otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 75ページ目

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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

4.7

あんまり考えずに観た方が良い気がする、迷走っぷりが何とも悲しい作品である。方向性を決めきれず迷走する、そいつが人生ってもんなのだろうね。でも希望は持ちたいのが人間って云う悲しい性。チャーリー•カウフマ>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.7

ファンシーでガーリーかつ、奇天烈な変態ホラーの大傑作。若き日の大林宣彦があらん限りの映像エフェクトをこれでもかと駆使してかなりサイケ度が高い。池上季実子他の無駄なヌードも多々あり。最高。

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.6

久々の鑑賞。文句なしの傑作。"ポパイ"の駄目さ加減が逆に格好良い。サントラも最高。フェルナンド•レイは金持ってそうな役が良く似合う。

告白的女優論(1971年製作の映画)

3.8

浅丘ルリ子、有馬稲子、岡田茉莉子他やたら豪華な出演者な一本。このくらいの時期の吉田喜重作品はいささか観念的過ぎな気もする。戦隊ものよろしく、3人の女優がズンズン迫ってくるラストは圧巻。

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

5.0

2024年1月2日
『裁かるゝジャンヌ』のとこが観たくて久々に。冒頭のモンテーニュの引用『他人に自分を貸すこと。ただし自分を与えるのは自分にだけ限ること』から役者が娼婦かって事で堕ちるアンナ・カリーナ
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.8

やっぱり観ちゃう。改めて1984年にこれを作ったのは凄いと思う。ナウシカの森ガールっぷりも全開でした。

薬指の標本(2004年製作の映画)

3.6

原作の世界観を損なう事なく、かなり忠実に再現されている作品の一つ。なんとも艶かしい感じが良く表現されている。ベス•ギボンズの音楽も効果的。原作とともに良作。

ええじゃないか(1981年製作の映画)

4.6

2024年3月12日
倒幕を目論んでる勢力の扇動っぽい感じで乗せられてる下民達でありつつも、抑えの効かなくなった半狂乱なラストのエネルギーたるや結構なものでござる。「踊ってるだけですから」って云う反抗
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スパルタカス(1960年製作の映画)

4.7

十数年振りに観たが、やっぱり名作。監督交代云々がある作品ではあるものの、キューブリックの後の作品を伺わせる箇所がいくつもある。ケツアゴ大将のギラギラした感じも良い。ただ、Blu-rayで観て綺麗なのは>>続きを読む

サンサーラ(2003年製作の映画)

4.5

フラフラと身一つでユーラシア大陸を流れ行く、やたらとアクティブな浮浪者気味の男のお話。日本にもやってくる。その放浪さ加減にかなり憧れる。それを具現化した様な90年代風の倍速やスローを盛り込んだ映像も素>>続きを読む

俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

3.8

最高に面白い。J•ヘダーがナポレオン•ダイナマイトと落差あり過ぎ。マスコットのくだりが一番良かった。

煉獄エロイカ(1970年製作の映画)

4.0

久々にわけわからん作品を観た。左翼革命の崩壊と云うところはうっすら分かるが、時系列やらが入り乱れて完全に混乱させられた。が、吉田喜重の冷ややかな視線は全体を通して感じる。お話とは対極に映像は、これ程完>>続きを読む

フェアリー・テール・シアター/フランシスフォードコッポラのリップヴァンウィンクル(1985年製作の映画)

3.7

コッポラのリップ•ヴァン•ウィンクルとM•マクダウェルの赤ずきんちゃんを鑑賞。低予算な感じながらもブラックで完全に大人向けの童話。出てくる役者も結構豪華。ヴァン•ダイク•パークスが音楽監督ってのも凄い>>続きを読む

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

4.5

何回観ても笑えるのが不思議。ここ数年のコメディの中では断トツ。邦題だけは未だに解せないけど。

キカ(1993年製作の映画)

3.9

変なのがワンサカ出てくる色物映画と思いきや、かなりお話もしっかり作ってある。確かにピーター•コヨーテは『赤い航路』と似た様な役だった。そろそろ公開のアルモドバルの新作も楽しみ。

アイ・アム・キューブリック!(2005年製作の映画)

3.7

面白かった。各キューブリック作品のサントラの使い方も絶妙。ミス カーク•ダグラス最高。

ブルークリスマス(1978年製作の映画)

3.7

監督 岡本喜八、脚本 倉本聰と云う変な組み合わせの社会派SF超大作。巨匠2人が組んだだけあって、話の筋も見せ方も一級品ではある。この頃の倉本聰は北の国からしかり、やたらとUFO絡みのがやりたかったので>>続きを読む

アリゾナ・ドリーム(1992年製作の映画)

4.0

良作。夢があるから人生は素晴らしい。ヴィンセント•ギャロの演技のモノマネとバナナのくだりは最高。

さらば夏の光(1968年製作の映画)

4.0

岡田茉莉子 in ヨーロッパって事で、豪華オールヨーロッパロケの吉田喜重作品。ヨーロッパに住み、失われた日本を探し求める女とまだ見ぬカテドラルを日本から探しにきた男のウザいくらいのメロドラマを全カット>>続きを読む

GANTZ: PERFECT ANSWER(2011年製作の映画)

3.2

ツッコミたくなる様な箇所が多々あったものの、普通に面白かった。吉高さん最強。ギョ〜ン。

夜になるまえに(2000年製作の映画)

4.5

キューバの亡命作家レイナルド・アレナスの伝記との事で、作品を読んだ事もなければ、名前すら知らなかったのだが、とにかく素晴らしい。壮絶なアレナスの人生の中でも特にキューバの混沌の中で流れるマーラーは汚な>>続きを読む

ブラック・ダリア(2006年製作の映画)

3.5

決っしてつまらない訳ではないのだが、話の筋がゴチャゴチャして、どうにも中途半端な印象。デ•パルマのお得意の複数画面が出てこなくて少し残念だが、味のある場面がチラホラとあったのは良かった。まずまず。

モンスター(2003年製作の映画)

3.7

体張った女の役をシャーリーズ•セロンが文字通り体を張ってる何だか凄い作品。シャーリーズまだー?ってくらい酷い外見とは裏腹に、中身はかなり従順な乙女な感じがまた切ない。計算高く意のままにシャーリーズ•セ>>続きを読む

アンナと過ごした4日間(2008年製作の映画)

3.8

こんなに壮絶な片思いも、キモいオッサンでなくイケメンだったら何の問題もないのでしょうね。不法侵入されてたら、そりゃふられるのは仕方ない。冤罪の方はともかくとして、許されただけ幸運な気がする。しかし、こ>>続きを読む

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

5.0

前作とは別物の今作だが、こちらも何度観ても面白い。役者陣も前作より豪華。とにかくお話、映像ともにテンポ良く、全く飽きない。そんな中で、実際に戦争を体験した岡本喜八監督だからこそのアイロニーがキリリと光>>続きを読む

エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

4.1

ヴィンセント•ギャロが白銀の世界をひたすら逃げる。セリフも説明もほとんどない作品ではあるものの、生に対する執着と不毛なイメージの大地の対極が圧倒的。そして、喋る事のできない男と女。"欠くことのできない>>続きを読む

オレンジカウンティ(2002年製作の映画)

3.8

かなり良くできた映画だと思うのだが、日本未公開らしい。主役じゃないのにジャック•ブラックの存在感は圧倒的。この人が出ている映画は全部好きな気がする。

独立愚連隊(1959年製作の映画)

5.0

何度観ても傑作以外の何物でもない。岡本喜八作品はどれも好きだが、やはり独立愚連隊は群を抜いている。豪華な出演の中でも珍しくイタイ役の三船敏郎はかなり希少価値が高い。江原達怡のセリフ「迷わず靖国行くんだ>>続きを読む

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

4.0

先日の『怒りの葡萄』に続いてのスタインベックもの。原作を損なう事なく、きちんと表現されている。シニーズ、マルコビッチの両者の演技も素晴らしい。個人的には『ツインピークス』でお馴染みのシェリリン•フェン>>続きを読む

エレキの若大将(1965年製作の映画)

3.9

TVでやってたので、ついつい。全作品の事だが、田沼雄一は非の打ち所がなくてサイボーグみたいな奴だな。しかし"ブラック•サンド•ビーチ"は格好良い。そして、いつ観ても"君といつまでも"の澄子が歌い出すシ>>続きを読む

風の歌を聴け(1981年製作の映画)

3.7

面白いのか面白くないのかよく分からん。とりあえず原作がこんな話だったっけ?と云う感じ。読み返してから観た方が良かったかもである。が、節々で村上春樹の調子がはっきりと見えてくるのは、自身のスタイルが確立>>続きを読む

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)

3.5

この安定感、シネコンで観たい。'80年代な雰囲気に満ちており、自分が小学校の頃に観ていた名作の数々を思い出させ、ちょっとしたノスタルジー。主人公達は絶対に死なないって分かっている映画は、それはそれで良>>続きを読む

ゴーストライター(2010年製作の映画)

3.2

全体的な雰囲気は良かったけれども、いまいちのめり込めなかった。CIAがうんたらかんたらと云うのも新鮮味もない。うーん、普通。

21グラム(2003年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。イニャリトゥ監督お得意の時系列を崩した見せ方で三者三様の思い通りにいかない人生を非常に効果的に表現している。神をテーマにした物語で頻繁に出てくるけれども、ベニチオ•デル•トロの善人になりた>>続きを読む