一言で言えば「狂気」。
愛の形が屈折して、とんでもない方向へ。
優雅な音楽とドレスの美しさで、
観ている方も感覚が麻痺してきて、映画の世界へ浸ってしまう。
ダニエル・デイ=ルイスはカッコよかった。
女の子なんてつまんないからと言う松坂桃李を、女の子のことをもっと知りなさいと叱りクラブに勧誘する女性。彼女が勧誘したのは男性版のデリヘルだった。
女性の性とまっすぐ向き合うことで、一皮向けて成長したと>>続きを読む
高校最後の1年間の様子を瑞々しく描いた青春映画。
高校生を取り巻く世界。友達、恋人、家族。
コミカルなタッチで面白おかしく描かれていました。
こんな時代あったよね、と思いました。
禁断の恋を描いている点では、
三木孝浩の「先生」を連想したけど。
17歳の女子高生とさえない45歳の店長の恋愛物語。
バイト風景とかありがちだけど、
ヒロインが陸上やってるっていう設定や、
店長が小>>続きを読む
ある家庭の怒涛の1年間を監督の実体験を元に描いた映画。
家族が政治に左右されながら寄り添い、日常を生きる。
モノクロで1シーンごとにすごい凝ってて、理解するのに時間がかかる。
撮り方がホント卓越してい>>続きを読む
vol1から主役が変わり、子育てをしながら悩む女性の話に。
子どもがマンションから落ちそうになる場面では「アンチクライスト」と同様の音楽が。
前作よりも過激に、特にある男性に痛めつけられる場面では、観>>続きを読む
3+5はフィボナッチ数列だ、というところで笑ってしまった。
インタビュー形式でヒロインの過去の性生活が語られていく。
昆虫やら釣りの話が出て哲学的に。
列車の中で男性を誘惑するシーンが面白かったな。>>続きを読む
色のコントラストが素晴らしい。
黒人とLGBTをテーマに、1人の人物に焦点をあて、鮮やかに描ききっている。
幼児期、少年期、青年期の3つに分け、役者も異なる。
何か迷いが生じたときには海と向き合う。>>続きを読む
ありえない話だけど、主人公が感じる一つ一つの感情は、女性が感じるであろう苦労や恐怖になっている。
抑え目な、黒木華の演技が素晴らしい。
臨時の教員をやっている主人公は、ひょんなことからアルバイトの>>続きを読む
人が死んでからあの世に行くまでに、一番大切な思い出を見つけ、あの世にもっていくお話。
ドキュメンタリー出身の是枝監督の作品。
インタビュー形式に語られる一人一人の人生が面白かった。
自分のあの世にもっ>>続きを読む
カルト映画。
ミュージシャンとそれを生み出すプロデューサー。
音を欲する欲望。契約。美への意識。
ナルシズム、狂気。
オーディションを受けた主人公が、プロデューサーに悪魔の契約を受けさせられる。顔が>>続きを読む
ラースフォントリアーの作品は、なんともいやらしい、人間が蹂躙されるさまを描く。
チャプターごとに分けらた物語。
感情が高ぶったところでカットをかける演出。
主人公の女性は、結婚する。幸せの絶頂期。しか>>続きを読む
道徳的にも倫理的にも訴えかけるものがある山田洋次監督作。
最初のセリフが「学校は嫌だ」から始まる。学校は行きたくない場所であると思う。だけど行かなくてはならない場所である。
15才の少年が家を飛び出し>>続きを読む
序盤はあんまり楽しめなくて、中盤以降から感情移入できました。
老夫婦が大学時代の記憶を元に会話する。大学時代と現在を交互に見せていく手法。話の構成は「ノクターナルアニマルズ」に似ている。
大学時代>>続きを読む
キレッキレのアクション。
エンターテイメント作品として充分楽しめました。
カントリーロードはいい曲。
1967年のデトロイトという街がどういう背景があるのかということをアニメーションで簡単に説明したあと、リアルな暴動が起きる前の街の雰囲気を映像で見せる。いつ暴動が起きるかわからない。問題はどこで起きる>>続きを読む
最初からこの映画苦手っていう拒否反応が出てしまって、集中して観ることが出来ませんでした。
主人公に感情移入できなくて、娘を殺された復讐として、町にあるビルボードを使って、犯人を捜し出すという話なんだ>>続きを読む
殺人を犯した元受刑者を更生させるために、町単位で受け入れるというプロジェクト。7人の受刑者たちにはそれぞれ個性があって面白い。錦戸亮が受刑者を受け入れる市役所の職員を上手く演じている。
元殺人犯には>>続きを読む
恋人同士がお互いの関係を確かめるために、紐で縛る。2人の関係は縛られていたのか、解けていたのか。岩井俊二が撮ると、ロマンティックに、そしてアートに世界が映る。短い映画だけど、ぎゅっと自分の心を縛ってく>>続きを読む
絶滅危惧種な好きな彼氏ができたことのないヒロイン。片想いしている男性からは振り向いてもらえず、好きでもない男性から交際を迫られている。
ラブコメディで楽しめました。古舘寛治、片桐はいりなど脇を固める>>続きを読む
一回目劇場で観たときは、ミュージカル映画としての楽しさや、カラフルな画面、二人の恋の行方に注目していたが、2回目をDVDで観て、歌詞に注目してみると、夢を追う人たちに向けた映画なんだと改めて思った。多>>続きを読む
途中寝てしまったので、評価する権利はないかもしれないが、ディズニー映画が全部同じように見えてきてしまっているので、今作もあまり新鮮味がなかった。歌はよかった。冒険感もあってよかった。
まぁ、面白くなかった。miwaの演技の下手さには置いといて、ストーリーも演出もよくなかった。楽しめるのはこういう恋愛映画が好きな学生くらいだろう。
ヒュージャックマンによるウルヴァリン最終作。ジェームズマンゴールドが作る荒廃した世界観は、いいなと思いました。ヒーローに老いを設定することで、現実感が出てくる。老老介護の問題も出てきたりして、面白かっ>>続きを読む
アメコミは苦手なのですが、楽しむことができました。オープニングのワクワク感もよかったし、前作同様明るめの構成なのはよかった。映画はもっと明るくてもいいのではと思いました。
福島と東京を舞台に、デリヘルをしながら懸命に生きる主人公みゆきの姿に心を動かされた。瀧内公美の体当たり演技は凄かった。脱ぎっぷりも凄かったし、なにより美しかった。
主人公を取り巻く人間関係もしっかり>>続きを読む
ブルーを基調に使っているのはいいなと思ったし、モリコーネの音楽もよかったけど、あんまり面白いとは思わなかった。
色覚障害があって、中間色が見えないから、コントラストの強い色を使う。どぎつい赤と青は、観ていてちょっと疲れるけど、クセになる。
レフン監督の映画は、画面の構図が素晴らしい。左右対称や綺麗な直線で画面>>続きを読む
主人公のデズモンドは、幼少期兄弟と喧嘩をした際、誤ってレンガで怪我を負わしてしまう。そのことに反省し、さらに宗教の絵を見て、「人を殺すことは一番重い罪である」ということを知る。その出来事が彼に「人は殺>>続きを読む
シネリーブル梅田にて、吉田監督の舞台挨拶つきで鑑賞。
コメディの要素は面白かった。リリーフランキーさんが天気予報の放送中、下からゴソゴソとパネルを持ち出し、地球温暖化について熱弁し、火星人ポーズをと>>続きを読む
色調が全体的に暗く、イヤな感じがする。
幸せな家族のもとに、恐ろしい男がやってきて、という話かと思ったら、いろいろ複雑。もともと家族は崩壊していて、そこにある男がやって来たというお話。
中盤以降、>>続きを読む
こじらせ女子というキャッチコピーだけど、友達もいて、仲のいい家族がいて、クラス一、カッコイイ男子にキスまでできているのだから、こじらせてないのではと思った。
一番好きな登場人物は、高校の担任の先生。>>続きを読む
ヨーロッパでの再就職をすることの難しさ。主人公は50を過ぎてリストラにあい、新しい職場を探す。しかし、厳しい雇用情勢もあり、なかなか就職先が見つからない。スカイプで面接を受けるも採用されず、グループで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前半は、男女が出会ってから恋人同士になっていくまでの話。途中タイトルが出て、そこから後半は、恋人同士に課せられたある運命に立ち向かいお互いが歩み寄っていく話だった。
電車の中で偶然あった女性に一目惚>>続きを読む