TakahisaHaradaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

女王陛下の007(1969年製作の映画)

3.5

50年以上前の作品なのでオープニングとかカットの繋ぎとかあからさまな合成とか時代を感じるところは多々あったけど、カーチェイス、スキー、ボブスレーとか色んなアクションが見れるのは楽しい。

ラストでボ
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箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

2.8

箱入りで社会との繋がりが薄い健太郎、奈穂子の恋と、なかなか子離れできない2人の両親の葛藤が描かれる。

作り物感満載なわりにコメディにはなってないし、純愛にもなってないし、健太郎の成長を描ききるわけ
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.5

ダニエル・クレイグと007プロデューサーが、ボンド役決定~引退までを振り返るドキュメンタリー。
ボンドを演じる前のダニエル・クレイグのキャリアとか、ボンド役発表後に酷評されてた事実とか初めて知ったから
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

5年前の友人の死を引きずっている男5人組の啓発が描かれる作品。序盤から既に死んでいることが示唆されている吉尾がなかなか成仏できず現世にしがみついてる話なのかなと思いきや、未練を断ち切れていないのは5人>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

ラブコメの枠組みで大野と香住の自己形成が描かれた作品。大野、香住、宮本、美奈子の四角関係が最高だし、大野と香住のこじらせ具合にはほっこりしつつ、2人の関係性やその行動力、思い切りが羨ましくもある絶妙な>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.1

MCU初アジア系ヒーローのオリジン。過去のMCU作品にはなかった、父子の決別であり継承でもあるというストーリー展開が好きだった。

前半はバスの格闘シーン、ビル外壁の足場での格闘シーンがめちゃかっこ
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.6

人を疑う刑事と客を信じるホテルマンのバディもの。色んな種類の訳あり客、迷惑客を描いた展開が楽しいサスペンス。キャストもめちゃ豪華。
そもそも東野圭吾の原作の時点で主人公新田はキムタクを意識して書かれて
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.7

オリジナル作品、ロマンスなし、人を信用できない・素直になれない人物が変わっていく話、とか「モアナと伝説の海」と共通点が多いしテイストも似てたなと思う。シスーのキャラクターはジーニーとも共通点が多かった>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.3

3部作の完結編。救世主ネオが(オラクルの計画通り)人類滅亡を阻止し、人類、AIの自由を取り戻す話。
結局すべてオラクルの思惑通りで、過去5回と同じくマトリックスがリロードされる展開。ただ今回はアーキテ
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.9

マトリックスの世界観の奥深さを思い知らされて、3作目への期待が一気に高まる作品。
終盤(アーキテクトの部屋でのネオの選択)までは過去5回繰り返されてきた既定路線の通りに事が運んでいる、何ならザイオンが
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.6

誰よりもボクシングを愛していたけれど、自身は何者にもなれなかった瓜田が主人公(タイトルの「BLUE」は青コーナー=ランク下位、挑戦者の意味)。吉田恵輔監督が「ボクシングの光と影は描かないといけないと思>>続きを読む

直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)

3.2

町山さんが千葉真一追悼特集で「監督が二度と空手映画の仕事が来ないよう、徹底的にめちゃくちゃにした」と言っていた作品で、観たら本当に小学生レベルのお笑い連発してた。意図的にめちゃくちゃにした作品ってなか>>続きを読む

直撃!地獄拳(1974年製作の映画)

3.2

空手、合気道、拳法、ボクシング、忍術まで出てくるアクションコメディ(お色気も多め)。千葉真一のアクション(格闘、スタント)がキレキレですごい。後半出てくる倉田保昭もすごかった。幼少期の龍一役は子役時代>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

3.8

トニー自身の傲慢さ、衝動的な行いのせいでペッパーと大統領が同時に人質になったり、アーマーもトニー本人も本調子じゃなかったりして、過去作以上に追い込まれる展開。
「約束を反故にしてはいけない」「安易に自
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.0

上司に要求されるがままアパートの自室を貸し、良いように使われている側の独身男が主人公という時点で面白い。ラブコメの枠組みで、いい人で野心家でもある主人公バクスターの成長が描かれてる。終盤「医者に従いメ>>続きを読む

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.6

ヴィランがトニーを狙う原因になったのも、トニーにヴィラン撃退のきっかけを与えたのも父ハワード・スタークという作品。
思ったよりナターシャ絡みのパート、SHIELDパートが長くて「アベンジャーズ」へ向け
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.8

ロス将軍以外他のMCU作品との繋がりがないので(エドワード・ノートンは降板してるし)、シリーズ内で浮いてるというか不思議な感じ。リヴ・タイラー出てたの知らなかったし、ヒクソン・グレイシー出てくるの驚き>>続きを読む

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

3.6

交通事故で一度は死んだキャンペーンガールのユウが蘇るファンタジー作品。はじめはポジティブに第2の人生を歩もうとするユウが、段々そう長くは現世にいられないと悟っていくのが切ない。

牧瀬里穂の芝居がめ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.9

GTAみたいなゲームのモブキャラが主人公という設定が良いし、何してもいいフリーシティで善いことをする展開とか、散りばめられた小ネタ、コメディが楽しい作品。

自分の世界がバーチャルだと知ってしまった
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.9

中学3年生を描いた青春(思春期?)群像劇。中学時代に感じた何だか分からないソワソワ感が描かれてる作品ってなかなかないのでとても良かったし、ソワソワ感だけで終わらず台風のおかげで何かが起こる展開も良い。>>続きを読む

シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

3.8

夫、息子を順に失い、人生に絶望したシネにとって何が救済になるのかを描いた作品。
引っ越してきた密陽に溶け込もうと健気に振る舞いつつも少し見栄を張ってしまうシネのキャラクターがとても身近に感じられるし、
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.9

ベトナム戦争下での特殊任務を描いた戦争映画。終盤、カーツの王国のシーン以降はモンド映画っぽくもある。
序盤、ウィラードのモノローグに「彼の物語は俺の物語」とあるように、ウィラードはカーツと同じ運命を辿
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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.8

クムジャの復讐、贖罪が描かれる作品。序盤の展開を観て「この人が親切?」と思ったけど、観進めていくとたしかに「親切なクムジャさん」だった。
誘拐事件の真相とは、クムジャの復讐とは、というミステリーの構図
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.8

韓国、北朝鮮を巻き込んだディザスタームービー。ハ・ジョンウ、イ・ビョンホン、マ・ドンソク共演でめちゃ豪華。地震、津波(ダムの決壊)、噴火と映像の迫力がすごかった。

お互い警戒しつつも段々心を開いて
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

2.0

全人類の成長が25歳で止まるようになり、以降は貨幣として流通している「時間」を手に入れて生きていかないといけないという社会派のSF。

不老不死、「時間」が貨幣とかどれか1つでもSFが成り立つような要
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.7

POPEYEの映画特集で藤井健太郎さんが好きな映画として挙げていた作品。
藤井さんが前半と後半がまるで別物と書いていた通り、急にまるで違うジャンルの映画に変わったので笑った。
(クイズ番組がドラマに切
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オアシス(2002年製作の映画)

4.2

社会不適合な前科者のジョンドゥと脳性麻痺で身体が不自由なコンジュ、社会的弱者2人の美しい絆を描いた作品。
序盤、勝手に豆腐を食べるジョンドゥを咎めず牛乳まで恵んだ店主のように、多くの人にとって情けをか
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

連続強姦殺人事件を追う刑事のバディもの。真逆の価値観を持つパク刑事、ソ刑事のやり方が交わって犯人に迫っていく話(特に両者が偶然交わる変態男のくだりあたりから)だと思って見ていたので、パク刑事の「目を見>>続きを読む

グレムリン(1984年製作の映画)

3.6

ファミリー映画というイメージだったので想像以上に過激で驚いた…笑 過激さのあまり笑えるところも多くて、モンスターパニックでありコメディでもあった。

序盤、ギズモだけの時間帯はちょうどファミリー映画
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EXIT(2019年製作の映画)

3.5

フリーターで恋人もいない、甥っ子からも存在を恥ずかしがられてるダメ男が、大学時代のクライミングサークルの経験を活かして活躍するアクション多めなパニック映画。

パニックの原因は地表で拡散し上昇してく
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.9

人生に絶望した男の20年を少しずつ遡りながら非直線的に見せる作品。恋、夢、家族、罪と罰とか色々な要素が入っていてまさに人生。
現在から過去に遡りながら回想していく形式は「メメント」と同じだなと思ったけ
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リアリズムの宿(2003年製作の映画)

4.2

今泉さんが影響を受けた作品、衝撃を受けた作品(自分の作りたいものがもう存在していた)として方々で紹介していて気になっていた作品。

共通の知り合い不在なせいで初対面で旅行することになった男2人のロー
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.8

懐かしいキャラの再登場・復帰多め(気付かなかったのもあったけど…)、何でもあり度も増してて、アクションのド派手さも行くとこまで行った感があるシリーズ9作目。ド派手なわりに主要キャストが死んだり別れたり>>続きを読む

フットルース(1984年製作の映画)

4.1

転校生レンを中心に展開する、都会と田舎のカルチャーギャップ、世代間の対立、子離れできない親とか、色々な要素が入った青春映画。
観始めの印象はオープニングのかっこよさと、とにかく若いケヴィン・ベーコン笑
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.7

ホブス、デッカードがそれぞれ避けてきた家族と打ち解けて、最終的に2人も家族になる(?)バディもののスピンオフ作。
ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサムの出演作やWWEの知識がないので伝わらな
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.6

20世紀始め、石油を掘り当て山師として成功した男の約30年。事業の成功と引き換えに孤独になっていく様子が描かれていて、幻滅寄りの話。158分と長いので、掘削の描写に引き込まれる序盤は良いけど、中盤以降>>続きを読む