GYAO!で本日より配信開始。
勉強も苦手でけんかも弱い小学生江戸城本丸のもとに、落ちこぼれ魔法使いタルるートが現れ、タルの魔法で騒ぎが巻き起こされるという90年代少年ジャンプ掲載作品が原作の作品。
序盤は本丸が学校でひどいめに遭い、タルの魔法で何とかしてもらおうとするが、悪乗りしてしっぺ返しに遭う、というエピソードから、エッチなドラえもんという感じ。実際キャラクターもかぶる。
ドラえもん→タルるート
のび太→本丸
しずかちゃん→いよなちゃん
じゃいあん→じゃば夫
スネ夫→是清♂と伊知川♀
そこに、容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能の電力会社の御曹司・原子力が加わり、スポーツなどで本丸が原子と対決することになり、タルの魔法で特訓して本丸が成長するというエピソードが中心になり、終盤には転校してきた不良と拳法対決になり、ジャンプの『努力・友情・勝利』フォーマットに落とし込まれていく。原作者は、インタビューやら著書の中で、タルの魔法で本丸が成長するという展開は、ドラえもんによって成長しないのび太へのアンチテーゼ、といった言及があったが、連載が続いてジャンプイズムに染まっただけのような気がする。そもそも週間少年ジャンプってコロコロコミックを卒業した小学校高学年から読み始めるものだから、ドラえもんの次の段階というのは間違いではない。
とはいえ、話はドラえもんなのにエッチがしずかちゃんの入浴にとどまらないレベルなので、今になるとどの層をターゲットにした作品なのか分からない。大人になって観ても懐かしい以外の感想は湧き起らない。
個人的には本丸が魔法に頼らず父親と拳法の修業に出かけている間、名古屋の悪ガキ小学生きしめんたろうのところに呼び出されて行ってしまう「名古屋編」もしくは「きしめんたろう編」がちょっとおゲレツで好きだったがアニメ化されていないのが残念。
声優はタルるートが『ちびまる子ちゃん』のTARAKOさん、本丸が高山みなみさんで言うことなし。