TakahisaHaradaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

3.5

ロビン・ウィリアムズ演じる元夫が、特殊メイクでお手伝いのおばあさんに扮して離婚した家族に入り込んでいくコメディ。

別人として家族に入り込んだダニエルが妻や子どもたちの本音を知っていくのが良い。
初め
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.2

刑事モノのアクションコメディ。コメディ色かなり強めで、冒頭からラストまで一貫して笑かしにきてるのが清々しい。

冒頭のやり返すおばちゃん、最後の1台の追突でめちゃ笑った。
スクーターで登場するマ刑事の
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

アーカンソーに移り住む、韓国出身の移民一家を描いた話。監督リー・アイザック・チョンの半自伝的映画。

父親の役割、祖父母との思い出、みたいなテーマを感じる家族の作品だった。移民という立場ももちろんテー
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ダウンレンジ(2017年製作の映画)

2.7

車がいきなりスナイパーに狙われるソリッドシチュエーションスリラー。グロい描写かなり多め。特に序盤、撮り方が面白くて銃創貫通ショットすごいなと思った。

スナイパーの素性、目的は一切明かされない不条理系
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.9

歌と映像すごい。「雪だるまつくろう」も「レット・イット・ゴー」も有名すぎて歌だけ知ってたけど、どっちもあんなに悲しい歌なの知らなかった。

意外とコメディ要素もあって楽しい、オラフがいいキャラ。ハンス
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赤い光点(2021年製作の映画)

3.3

タイトル通り、雪山に来たカップルがレーザーサイトみたいな赤い照準で見えない誰かから狙われるスリラー。
初めて赤い照準が現れるテントのシーンと、テントに戻ったときのサイコ感伝わる出来事は怖かった。以降は
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.5

家の内見に来た若いカップルが恐ろしい目に遭うホラー。救いの無さ、後味の悪さがすごい。幼い子どもをここまで悪意に満ちた描き方してる作品もなかなかないと思う。
内見に行く"ヨンダー"がかなり不気味で、トイ
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東京物語(1953年製作の映画)

3.9

ニューデジタルリマスター版。
親子間の葛藤を大きなテーマとして描いた作品。普通の親子、普通の家族の普通の葛藤が描かれていて、非日常の面白さはないけど今に通じる普遍的な良さがある。
70年近く昔の作品な
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.7

ベトナム戦争関連の最高機密文書報道を巡るドラマ。実話に基づいた作品。
実話に基づいてるのでそこまで波風立つわけじゃないけど、終盤のケイの決断、他社の決断のところは痛快で良かった。ケイが掲載の決断(1回
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.6

朴正煕暗殺事件に至る40日を描く。謎が多い実際の事件に対して、1つの解を与える系のフィクション作品。

同じく歴史を描いたタクシー運転手や1987に比べるとノワール色が強くて、マフィア映画的な虚しさが
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

2015年からの5年間、大学生、フリーターを経て社会人になる2人を描いた恋愛映画。当時のカルチャーが固有名詞で沢山出てくるし、自分の大学生〜社会人のタイミングと丸被りなのもあって、他では経験がないほど>>続きを読む

犯人は生首に訊け(2015年製作の映画)

2.9

医師スンフンが主人公のスリラー。
スンフンが作中で言う「推理小説には"犯人"という答えがあるから良い」という言葉とは裏腹に、全部正解!みたいな結末で苦笑…。

序盤から飛びがちな記憶、幻覚っぽい症状、
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海底二万哩(1954年製作の映画)

3.7

TDSアトラクションの基になってる映画。1954年の映画と考えると潜水艦内の装飾とかSF描写とかすごくてアカデミー賞も納得。
ネモ艦長が悲しい過去を持つアンチヒーロー的人物なの知らなくて意外だった。
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.7

上流階級生まれの華子が、普通に暮らしていたら交わらないはずの地方出身の美紀との交流をきっかけに変わっていく話。
美紀が「華子のような上流階級も、美紀の地元にいる地方でずっと暮らしていく層も、親の人生を
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6年愛(2015年製作の映画)

3.0

序盤を見て、学生最後の年の2人が描かれてるところから「ラ・ラ・ランド」みたいな「愛か夢か」的展開とか、The Monkees「Daydream Believer」みたいな「夢見るほど楽しい日々の終わり>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

自分が近隣住民として三上と関わりうる立場だったら、統計に影響されて、まさに庄司が言ってたように付き合いから逃げる選択をとっていそうなので刺さるテーマだった。
まっすぐでお茶目な人間だけど抑えられない怒
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.5

息子のためにすべてを捧げる母の愛。自分の視力も捨てるし、そのために生きがいのミュージカルも捨てる。恋人も諦めるし、最後は命まで捨てる。
状況がどんどん悪化していくばかりで辛いけど、ラストでキャシーがセ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

わりとゆったりめなテンポだったし(ストーリー自体は嫌な緊張感が持続してる感じで退屈ではなかった)、ミステリーとして観たら一見拍子抜けするような展開ではあったけど、観終えた後の余韻を楽しめる作品だった。>>続きを読む

叫びとささやき(1972年製作の映画)

3.4

次女アグネスの死の前後を3姉妹と召使アンナの視点から描く。
赤い部屋、暗転じゃなく赤く染まる画面が印象に残る。
1972年の作品で、昔の映画っぽい間合いなので91分とはいえ途中で退屈さも感じた。

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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

首から下が不自由な富豪のフィリップと、貧困層出身の黒人ドリス、社会的弱者2人の交流と成長を描く。実話に基づいた話。

フランス映画らしくそこまで大きな出来事が起こるわけじゃないけど、ラストには2人の成
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スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.9

すごいB級感&既視感…でも宇宙SFに出てくるキム・テリどんな感じなんだろう、というつもりで観始めたら映像もストーリーもとても良かった。
既視感満載なのはその通りで、寄せ集めのチーム、コメディ多めの展開
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.1

知的障害があるトジュンの信頼できない記憶をもとに真実に迫っていくサスペンスで、最後まで楽しめた。
序盤中盤はサスペンスとして楽しめたし、すべてがひっくり返った後迎える終盤は印象的なシーンの連続だった。
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時の面影(2021年製作の映画)

3.5

サットン・フーの発掘を描いた作品。事実に基づきバジル・ブラウンを讃えつつ、「死」をテーマにプリティ家の人々(母エディス、息子ロバート、いとこのローリー)を描いてる。

遺跡の発掘を鑑に「私たちは死んだ
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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年製作の映画)

3.5

若干ブリジットの悲壮感が増した気がしたのと、前作に比べると退屈な時間長めだったなという感想。それでも「表に出ろ」から喧嘩の天丼には笑った。今作は「日記」の要素薄め。

前作以上に色々なところに連れて行
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.8

タイトルの通りブリジットのモノローグ多めで進んでいくラブコメ。
ブリジットの愛すべきキャラクターも良いし、コメディも好きだった。マークのセーター、仮装パーティー、テレビ局の面接とかめちゃ笑った。

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デンジャー・ゾーン(2021年製作の映画)

3.3

AI大尉とリアルな戦場を知らないドローンパイロット中尉のバディもの。冒頭で無慈悲に兵士2人を殺したハープが、リアルな戦場を目の当たりにして成長していく様が描かれる。
AIが自身の目的のために人間を操る
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転校生(1982年製作の映画)

4.0

入れ替わりだけでほぼ2時間だけど、主演2人(小林聡美、尾美としのり)の演技がすごくてあっという間に終わった感じだった。
男女が入れ替わるだけじゃなく、一般家庭の一夫と裕福な家庭の一美っていうカルチャー
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.9

「幸せな出会いとは?」的なテーマの群像劇。10年を隔てる前後半を通じて色々な人間関係が繋がっていって楽しい。
織田夫婦、藤間夫婦、佐藤と紗季、小野と美奈子、久留米と美緒それぞれの「出会いとその後」が描
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.9

ふみとたもつを中心にした「mellow」に近い作品なのかなと思って序盤は観ていた。気付いたら「さとみ→ふみ→たもつ→愛子」の構図が出来上がっていて、今泉作品だな〜って感じ。

「結婚してお互い愛し続け
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.5

家族への無償の愛がテーマ。女性をエンパワーする意図も感じた。出てくる男(父、拓海、探偵)は基本ダメで女性の方が強い。
前半の伏線が後半どんどん回収されていくのすごかった。特に安澄の手話と「お母ちゃんの
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.5

ストレンジャー・シングス激似だなーと思いつつ観れてなかった作品。
時代設定や登場人物の構成以外にも、写真を現像する暗室が出てきたり、エンドクレジットがどっかで見たような雰囲気だったりする。内容はストレ
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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

3.5

「チャンシルさんには福が多いね」のチャンシルが、映画の世界を目指すきっかけになった作品。
主人公の生い立ちをたどっていく作品で、グッドフェローズあたりを思い出した。ただ、ベルハンや祖母の超能力とか、空
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.3

過去のトラウマ・葛藤を抱えたまま堕落していたウィルの再生を描く。
ラストのウィルの選択は「生きる」作中のナレーション「その噂や憶測はどれもこれも渡辺氏が大変バカなことをしているという点では一致していた
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生きる(1952年製作の映画)

4.3

死んでしまった自分の心を奮い立たせる、「生きる」意味を掘り下げた作品。
似たような作品はいくらでもありそうだけど、本質の部分で似てると思ったのは「ロッキー」。一度心の火が消えてしまった主人公が、自分に
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.6

青春こじらせ映画ならぬ中年こじらせ映画。ただ、こじらせを描くだけじゃなく、主人公の自立と再出発に繋がっていく。
チャンシルとは立場がけっこう違うのでそこまで共感できず(できたらグサグサ刺されてた気がす
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ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

3.9

ぐっさんのものまねしか知らなくて、とりあえず歌って踊るんでしょぐらいのつもりで見たら思ったより壮大な物語で驚き。バーフバリの規模をちょっと小さくした感じ。
想像してたのよりコメディ寄りで、ミュージカル
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