間の作
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オートマタ(2014年製作の映画)

3.2

近未来ディストピアなミステリー風のヒューマンドラマっぽいアクションもどき

設定とサイバーパンク感、壮大な陰謀が渦巻きそうな序盤〜中盤の雰囲気は良かったものの、
後半にかけてどんどん尻すぼみしていった
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

2.0

はじめてのゴダール。
一体なにを観せられていたんだろう。
もはやスコアを付けることさえ不可能とも思える作品。

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.5

記憶喪失にSFを絡めたミステリーサスペンスなラブロマンス未満

メインの設定、いるのかいらんのか問題で議論できそうな気がするものの、
ラストに向けた展開とネタバラシそのものでまとまりがある作品だった。
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ザ・コール [緊急通報指令室](2013年製作の映画)

3.3

山羊座ファイターの奇妙な復讐劇

指令室と現場との遠隔でストーリーが展開され、
声と音でしか情報がない中、救出と脱出を図るシチュエーションスリラー。

と思いきや、サイコ野郎の狂気じみた性癖が明らかに
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.1

どんなに周到に準備しても、あらゆることに備えていても、一寸先は闇

冒頭から漂う暗く重い雰囲気。先の読めない展開。
ひとつひとつのピースがはまっていくように回収される、随所に仕込まれた伏線。
衝撃のネ
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

中指おっ立てファックな、なんちゃってサイバークライムサスペンス

伏線のないどんでん返しを装った、夢オチにも似た強引なラスト。
違和感もなく淡々と事実を供述する主人公に対し、急に差し込まれる刑事の「矛
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

愛ゆえに人は苦しまねばならぬ
愛ゆえに人は悲しまねばならぬ

終始重苦しい雰囲気の中に垣間見える色彩と整然とした構図。
これだけでも見る価値がある上に、現在と過去、リアルとフィクションが巧妙に絡まり合
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.7

甘酸っぱくてほろ苦い青春ホラーサスペンスにタイムトラベルを少々。

冒頭から漂う不穏な空気と主人公の奇行から醸し出される普通じゃない感に、理解しようと頭フル回転でいきなり没入させられた。

時折差し込
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.3

精神と時と木星と無限の部屋

冒頭20分間くらい、何を見せられているんだろうって思った矢先にちゃんとストーリー始まったと思いきや、
急転直下の大どんでん返しで宗教とか哲学とかなんかいろいろごちゃ混ぜに
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.0

雰囲気オシャレなたまにあるよねこんな少女漫画的90分

カメラワーク、音楽、構図はオシャレでハッとするのに、どこか感情移入しにくいのは主人公のダメンズというか芋っぽさのせいなのか。
ラストのネタバラシ
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