やまもとしょういちさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.8

とにかく、MCU流のぶち上げ方に持っていかれました。ラグナロクのトンデモ再解釈に驚き。ロキのいいとこ取りっぷり。あと、ヴァルキリー(ブリュンヒルデ)役のテッサ・トンプソンがいい女感あってよかったです。

マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.7

ラスト20分のためだけにある映画、と言いそうになるくらいカタルシスがすごい。スターウォーズ感。そして相変わらずダーシーが可愛い。

マイティ・ソー(2011年製作の映画)

3.6

豪快でセクシーなソーがいいですね。編集が雑で笑った。

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.1

小沢健二が岡崎京子のために書き下ろした、「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を完璧な形で聴くために見ました。

原作に特別な思い入れがあるわけではないのだけど、原作が持つ文化的な価値を考えると、
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.4

本来の笑いどころであまり笑えない、この感じ。で、これがブリティッシュジョークってやつなの…?

ここ数年のアメリカの世相をグッと反映したストーリーとか、物語の転がり方とかよりも、シンプルにぎすぎすし
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.4

舞台は1961年のアメリカ。人種分離法により有色人種に対する差別が容認され、女性の社会的地位が保証されていなかった時代に、NASAで働く三人の黒人女性が、権利と自由、そして夢のために闘う――その魂の美>>続きを読む

交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

2.9

まあ、50話近くある作品を改めてどう見せるかってことを考えると、これはこれで間違ってない気がする。

…なんだが、原作アニメファンは懐かしくもコレジャナイ感、初めてエウレカ見た人には説明不足という悲し
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

どうしても、前作に続いてこの3部作は、ラブコメみたい見えてしまうところがあるんだけど、そこが嫌いなところでもあり、好きなところでもある。とはいえ、実際のところ、スターウォーズは硬派なほうがいいと思う。>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.1

cutie girls, please love me and punk〜ジョニー・ロットンはSt.Vincentの夢を見るか…

パンクスとして観ないわけには…と思ってうっすらとした前情報だけで観た
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

4.1

ただの熊みたいなアダム・ドライバーを愛でる映画かと思ったら、笑い、涙、興奮の3拍子揃った、IQ低めだけど粋な最高映画だった。

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.8

究極のメタ復讐劇。「お前のことだ」と突きつける刃の、薄い紙のようなさりげなさに「うわ、、」と唸る。

物語に没入して掻き立てられる憎しみの矛先が、まさに自分に向けられたものだと気づかされたときのやり場
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

頭の回転が凄まじく速い人たちによる会話劇の連続に、面食らう。基本政治ドラマなんだが、痛快なスーパーウーマンものとして見た。

目的が何であれ、金でも野心でもないもののために動く人間が一番厄介という教訓
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.8

Oneohtrix Point Neverの劇判のためか、終始ボス戦のような緊迫感。ぽかーんとしながら始まり、物語が鮮烈に動き出す瞬間に痺れる。「おぉ、そうくるか」と。

それにしても、いつまで僕らは
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.2

すべては選ぶということ。でも人は、「老い」から逃れる人生を選ぶことはできない。

人並み程度の、退屈で、無意味な人生に価値はあるのか? この映画はその答えを知っている。

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.8

退屈が、全てを生み、すべての始まりになり得る。退屈が、俺を蝕み、脅かすーー退屈だけが、俺を生かす。

冒頭のモノローグが全てを物語っている。平凡な生活なんて、生き延ばしの人生なんて、そんなふうに生きな
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.1

こういうイージーな表現は好きじゃないど、まあ言っちゃうと「女版キングスマン」ですかね(1989年当時の国際情勢の上に成り立ってるから、本作のほうが複雑ですが)。主人公が強すぎ&知略に長けすぎ。

音楽
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

酷い、悪趣味なジョークみたいなサイコホラー。でも、まさに2010年代後半に作られるべき作品でもある。

これは絶対に日本人には作れない。Black Lives Matterムーブメント以降の象徴的作品
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

35年ぶりの続編、というのが大きなプレッシャーであり、製作上もっとも配慮すべきポイントだったのだろう。なんせ長い。

「物語」が動き出すまでが、長い。

前作を踏襲したであろう、行間の空いた台詞回し、
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ブレードランナー 完全版(1982年製作の映画)

4.2

再見。説明不足と行間の空きまくった台詞回しが、この作品らしさの一部を担ってるような気がした。

クライ・ベイビー(1990年製作の映画)

4.6

ハイスクールものと見せかけてファンタジックなラブコメディーですな。少しずつ調子が狂っていて全体的にかなりおかしな映画になってる。傑作です。

シリアル・ママ(1994年製作の映画)

3.8

ジョン・ウォーターズを初めて観た。

抜くとこ抜いてたり、そこ??ってところが大げさだったり、変なことに大真面目で、狂信的な何かを感じさせる。そういう異常さから生まれる面白さがあるというのが、カルト的
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.1

端的にいうならば、

ヤク◯の会長になりたいヤ◯ザと出会う◯クザすべてブチ殺すヤクザ

余白と深みがある、とてもいい映画だった。

パターソン(2016年製作の映画)

4.2

「詩」とは何か? 詩の美しさとは何か?
ということを淡々と、誠実に、ときにユーモアも交え、描いている。

美しさはドラマ(非日常)ではなく、言葉と画に宿るという信念みたいなものがビシビシ伝わってきて痺
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.8

大根仁節wwwwって感じの妻夫木聡になりたいボーイな映画でした。

原作にほぼ忠実。ただ、過剰に恋愛要素をドーピングした脚本・演出が2017年的、というかインターネットに脳みそ犯された大衆に寄り添って
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TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

3.9

仕事に誇りを持ち、信頼と敬意、相手に対する気持ちと誠意を貫き、生きるということ。築地で働く人たちのドキュメントではあるが、人間の生や文化を描いた骨太な映画だった。

食の奥深さーー様々な要素や条件が複
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

パティ・スミスの1stアルバムは1975年。Televisionの1stは1977年。Sex Pistolsの1stも1977年。シド・ヴィシャスは1979年に、イアン・カーティスは1980年に死んだ>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.5

わかる…すげぇ、わかる。ネイディーン(主人公)の気持ちも、みんなの言ってることも、マジでよくわかる。。

って感じ、総じて。…でもこれ、あかんやつやってところも含めて、わかる。

こじらせた自己愛や他
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.4

既に観た人から、「もう一回観たくなる」「答え合わせしたくなる」という話を聞いていたけれど、この映画を観てすぐに、「もう一回観たい!」だなんて言うのは、いかにも無粋だなと思った。

この映画の真骨頂は緻
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.8

日本の漫画を、海外で映画化という複合的な捻れ。細かいことは置いといて、これがこの映画がうまくドライブしない理由であり、何かしらを損なわせた原因のように思う。

ストーリーものではないと思うので、映像に
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