ウシュアイア

最果てのパラディン 鉄錆の山の王のウシュアイアのレビュー・感想・評価

3.2
辺境の廃墟の街で、不死神スタグネイトによってアンデットにされたかつての三英傑育てられたウィルは、魂と輪廻を司る生々流転の神グレイスフィールの加護を得て成人となり、3人の育ての育ての親と別れた後、旅の道中で訪れた町を救った武勲と神官としての功徳により聖騎士(パラディン)に叙勲され、領主として荒廃した街の再興を手掛けることになる。(第1シーズン)領地の近くの、かつてドワーフの王国が築かれていた鉄錆山脈に眠る邪竜ヴァラキアカがいずれ脅威をもたらすことを知ったウィルは仲間とともにヴァラキアカの討伐に向かう。

主人公は異世界転生している設定であるが、もうそんなことは本人も視聴者も忘れるくらい、ゴリゴリのクラシカルな雰囲気のハイファンタジー。

第1シーズンは、主人公がまだ成長途中ということもあって、ヒューマンドラマとして面白味があった(ヒューマンドラマがつまらないという人もいる)が、今作では主人公は領主をしていることもあって完全に精神的に大人になってしまっており、またパラディンということもあって、聖人君子になってしまい、邪竜の討伐という一直線の道を正論や理想論で押し通した感じがして、イマイチ面白味に欠けていた。また、登場人物もむさ苦しくなり、またせりふ回しも仰々しくなってしまった感がある。

戦闘シーンの映像は第1期よりきれいで迫力はあったと思う。
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