TakahisaHaradaさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

リアリズムの宿(2003年製作の映画)

4.2

今泉さんが影響を受けた作品、衝撃を受けた作品(自分の作りたいものがもう存在していた)として方々で紹介していて気になっていた作品。

共通の知り合い不在なせいで初対面で旅行することになった男2人のロー
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.8

懐かしいキャラの再登場・復帰多め(気付かなかったのもあったけど…)、何でもあり度も増してて、アクションのド派手さも行くとこまで行った感があるシリーズ9作目。ド派手なわりに主要キャストが死んだり別れたり>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

4.1

転校生レンを中心に展開する、都会と田舎のカルチャーギャップ、世代間の対立、子離れできない親とか、色々な要素が入った青春映画。
観始めの印象はオープニングのかっこよさと、とにかく若いケヴィン・ベーコン笑
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.7

ホブス、デッカードがそれぞれ避けてきた家族と打ち解けて、最終的に2人も家族になる(?)バディもののスピンオフ作。
ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサムの出演作やWWEの知識がないので伝わらな
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.6

20世紀始め、石油を掘り当て山師として成功した男の約30年。事業の成功と引き換えに孤独になっていく様子が描かれていて、幻滅寄りの話。158分と長いので、掘削の描写に引き込まれる序盤は良いけど、中盤以降>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.6

ド派手なカーアクション多め(ニューヨークでの攻防、ラストの潜水艦)、カーレース要素少なめ(キューバぐらい?)なシリーズ8作目。ドミニクとタイマン張ると仲間になるの法則によりデッカードが仲間に。
ドミニ
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渚にて(1959年製作の映画)

3.8

社会派SFへの興味が強いリドリー・スコットが、これまで観た中で最も素晴らしい社会派SF映画だと言っていた作品。
第三次世界大戦の放射能汚染ですでに北半球は全滅、南半球にも最後の時が迫る中、思い残すこと
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

4.0

序盤、ブライアンが息子ジャックに言う「車は飛ばないぞ」が完全にテーマになっていて、やたらと車が飛ぶシリーズ7作目。
車でスカイダイビングはあっぱれって感じで笑ったし、エティハド・タワーズでのビル飛び移
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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

3.7

前作からさらに豪快さ、派手さが増して、結果戦車にも航空機にも完勝したの笑った。
ドミニクとレティの物語がメインで、記憶を失くしても車の好み、運転の癖は変わってないレティ、カーレースで記憶を取り戻してい
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.7

メッセージ強めのタイムループもの。「随分と理不尽な…」とどこか他人事のような感覚で観ていたらラストで唖然とした。単なるエンタメ的な演出だと思っていたタイムループの見方ががらっと変わる。
カーターが経験
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

3.8

地球外生命体の襲来、彼らとの交流を描いた作品。国家ぐるみの陰謀みたいな要素もある。
スピルバーグが「同じジャンルで親近感を覚えた作品は『メッセージ』」と最近語っている通り、あくまで交流を描いていて戦っ
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メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑(1895年製作の映画)

3.0

アトロクで三宅隆太さんが世界初のホラー映画(映像?)とされる作品として挙げていた。
途中から人間が人形に置き換わっていて、編集点もろ分かりだし切り替わるタイミング(斧を肩に担ぐあたり)がけっこう早いな
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本当の僕を教えて(2019年製作の映画)

4.1

一卵性双生児の兄弟の片方だけが事故で記憶を失くしてしまい、兄弟の協力で少しずつ過去の記憶を取り戻していくと同時に不穏な過去も少しずつ見えてくる…という実話。
Netflixオリジナル作品の中でドキュメ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.4

モンスターバース頂上決戦。オープニングでしっかりこれまでの両者の勝ち上がりを見せてくれるの笑った。
ゴジラとコングが戦うことになる経緯と、どう決着をつけるのかに注目してたけど、どっちもいまいちという感
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.9

キング・オブ・モンスターズ先に観てしまったけど、遡って鑑賞。
序盤、架空にも程がある雀路羅市と日本の描写で萎えかけたけど、その後のパニック映画的展開は良かった。
1作目だけあってゴジラの全貌が明らかに
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ファザーフッド(2021年製作の映画)

2.4

出産直後に母を亡くし、シングルファザーになった父と娘の話。父マットの友人2人が出てくるのを見て「フルハウス」的な展開になるのかなとか期待したけど、子育てを通じた成長とか何かしらの教訓みたいな描写がない>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.0

暴走するAI対人類の物語を軸に、技術的特異点、旧来のコミュニティ(田舎暮らし)と現代的な家族(都会暮らし)、男と女、みたいなテーマも感じる作品だった。
人類のトラブルを巻き起こす愚かさ(国防総省)も、
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完璧な家族になる方法(2021年製作の映画)

2.9

裕福でSNSでは完璧を装ってる家族の内情は…的なコメディ。父を中心に、子どもとの関係、妻(後妻)との関係、仕事関係の問題が噴出する。幼稚園児の弟マティス絡みの下ネタが笑える。
最近の作品っぽく、画面
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

4.0

シビル・ウォー後を舞台に、ナターシャの過去が明かされる作品。
偽り家族の共闘、洗脳されたウィドウたちの解放を通して、特に「母性本能」とか「自由意志」みたいなテーマを感じる作品だった。

序盤、ナター
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No Return(2021年製作の映画)

3.4

気付かないうちにおじさんになってしまうことを怖がる、30代前半ぐらいの主人公の夢の話。
15分と短い作品の中で吉田監督らしい虚実の融合が描かれてる。ラストの「続けて、歌」というセリフから、主人公に向け
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アメガラス(2021年製作の映画)

3.2

近未来、ボストン・ダイナミクスみたいな4足歩行ロボット(ポリ犬)が見回り、排除アートがさらに広まって、セキュリティは強化されたけど面白みがなくなった街が舞台。
アメガラスを使って一芝居打つ展開が良かっ
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彼女が夢から覚めるまで(2021年製作の映画)

3.0

ろう者と吃音の男女の恋。人に触れるとその人に入ってしまうと言っていた通り、夢のような時間の菅原小春、森山未來のダンスと映像の美しさが印象に残る。
後半のダンスシーンに向けた長めのMVみたいな印象。

余りある(2021年製作の映画)

3.6

運命的な出会いをしたゼンとサキの別れを描いた倦怠カップルものであり、何者かになりたくてもがく20代後半の若者を描いた作品でもある。

本とスマホを使った運命的な出会いが今っぽくて印象に残る。2人の一
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.8

ワイオミングのブロークバック・マウンテンで出会ったイニスとジャック、2人の約20年を描く。
メインの2人以外にも、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ、リンダ・カーデリーニ、ケイト・マーラ、ストレ
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22番VS人間の世界(2021年製作の映画)

2.5

苦手寄りだった「ソウルフル・ワールド」の前日譚。
自分の「きらめき」探しより他人の足を引っ張ることに躍起になる22番のひねくれ具合、いとも簡単に「きらめき」を見つけてしまう周囲とのギャップが感じられて
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透明人間(2019年製作の映画)

4.1

ニューロティックスリラーの枠組みで、エイドリアンの歪んだ愛情とそれを受けたセシリアの復讐劇が描かれる。
説明過多すぎない、観る側の読解力を信じた演出(演技で伝えようという描写が多い)と、逆に読解力を逆
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オーディブル: 鼓動を響かせて(2021年製作の映画)

2.5

メリーランドろう学校のアメフト部員アマレのドキュメンタリー。
39分という短い時間にろう者の苦悩、失踪した父との再会、親友の自殺、彼女、部活と色々な要素が詰め込まれていて、あまり掘り下げもないから薄っ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.9

娘クロエが母に対して抱いた不信感をきっかけに展開していくサイコスリラー。母ダイアンの歪んだ愛情とクロエの成長、自立が描かれる。

メッセージを打ち込む様子とか心拍数のモニターから感情が伝わってくる「
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.4

地球外生命体ホワイトスパイクに支配され世界人口50万人を切る状態のディストピアになった2051年が舞台。人員確保のため現代人が未来に転送され未来人と共闘する。科学の力と家族愛で困難に立ち向かう王道SF>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.6

ソリッドシチュエーションスリラー。途中でゴレンと同室になる元管理者のイモギリを通じて、施設名(VSC、垂直自主管理センター)、目的(仕組みを通して施設内の人々に連帯感を学ばせる、外の世界での応用も考え>>続きを読む

グッド・オン・ペーパー(2021年製作の映画)

2.8

「ブリジット・ジョーンズの日記」的なこじらせラブロマンスかと思いきや、「クヒオ大佐」的な経歴詐称モノかつシスターフッド系の作品だった。

カードが使えない、ゴルフ場でのあからさまな言い訳、家も嘘とか
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.9

人の悪い部分も良い部分も両方描かれた、サスペンスでありブラックコメディって感じだった。ジェリーの幻滅(人生の価値観がマイナスに)とマージの啓発(人生の価値観がプラスに)の両面が描かれてる。

脚本の
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百年後の或る日(1932年製作の映画)

3.5

タイムトラベル系の短編。
1933年の作品なのに1942年の世界大戦描かれててすごい、と観ながら思ってたら、観た後で1933年にはテレビも核分裂も一般の知るところじゃなかったことを知り鳥肌…。

思っ
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ロンドン釘爆弾事件: 犯人捜査録(2021年製作の映画)

3.1

1999年にロンドン3ヶ所で起きた釘爆弾事件に迫るドキュメンタリー。犯人の取り調べ音声と、その場に居合わせた被害者たちの証言から当時を振り返る構成。

「現代を映す鏡」的作品であると同時に、啓蒙の意
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.3

4歳児くんちゃんが一族の過去・未来を行き来する中で成長していく話。
細田守監督自身の長男のエピソード(下の子ができて愛を奪われた気がしたのか、床にひっくり返って泣き叫び暴れた)が製作のきっかけになって
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ブラックホール: 知識の境界線に挑む(2020年製作の映画)

3.0

ブラックホールと映画には少なからず繋がりがあるので、「インターステラー」出てくるかな?とか、そもそもブラックホールの撮影だけで約100分は長いので別の視点も出てくるのかな?とか思って観始めた。
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