札幌のラジオ局で、突如深夜の番組のパーソナリティーに抜擢された女性の素人が繰り広げるコメディ。
本作はコンパクトな舞台で繰り広げられる濃厚なお芝居ということで、北海道のローカルTV局を舞台にした『チャンネルはそのまま』、傍若無人な素人オーナーが経営するレストランを舞台にした『Heaven？』といった佐々木倫子先生の漫画作品や、『ラジオの時間』や『王様のレストラン』といった最近は大河の脚本が多い三谷幸喜氏の作品が思い出される。アニメやドラマというよりも舞台向きの作品のような気がする。
主人公の素人パーソナリティーの鼓田ミナレのトークはテンポよく機転の利いたアドリブが持ち味。ただ、内容がダメ男との失恋自虐ネタに走っており、これを良しとするか否かで評価が分かれるところ。登場人物も佐々木倫子先生の漫画や三谷幸喜氏の脚本作品を見ていると、キャラはベタと言えばベタ。ミナレの周囲では様々な事件が起こり、１２話はちょっといい話で有終の美を飾った感があるが、11話までは比較的同じテンポでだらだらと続く。
