真田ピロシキ

∀ガンダムの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

∀ガンダム(1999年製作のアニメ)
4.0
好きなんだよーこれ。ガンダムの中でも一番かもしれない。ミリタリー趣味かつ悪趣味ななんちゃって政治劇ロボットアニメと成り果てていたガンダムシリーズに(Gガンのような例外はあり)、世界名作劇場ガンダムと呼ばれるような牧歌的な世界観。ガンダムで洗濯するんだぜ!それで文明レベルがかけ離れた二者間の戦争。面白いのは劇場版でカットされているが、技術の劣った地球側のミリシャよりもさらに劣るアステカ?が出てきて、彼らの価値観はもうここの出身だったやったぜフランのジョゼフにも理解できないという一筋縄ではいかない話。主人公は当時と言うか今ですら日本のアニメではとても珍しい黒人の中性的な美少年。そんなロラン君をローラと女性名で呼び焦がれるのが同じく黒人の御曹司グエン卿。1話からしてそれっぽかったが、途中で全くゲイであることを隠されてなくて、そんなグエン様を敵対してもゲイだからという理由で嘲笑したりはしない。製作年を考えると凄いよ。しかも日本でだよ。これをできたのに何故Gレコではステレオタイプなオネエを出したのだろう…黒歴史という言葉の発明元であり、古のモビルスーツが発掘される。ZZのマイナー水中モビルスーツ カプールを超可愛いカプルとして生まれ変わらせた功績も大きいです。

そんな感じでベタ褒めだけしていたいのだが、これのキャラクターデザインが最低最悪の男。女性支援団体に執拗な誹謗中傷と嫌がらせを続ける腐れネット当たり屋をずーっと擁護し続けているような奴。元から陰謀論に染まりっきりのオタクサブカルを表すような奴で、コイツが関わっているだけで今やほぼ無理。格闘ゲームのストリートファイターも最新作の6が軽薄低脳幼稚さに耐えきれないのもあるが、元祖のスト2からしてコイツが大きく関わっているのでシリーズそのものが今やシンドい。どうして富野さんがこんなのと。しかもGレコでまで。思い出はマウンテンサイクルの中に埋まってしまった。