事実は小説よりも奇なり
1998年 イギリス作品
小説のアイデア探しのため
見知らぬ人を尾行する
作家を目指す男 ビル
ある日、彼に尾行され
それに気づいた男 コッブ
尾行が趣味のビル
空き巣>>続きを読む
変わらぬ自然の営み
変わりゆく人の営み
1993年 フランス/ベトナム作品
1951年ベトナム、サイゴン市
奉公人として雇われた10歳の少女ムイ
リリリリリリ…(鈴虫の音)
チュンチュン…(鳥の>>続きを読む
絶対善と絶対悪
2006年 是枝裕和監督作品
是枝監督のオリジナル脚本、岡田准一主演で描く人情時代劇。
元禄15年、刃傷松の廊下の事件の翌年。仇討ちに藩が賞金を出していた時代に、田舎侍の宗左衛門>>続きを読む
一寸先の光と闇
1998年 スペイン作品
アナ(ANA)とオットー(OTTO)
上から読んでも、下から読んでも
アナとオットー
「逆さ言葉の名前は幸運の印」
少女期に最愛の父を失ったアナ
青年>>続きを読む
女獣戯画
2022年 廣木隆一監督作品
原作(湊かなえ)は未読。母の語る物語と娘の語る物語、元が小説だからか、朗読劇のようなテイストだった。
女三代の物語。戸田恵梨香(母)、永野芽郁(娘)、大地>>続きを読む
もりのなか
2021年 フランス作品
娘が生まれて、僕が最初に買って読み聞かせた絵本は『もりのなか』(マリー・ホール・エッツ)でした。少年が紙の帽子をかぶって、新しいラッパを持って、森へ散歩に出か>>続きを読む
あわいを生きる
2021年 荻上直子監督作品
どこかの川、どこかの駅
そこに下り立つ誰か
冒頭のシーンがとてもよいです
川っぺりのゴミ捨て場
長屋のような旧い集合住宅
野路の野菜畑…
懐かしさを>>続きを読む
渇いた土地に潤いを
2011年 イギリス作品
イギリスでベストセラーとなった小説を『サイダー・ハウス・ルール』のラッセ・ハルストレム監督が映画化したヒューマンドラマ。
イエメンの大富豪から、砂漠>>続きを読む
光と影の魔術
1982年 スペイン/フランス作品
娘 エストレリャ
父 アグスティン
父と娘の物語
レンブラントの絵画のような
光と影が強調された映像が美しい
父の生きる現実社会
娘の想像する>>続きを読む
失われた時と場所
残る思い
2020年 フランス/中国作品
『凱里ブルース』のビー・ガン監督
前作同様
ワンシークエンスショット炸裂
めくるめく世界
廻り廻る映像
巡り巡る時間
独特の世界観が味>>続きを読む
史実の中に生きた生身の先人たち
1967年 岡本喜八監督作品
先月、日本武道館で行われた全日本合気道演武大会に参加しました。開会式の冒頭では、会場に集まった1万人が全員で「君が代」を斉唱しました。>>続きを読む
誰も知らない
得体の知れないモノ
2023年 是枝裕和監督作品
第76回カンヌ国際映画祭の脚本賞の賞賛に違わず脚本が素晴らしかった。前半と後半の場面展開で、登場人物たちに対する思い入れが二転三転す>>続きを読む
コミカルでアイロニカル
1977年 アメリカ
ウディ・アレン監督作品
漫談芸人アルビー(ウディ・アレン)とクラブ歌手アニー(ダイアン・キートン)の恋愛模様。男女の出会いと別れ、よくある物語だけれど>>続きを読む
奇想天外
2017年 インド作品
正直、疲れたーっていうのが第一印象。史実、伝説、神話が入り交じった奇想天外なストーリー、絢爛豪華で気宇壮大な映像は新鮮でもあったけど、目が回った。
剣、短刀、弓>>続きを読む
腑に落ちない面白さ(その2)
2020年 韓国作品
イ・チャンドン監督の『バーニング』、村上春樹の原作を映像化した作品は、何かのメタファーだらけで、作品全体に“腑に落ちない面白さ”を感じた。
『>>続きを読む
老いても子に従うな
2006年 スイス作品
舞台はスイスのエメンタール地方、穴あきチーズが有名なエメンタールチーズの産地です。アルプスの山あいの村トループ、山々と大きな切妻屋根や窓辺を花で飾った小>>続きを読む
変わるもの
変わらないもの
2021年 アメリカ作品
静かな、静かな森の中
巨漢のおじさんとブタ
トリュフをみつけるブタ
トリュフで生計を立てるおじさん
トリュフのビジネスで成功した青年
ブタ>>続きを読む
誰がために戦うか
2006年 アイルランド/イギリス他作品
『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』のケン・ローチ監督の作品。両作とも、現代イギリスに生きる市井の人びとの生活上の苦しさが>>続きを読む
色鮮やかな少年時代
2022年 金沢知樹監督作品
長崎の青い空、青い海、主人公の久田少年の青い靴、ピンク色の自転車、オレンジ色のみかん、黄色い電車…、ビビッドで鮮やかないろんな色が印象に残る。>>続きを読む
公務員はつらいよ
2017年 イタリア作品
祖父→父→子
代々受け継いできた公務員という仕事。主人公ケッコも子どもの頃からの夢は公務員。夢を果たして公務員になって悠々自適の毎日を過ごしていた38歳>>続きを読む
一株のチンゲンサイから始まる日中友好物語
1989年 大林宣彦監督作品
舞台は、千葉県船橋市郊外のとある八百屋。すべての生活を中国人留学生に捧げた夫婦の相互交流が描かれる。実話を元にした作品。>>続きを読む
見上げてごらん夜の星を
1999年 アメリカ作品
鬼才、カルトの帝王
デビッド・リンチ監督
本作にカルト要素はない
静かで、穏やか
優しさにあふれている
アルヴィン・ストレイト
アイオワ州ロー>>続きを読む
………
1994年 フランス/アメリカ作品
リュック・ベンソン監督の作品は、『グラン・ブルー』で初めて触れた。ハリウッド映画と邦画しか知らなかった僕に、ヨーロッパ映画に目を拓かせてもらった記憶があ>>続きを読む
子どもの眼
2022年 森井勇佑監督作品
静かで丁寧に描かれた作品。独特のテンポと間が心地よく、一場面一場面が強く印象に残ります。あみ子の強い眼差しを中心に。
今村夏子さんの原作(未読)のもつ雰>>続きを読む
「恨」(ハン)の国の家族の「恨」
2020年 韓国作品
長女ヒスクを演じるキム・ソニョン。どこかで観た覚えがあると思ったら『愛の不時着』の北朝鮮の村の人民班長。その印象も強かったが、本作の強烈な印>>続きを読む
栄枯盛衰
ウシハクとシラス
1987年 イタリア/イギリス/中国作品
以前に観たのは高校生だっただろうか。清朝中国、最後の皇帝、愛新覚羅溥儀の波乱万丈の人生くらいにしか覚えていなかった。今回は、溥>>続きを読む
終わらないモノローグ
1947年 フランス作品
チクタクチクタク…
時計の針の音が
静けさを際立たせる
雪景色
暖炉の炎
瞳の輝き
モノクロの映像が
美しさを際立たせる
フランスの田舎町
老人>>続きを読む
昔々あるところにあった
南スラヴ人の国の物語
1995年 フランス/ドイツ/ハンガリー作品
3時間弱、長い作品だけれど、あっという間だった。エミール・クストリッツァ監督の祖国への郷愁、哀愁が感じら>>続きを読む
虚と実
1999年 手塚眞監督作品
第二次世界大戦後に無頼派と呼ばれた作家群の中心だった坂口安吾の同名小説が原作(未読)。独特で美しい画、文学的な言葉、不思議な映像世界に人間社会の深奥が透かし見え>>続きを読む
すごいぞ!イ・ソンミン
2021年 韓国作品
山奥の村に住むジュンギョンは、駅を作ってほしいと大統領に宛てて手紙を出し続けている。父のテユンは機関士だが、息子の夢を相手にしない。
ジュンギョンは>>続きを読む
完璧な普通の家族
2020年 デンマーク作品
ドキュメンタリータッチで、カラフルな色使いの映像が印象的。
11歳の少女エマに突然の出来事が次々と襲いかかる。
離婚するという母・ヘレ
女性として>>続きを読む
イロイロな諸事情
2013年 シンガポール作品
舞台は1997年のシンガポール。一人っ子のジャールーは両親と3人暮らし。母は身重の体を抱えながら勤めにも出る。家族はフィリピン人女性のメイド・テレサ>>続きを読む
キリスト教世界における
罪と愛
2007年 ロシア作品
絵画のような構図
色合いと光の加減が美しい
登場人物はほとんど話さない
何も言わない渇いた風景
雨や水の流れが
心情を映す
差し色の水色>>続きを読む
夢と福
dream & happy
2018年 香港作品
私たちの身近にも展開しているような親しみやすいハートフルなストーリー。主人公の二人、チョンウィンとエヴリンのキャラクターと演じる俳優さんの>>続きを読む
川の流れのように
1998年 ユーゴスラビア作品
今は無きユーゴスラビア連邦共和国(1992-2003)
舞台はドナウ川沿いの田舎町
「美しく青きドナウ」
ワルツのような大河の流れ
それをバック>>続きを読む
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2008年 アメリカのドキュメンタリー作品
今年1月のダボス会議で、シュワブ会長やビル・ゲイツから突然飛び出した昆虫食(食用コオロ>>続きを読む