やわらかさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

やわらか

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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.8

何なんだ、この邦題。" You were never really here "の原題通りの作品。映画は映像と音で成立するメディアであってテクストではないのだ、という強烈なメッセージを感じる。
 
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コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道(おうどう)(2017年製作の映画)

4.3

三部作の完結編。
 
魅力的なキャラクターたちによって幾重にも編み込まれた人間の業を一つの作品の中で完成させる脚本が素晴らしい。後追いだけど観れてホントに良かった。
 
第二部観た辺りで、話が拡散し過
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ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

3.6

表向きは年配の白人夫婦を題材にしたヒューマンドラマなロードムービーだけど、東海岸の南北を縦断しつつトランプ前夜のアメリカ社会を描いていてとても技巧的。
 
ヘレン・ミレンがパワフル過ぎて、老人の弱さを
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

4.0

ギンレイホール二本立ての一本目。
 
ストーリー的にもっとドラマティックにも撮れたと思うけど、そうじゃなく普通の歴史物っぽくしたのがセンス良いね。第二次大戦期のアイルランドって自分はほとんどイメージが
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.9

受け取る人によっても、またタイミングによっても評価が変わりそうな作品。
 
自分は何かソーカル事件のことを思い出した。と言っても現代美術が胡散臭いとかそういうことではなくて、あくまでも人の関係性一般の
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劇場版 空の境界/未来福音(2013年製作の映画)

3.8

作品としてのシリーズ(今のところ)最終作だけど、自分にとっては3週間のイベント鑑賞の締めがやっと来たというところが大きい。
 
今年は面倒な仕事を振られてしまい平日映画観る余裕があんまりなかったんだけ
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劇場版 空の境界/未来福音 extra chorus(2013年製作の映画)

2.8

外伝ぽいショートストーリー。これもファンじゃないと特に惹かれないかなぁ。これと次のやつは最終章から結構日が空いてできたやつなので絵の感じがだいぶ違うね。今風っていうか。

劇場版 空の境界/終章 空の境界(2010年製作の映画)

3.4

「空の境界」と言う世界での所謂「解題」みたいなもんでしょうかねー。演出上の工夫としてはアリだと思うけど、個人的には特に心動かされなかった。作品への思い入れがある人には響くかもしれないけど。観たタイミン>>続きを読む

劇場版 空の境界/第七章 殺人考察(後)(2009年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

実質ストーリー的には最終回?
 
えっと、個人的には一か所展開が納得いかなかったなー。黒桐幹也が生きてたとこ。あれ何でなん?そういう前フリあった?白なんとかさん的に「殺す必然」があった状況だったと思う
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劇場版 空の境界/第六章 忘却録音(2008年製作の映画)

3.4

シネリーブル池袋で3週に渡って実施される『劇場版 空の境界』特集、今週は第5章と第6章。上映時間的に夜間に第6章観れるのはこの木曜日が最後なので、かなり無理をして仕事切り上げて観に来る(明日ヤバい)。>>続きを読む

劇場版 空の境界/第五章 矛盾螺旋(2008年製作の映画)

3.6

シリーズ10作でやっと折り返し地点。いやー、ここまで来るともう引き返せないというか最後まで意地でも観たくなるよね。
 
ちなみにこの10作には60分弱の作品と120分弱の作品が混ざってるんだけど、60
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

ホモセクシャルは、ここ20年ぐらいでメディアでの取扱が最も変わったテーマだよなとか思いつつ観賞。
 
エリオの身をよじるシーンがたびたびあってとてつもなく扇情的。そこだけでもうR-25って感じ。美しく
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.1

うーん、後に予約した『君の名前で僕を呼んで』までの繋ぎ時間で観たんだけどうーん、どうなんでしょうね。
 
ピーターは、ここ数年の「テッド」とか「パディントン」とかその辺のヒットの流れに乗っかる感じで出
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劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞(2008年製作の映画)

3.3

引き続き日常編。
 
今回の特集、テアトル会員向けにプレゼント応募券が配られて、自分何かシリーズ一通り観るからちょっと当たるんじゃないかと期待してしまうんだけど、実際には1作を5回ぐらい観るツワモノが
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劇場版 空の境界/第三章 痛覚残留(2007年製作の映画)

3.3

日常編って感じですかね。何か昔昔、OVAとかでやってた頃の雰囲気に通じるものがあるかも。

劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)(2007年製作の映画)

3.2

2本目過去の話。
 
えっと脚本の人と絵の人は言わずと知れた元々は某ゲーム業界の人達なんだけど(今もか)、どうもあの目の感じと台詞回しが少し苦手かなー。
 
可愛過ぎ、カッコつけ過ぎというか。や、自分
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劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景(2007年製作の映画)

3.5

これまで観てこなかったし、劇場版が10本もあるのでもう観る機会無いと思ったら、シネ・リーブル池袋さんで10周年特集組んでくれた。全体を3週間に分けて、日替わりで時間帯をローテーションしてくれる。残業も>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.1

映画観ずに帰るつもりやったけど、評判良かったのでレイトショーのチケット取ったら大正解。ハードで骨太なシナリオに実力派の俳優陣が見事に応えたって感じ。
 
松坂桃季さんは「ユリゴコロ」とか「彼女がその名
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

悪くはなかったけど、ウィレム・デフォーとか周りの豪華さで前作のがよいかなー。このシリーズが自分に刺さらないのは、キアヌ・リーブスにそれほど思い入れがないからか。『スピード』は大好きなんだけどね。
 
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

新文芸坐で「ジョン・ウィック特集」1の後に2も連続で鑑賞。名画座で二本立て両方観てないの久しぶりなので何か得した気分。ウィレム・デフォーおいしい役だなーヽ(*´∀`)ノ

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)

4.0

ザ・バンドはアルバム1枚持ってるぐらい。出演者の中ではジョニ・ミッチェルが一番好きなんだけど、明らかに合ってないというか、ミュージシャンとしての方向性やレベルが違う感じがした。彼女観るなら「シャドウズ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.9

観終わって、『結局はリアルワールド賛美かよっ!』とか、『ガンダムの動きがなってない!』とか、いろいろ言いたいとこはあるけど、それでもうまく作ってるとは思う。日本じゃこれは作れないねーいろんな意味で。>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.6

タイトルは「ヒトラー」って付いてるけど完全にイギリスの国内の状況を描いた映画。名前は知ってるけど良く知らない人なんでこの機会に学習学習。
 
ちなみに去年から「ダンケルク」「人生はシネマティック!」と
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.2

これは自分の好みにかなり合ってた。観応えあった。
 
出て来る人間、みんなダメダメで誰にも感情移入できない。ただそこにこそホワイトトラッシュのリアルがある、と。ま、そういう風に撮ってるんだけどね。
 
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

観る前に思っていたほど難しい内容ではなくて、真正面から出来事を観客に見せて受け止め方を考えさせるような感じ。結末も含めて。
 
主役のダイアン・クルーガーはじめ、ネオナチ役の2人、双方の弁護士(特にヨ
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パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.9

んー、これ一見ラディカルっぽい感じがするけど、実際は苦労人のパティが努力して、小さく報われるっていう、割と地道なストーリーだと思う。ちょっと引いて見ると保守的な視点も感じる気がするのは自分だけかな?>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

3.7

「新感染」で頼れるマッチョ兄さんを演じたマ・ドンソクさん主演ということで、かなり期待してシネマートへ。
 
内容的にはハードなヤクザvs県警モノみたいな感じか。ただ、この作品の煽りでも比較されてる『ア
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白い巨塔(1966年製作の映画)

3.8

角川シネマ新宿「大映男優祭」にて。
 
山崎豊子原作作品の事件ではなくて時代を映すような感じが何とも懐かしい。いまじゃ、こんなにモデルがはっきり分かるような社会派の作品撮るのは難しいだろうけど、重厚と
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.0

原題「The Post」で、米ポスト紙のジャーナリズムメディアとしてニクソン時代に実際にあった事件をテーマにしているドラマ作品。今回メリル・ストリープが受け身な女性の役柄をやっていて、自分はこれまでそ>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.2

自分はアベンジャーズシリーズでいうと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とフェーズ3の『ブラック・パンサー』以外のやつしか観てないのであんまりシリーズ通しての評価みたいなのはできない。(最後の人も誰>>続きを読む

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.7

前作は観たけどあまりピンと来なくて、「ああ、自分は実写のロボットってそんなに、、、」とか思ってた。今回もたぶん一人だったら観に行かなかったと思う。ただ、珍しく知り合いに誘われたのでそれならと言うことで>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.9

「聲の形」みたいな新作かと思ってたら、完全なユーフォニアムシリーズなのね。シリーズで観たのは昨年の劇場版だけなので、キャラクターの他のエピソードとかは分からないけど、「のぞみ」は前回出てきたの覚えてる>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.3

ソン・ガンホのにこやかなポスターとは裏腹に、1980年に起こった光州事件中の実話に基づくハードなドラマ。光州事件については、何となく名前だけ知っていたけどどういうことかは知らなかったので、知識吸収的な>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.6

最近良くあるパターンで、休日寝坊して、後ろに予約してる別の作品があって、慌てて検索してすき間の時間にあまり観る気ののなかった作品を選ぶという流れ。

そんな感じで観たのであんま期待してなかったんだけど
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クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

4.0

映像でも演技でも音楽でもなく、3人の存在それ自体を映画としての魅力に繋げられてるところが凄い。SMAPとか一連の騒動とか正直あまり詳しくないんだけど、メタフィクション的な仕掛けを感じたな。(追っかけら>>続きを読む

さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.9

年明けてからいつまで経っても止まぬ残業地獄で危うく見逃してしまいそうだった「さよならの朝に約束の花をかざろう」をやっと観れた。岡田監督の他の作品は観たことないっす。
 
アニメの中でもこういうファンタ
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