TakahisaHaradaさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

3.8

ドニーさん新作のアクションコメディ。序盤は普通のドニーさん、中盤以降は太ったドニーさんの両方を楽しめる。
導火線、SPLのパロディ(直前に観てよかった)とか、イップ・マン葉問っぽい魚市場での格闘もあっ
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SPL/狼よ静かに死ね(2005年製作の映画)

3.3

ドニーさんの格闘シーン少なめな上に変なカット割りで迫力削がれてて微妙だった…。刑事たちもマフィアと変わらないぐらい悪徳なことやってて萎える。そりゃドニーさんブチギレるわ。

ラストはあまりにもやり切れ
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.4

前作とは完全に別物で、ゾンビを舞台装置に使ったカーアクション映画だった。あそこまで豪快にゾンビを轢き殺す作品は初めて観たかも。

前作ほどではないけど主人公ジョンソクの成長が描かれてる。姉、甥と義兄、
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導火線 FLASH POINT(2007年製作の映画)

3.7

今まで観た作品(イップ・マンシリーズ、ローグワン)では寡黙な達人キャラだったドニーさんが、本作はキレたら手がつけられなくなる刑事の役。
最近聴いたラジオでも、谷垣健治がドニーさんは元々はぐれ者の刑事的
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.3

「赤ちゃんのときから個性があるのはなぜ?」という気付きから作られた作品。序盤に出てくる「何にも夢中になれない人はどうすれば良い?」(22番)とか、中盤以降の「夢を叶えたその先はどうなる?」(ジョー)に>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.2

卒業間近の高校を舞台にしたイケてない女子のバディもの。「怖がらず、面倒臭がらず周囲の人のことをもっと知ろう」的なテーマで、悪役っぽい悪役は出てこないわりと優しい世界寄りだった。(偏差値の高い学校ゆえの>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.1

若いイギリス軍人たちが志願して入隊してから戦場を経験して終戦に至るまでを第一次世界大戦(西部戦線)の実際の映像で辿る。映像はデジタル処理&カラー化、音声は基本帰還兵たちのインタビューを繋いでて、一部読>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.8

大好きな桐島のラスト、レンズ越しの宏樹と前田のやりとり(「自分が楽しいから映画を撮ってるだけ」)と重なるような話で良かった。こっちはより前向きで啓蒙寄りな話で、その分現実味がないと感じる部分もあった。>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

全編ワンカット編集で、戦場の臨場感、擬似体験の度合いは今まで観た戦争映画の中でも一番だった。アカデミー撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠も納得。
地下壕での爆発シーン、戦闘機墜落シーンが特に印象的。迫力
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BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ(2020年製作の映画)

3.2

2016年デビュー前の練習生時代から、2019年のコーチェラ初出演までを描く。

練習生時代の厳しさが特に印象に残る。
各メンバーの練習生期間4〜6年は想像より長かったし、それだけの期間「毎月仲の良い
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.0

ワンカットのシーンを33繋いだ作品。
複数回出てくる人物が数人いるだけで、基本各シーンに関連はない。

はじめの何シーンかを観て、「何かを失った人たち」の話かな?と思ったけど、そういうわけでもなく、人
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

「市民ケーン」の脚本家、ハーマン・マンキーウィッツが「市民ケーン」執筆に至った経緯を描く。「市民ケーン」と同じく非直線的な時間軸で、「2時間で男の一生は描けないが、一生を見たように思わせる」作品になっ>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.1

「スマホを落としただけなのに」だし「事故物件」だし、BTTFもシャイニングも入ってるスリラー。

境遇含め似た者同士に見えたソヨンとヨンスクが、お互いの母娘の関係が明らかになるにつれて鏡像だと分かって
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.5

一生懸命が報われる爽やかな良い話。
スタンドのはしの方で普段関わることのない同級生と関わることによるメインキャスト4人の成長を描く。
メインキャスト4人の葛藤には共感できたけど、最後まで観ていくと結局
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

アニメだけ観て原作未読。
全部セリフで説明してくれちゃう、善逸がうざい、ギャグがくどいとかはアニメ版から相変わらず。中身は想像以上に煉獄さんの映画だった。

煉獄さんの映画すぎて下弦の壱の走馬灯もなか
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.7

https://youtu.be/BQeCgUiBKus
https://youtu.be/J6lmwG4cdnQ
町山さん解説見て鑑賞。
映画撮影の技術を変えたところもそうだし、メディア王にあからさ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.3

人間狩りを描いたブラックコメディ。観ていくと96時間とかアジョシみたいな間違った相手を怒らせてしまったムービーでもあるし、高慢な富裕層、陰謀論に踊らされる貧困層をそれぞれ風刺した作品でもあるというのが>>続きを読む

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

3.6

SNS関連のテック企業で企画、開発や運用に主要なポジションで関わっていた元社員たちへのインタビューと、SNSに翻弄されるある一家(と、AIを擬人化したSNSの妖精たち)のドラマを並行して見せる。

S
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

史実に基づく法廷劇。映画の冒頭は実際の映像を使ってて、最近観たスパイク・リー「ザ・ファイブ・ブラッズ」に似てた。
序盤、シカゴ7裁判の背景とか周辺事情について詳しい説明はないので、予備知識がないと難し
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.1

基本はラブコメ。コメディ部分が笑えるので楽しく観れるし、しかもただのラブコメでは終わらない良い作品だった。説明少なめだけど十分伝わるのもリアルで良い。
冒頭語られるのはプラトン「饗宴」の引用で「自分の
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.9

執事として忠実に務めを果たしてきたスティーヴンスの後悔を、回想の形で綴る。
大きく2つの後悔が描かれていて、1つは世相に対する自分の考えを持てず、ダーリントン卿の名誉に関わる行いをただ見ていることしか
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

実話に基づいてFBIやメディアの罪を咎め、リチャード・ジュエルの名誉を取り戻す作品。メインキャスト3人(ポール・ウォルター・ハウザー、サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ)が最高の映画。ワトソンがジュ>>続きを読む

Doodlebug(1997年製作の映画)

3.5

ノーラン監督デビュー作の短編。
必死になって部屋で何かを追ってる主人公。追ってるものの正体と結末に既にノーランっぽい世界観が表れてる。
「ネズミかな?」とか思って観てた自分のしょうもなさに苦笑…。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.7

SFアクション。「X-MEN」あたりが設定含め近い。韓国映画でこのジャンルは初めて観たかも。
ポスターとかわりとネタバレな構成になってるのが解せないけど、ほとんど予習もなく観たおかげで展開を楽しめた。
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.7

前作のジョーカーが圧倒的すぎたのを差し引いても、悪役たちが微妙でいまいち乗り切れなかった。キャットウーマンも含め、ベイン、テイトと3人の行動原理がいまいち分からなかった。

ベイン、テイトは最終的にゴ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.1

正義とは、ヒーローとは何か、人間はどこまで善人であれるのかを揺さぶられる作品。ジョーカーとの攻防を中心に、二転三転する展開だけでも楽しい。前作に引き続き、今作でもバットポッドとかガジェット的なワクワク>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

バットマン誕生の過程を描いた序章。親譲りの正義感を持っているけど、常識外れの行動を取ったり変わったところもあるブルース・ウェインの人となりが伝わってくる。

クリスチャン・ベイルがかっこいいし、他にも
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大脱走(1963年製作の映画)

3.8

勝手に娯楽作寄りだと思い込んでいたので、冒頭で出てくる「史実に基づく」とか終盤の展開とか、わりと予想外だった。
めちゃ有名なThe Great Escape Marchも、落ち着いた感じの曲なのでどん
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.6

前半はかなりワクワク感があったり、夜を異常に恐れるネビル、周囲の物音から不穏さが伝わってきたりしてとても良かったけど、後半がいまいちだった…。

アナ、イーサンと協力するわけでもなく、生存者コミュニテ
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.3

似たようなテーマで過去に観た「クレイマー、クレイマー」「マリッジ・ストーリー」と同等かそれ以上に刺さる作品で、男目線でもぜひ観るべき内容だなと思った。

韓国社会で女性が受けてきた抑圧を語るという意味
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紙ひこうき(2012年製作の映画)

3.5

わりとベタな出会いの話。紙ひこうきが群がる描写は千と千尋っぽくもある。

3DCGモデルにアニメーターが手書きの線を追加で重ね描きすると、モデルに合わせてその線が動いていく新しい技術が使われてるらしい
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.6

娘の失踪事件をきっかけに母の死を乗り越える父娘の話。全編パソコン画面上で展開されるのが新しい。

全編パソコン画面と言いつつ中盤以降はニュース映像、ライブ映像を多用してる。全編パソコン画面で、メール、
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確認(2018年製作の映画)

2.9

正体不明の感染症がテーマ。あまり捻りのない短編。
もしウィリアムズ博士への確認を後回しにしてニュースに耳を傾けていたら、もし12ドルをケチらずボトル飲料を飲んでいたら…何気ない行動で運命が決まってしま
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

他人と夢を共有して、夢の内容に基づいて治療を行えるようになりつつある世界の話。夢の中で何かをする(それが現実に影響を及ぼす)点ではインセプションに近いけど、どちらかというと胡蝶の夢っぽい展開が続く。>>続きを読む

何者(2016年製作の映画)

4.1

就活を舞台に自意識とか承認欲求とか、嫌な部分をえぐり出してくるような作品だった。就活って多くの人にとっては自分が特別な存在だと思っていられる最後の時期で、自己形成の意味でも大きな転換点だと思うので、そ>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.1

学校の規律や親の干渉に抑圧される高校生たちが主人公。人間として未熟だと自覚しながら親になろうとしてる自分の今の状況では、高校生の目線でも親の目線でも刺さる内容だった。
終盤までは大きな事件もなく淡々と
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