ようすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

出勤する時に車の中で何を聴くかは重要だったりする。どういう曲を聴きたくなるかかな。サーフミュージックだと職場を通りすぎたくなり、ハードロックだとテンションが上がりすぎて仕事から回り、パンクだと上司に反>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

4.4

圧倒的な主人公が出てきて何の苦労もせずに全て吹き飛ばして進み、やったぜハッピーエンドみたいな映画を見たいなぁと思いつつも、やっぱり手に取ってしまった。

コロナ下で、カミュの「ペスト」が売れているよう
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

奥様、もっとしっかりしてください、と思いながら見ていた序盤。社会派のテーマなんだろうけれどスリル満点の場面が多々あり、ハラハラしていた中盤。どこかユーモアさえあった。どう破滅するのかなぁと思いながら徐>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

娘が生まれてから仕事がしんどくても耐えられるようになった。メンタルの強さが明らかにグレードアップした、と昔同期の友人が言っていた。

仕事と家族どちらが大事なの?
私と仕事のどちらが大事?

そんなに
>>続きを読む

ザ・ゲスト(2015年製作の映画)

3.2

短編は何度も気軽に見ることができる。ということで二度鑑賞。

最後の最後に妻がゲストのように列に加わったこと、中ではなく外でドアを閉めたことに違和感があった。
ドアの側にいた女性が抱いている子って、自
>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.3

先日自分の好きだった店にシャッターが降りて、閉店のお知らせの紙が貼られていた。若い頃帰省する度に足を運んだ店だったので、あぁもう思い出の上書きができないのだなぁと思った。古きアーケードつき商店街のシャ>>続きを読む

夕陽のあと(2019年製作の映画)

4.4

生母がとわを見る時、笑顔になるけれど悲しい表情に変わるほんの少しの間、表情が消える。現実に引き戻される瞬間だろうな。養父母と幸せに暮らしている姿を見た時の背中が重い。養父母が過去を調べて明らかになるに>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.3

インスタントラーメンやカップラーメンが食べたい時がある。はたまた名店の洗練されたラーメンを食べたい時もあるし、こってりでボリュームが自慢の若者向けのラーメンが恋しいときもある。
どれを選択するかはもち
>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.4

「威風堂々」をBGMに反撃の花火大会。グロテスクな場面さえもスタイリッシュに。

それにしても、スーツを着て仕事をしたくなり、スーツを着て街を歩きたくなり、スーツを着てアスレチックをしたくなる。

>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.9

観賞後に「ハーレクインってどんな人なの?」と聞かれたら、悪党ではあるが悪人ではないよ、と答える。


道化師は、滑稽な格好、行動、言動などをして他人を楽しませる者の総称。
道化師が悪党を演じると、この
>>続きを読む

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

4.0

集まって酒を飲むために、きっかけの色々な理由作りが好きな人がいる。やっぱり1年間の1番のイベントは大晦日だろうなぁ。

夜の繁華街は一人だろうが友人がいようが恋人が横にいても家族と一緒でも好きだ。毎日
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

大人になるとはどういうことか。

子供の幼稚性を笑うことができない時だってあるよなぁ。
「自分が20代の頃って、30とか40代になったら今の自分とは全然違って大人になってるのかなぁという理想像みたいな
>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

子供の頃は自転車が手に入るだけで世界が広がった。校区外まで友達との激チャリ。行ったことのないところへ自分で行けることに感動を覚えた。
大学時代は車が手に入る。 金はないがどこまでもドライブ。彼女や友達
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.1

もし、リチャードが弁護士のワトソンに出会っていなかったらどうなっていたか。

人物像や犯罪者のイメージが先行し、実は完全なアリバイを実証できるのに関わらず容疑者にされてしまう。メディアや噂の恐さも改め
>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.3

カントリーロードってこんなに威厳に満ちた格好いい曲だったっけ?マーリンに痺れた。

コテコテの紳士服を着て、髪もきっちり分けてる主人公のアクションのどこが面白いのだろうと思って気になってはいたが手には
>>続きを読む

マダムブラック(2015年製作の映画)

3.5

仕事の帰り、雌の黒猫マダムブラックを誤って車で轢いてしまった写真家。飼い主の少女のために、とっさにマダムは旅に出たと嘘をつくが、さらに嘘を積み重ねていく。

写真家の被写体おばさんマダムへの嘘は本人も
>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

3.8

職場の若い同僚のお姉ちゃんが、「新型コロナのせいでワイルドスピードの新作が見れなかった。私頼りになる男が好きなの。」と言っていた。

という訳で新作デはないが久しぶりにアクション(カー)を見る。ワイル
>>続きを読む

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

4.0

見る前に一抹の不安があった。果たしてイタリア特有のジョークが自分に理解できるか。

あぁ良かった。分かる分かる。
アルベルトが絡むくだりは笑った。嫁に終身刑を受ける所や、明らかに羽振りが良くなり変化を
>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.2

「お前に俺の何がわかる」
という拒絶の伝家の宝刀。俺のような経験はしてないだろうからお前なんかにわかるまいという本音。

それに対して「実は私もね」
という言葉。同じような境遇を経験していることは時と
>>続きを読む

いいね!(2016年製作の映画)

3.5

最初に「いいね」をした人が殺されるショートフィルムのホラー。

誰しも承認欲求はある。自分の行いを肯定してほしい。世の中はリアルの世界だけではなくてネットの世界でも満たすことができるようになった。
>>続きを読む

不思議な雑貨屋さん(2014年製作の映画)

3.8

雑貨屋の取り扱う品物も、それに至るまでのアプローチも雑貨屋の範疇を遥かに超越している。雑貨屋の仕事で依頼を解決してしまう「美味しんぼ」や「バーテンダー」アプローチだった。そして自分はとても好きな手法だ>>続きを読む

スティーブの朝(2015年製作の映画)

3.6

便利が余剰の時間を生み出し、余暇とかより効率的なことに力を割けるようになったのは分かる。洗濯板で洗い物をしていた頃とは比べ物にならないくらい洗濯機は色々なものをもたらしてくれた。でも、こんな生活が始ま>>続きを読む

オンリーユー(2014年製作の映画)

3.5

美しいものを観て、美味しいものを食べ、ただ歯を磨いて、休みの朝の洗い立てのシャツのような空気の中を歩いて。

けれど、大事なのはそれを誰と一緒に過ごしたか。

鉛筆を地図帳の上で倒して、先っぽの町まで
>>続きを読む

オリ・マキの人生で最も幸せな日(2016年製作の映画)

4.4

映画を観ても泣くなんてことは無かったが、試合後に座り続けるガールフレンドの表情を後数秒長くアップで写していたら涙腺崩壊していた。

この作品は試合前に恋に溺れる話ではない。
それはガールフレンドがとっ
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

涙にも色々ある。声をあげて泣く涙。声はないが何度もぬぐう涙。自分でも気がついてないような音もなくつたう涙。
そのような涙が全てある。泣くシーンがとても印象的だった。

赤ちゃんを育てられないと分かった
>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.2

やっぱりビートルズが無かったことになったらoasisもワンダーウォールも消滅するのね。ビートルズをもし自分以外の人間が知らなかったら、という設定が面白い。現実には有り得ないがことが起こるパラレルワール>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

忘れていたけれど総理大臣も人間だったんだなあと思う。報道や新聞で流れる表情や発言、様子だけではなく物凄く極端だけど舞台裏を観ているようだった。リアルも案外とこんな感じだったりして。

自分の仕事を評価
>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.5

家族の中で1番まともなのは誰かとアンケートをとりたくなる。それぞれがかなり特殊で問題を抱えている。

話の中で良く出てくるワードの勝ち組と負け組、コンテスト。何か規準をもうければそれ以上かそれ以下か分
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

思春期にやっちゃうことリストを手元に置きながら観たら、ほぼチェックが入る。

髪型やファッションが変わる変わる。地味なイケメン主人公が前髪金髪。ちんちくりんのデヴィッドボウイ。

「◯◯やろうぜ」とい
>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.1

百年の前例を味方にするか、敵に回すか。やっぱり時代の流れとはいえ先例となるのは批判や中傷も覚悟の上。そして何よりそれを正しいと認めることも同じように覚悟がいる。この場だけではなく後のことへの影響も考え>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

黒人天才ピアニストのシャーリーと、白人運転手トニーの価値観の壮大なずれが面白かった。人種なんか問題にならないほどの価値観や行動様式の違い。
二人のおじさんのやり取りがメインで色気も何もないがこの二人が
>>続きを読む

僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.9

信念を貫き大学進学を諦めて労働者になるのか、仲間の首謀者を密告してエリートの階段を上るのか。

抑圧下での人間性。時代に振り回され、裏切り者の烙印を押されたエリックの父は果たして弱かったのか。

最後
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

フィクションではあるが、実際の悲劇を描いたということが、こちらの見方を変えた。スリルのあるパニック映画としては観ることができなかった。残虐さや非道さに、目を離すことができなくなった。それぞれの被害者の>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.9

本屋に行くと新刊が大量生産されている。そのような中でも百年ほど前の本が増刷を重ねて逞しくならんでいる。力強く受け入れられ評価され沢山の本が時間と共に淘汰されていくことに抗って残っている。現代は進行形で>>続きを読む

暗く不気味に静かな日(2014年製作の映画)

-

登録すれば良作の短編を見ることができるブリリアショートショートから。これおすすめです。

「最後に降ってきたのは何でしょうか。」
という明確な問いがある。

それでも、映像の中の様々な要素を繋ぎ合わせ
>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.4

レンタルショップに行ったら、店員が入ってきた客が何を借りるか予想ゲームをしていた。どうやら自分はミスチルらしい。はずれです。音楽の趣味は人となりが分かる。

そういえば人生にはいつも寄り添うように音楽
>>続きを読む