wtnbmghさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.8

人間関係がわからなくなって途中から家系図みてた。
本作での控えめな傍観者としての金田一耕助は「最後の事件」に相応しい。
近代日本の旧来的な一族一統が破綻し機能しなくなったことで終わっていく。それととも
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.2

もっとアートっぽい感じかと思ってたら意外とそうでもなかった。ヨーロッパ人の撮る嫌な感じの映画。カメラワークがぐにゃんぐにゃんで画面酔いしてアングスト/不安を感じた。
俳優さんが怪演していてよかった。犬
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羅生門(1950年製作の映画)

5.0

何年かぶりにみた。デジタルリマスターの画面のクリアさに感動。
羅生門の下で雨宿りする三人、そして藪の中で緊張感ある駆け引きを繰り広げる三人、検非違使の前で証言するのも三人、と全ての場面で遠近感を持たせ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

2.2

いろんなキャラがテンポよく退場していく割り切りの良さ。チューイと二人でミレニアムファルコンを繰るところはさすがに胸熱だった。ハンソロがただの甘いマスクのニコニコハンサムボーイだからここからハリソンフォ>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.1

奇々怪々な作品だった。洪水のように押し寄せる特殊効果とマッシュアップされた音の波!最後は本当に洪水に飲まれてしまう。
男は結局たどり着かないとか、血濡れの花嫁と赤子の泣き声の含意について考えてしまう。
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

前作がちょっと大人向けだった分、今回はしっかり子ども向けに作られていたと思う。“突然変異種が進化においてターニングポイントを生み出す”、“だから生物多様性は必要”という生物学の基本を主題にしているとい>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.9

もう日本のミッドサマーはこれでいいよ。
霊能者・宗教家が全国から集結してマンションの前に櫓を組み神事・祭事をおこなう豪華さ。少年漫画のような胸熱展開でよかった。
松たか子の強キャラ感半端ないっす。
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

アイズワイドシャットのようにさまざまな謎が次から次に押し寄せてくるが渦中の主人公は無傷で謎も溶けないままっていうのがよかった。誇大妄想狂のギークが主人公ってのは阿部和重っぽい。サントラが怪奇映画の雰囲>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

前半のゾワゾワと不気味な感じから後半の展開への振り幅が好きだった。ラストも上手いな〜と思った。

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.0

ユアソング誕生のシーンは思わず落涙した。世界で最も美しい曲のひとつ。とにかくバーニーがいいやつでよかった。将来的に権利関係で仲違いするフラグだと思ったもの。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.0

大恐慌の世代の母親とパンクやフェミニズムの時代を生きる思春期の息子の些細なすれ違いをみずみずしく描いた作品。色合いがオシャレでイマドキっぽい。最後はほろりときた。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.3

期待値をめちゃくちゃ下げてみたらまあまあ楽しめました。ジム・ジャームッシュは遥か昔にコーヒーアンドシガレッツをみたきりだったんだけど観てたら「あー確かにこんな感じだったわ」といにしえの記憶が蘇った。ジ>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

あらすじを読んでパゾリーニの『テオレマ』のような話だと思っていたらギリシア悲劇『アウリスのイピゲネイア』を意識したらしい。タイトルもそれに依るもの。
とは言えパゾリーニ的な映像美やラース・フォン・トリ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.4

擦られまくってる原作だから捻りを加えるために時系列入れ替えてたけどかえってわかりづらくなっていたかも。それ以外は極めて原作準拠。強いて言えばキリスト教色を薄めてフェミニズム文学としてのメッセージ性を強>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~(2019年製作の映画)

4.1

あーよかった。この近年の作品にイマイチハマりきれなかったけどこれぞ野原家って映画で大満足。ひろしとみさえのラブラブっぷりを見れてうれしい。ギャグも冴えてたしマッドマックスやインディージョーンズ、キング>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

2.5

心をぷにぷにに、というテーマはしんちゃんらしくてよかったけどラストが少々強引というかいっぺんに丸ごと解決しすぎ。かえって森田芳光のようなシュールでカルトなクライマックスになっていた。アクションを目玉に>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ(2017年製作の映画)

2.0

メモリアル作品らしくこれまでの劇場版に登場したキャラや小道具がカメオ出演するのでそれを探すのが楽しい。ストーリーはそんなに。

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.0

もう一人の主人公の結末を描いてくれた公式様ありがとう…。泣き虫ジェシーが涙を流さなくなるまで。ジェシーを巡る様々な人たちが出てきたけど一番最後に思い出すのはジェーンだったんだね。

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.5

かつてあった花街、洲崎の入り口を舞台に巻き起こる人間模様。アーケードの外側には川っぺりに張り付くようなボート小屋と居酒屋。川を渡るとそこはもう赤線地帯。このアーケードを背景にして撮りたくて撮ったような>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

2.5

子どものころみた実写版ストリートファイターとかスーパーマリオとかミュータントタートルズとかのB級の質感ありつつもちゃんとお金かけてんなーって感じ。ポケモン好きな人が作ったことが伝わる。

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年製作の映画)

3.7

これまでみたクレしん作品の中でも何かとサゲられがちなみさえとネネちゃんにフォーカスして花を持たせてくれたのは嬉しい。
作画も綺麗でCGから手書きタッチへの回帰も感じられた。悪夢の過剰なデフォルメされた
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クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃(2015年製作の映画)

3.0

メキシコ行く前の一連のシーンがいい。しんちゃんみたいな子が別れでセンチメンタルになってるのいいし風間くんみたいな子がしんのすけがいなくなるのを寂しがるのいい。
その後のドタバタパニックムービーも楽しめ
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

4.7

公開当時映画館でみて以来二度めの視聴。ピーマンもぐもぐシーンでは今回泣かなかったけどみさえがロボとーちゃんに感謝を伝えるところとラストで泣いた。人格とはどこから発生するのか、ということをいつも考えてし>>続きを読む

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!(2013年製作の映画)

2.8

オープニングきゃりーぱみゅぱみゅでエンディングセカオワってもうだいぶ最近の作品って感じするなぁ。挿入歌がよかった。ヤキニクロード的なおバカギャグ多めかと思いきやもうちょっとストーリーがある感じ。ラスト>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス(2012年製作の映画)

4.3

劇場版20周年ということでメモリアル的な作品。歴代のヒロインが出てくる演出は嬉しい。
しんのすけがひまわりの兄でありしんのすけであるという圧倒的な唯一無二の個だということを力強く訴えていることにただた
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦(2011年製作の映画)

2.2

作品の規模としてTVスペシャル的なノリを感じた。少々退屈な場面が多い。クライマックスのしょうもなさはしんちゃん映画ならでは。作画よい。ミッションインポッシブルやシャイニングネタがある。ラストシーンはカ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国(2009年製作の映画)

1.6

(わたしの中で)悪名高いオラの花嫁撮った人だったから心配してたけどまあまあ面白かった。みさえが人間の心を取り戻すシーンでは泣いちゃった。しんのすけどんな動物になるんだろうとおもってたらゾーさんで納得。

クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛(キンポコ)の勇者(2008年製作の映画)

1.0

初期クレしん映画を担った本郷みつる監督作品。双葉社60周年記念ということで原点回帰のオーダーを受けているのだろう、ヘンダーランドや雲黒斎を踏襲しているようなキャラクターだったりトラウマ植え付け映像満載>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年製作の映画)

3.0

シロ推しなので問答無用で泣いてしまう。しんちゃんのシロを大事に想う気持ちが胸にくる。
敵キャラ陣も魅力的で面白かった。特に戸田恵子女史の宝塚!最高。高速道路でのカーチェイスやミュージカルシーンもマッド
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クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年製作の映画)

1.2

前半のホラー展開はかなりいいね。日常に不気味な非日常が侵食してくる様やヒロインとおかまが出てくるあたり初期の劇場版への回帰かなと思うけどうまく行ってるとは言えない。クライマックスへの物語のたたみ方にイ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ ブリブリ 3分ポッキリ大進撃(2005年製作の映画)

1.3

怪獣を倒す展開がずっと続いて単調で飽きる。後半も大きな展開はないし。ひろしとみさえがネグレクトするのもオトナ帝国と違って皮肉として効いてない。
アクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんとしんのす
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

4.4

ヤキニクロードの後にこんな作品を作ってしまうのか…と驚き。古き良き西部劇に愛を込めた一作。クラウス・キンスキーみたいな顔のやついると思ったらほんとにモデルにしてるのか。その他西部劇に出てくる俳優っぽい>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

2.0

水島努監督作品一作目。原恵一作品と違って物語性に重きを置かず、アニメーションとしての動きの派手さやお馬鹿要素に全振りしている。熱海の商店街を歩きながら帰路につくところからすごくよかった。
物語の筋が通
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

4.6

ラスト知ってるのにボロボロに泣いてしまう。とは言ってもちゃんと通してみたのははじめてだった。こんなにも細部まで丁寧に戦国時代を描いていたなんて。合戦場面はもちろんセリフや時代背景にSF的リアリティまで>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル(2000年製作の映画)

4.3

ヒロインとおかまが出てこないだけでこんなにもストレスなくみれるなんて。原恵一がしんちゃん映画の在り方を掴んだ作品なのかもしれない。ここからオトナ帝国、戦国へといくんだもんなあ。すごい。
シロが活躍する
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クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦(1999年製作の映画)

4.5

エヴァにハマってた時期の原恵一がゴジラパロディをやった結果シン・ゴジラを10年以上先にやってしまうという怪作。温泉に焼肉に特撮に丹波哲郎と大人が喜ぶ要素がてんこ盛り。同時上映作品も面白い。景気のいい時>>続きを読む