テリーマザーファッカー虎さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

浅草キッド(2021年製作の映画)

2.7

予告とかの段階で主演の柳楽優弥がやりすぎなのでは?と不安があったものの、意外にもそこは全く気にならず、改めて柳楽優弥の説得力の高さに驚きました。

ただ映画自体はそこまで褒められるものじゃなくて、前半
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

内容自体は少女マンガ風ラブコメなんですけど、主演二人のチャーミングさで最後まで楽しく見れてしまいました。

とにかく主演の清原果耶がずっと素晴らしい。シリアスな役どころのイメージが強いですが、コメディ
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ネイバーズ2(2016年製作の映画)

2.6

内容はほぼ1作目と同様で新鮮味はほぼ無かったです。

ただ前作のメインキャラがその後の人生に苦悩している様なんかは良かった。

雑な人種、フェミニズムネタなんかは「アメリカだな〜」と。

1よりは良か
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ネイバーズ(2014年製作の映画)

2.4

役者としてのセス・ローゲンは結構好きなのですが、彼の葉っぱ、下ネタてんこ盛りの悪趣味ギャグ映画がもうキツくなってきたなと感じてしまった、、、

ギャグが全体的にスベってる気もしたし、そこまでメッセージ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.9

出会った女性を運命の人だと勝手に期待した結果、フラレて勝手にガッカリする行為を男は何度も繰り返すのだろうなと、、、

サマーはひたすら飄々と描かれていて、男目線からしたらビッチのように見えるんだけど、
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さがす(2022年製作の映画)

3.4

予告編があまりにも神だったので期待大で臨んだのですが、期待していた内容と絶妙にズレがあって絶賛という感じにはなれませんでした、、、

1部が娘の目線、2部が犯人の目線、3部が父親の目線と3部構成になっ
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.1

ウェス・アンダーソン初期作ながら、今の作品にも通ずるパキった構図などはこの頃から健在。ただ会話劇としてちゃんと面白いのが良かった!

動きのあるギャグも効いてるし、音楽の使い方も流石。

ストーリーは
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.4

前評判の悪さからある程度覚悟して臨んだものの想像以上の酷さ、というかほぼ虚無でした。

ずっと「この人達なに言ってるの?」と思ってしまうほど、登場人物達が何したいのかが分かりづらいし、映画のトーンもコ
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怪獣の日(2014年製作の映画)

3.2

『大怪獣のあとしまつ』が色んな意味で話題になっているので、同じ題材の映画を先に鑑賞。

あらすじは前述した作品とほぼ同様で、怪獣を倒した後の事後処理にまつわる作品。

スーツ着た大人たちが自分たちに都
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無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

3.3

台湾初のなかなか聾唖者の少年達による性犯罪を題材にしたハードな1作。

オープニングから聾唖者の生きづらさを描いた描写にげんなりするんですけど、そのシーン自体が本作で描かれる"外の世界"での居場所の無
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

フランチャイズには少し懐疑的になってきたものの、過去になかったコトにされてしまった物が文字通り救われていくのはやっぱりグッときてしまう。

トム・ホランド版スパイダーマンでしか成し得ない展開とストーリ
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.4

TVアニメ『響けユーフォニアム!』のスピンオフでありながらも、監督も脚本家、作画もTVシリーズとは別の布陣。
そしてタイトルも一見シリーズ物と分からないようになっており、スピンオフではあるものの、かな
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.7

TVシリーズから4年後を舞台にした劇場版。

TVシリーズ第1話と全く同じではあるものの、かなり不穏な雰囲気が漂うオープニング。
そしてその不穏さの通り、ハッピーエンドのその後の苦い現実が主人公達を苦
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.4

これみよがしなカットを廃し、不自然にならないレベルの省略に次ぐ省略でテンポよく見せていく手腕は流石リドリー・スコット。150分が適切な時間というのも納得の作品!

明確な本作で描きたい主題と、エンタメ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.4

個人的に面白いジャンル映画は「この映画はどこまで連れてってくれるんだ!?」と思わせてくれる瞬間があるかないかだと思うのですが、本作は中盤以降ずっとそれで、最終的には本当にスゴイとこまで連れてってくれる>>続きを読む

FILAMENT(2017年製作の映画)

3.4

大学の卒業制作で作られた短編ヒーロー映画。

自主映画とは思えないルックのゴージャスさとVFXの巧みさには驚かされました!

『ULTRAMAN』を彷彿とさせるヒーロースーツはよく見ると安っぽく見えな
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.3

アーサー王伝説をガイ・リッチーが?とは思ったものの、『シャーロック・ホームズ』の方法論でしっかりガイ・リッチー色に描いているのが素晴らしい!

主演のチャーリー・ハナムの佇まいあってか、物語のいい意味
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.3

毎年数本は公開される、ギンティ小林命名の"ナメてた相手が実は殺人マシンでした"映画の新作!

脚本は同ジャンルの傑作『ジョン・ウィック』のデレック・コルスタットということもあってか、序盤は殆どジョン・
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.1

いわゆる"社会派"作品ではあるものの、テーマで突っ走った結果、映画としてはなかなか微妙なものになっていたし、そこまで問題提起にもなっていないような気もしました。

本作はドキュメンタリー作家として取材
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.4

『ノマドランド』は全くハマらなかったクロエ・ジャオに若干の不信感はあったものの、意外にもアバンからケレン味たっぷりのヒーロー描写に驚きました。

確かに本作の拓けた画作りはクロエ・ジャオならではのモノ
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映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

3.3

前回の映画はかなり要素を詰め込んで力技で泣かせなこられた感じでしたが、今回はそもそもの作品の空気を保ちつつ、ホロリとするようなバランスになっていて非常に良かったです。

とにかくキャラクターがかわいい
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.4

果たしてガイ・リッチーが撮るべき内容なのかは疑問が残るものの、過去作とは少しテイストの違うシリアスかつ冷たい暴力を描いた意欲作!

主演のジェイソン・ステイサムも、常に目が死んでいて、殺人に躊躇いのな
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.1

『レゴ・ザ・ムービー』と『シュガー・ラッシュ』を彷彿とさせる、メタ演出炸裂の作品。

"本来生きていない存在が実は?…"という設定や音楽の使い方などショーン・レヴィ監督のなかでは『ナイトミュージアム』
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.3

リンチ版よりかなり話は分かりやすく、しっかり見れるのだが、映像としてインパクトがあったかというとほぼ皆無だったのが残念。

もちろん比べるものではないのも分かっているんだけども、同じ原作を映画化してい
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.3

モントリオールの大学で実際に起きた銃乱射事件を全編モノクロで描いた作品。

ドゥニ監督の突き放した事件の描き方は緊張感あり非常に恐ろしい場面の連続になっていました。

意外にも構成で見せていく作品でし
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恋愛死体(ラブゾンビ) ROMANCE OF THE DEAD(2015年製作の映画)

3.3

恐らく日本で一番ゾンビに取り憑かれた映画監督こと友松直之がクラウンドファンディングも使い完成させたゾンビ映画。

友松作品と言ったら『レイプゾンビ』を筆頭にエロとゾンビを過剰に混ぜ合わせるZ級な作風が
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CUBE2(2002年製作の映画)

1.2

一作目とはストーリー的にも全く繋がってない上に、殺人トラップも無し、立方体に閉じ込められるというアイデアだけ使った完全なる別物。

前作のオルタナ的ビジュアルの良さは完全になくなり、全く同じ無機質な白
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

オープニングのかましにはガッチリ心掴まれたし、前半部のハイライトであるアナ・デ・アルマスとの場面は「こういうのが見たかったんだよ!!」と思わずガッツポーズしてしまうくらいエンタメ濃度高く素晴らしかった>>続きを読む

CUBE(1997年製作の映画)

3.6

ソリッド・シチュエーション・スリラーの走り的な所があるCUBEの一作目。
なんと言ってもヴィジュアルのカッコ良さはその他の作品と段違い。

ストーリーは謎を謎のまま放置するしで、スッキリ見たいタイプの
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.4

高校を卒業したばかりのモラトリアムな女の子の青春物。

ソーラー・バーチのファッションはお洒落だし、スカーレット・ヨハンソンは今よりも幼い風貌で逆に新鮮だし、スティーブ・ブシェミの冴えない男っぷりも最
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アクアスラッシュ(2019年製作の映画)

1.4

登場人物も制作陣も全員アホなので当然映画の偏差値は20くらい。
とにかくエロい水着を見せまくる姿勢は令和には失われた感覚を思い出させられました。
アレクサンドル・アジャの『ピラニア3D』みたいにあえて
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コンテイジョン 感・染・実・態(2020年製作の映画)

3.4

日本のDVDジャケットはあたかもゾンビもの的なテンションですが、ワンシチュエーションかつワンカットの非常に小粒な作品。

しかも原題は『コロナ』というタイトルで、世界で初めてコロナウイルスを題材に扱っ
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.9

監督の次作である『PMC ザ・バンカー』でも発揮されていた、韓国映画っぽくないハリウッドライクなカチャカチャした編集とスピーディーな展開は新鮮。

基本的には『フォーン・ブース』のようなワンシチュエー
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クライング・フィスト(2005年製作の映画)

4.8

韓国アクション映画の名手として知られるリュ・スンワン監督ですが、こんなにも熱い漢の人間ドラマが描けるとは、、、

全く違う理由で人生のドン底をさ迷う二人の男がボクシングを通して、もう一度人生に立ち向か
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.2

映画が始まってすぐにバッキバキの目でスピッたことを話すホドロフスキー御大は終始最高でした。

幻に終わったホドロフスキー版『DUNE/砂の惑星』についてのドキュメンタリーなんですが、何故頓挫したのかと
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.4

6時間の映画を2時間弱にしたのだから、かなりダイジェスト的な編集。
しかも人名や用語が説明なく大量に出てくるので、原作未読だと理解するのは至難の業。一瞬でも目を離したなら「こいつ誰だっけ?」や「今何や
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