配信サービス | 配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回30日間無料 600円(税込) | 今すぐ観る
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見放題 | 初回31日間無料 2,189円(税込) | 今すぐ観る
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見放題 | 初回30日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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見放題 | なし 976円(税込) | 今すぐ観る
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見放題 | 初回31日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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Prime Videoで、『おにいさまへ…』は見放題配信中です。
Prime Videoには初回30日間無料体験期間があります。
無料体験中は13,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回30日間無料 600円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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600円(税込) | 初回30日間無料 | 13,000作品以上 | 可能 | 3端末 | - |
Prime Video トップページから、30日間無料体験のバナーを押します。
「30日間の無料体験をはじめる」ボタンを押します。
Amazonのアカウントをお持ちの方はログイン、お持ちでない方は「アカウントを作成」を押します。
氏名、携帯電話番号またはメールアドレス、パスワードを入力し、「次に進む」ボタンを押します。
入力した携帯電話番号またはメールアドレス宛に確認コードを受け取ります。
確認コードを入力して「アカウントの作成」ボタンを押します。
無料期間が終了した際の支払い方法としてクレジットカード情報を入力し、「カードを追加」ボタンを押します。支払い方法として携帯決済を選択することもできます。
請求先の住所、電話番号を入力して「この住所を使用」ボタンを押します。
お支払い方法を確認し間違いがなければ「続行」ボタンを押します。
プラン、Eメールアドレス、お支払い方法、請求先住所を最終確認し、「30日の無料体験を開始する」を押します。これでAmazon Prime Videoの登録が完了です。
Prime Video にログインした状態で、トップページからアカウントメニューを開きます。
メニューをスクロールし、アカウントサービスから「お客様の会員資格と定期購読」を選択します。
「プライム会員設定」ボタンを押します。
「プライム会員情報の管理」を押し、メニューを開きます。
メニューから「プライム会員情報」を選択します。
「プライム会員資格を終了する」を選択します。
画面をスクロールし、「特典と会員資格を終了」ボタンを押します。
再び画面をスクロールし、「会員資格を終了する」ボタンを押します。
再び画面をスクロールし、「特典と会員資格を終了」ボタンを押します。
解約手続きが終了すると、プライム会員資格の終了日が表示されます。終了日までは利用を継続できます。
U-NEXTで、『おにいさまへ…』は見放題配信中です。
U-NEXTには初回31日間無料体験期間があります。
無料体験中は290,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回31日間無料 2,189円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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2,189円(税込) | 初回31日間無料 | 290,000作品以上 | 可能 | 4端末 | 600pt(無料トライアル) 付与 |
U-NEXT トップページから、「31日間 無料体験」ボタンを押します。
「今すぐはじめる」ボタンを押します。
カナ氏名、生年月日、性別、メールアドレス、パスワード、電話番号を入力し、「次へ」ボタンを押します。
入力内容を確認し、無料期間が終了した際の決済方法としてクレジットカード情報を入力し「利用開始」ボタンを押します。支払い方法として楽天ペイ、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払いを選択することもできます。
これでU-NEXTの登録が完了です。続いてファミリーアカウントを追加することもできます。
U-NEXT にログインしている状態で、トップページ左上のメニューボタンを押します。
メニューから「アカウント・契約」を選択します。
「契約内容の確認・解約」を選択します。
「解約手続き」を押します。
画面をスクロールして「次へ」ボタンを押します。
画面をスクロールして、「注意事項に同意する」をチェックし、「解約する」ボタンを押します。
これでU-NEXTの解約手続きが完了です。
DMM TVで、『おにいさまへ…』は見放題配信中です。
DMM TVには初回30日間無料体験期間があります。
無料体験中は15,000作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回30日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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550円(税込) | 初回30日間無料 | 15,000作品以上 | 可能 | 1端末 | 550pt 付与 |
DMM TV トップページから、「30日間無料トライアル!」ボタンを押します。
「まずは30日間 無料体験」ボタンを押します。
DMM.comのアカウントをお持ちの方はログイン、お持ちでない方は「新規会員登録」ボタンを押します。
メールアドレスとパスワードを入力し、「認証メールを送信する」ボタンを押します。
受信した「DMM:会員認証メール」の本文にあるURLを開きます。
ページをスクロールし、無料期間が終了した際の支払い方法としてクレジットカード情報を入力し、「次へ」ボタンを押します。支払い方法としてキャリア決済やDMMポイントを選択することもできます。
入力内容を確認し「登録する」ボタンを押します。
「はじめる」ボタンを押します。これでDMM TVの登録が完了です。
DMM TV にログインした状態で、トップページからアカウントメニューを開きます。
メニューから「会員タイプ DMMプレミアム」を選択します。
ページをスクロールし、「DMMプレミアムを解約する」を押します。
ページをスクロールし、「解約手続きへ進む」ボタンを押します。
アンケートに回答し「次へ」ボタンを押します。
続きのアンケートに回答し「次へ」ボタンを押します。
続きのアンケートに回答し「アンケートを送信して次へ」ボタンを押します。
再び画面をスクロールし、「解約手続きを完了する」ボタンを押します。
これでDMM TVの解約が完了です。
FODで、『おにいさまへ…』は見放題配信中です。
FODに登録すると、70,000作品以上の見放題作品を鑑賞できます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | なし 976円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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976円(税込) | なし | 70,000作品以上 | 可能 | 1端末 | 100pt 付与 |
FOD トップページから、「今すぐはじめる」ボタンを押します。
次の画面でも「今すぐはじめる」ボタンを押します。
メールアドレス、パスワード、生年月、性別、郵便番号を入力し、「利用規約とプライバシーポリシーに同意する」をチェックし、「アカウントを作成する」ボタンを押します。
無料期間が終了した際の支払い方法として「クレジットカード」を選択して、「利用開始」ボタンを押します。支払い方法として、あと払い(ペイディ)、Amazon Pay、楽天ペイ、携帯決済を選択することもできます。
クレジットカード情報を入力して「購入内容を確定する」ボタンを押します。
これでFODの登録が完了です。スマートフォン・タブレット、TV、パソコンから利用を開始できます。
FODにログインした状態で、左上のメニューを開きます。
メニューから「マイページ」を選択します。
画面をスクロールし、「登録情報の確認・変更」を選択します。
「解約手続きへ」を押します。
「解約をご検討中の方はこちら」が表示される場合は、右上の「✕」ボタンを押します。
画面をスクロールし、「解約に進む」ボタンを押します。
画面をスクロールし、「解約する」ボタンを押します。
これでFODの解約が完了です。
dアニメストアで、『おにいさまへ…』は見放題配信中です。
dアニメストアには初回31日間無料体験期間があります。
無料体験中は4,800作品以上の見放題作品を鑑賞でき、いつでもキャンセルできます。
配信状況 | 無料期間と料金 | |
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見放題 | 初回31日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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550円(税込) | 初回31日間無料 | 4,800作品以上 | 可能 | 1端末 | - |
dアニメストア トップページの「初回初月無料トライアル」ボタンを押します。
dアカウントをお持ちでない場合は「dアカウント発行」ボタンを押します。
「ドコモのケータイ回線をお持ちのお客さま」、もしくは「ドコモのケータイ回線をお持ちでないお客さま」の該当するボタンを押します。
「メールアドレス」を入力し、「次へ」ボタンを押します。もしくは「メールアプリを起動する」から空メールを送信して登録することもできます。
入力したメールアドレス宛にメールが届きます。本文内のURLを開きます。
登録するdアカウントのIDを選択し、「パスワード」を入力して「次へ進む」ボタンを押します。
お知らせメールの受信設定をして「次へ進む」ボタンを押します。
「氏名」「氏名カナ」「性別」「生年月日」「携帯電話番号」を入力し「次へ進む」ボタンを押します。
受信したワンタイムパスワードを入力し「次へ進む」ボタンを押します。
クレジットカード情報を入力して「確認画面へ」ボタンを押します。
登録内容が正しいか確認し「規約同意画面」へボタンを押します。
「上記の利用規約/注意事項/パーソナルデータの取り扱いに同意する」にチェックを入れ「申込内容を確認する」ボタンを押します。
「申し込みを完了する」ボタンを押します。これで dアニメストアの登録が完了です。
dアニメストアにログインした状態で、ページ下部のメニューから「解約」を選択します。
画面をスクロールしてアンケートを入力し「解約する」ボタンを押します。
「dアニメストアを解約する」と「dアニメストアの注意事項に同意する」をチェックし、受付確認メールの送信先を選択した上で「次へ」ボタンを押します。
「手続きを完了する」ボタンを押します。これでdアニメストアの解約が完了です。
私立青蘭学園高等部の1年B組に入学した御苑生奈々子。そこは、右大将・薫の君=折原薫。宮さま=一の宮蕗子、サンジュスト=朝霞れいという3人の美しい先輩生徒たちと、彼女たちに憧れの眼差しを送る乙女たちの花園であった。そして、この学園には<ソロリティー>と呼ばれる華麗な社交クラブが存在し、今年は10名の新入生が入会できるのだという。驚きと戸惑いの中、奈々子の高校生活がスタートする。
ソロリティーメンバーズ候補生発表の日。1年B組で読み上げられたのは、信夫マリ子、折原薫、そして奈々子の名前だった。ソロリティーに憧れていたマリ子は、入学以来、見初めていた奈々子までも選ばれたことに喜び、ソロリティーの存在に異議を唱える薫は辞退する。そして奈々子は—。有力候補と言われながらも落選してしまった三咲綾は、何も取り柄のない奈々子の合格に納得いかず、宮さまに抗議する……
ソロリティー候補生に指名されて以来、悪質な嫌がらせが奈々子を襲う。残酷とも言える仕打ちの数々に耐えきれず、正式メンバーの選考会を兼ねたパーティーへの出席を辞退しようとする奈々子だったが、親友・智子の励ましに思いとどまる。パーティーの前日、開始時刻が遅くなったとの連絡を受けた奈々子。だが、校門をくぐった奈々子は、自分を迎えたマリ子の慌てように、既にパーティーが終了したことを知る……
パーティの翌日、ソロリティーの正式メンバーが発表され、そこにはマリ子と奈々子の名が。パーティーに出席しなかった自分の合格に驚いたのは奈々子だけではなかった。妬ましさのあまり、奈々子の母についての中傷を始める三咲、そしてソロリティー合格の報を聞いて、心が離れていく親友・智子……徐々に孤立していく奈々子の姿を見て、マリ子は今こそ彼女の心を独占しようと微笑む……
ソロリティー入会の儀式の日、準備作業に駆り出された奈々子たち。だが奈々子は、そごで信じられない光景を目撃し、愕然となる。宮さまが、サン・ジュストの手にわざと剣山を落としたのだ。どうしてそんなことを!? 何かに憑かれたように宮さまに手当を求め続けるサン・ジュスト……見かねた奈々子は傷の手当てを始めるが、そんな奈々子もまた、宮さまの氷のような視線にさらされるのだった……。
ソロリティーメンバーに選ばれて以来、今や学校中が奈々子の敵になっていた。そして親友の智子まで……。持ってきたはずのスポーツバッグが見あたらず、智子に体操着を借りようとする奈々子。だが智子は、ソロリティーメンバーに貸すような上等な体操着はないと、言い放つ。その上、ロッカーから出てきたバッグにはズタズタに切り裂かれた体操着が……ついに奈々子はソリティー退会を決意し、宮さまに伝えようとするが……。
宮さまの言葉でソロリティー奪回を思いとどまった奈々子。しかし、終わることのない嫌がらせに耐えかね、足はいつしか時計塔へと向かう。そこには、過去の在校生が遺した恋や人生の悩みが無数に綴られていた。つらいのは自分だけじゃない……つかの間の心の安らぎを得た奈々子。だが、時計塔にはもうひとりの生徒が訪れていた。床に座り込み、タバコを吸いながらナイフを投げ続けるサン・ジュスト—そしてその切っ先には……
奈々子と智子が友情を取り戻したことに危機感を募らせるマリ子は、自分の誕生日パーティーに奈々子を招待する。エキセントリックなマリ子に恐れを感じていた奈々子だったが、誘いは断れない。しかし、ホテルの大広間にいるのはマリ子とその母、そして自分だけだった。マリ子の長き孤独を思いやる奈々子は、宴の後、マリ子の願いを聞き入れ、彼女の家に立ち寄る。だが、奈々子が帰ろうとした刹那、マリ子の中の何かが壊れた……
マリ子の狂気を垣間見た奈々子は、あのパーティーの日以来、彼女に心を許すことができない。そんなある日、薫が突然倒れる。れいならば痛み止を持っているはずと、薫は奈々子にサン・ジェストを探すよう頼む。だが、芝居のリハーサルに勤しんでいたサン・ジュストは、真剣な表情の奈々子を前にしても、謎の微笑みを浮かべるばかり。その心ない振る舞いに怒った奈々子は、ついに泣きながらサン・ジュストの頬を打つ……。
日に日にやつれていくマリ子を心配する薫。だがマリ子は、人気者の薫に、自分の孤独が理解されるはずもないと、彼女の厚意を受け入れることができず、とうとう貧血と栄養障害で病院に担ぎ込まれてしまう。マリ子の母に彼女の入院を伝えに行った奈々子は、彼女が絶食を続けていたことを初めて聞かされる。そして、奈々子に許しを得るまでは何も食べないつもりだったのだと……。
ソロリティーメンバーズ恒例の中間テスト勉強会。蕗子は珍しくサン・ジュストにも誘いの声をかけ、5時に中庭の楡の木の下に迎えに来ると約束する。忘れ物を取りに勉強会から学園に戻った奈々子は、大雨の中、楡の木の下にたたずむサン・ジュストの姿を見つけ、驚く。冷え切った彼女を無理矢理タクシーに乗せ、マンションまで送る奈々子。初めて足を踏み入れたその部屋には、おびただしい数の鏡が飾られていた……。
れいのマンションを訪れた薫は、蕗子への憧憬をいつまでも捨てきれないサン・ジュストに業を煮やし、蕗子の呪縛の象徴とも言えるブレスレットを腕からもぎ取る。そのブレスレットの下に隠されていたのは深い傷跡……サン・ジュストの過去に思いを馳せる奈々子。その翌日、蕗子を楡の木の下に呼び出し、れいへの仕打ちを激しく非難する薫。その様子を物陰から見ていた奈々子は、薫の発した言葉に耳を疑うのだった……。
深夜にもかかわらず、薫と共にサン・ジュストの介抱を続ける奈々子。薫のサン・ジュストに対する思いやりと友情の深さは、自分の人生の中には存在しないもの—奈々子はふたりの間柄を心の奥で羨む。学園に戻った奈々子は、聞き覚えのあるピアノの旋律に誘われて時計塔に昇る。そこには虚脱状となったサン・ジュストがいた。錯乱した彼女は、奈々子のことを蕗子だと思いこみ、あらぬ言葉を口にする……。
時計塔でサン・ジュストが発した言葉は、彼女と蕗子がかつて心中を企てたことがあることを示唆していた。中間試験を目の前にしながら、奈々子の心に浮かぶのはサン・ジュストのことばかり。思い切って食べ物をマンションに届けると、サン・ジュストは穏やかな表情で奈々子を受け入れる。だが、そんな幸せな時も長くは続かなかった。キッチンに放置されていたサン・ジュストの薬を奈々子が捨てようとしたその時……。
1年C組の仲矢順子は、発熱のために中間試験で50位以内に入れず、宮さまからソロリティーの自主退会を命じられた。理不尽な厳しさに抗議する奈々子に、宮さまは言い放つ—「誰のおかげでソロリティーに入れたとお思いなのかしら?」。自分のソロリティー入会の裏にはやはり秘められた何かがあったのだろうか?船上パーティーの席で、先の言葉を詫びる宮さまだが、それと同時に奈々子に思いも寄らぬ要求を突き付ける……。
復帰後、初めての練習試合に臨む薫。いつの間にか薫を慕うようになっていたマリ子は、バスケに興味のない智子たちまでも応援に駆り出そうとする。心に何かを秘め、これからの試合のすべてに勝ちたいとコーチに宣言する薫だったが、相手のチャージを受けて胸から出血、病院へ運び込まれる。一方、退場した薫に代わって試合に出たサン・ジュストの、日常とはうって変った生命感溢れるプレイに、奈々子は我が目を疑う……。
わずか一日で退院してきた薫を、溢れんばかりの喜びで迎えるマリ子。奈々子は、自分の恋にあまりにも素直に振る舞うマリ子の姿に改めて好意を感じ、また羨ましく思うのだった。そんなある日、奈々子はおにいさまに宛てた手紙を学内に落としてしまう。そして、その手紙はあろうことか宮さまの手に。「男の方とのお付き合いはおやめなさい」—以前の忠告を無視した奈々子を、宮さまはソロリティーハウスに呼びつける……。
校門前でバスを降り損ね、サン・ジュストに誘われるまま、授業をさぼって公園を散歩する奈々子。だが、そこに偶然現れたのは、辺見武彦と彼の友人、一の宮貴だった。貴を「お兄さま」と呼ぶサン・ジュスト—奈々子は、貴と宮さまとサン・ジュストが三人兄妹であることを初めて知る。再びサン・ジュストとふたりだけになり、幸福な気持ちに包まれた奈々子は、思わず自分の心の内をサン・ジュストに伝えてしまう……。
自分が発した言葉をサン・ジュストがどう受け止めたのか、奈々子は気になって仕方がない。情緒不安定に陥り、授業中に泣き出したりする奈々子を心配した薫は、彼女を喫茶店に誘い、温かい忠告を与える。蕗子に心を縛られたサン・ジュストへの恋は、つらい思いをともなうことになると……。恋愛について語るときの、薫の穏やかさと真摯さに感じる奈々子。彼女もまた、秘められた恋に苦しむひとりの乙女なのか……。
辺見武彦から大学の学園祭に招かれ、舞い上がる奈々子。一方、それを知って心を乱された宮さまは、学園祭当日の午前、ふたりだけのお茶会の相手として奈々子を指名。その日の朝、宮さまの指示にしたがってソロリティーハウスの納戸にティーセットを取りに寄った奈々子だったが、納戸に入った途端、何者かが外から鍵をかける……このままでは、お茶会にも学園祭にも行けなくなってしまう……。
学園祭を訪れた奈々子、智子、マリ子を、武彦と貴が迎える。奈々子と智子を男たちの毒牙から守ろうと意気込むマリ子。だが、人混みで彼女たちとはぐれ、貴とふたりきりになってしまう。徹底した男嫌いのマリ子に手を焼きながらも、ほのかな親愛の情を感じ始める貴。同じ頃、武彦は智子の質問攻めにあっていた。恋のこと、大学のこと……それを見ていた奈々子は、武彦のことを何も知らない自分に不安を感じる……。
自分の誕生日パーティーの準備のために、奈々子とマリ子を別荘に招く蕗子。そこで奈々子は、夜遅く、宮さまが鳴咽を漏らしているのを聞いてしまう。翌日、奈々子は家政婦の峰子から、宮さまが泣いていた「閉じられし部屋」は、彼女が12歳のときの状態がそのまま維持されていると聞かされる。12歳の宮さまに一体何が……?その日、奈々子の眼前で、蕗子は突如、ボートから湖に入水。そして驚愕する奈々子の足下に……。
宮さま18回目のバースデイパーティー当日。ソロリティーメンバーズからは次々と豪華なプレゼントが贈られ、手製のクッキーを持参した奈々子は圧倒されるばかり。宴もたけなわとなり、サン・ジュストはみんなのリクエストで、蕗子が一番好きだと信じていた曲をバイオリンで弾き始める。ところが、その曲を耳にした途端、宮さまの表情は一変、ナイフを片手にサン・ジュストに向かって突進する……。
蕗子の逆鱗に触れた理由が理解できないサン・ジュストは、貴から衝撃の事実を聞かされる。6年前の夏、12歳だった蕗子は、貴と共に別荘に現れた辺見武彦に心を奪われ、パーティーの席で彼のために弾こうと、バイオリンであの曲を一生懸命練習した。ところがその日、武彦は急用で来られなくなってしまう。失意を隠しながら、素晴らしい演奏を聴かせた蕗子は、聴衆のアンコールには応えず、湖に向かっていった……。
蕗子からプライドを奪い去った原因が辺見武彦にあることを知ったサン・ジュストは、武彦のマンションに向かい、彼と対面する。だが蕗子の名誉と誇りを思うと、聞きたいことも聞き出せず、ひとり悩み苦しむのだった。一方、ソロリティーハウスに呼び出された奈々子は、蕗子から時ならぬ愛の告白を受け、動揺を隠せない。だが、そこに飛び込んできたサン・ジュストは、奈々子の前で蕗子の真意を暴露する……。
恋のために誇りを失った蕗子に、耐え難い怒りと悲しみを感じるサン・ジュスト。彼女の心の痛手を和らげようとマンションに向かった奈々子だったが、そこに立ちはだかったのは蕗子その人だった。そう遠くない昔、北の地でふたり、心中を決意した日のことを回想するサン・ジュストと蕗子。そのとき果たすことのできなかった心中を今こそ成就しようと、蕗子は中空に足を踏み出す……。
奈々子と智子に両親が離婚することを告げるマリ子。そのあっさりとした態度の裏に、深い悲しみがあることを察知した奈々子は、何もできないながらも、とりあえず彼女のそばにいてやろうと思うのだった。だが、作家であるマリ子の父の離婚は、ゴシップとして写真雑誌の表紙を飾る。その雑誌をクラスメートに見せびらかしてしまう三咲綾。あまりの仕打ちに逆上したマリ子は我を忘れて……。
事件以来、失踪してしまったマリ子。娘の不祥事が自分たちの離婚にあると、彼女の母は自責の念にさいなまれる。一の宮貴に付き添われて家に戻ったマリ子だったが、そこに自分と母を捨てた父の姿を見て、またしても常軌を逸した行動に出る。愛しているがゆえに傷つき、崩れていく悲しい家族—。翌日、学園では宮さまがマリ子のソロリティー除名処分を発表、だがその決定に毅然と異議を唱える奈々子の姿があった……。
マリ子の事件をきっかけに、奈々子もソロリティーを去った。薫はソロリティー廃止の必要性を痛感し、サン・ジュストに相談を持ちかける。だが彼女は「ソロリティーは蕗子に残されたたったひとつの誇りだ」と激しく動揺する。同じ頃、マリ子は、自分が傷つけてしまった三咲に、自分ととてもよく似た何かを感じ、悔根の涙を流していた。ついに生徒総会の幕が開き、薫は動議を発言。それぞれの思いを胸に、運命の時は容赦なく訪れる……。
ソロリティー廃止の署名運動を始める薫。奈々子は智子も巻き込んで、積極的に署名を集め始める。そして、蕗子の誇りを本当の意味で守るために、サン・ジュストまでもが運動に協力していた。一方、モナリザたちにそそのかされ園部と古田は、署名簿を消却しようとする。自分の為に愚かな行いをするふたりをかばいながらも、激しく揺れ動く三咲の心。同じ頃、マリ子は三咲と自分がライバルになったある事件を、懐かしんでいた……。
署名運動に浮き足立つメンバーを横目に悠然と振る舞う蕗子。だがその誇り高き姿とは反対にメンバーたちの不安は募る。ソロリティーの行方を案じたボルジアたちは、蕗子の弱みを握ろうと、彼女が奈々子の入会にあれほど固執した理由を探ろうとする。だが、そんな動きを察知した蕗子は「ソロリティーに腐った果実が混ざっている」とメンバーズに警告を発する。もはや後戻りのできなくなったボルジアたちは、奈々子を呼び出すが……。
ついにボルジアたち有力メンバーもソロリティーを退会し、廃止運動の署名簿に名を連ねる。完全に孤立した蕗子はサン・ジュストを訪ね、深しふたりで歩いた雪の海岸に想いを馳せる。緊急のお茶会を招集した蕗子だったが、ソロリティーのメンバーはついに誰一人現れなかった。サン・ジュスト、薫、奈々子と智子が固唾」を呑んで成り行きを見守る中、蕗子は威厳に満ちた態度で、自らの「誇り」について、滔々と語り始める……。
署名運動はついに理事会を動かし、1週間以内に緊急会議が開かれることになった。幼い時と変わらぬ誇り高い蕗子の姿を目のあたりにしたサン・ジュストは、久々に心の平穏を手に入れた。ある夜、奈々子を呼び出し、蕗子の秘密を打ち明ける。彼女は、かつて母と共に歩いた海岸に奈々子を連れていくと約束する。喜び約束の場所へ向かう奈々子。だが待ち続ける奈々子の前にサン・ジュストの姿が現れることはなかった……。
あきらめ家路についた奈々子は、駅の改札で思い詰めた様子の智子に出会う。彼女に連れられ訪ねた病院の部屋に横たわるサン・ジュスト……彼女は跨線橋から落ち、帰らぬ人となっていた。誰もが彼女の死の重さを受け止めきれずにいた。そしてその夜、蕗子の元にれいからバラの花束が届く。全ての感謝をこめて…あなただけの妹より…と。一方、奈々子はサン・ジュストが最後に飛翔した場所で、薫と哀しみを分かち合うのだった……。
しめやかに執り行われるサン・ジュストの葬儀。式の間中、悲しみを耐え、毅然と振る舞う蕗子。その夜、眠れぬ奈々子は、自分でも気がつかぬまま、サン・ジュストの部屋に足を向けていた。その部屋には蕗子も独り訪れていた。かつてサン・ジュストが見たであろう窓の景色を無言で見つめるふたり……。そして蕗子は、奈々子が予期していなかった告白を始めるのだった……。
蕗子の決断でソロリティーは解散した。智子と映画を見に行った帰り、奈々子は、サン・ジュストがこの世に別れを告げた跨線橋の上で、薫が泣きくずれているのを目にしてしまう。病のために余命の知れない薫は、サン・ジュストの死に誰よりも強い衝撃を受け、彷徨っていた。そしてかつて恋人だった辺見武彦との思い出の場所で、彼と再会する。だが、薫は武彦の想いを受け入れることができないでいた……。
奈々子に自分の病の正体とそれゆえに武彦への愛を貫けないことを告白する薫は、奈々子と武彦が本当の兄妹であることを明かしてしまう。時を同じくして、奈々子の父・御苑生教授は、隠していた兄の存在を知らせようと決心し、奈々子を散歩に誘う。父が自分と同じくらい「おにいさま」を愛し続けていたことに安堵した奈々子は、武彦を訪ね、思いのたけを口にする。そして今、13年の時を隔てて、父を息子が相まみえようとしていた……。
ドイツへの留学が決まり、薫に一緒に行こうと説得する武彦。だが、あと5年しか生きられないかもしれない薫は、彼の未来を思うと、その愛を受け入れられないのだった。酩酊し自暴自棄になる武彦の姿を見た奈々子と貴は薫を訪ねるが、薫のかたくなな決意は変わらない。そんなある日、跨線橋に花を供えに来た薫を蕗子が待っていた。蕗子は薫に、精一杯、思うがままに生きてほしい!れいの分まで!と訴えるのだった……。
ついに結婚を決意した武彦と薫。母とマンションを借りたマリ子。そしてサン・ジュストの幻影と恋を語らう蕗子……青春の一ページに区切りをつけ、それぞれが新しい世界への一歩を踏み出そうとしていた。サン・ジュストの背番号をつけて最後の試合を終えた薫は、武彦との挙式に臨み、ふたりはドイツへと旅立っていく。そして……それから二度目の春が訪れ、奈々子の元に武彦からの手紙が届いた……。