死亡時の時代も境遇も異なる７人少女たちが、謎の男・巽幸太郎により佐賀県を盛り上げるためのご当地アイドル企画「ゾンビランドサガプロジェクト」によりゾンビとして蘇らせられ、アイドルグループ「フランシュシュ」を結成し、活動していくお話。
Filmarksでも評価が高く、話題になっていたので、視聴。
本作は話としては駆け出しの女子アイドルグループのサクセスストーリーで、それ以上でもそれ以下でもない。
ゾンビとして復活しているという設定が入っているため、若くして亡くなったことは無念の死であり、メンバーのバックグラウンドに生前の後悔という要素が強いパッションになっている。また、ゾンビということで『吸血鬼すぐ死ぬ』のようなギャグも混じえた作品で、組み合わせとしては今までになかったと言えばそうなんだろう。エモさを強調するなら、無念の死を遂げた少女たちの幽霊歌手でもよかっただろうが、そういう作品は以前あった気がする。
アイドルサクセスストーリーというジャンルのアニメ自体ほとんど興味がなく観てこなかった。結局のところこのジャンルは、個々のメンバーの個人的な葛藤の解消、メンバー同士の対立と和解を経た努力、友情、成功という流れにならざるを得ない。結局はスポ根ものと似たようなもの。あとは、２次元アイドルに興味をもてるかどうかの問題。趣味趣向の問題。
アニメは興味のないジャンルの作品をわざわざ観ないし、１話観て興味がもてなければ批評の対象になりずらい。評価が高くても、アイドルサクセスストーリーに興味がなければ本作に手を出す必要はない。
とはいえ、若干の変化球のおかげで何とか完走はできた。普段見ないジャンルでも『宇宙よりも遠い場所』のように実は万人ウケするような作品もあったりするのだが…
